
本記事では、SES企業の内定を取るための志望動機の書き方について例文とともにご紹介します。入社意欲が伝わるES対策・面接対策のコツや、ブラック企業を避けて優良SES企業を選ぶポイントについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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- 1.SES企業の面接官に刺さる志望動機の書き方
- 2.SES企業への志望動機の例文
- 3.SES企業への志望動機のNG例文
- 4.SES企業への入社意欲が伝わるES対策・面接対策のコツ
- 5.ブラック企業を避けて優良SES企業を選ぶためのポイント
- 6.まとめ
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1.SES企業の面接官に刺さる志望動機の書き方
SES企業に応募する時には、SIerや自社開発企業とは異なるポイントを押さえて志望動機を書く必要があります。具体的には、以下の5つのポイントを踏まえておくのがおすすめです。
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・SIerや自社開発ではなくSESを選ぶ理由を伝える
・SES業界で志望企業を選んだ理由を明確にする
・入社後のキャリアプランをアピールする
・SES企業で活かせるスキル・資格を伝える
・業界研究・職種研究の深さをアピールする
上から順番にご紹介しますので、志望動機を書く前に理解しておきましょう。
SIerや自社開発ではなくSESを選ぶ理由を伝える
SES企業への志望動機では、なぜその業種を選んだのかという理由を伝えることが重要です。IT業界には、大きく分けるとSES企業・SIer・自社開発企業の3種類が存在しますが、その中でなぜSES企業を選んだのか、説得力ある理由を伝える必要があります。
SES企業には、正社員の客先常駐エンジニアとして雇用されながら、さまざまな開発の現場で働けるメリットがあります。一方で案件ごとに働く環境が変わり、ストレスやプレッシャーが増すデメリットもあります。こうしたメリット・デメリットを踏まえ、SES企業を選んだ決定的な理由について、エピソードや体験談とともに伝えられるのが望ましいです。
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SES業界で志望企業を選んだ理由を明確にする
次に、SES業界において、他社ではなく志望企業を選んだ理由を明確に伝えましょう。SES企業の働き方に興味があると伝えるだけでは、「なぜ競合他社ではなく、自社なのか?」という面接官の疑問を解決することができないでしょう。SES業界の中でもなぜ志望企業を選んだのか、他者との違いや事業内容、企業理念などを踏まえて志望動機を回答するのがコツです。
そのためには、志望動機を書く前にしっかりと企業研究・業界研究に取り組むことが重要です。志望企業がIT業界においてどのような立ち位置にいるのか、競合他社と比べた時の違いはどのような点にあるのかをリサーチしておくと、志望動機が書きやすくなるでしょう。
入社後のキャリアプランをアピールする
SES企業の志望動機では、入社後のキャリアプランをアピールするのも重要です。入社から5年後、10年後にどのようなエンジニアになりたいのか、どのような形で企業へ貢献するのかを伝えられると、企業側にとっても採用するメリットが感じられて、内定を出しやすくなるからです。
また、事前に明確なキャリアプランを作っておくことは、就活の軸を定めることにもつながり、ミスマッチを防げるメリットもあります。就活で内定を得ることをゴールとするのではなく、5年後、10年後のキャリアプランを実現することをゴールとして、志望動機を作りましょう。
SES企業で活かせるスキル・資格を伝える
SES企業に入社した後の活躍イメージを持ってもらうために、入社後に活かせるスキル・資格を伝えるのも有効です。独学したプログラミング言語や、初学者向けのIT資格を保有していることを根拠に、入社後に活躍できることをアピールすることで、企業側に採用メリットを感じてもらえるからです。
プログラミング言語やIT資格を学んでいなかったとしても、部活動を通じて身につけたコミュニケーションスキルや、アルバイトを通じて習得したマネジメントスキルなども高評価につながります。SES企業の「求める人物像」などを参考にしつつ、入社後に活躍できる人材であることをアピールしましょう。
業界研究・職種研究の深さをアピールする
SES企業では客先常駐という働き方が中心となることから、入社後にミスマッチを起こすことも多い業種です。客先常駐の働き方にストレスを感じ、「こんなはずじゃなかった…」と早期退職に至るケースも多いのです。その結果、企業側が新たな人材を探す手間が発生しないよう、SES企業の働き方や大変さをしっかりと理解していることを伝えるのがおすすめです。
客先常駐という働き方のメリット・デメリットを十分に理解し、その上でSES企業を志望していることをアピールすることで、説得力のある志望動機が完成します。徹底した業界研究・職種研究は、自分にとって理想の企業を見つけることにも役立つので、ぜひ取り組んでみてください。
