
就活向けの資格の中では比較的難易度が低めで、情報系や理系出身でない方であっても取得しやすい難易度となっているのも特徴です。全国の試験会場で随時受験を受け付けており、忙しい学業や就活の合間にも取得しやすい資格として人気があります。
本記事では、ITパスポート試験を取得しようか迷っている方向けに、ITパスポート試験の難易度・合格率やおすすめの勉強方法などをご紹介します。「ITパスポート試験は意味がない」「役に立たない」と言われる理由や、取得するメリットについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 1.ITパスポート試験とは?
- 2.ITパスポート試験の難易度・合格率
- 3.ITパスポート試験は意味がない・役に立たないと言われる理由
- 4.ITパスポート試験を就活対策で勉強するメリット
- 5.ITパスポート試験の就活生向けおすすめ勉強法
- 6.まとめ
1.ITパスポート試験とは?
ITパスポート試験は、IT系の中で初心者向けの難易度となっている国家資格です。IT業界に就職してエンジニア・プログラマーを目指したい方はもちろん、ITについての知識を身につけて事務職・営業職として活躍したい方からも支持されており、就活でおすすめされる資格の中でもトップクラスの人気を誇ります。
履歴書にも書くことのできる資格ですが、正式名称は「ITパスポート試験」となっているため、「ITパスポート」「ITパスポート資格」などと誤った表記にならないように注意しましょう。
ITパスポート試験の概要
ITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人を対象としたIT資格であり、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が運営する情報処理技術者試験の一種です。テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3つの分野が出題範囲となっており、ネットワークやセキュリティ、企業経営、プロジェクトマネジメントなど幅広い分野の知識が要求されます。
試験は筆記試験ではなく、パソコンを使用するCBT方式です。全国の試験会場で随時試験の申し込みを受け付けており、受験機会が豊富で忙しい就活生や社会人にとっても取得しやすい条件が整っています。IT分野が初心者の方でも独学で十分合格できる難易度なので、十分な対策に取り組めば資格取得は難しいことではありません。
業界での知名度が高い国家資格ではあるものの、弁護士や宅建士のような独占業務は設けられておらず、難関資格にも分類されないため、ITパスポート試験があるだけで就活が有利に進むことはない点には注意しましょう。
情報セキュリティマネジメント試験との違い
ITパスポート試験を運営するIPAでは、「情報セキュリティマネジメント試験」という資格も用意されています。情報セキュリティマネジメント試験の合格率は50%〜70%ほど。IPAの4つのレベル区分のうち、レベル2に分類される試験です。一方でITパスポート試験はレベル1の分類です。ITパスポート試験よりもワンランク難易度が高く設定されているのが特徴で、基礎的な情報セキュリティについての知識が問われるIT資格となっています。
IT全般についての知識が問われるITパスポート試験に対して、情報セキュリティマネジメント試験では情報セキュリティの分野に特化した知識が求められるものの、実務経験を持たない学生でも十分合格できる難易度となっています。機密情報や社内ネットワークの扱いなど、情報セキュリティに対する高いリテラシーを持っていることをアピールできる資格として、近年では就活生からも高い注目を集めています。
基本情報技術者試験との違い
IT系の国家資格の中でも、ITパスポート試験の上位に位置する資格が「基本情報技術者試験」です。基本情報技術者試験は、ITエンジニアになるための登竜門として位置付けられる資格で、IPAではレベル2、情報セキュリティマネジメント試験と同等の難易度とされています。
ITパスポート試験とは大きく異なる点として、基本情報技術者試験ではプログラミングに関する問題が出されることが挙げられます。合格率は40%ほどが目安となっており、現役のエンジニアだけではなく就活を目指す学生でも合格できる難易度の資格です。ITパスポート試験と比べると基本情報技術者試験は、未経験からIT業界を目指す際に高く評価されやすく、資格手当を用意する企業も多くなる傾向にあります。
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2.ITパスポート試験の難易度・合格率
ここからはITパスポート試験の難易度について、合格率やほかの資格との比較とともにご紹介します。
ITパスポート試験の合格率は約50%
ITパスポート試験の合格率は、約50%が目安となっています。国家資格の中では高めの難易度となっており、学生・社会人を問わず2人に1人は合格する水準となっています。ITパスポート試験は受験資格を設けていないため、高校生以下の学生でも受験することが可能なので、学生全体の合格率は社会人と比べるとやや低めです。