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2.SES企業への志望動機の例文
ここまで解説してきた志望動機の書き方を踏まえて、SES企業への就活で参考になる例文をご紹介しましょう。エントリーシートで志望動機を書く時の参考として、ぜひ活用してみてください。
SESの志望動機例文①
私が貴社を志望したのは、SESの働き方を通じてエンジニアとしての視野を広げ、社会に貢献できる技術者になりたいと考えたからです。私は将来は一つの専門分野に強いエンジニアではなく、幅広い分野に精通したエンジニアになりたいと考えており、そのためにSESの働き方に興味を持ちました。
SES業界の中でも、貴社は評価制度が明確であり、管理責任者がしっかりとエンジニアのフォローを行っていることを知り、客先でも安心して業務に取り組めると考えました。
貴社に入社した際には、これまで独学で学んできたRubyのプログラミングスキルと、基本情報技術者試験の知識を活かし、貴社にも顧客企業にも貢献できるエンジニアになりたいと思っています。
SESの志望動機例文②
私は高校時代にプログラミングの授業を受けた時、IT業界のエンジニアに興味を持ち、さまざまな現場で経験を積める貴社で働きたいと考えて志望しました。将来はエンジニアとして活躍したいと考え、学生時代にはプログラミングスクールに通いながらスキルを学び、簡単なWebサービスの個人開発にも取り組んできました。
Web系のクライアントが多く、Web開発の現場への派遣が多い貴社であれば、入社後すぐに貢献できるのではないかと自負しています。
また、SES業界の中でも教育制度に力を入れていて、独自の勉強会を開催していることも貴社に応募する決め手になりました。入社後は貴社の勉強会・研修会に積極的に参加して、技術力に優れたエンジニアとして活躍していきたいと考えています。
SESの志望動機例文③
私が貴社を志望した理由は、エンジニア同士のつながりを大切にする社風に魅力を感じたからです。SESで働くエンジニアは、案件ごとに職場環境が変わり、エンジニア同士のつながりを保ちにくいことを企業研究を通じて知りました。しかし貴社の場合、定期的に社員旅行やBBQなどの社内イベントを開催し、エンジニアの横のつながりを重視した企業経営をされているので、私もそんな環境で働きたいと思い、志望しました。
これまでエンジニアの働き方に対して、パソコンに向かって黙々と作業するイメージを持っていました。しかし就活を通じて職種研究に取り組むうちに、むしろコミュニケーションスキルが重要な職種ではないかと考えるようになりました。
私自身、これまでに居酒屋のアルバイトやサッカー部の部活動でさまざまな立場の相手とのコミュニケーションを大事にしてきたので、そんな姿勢が貴社へ入社後もきっと活かせるのではないかと考えています。
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3.SES企業への志望動機のNG例文
次に、SES企業の志望動機としてはNGと判断される例文についてもご紹介します。面接官から低評価を受けてしまう志望動機の共通点として、どんな企業にも当てはまる内容であり、他社の使い回しのように感じられる志望動機が挙げられます。テンプレートやマニュアルをそのまま書き写したような志望動機は、入社意欲が低い学生とみなされて悪印象につながることがあるので、あくまでもオリジナルの内容で志望動機を考えることが重要です。
「私が貴社を志望したのは、エンジニアとして世の中をより良くしたいと考えたからです。IT化が進む現代においては、エンジニアに求められる役割はどんどん大きくなっていると考えます。Webサービスやスマホアプリなど、さまざまな分野に強みを持っているエンジニアこそ、今後求められるエンジニア像だと思います。
私自身もそんなエンジニアになるために、さまざまな経験を積める貴社を志望しました。研修制度や福利厚生が充実した貴社でなら、不安なく働き続けてエンジニアとしてスキルアップできると考えています。
貴社に入社後は、これまでに学んできたプログラミング言語を活用しながら、1年目から現場で活躍していきたいです。」
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4.SES企業への入社意欲が伝わるES対策・面接対策のコツ
就活において志望動機は、企業への入社意欲をアピールするための場です。どれだけ立派な志望動機を持っていたとしても、絶対に入社したいという熱意が伝わらないようでは、選考を通過できる可能性は下がってしまいます。
ここではSES企業への入社意欲を伝えるために、ES対策・面接対策で心掛けたい3つのコツについてご紹介します。
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・エンジニアになりたい理由を考えておく
・具体的なエピソードと結びつけながらアピールする
・企業にとっての採用メリットを感じてもらう
これらのポイントを踏まえた上で、SES企業への就活に臨みましょう。
エンジニアになりたい理由を考えておく
SES企業に限らず、就活において説得力ある志望動機を伝えるために重要になるのが、エンジニアになろうとする理由です。数々の職種・業界がある中で、なぜIT業界のエンジニアという職種を選んだのか、その理由がはっきりと説明できる人ほど、就活で志望企業からの内定を獲得しやすいのが事実です。