しかし就活対策として高いモチベーションを持って資格対策に取り組む就活生なら、合格率はより高水準になると見込まれます。文系出身の方であっても、独学で十分合格できる難易度なので、就活対策として最初に取るIT資格としてもおすすめです。
ほかの資格と比べた時の難易度
ITパスポート試験の難易度をほかの代表的な資格と比べると、MOSよりも難しく、情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験の2つよりも易しいレベルとなっています。それぞれの合格率の目安は下記の通りです。
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・MOS(一般レベル):約80%
・MOS(上級レベル):約60%
・ITパスポート試験:約50%
・情報セキュリティマネジメント試験:50%~70%
・基本情報技術者試験:約40%
MOSはExcelやWordなどのOfficeソフトを扱うスキルが問われる民間資格であり、事務職への就活では有利に働くことがありますが、一般レベルの合格率は80%と非常に難易度が低いため、IT業界では評価されにくい資格となっています。パソコン操作が苦手な方や不慣れな方は、まずはMOSから受験してパソコンの扱いを学びつつ、ITパスポート試験へステップアップするのも一つの選択肢です。
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3.ITパスポート試験は意味がない・役に立たないと言われる理由
ITパスポート試験は、就活対策として高い人気を集める一方で、SNSや検索サジェストでは「意味がない」「役に立たない」といった言葉が並んでいるのも事実です。ここではITパスポート試験にマイナスの意見が集まる理由について、以下の3つの観点から解説します。
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・取得難易度が低めだから
・専門性に欠けるから
・IT業界では経験・実績が求められるから
それぞれ詳しくご紹介します。
取得難易度が低めだから
ITパスポート試験は数ある資格の中でも取得難易度が低めなことが、「意味がない」「役に立たない」と言われる一因となっています。ITパスポート試験の合格率は約50%と高めで、受験資格が設けられておらず、再受験も容易です。そのため対策すれば誰でも簡単に取れる資格というイメージを持たれており、就活での評価も下がってしまうのです。ただしITパスポート試験を通じて学べる知識は、IT業界を含めてどの業界で働くとしても役立つスキルになるので、取得することにまったく意味がないわけではありません。
専門性に欠けるから
ITパスポート試験は国家資格の一種ですが、弁護士や宅建士のように独占業務を持つわけではありません。また、IPAが実施するプロジェクトマネージャ試験やエンベデッドシステムスペシャリスト試験のように、専門的な業務内容に特化した資格でもないことから、専門性に欠けることが「意味がない」「役に立たない」と言われる原因となっています。資格を活かして独立・開業するのも難しく、積極的に取得する必要はないと判断されやすいのです。より専門性が高く独占業務を持つ資格を取りたい場合には、別の難関資格の勉強に取り組んだほうが良いでしょう。
IT業界では経験・実績が求められるから
IT業界への就職を目指すなら、ITパスポート試験に限らず、IT系の資格は就活を有利に進めるためには役立たないことも多いです。IT業界で活躍するエンジニア・プログラマーになるためには、保有資格よりも過去の開発経験・実績が重視されるからです。新卒採用においても、IT系の資格は何も持っていないが、個人でアプリ開発に取り組んだ経験がある学生は非常に高く評価されます。IT業界の就職を有利に進めたいなら、保有資格を増やすよりも個人開発やインターンに取り組んだほうが有利になるからこそ、ITパスポート試験は「意味がない」「役に立たない」と言われることがあるのです。
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4.ITパスポート試験を就活対策で勉強するメリット
ITパスポート試験は、就活においてライバルと大きく差別化できる資格ではないものの、試験対策に取り組むこと自体には次のようなメリットがあります。
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・IT全般についての基礎が身につく
・ITリテラシーの高さの証明になる
・高レベルの情報処理技術者試験を目指す土台になる
一つひとつ詳しくご紹介しましょう。
IT全般についての基礎が身につく
ITパスポート試験は、社会人として求められる基礎的なIT知識が問われる資格なので、IT全般についての基礎を学ぶのに最適な資格でもあります。文系出身でITに詳しくない方が就活を見据えてITの基礎を身につける際に、効率的に知識をインプットできる優れた手段なのです。たとえ試験に不合格だったとしても、ITパスポート試験の対策教材を用いて勉強した知識は、今後社会人として働く上でも役立つでしょう。
ITリテラシーの高さの証明になる