というのも、エンジニアを志望する理由が明確なら、就活の軸や企業選びの軸が明確になり、説得力ある志望動機がスラスラと書けるようになるからです。高収入・好待遇が得られること、自由度の高い働き方を実現できること、ものづくりに興味があることなど、エンジニアになろうとする理由はしっかりと時間を取って考えておきましょう。
具体的なエピソードと結びつけながらアピールする
SES企業への入社意欲を伝えるために、具体的なエピソードや体験談とリンクさせながらアピールするのも効果的です。エンジニアになろうと思ったきっかけがあるなら、そのエピソードをできるだけ具体的に表現することが、説得力ある志望動機につながります。というのも、オリジナルのエピソードや体験談が書かれた志望動機は、テンプレートやコピペの文章ではなく、自分の考えをしっかりと盛り込んだ文章であると評価されるからです。
本記事でご紹介した志望動機の例文なども、そのままエントリーシートに使うのではなく、自分だけのエピソードを盛り込みながら書くことが大切です。具体的な数字・出来事・描写を盛り込みながら、ライバルの志望動機との差別化を図ってみましょう。
企業にとっての採用メリットを感じてもらう
SES企業の志望動機を考える時、多くの学生は「自分をいかに良く見せるか?」に重点を置きがちです。しかし就活において重要なのは、企業側にとって自分を採用するメリットを感じてもらえるかどうかです。自分の強みや長所をどれだけアピールしたとしても、企業側にとって採用するメリットが感じられなければ、面接官に刺さる志望動機からは遠ざかってしまいます。
企業側に自分を採用するメリットを感じてもらうためには、徹底した企業研究によって入社後の仕事内容・働き方を理解しておき、入社後どのような形で企業に貢献できるのかをアピールする必要があります。自分の強みや長所を伝えることも重要ですが、あくまでも企業の面接官の立場になって志望動機を考えるようにしましょう。
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5.ブラック企業を避けて優良SES企業を選ぶためのポイント
SES企業は、若手エンジニアを大量に採用し、クライアント企業に派遣することで利益を得るビジネスモデルです。中にはエンジニアの教育コストを抑えるために、専門スキルが不要な家電量販店やコールセンターに派遣するブラック企業が存在するのも事実です。
そうした悪意ある企業を避けて、優良なホワイト企業へ入社するために、SES企業の選び方について最後にご紹介します。
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・公開されている有給取得率・月平均残業時間
・在籍するエンジニアの年齢層
・エンジニアの明確な評価制度
企業選びの際には、これらのポイントを踏まえながらホワイト企業を見極めるようにしてください。
公開されている有給取得率・月平均残業時間
求人サイトでも公開されていることの多い有給取得率・月平均残業時間は、一定の規模の企業に公表が義務付けられているデータです。ブラック企業・ホワイト企業を問わずに公開しなければならないので、優良企業かどうかを比較しやすいポイントでもあります。有給取得率が高く、月平均残業時間が少ないSES企業は、優良なホワイト企業である可能性が高いでしょう。
在籍するエンジニアの年齢層
ブラックなSES企業では、中堅・ベテランのエンジニアが次々と辞めてしまうため、若手のエンジニアばかり在籍している傾向にあります。会社説明会などの場で、中堅・ベテランのエンジニアが活躍している様子がない場合には、ブラック企業である可能性が高まります。ただし、SES企業には、エンジニアだけではなくSES営業として働く社員も在籍しているので、あくまでも客先常駐で働くエンジニアの年齢層をチェックすることが大切です。
エンジニアの明確な評価制度
SES企業は客先常駐で働くエンジニアが多く、一人ひとりのエンジニアの人事評価が難しいという事情があります。その中で明確な評価制度を設けていて、がんばりに応じた評価が受けられるSES企業は、優良なホワイト企業である可能性が高いです。公正な評価制度を取り入れているSES企業は、会社ホームページや求人サイトにも詳しく情報を記載していることが多いので、各ページをチェックしておきましょう。
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6.まとめ
SES企業への志望動機を作る際には、SIerや自社開発ではなくSES企業を選ぶ理由や、競合他社ではなく志望企業に応募した理由について明確に伝えることが重要です。入社後のキャリアプランをアピールして、将来のビジョンが固まっていることを伝えるのも有効です。
また、事前に徹底的な業界研究・職種研究に取り組んでおくと、志望動機が書きやすくなるだけではなく、就活の軸や企業選びの軸が定まりやすいメリットもあります。本記事で紹介してきた志望動機の例文も参考にしながら、面接官に刺さる志望動機を作成してみましょう。
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