ITパスポート試験を取得することは、就活においては一定のITリテラシーを備えていることをアピールできる材料となります。「パソコンにほとんど触れたことがない」「ITとは何かがまったくわからない」といったITリテラシーが低い人物ではなく、基礎的なIT知識を身につけてIT社会で活躍できる人物であることを客観的に証明できるメリットがあるのです。エンジニアやプログラマーとして活躍できると評価されるほどの難関資格ではないものの、ITリテラシーが身についていることを伝え、面接官から悪印象を持たれることを防げるのが魅力です。
高レベルの情報処理技術者試験を目指す土台になる
ITパスポート試験を取得することは、IPAが実施しているより上位の国家資格である応用情報技術者試験・ITストラテジスト試験など、高レベルのIT系資格を目指す上での土台となるメリットがあります。ITパスポート試験を通じて、IT系の国家資格はどのような出題傾向があるのかを掴めるほか、徐々にステップアップしながら難易度の高い資格を目指すことも可能です。あくまでもITパスポート試験の合格をゴールとするのではなく、その先の難関資格を取るための足掛かりとして取得する意識を持つと、今後のキャリア形成でも有利に働きます。
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5.ITパスポート試験の就活生向けおすすめ勉強法
最後に、ITパスポート試験を短期間で効率的に取得するためのおすすめ勉強法について、以下の3つをご紹介します。
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・学習サイトや動画サイトを使って理解を深める
・問題を解きながらアウトプット学習に取り組む
・IT系資格に強い専門学校を活用する
これらの方法を実践しながら、ITパスポート試験を効率良く取得して今後のキャリアに役立てましょう。
学習サイトや動画サイトを使って理解を深める
文系出身で初心者の方がITパスポート試験を学ぶなら、まずは学習サイトや動画サイトを活用して、出題範囲についての理解を深めておくことをおすすめします。参考書やテキストを読むことから資格対策をスタートしてしまうと、IT系が初心者の方は途中で挫折してしまう可能性が高まりますが、イラストや図表、動画コンテンツを通じてわかりやすく学べるサイトを活用することで、高いモチベーションで学習に取り組めるメリットがあります。独学が苦手で集中力が続きにくいタイプの方にも、まずは初心者向けの動画などをチェックするところから始めるのがおすすめです。
問題を解きながらアウトプット学習に取り組む
ITパスポート試験の資格対策では、テキストを読むだけのインプット学習ではなく、自分で手を動かしながら学ぶアウトプット学習に取り組むことが大切です。ITパスポート試験は筆記試験ではなく、パソコンを使ったCBT方式で実施されるので、知識を覚えるだけではなく実践的なスキルとして身につける姿勢が求められます。また、社会人として就職後もITパスポート試験で学べる知識を実務に活かせるかどうかが重要になるため、問題集などを活用したアウトプット学習に力を入れると良いでしょう。アウトプット学習中心の勉強なら記憶にも定着しやすくなり、短時間で効率的に資格を取得できるメリットもあります。
IT系資格に強い専門学校を活用する
パソコンが苦手でITパスポート試験が難しく感じる方や、独学に挫折した経験がある方の場合、IT系資格に強い専門学校を活用するのも一つの選択肢です。ITパスポート試験は独学でも合格しやすい難易度となっているものの、IT系に不慣れで独学が苦手な方の場合、プロの講師から教わった方が効率的に合格できる可能性が高いからです。勉強に困った時、すぐに相談できる相手がいることも資格対策では有効に働きます。ITパスポート試験は就活では高い人気を集める資格であり、学習カリキュラムに力を入れているスクールや専門学校も多いので、ぜひ活用してみてください。
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6.まとめ
ITパスポート試験は、ITを利活用するすべての社会人を対象とした国家資格です。IT業界だけではなく、さまざまな職種で活かせる基礎的なIT知識を身につけられる資格として、就活では高い人気を誇る資格でもあります。試験の合格率は約50%と高水準で、独学でも取得しやすい利点があります。パソコンを使用するCBT方式の試験で、随時受験を受け付けているほか、再受験も容易なので、十分に対策すれば理系・情報系出身でない方でも取得しやすいでしょう。
一方でITパスポート試験は、取得難易度が低く専門的なスキルや独占業務を証明するわけではないことから、「取得しても意味がない」「就活では役に立たない」と言われることもあります。ITパスポート試験を取るだけでライバルと差別化して就活を有利に進められるわけではないのは事実なので、あくまでもIT知識の勉強のために活用するのがおすすめです。
本記事で解説してきたITパスポート試験の難易度・合格率やおすすめ勉強法を参考に、今後の就活対策に取り組んでみてください。
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