
一方でC#は、他のプログラミング言語と比べて習得難易度が高めで、今から学習してC#エンジニアを目指すかどうか迷ってしまう方も多いでしょう。
そこで本記事では、C#エンジニアの仕事内容や将来性、就職するために必要なスキルなどについてご紹介します。C#エンジニアを目指す上で効果的な就活対策についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 1.C#エンジニアとは?
- 2.C#エンジニアの仕事内容
- 3.C#エンジニアの将来性が高いと言われる理由
- 4.C#エンジニアとして就職するための必要スキル
- 5.C#エンジニアの内定を取るためのおすすめ就活対策
- 6.まとめ
1.C#エンジニアとは?
C#エンジニアとは、「C#(シーシャープ)」と呼ばれるプログラミング言語を活用して、システム開発・アプリ開発に取り組む職種のことを指します。数あるプログラミング言語の中でも需要が高く、将来性のあるプログラミングスキルを扱うため、就職先として人気が高まっている職種の一つです。ここではC#エンジニアの基本情報と働く魅力、大変さなどをご紹介します。
C#の特徴
C#は、Microsoft社が2000年に開発した比較的新しい言語で、C++とJavaの良さをそれぞれ備えているのが特徴です。文法はJavaに近く、OSを問わず動作するシステム・アプリの開発が可能で、大規模開発にも適した性質を持ち合わせています。C#には、同じくMicrosoft社が提供する「Visual Studio」と呼ばれる統合開発環境が用意されているので、開発効率が高く、優れた生産性を発揮できるのが魅力です。
C#は、ゲーム開発の現場で用いられる代表的なゲームエンジン「Unity」のプログラミング言語としても広く利用されています。そのためゲーム業界を目指す方にとっても人気のプログラミング言語です。
C#エンジニアの魅力・やりがい
C#エンジニアとして働く魅力・やりがいとして、就職先に困りにくく案件が豊富であることが挙げられます。IT業界で扱うシステム・アプリの中には、C#を用いて開発されたものが多く、保守・改修のためにC#エンジニアの人手を必要とする現場が多いという事情があります。そのためC#を扱うプログラミングスキルがあれば、Web開発・ゲーム開発・業務システム開発・組み込みシステム開発など、さまざまな現場で活躍できるチャンスが得られるのです。
また、C#は「Visual Studio」をはじめとするMicrosoft社の強力なバックアップがあるおかげで開発効率を高めやすく、リモートワークやフリーランスの働き方にも相性が良い傾向にあります。他のプログラミング言語と比較して、自由度の高い働き方を実現しやすいのも、C#エンジニアに人気が高まっている背景の一つです。
C#エンジニアとしてのキャリアを積むことで、将来は幅広いキャリアパスを選択できる魅力もあります。Webエンジニアやゲームプログラマー、アプリケーションエンジニア、クラウドエンジニアとしてのキャリアにも相性が良いスキルを身につけられるため、将来性が高く汎用性に優れた言語を学びたい方にも向いています。
C#エンジニアの大変さ・厳しさ
C#エンジニアは非常に汎用性の高い言語を扱うため、さまざまな開発現場で活躍できるチャンスがあるのは事実ですが、一つの開発分野への強みを持っているわけではないため、必ずしも就職で有利になるとは限らない点に注意が必要です。たとえば業務システム開発では、C#はWindows環境で動作するアプリ開発に強いですが、それ以外のmacOSやiOS・Android向けの開発に強みを持っているわけではありません。Web開発でもC#を使うことは可能ですが、JavaScriptやPythonと比べると優位性に欠けてしまいます。
ゲーム開発においてもC#が人気なのは事実ですが、機能面ではC++が優れている部分も多く、C#のスキルだけあれば安泰というわけではないのが事実です。
また、C#エンジニアは近年人気を集めているPythonエンジニアやGoエンジニアなどと比較すると、やや年収水準が低い傾向にあることも注意が必要です。こうしたC#エンジニアの弱み・大変さも理解した上で、C#エンジニアのキャリアを目指すかどうかを考える必要があります。
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2.C#エンジニアの仕事内容
ここからはC#エンジニアが担当する主な仕事内容についてご紹介します。
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・Webアプリ開発
・業務システム開発
・ゲーム開発
・スマホアプリ開発
上記の各分野でC#エンジニアが携わる仕事内容を詳しく解説しますので、職種研究の参考にしてください。
Webアプリ開発
C#エンジニアは、主に大企業などで使われる大規模なWebアプリ開発で活躍することが多いです。C#は多くのエンジニアが携わる分業制の開発現場でも扱いやすく、豊富なフレームワークを活かすことで高い生産性を発揮できることが、高い人気を集める理由となっています。C#を用いたECサイトやポータルサイトの開発実績も豊富で、大規模プロジェクトを通じてエンジニアとしての豊富な経験を積むこともできるでしょう。
業務システム開発
C#エンジニアは、企業向けに開発される業務システムの開発現場でも活躍する職種です。C#は企業の業務を支える基幹システムの開発でも使用されることが多く、C++やJavaと並んで需要の高い言語となっています。小規模なプロジェクトから大規模なプロジェクトまで、さまざまな案件を受注することができるので、仕事に困りにくく、業務システム開発の分野では安定した将来性が期待できます。
ゲーム開発
C#エンジニアはゲーム開発の現場でも需要が高い職種です。C#は、ゲーム開発で用いられる有名なゲームエンジン「Unity」との相性が良く、家庭用ゲーム機やパソコン向けのゲームソフトを中心として、C#を用いたゲーム開発が積極的に行われています。今後のゲーム業界の発展によっては、C#エンジニアの需要がさらに高まることが予想されます。また、C#はVR・AR分野の開発でも需要が高いので、注目度の高い先端分野で活躍できるポテンシャルも備えています。
スマホアプリ開発
スマホアプリ開発といえば、iOS向けのSwift言語、Android向けのJavaやKotlin言語が有名ですが、C#を用いてスマホアプリ開発に取り組むことも可能です。VisualStudioの開発プラットフォームである「.NET MAUI」を用いることで、C#を使って単一のコードでiOS・Android、そしてmacOS・Windowsにも対応したアプリ開発を実装することができるのです。今後C#を用いたクロスプラットフォーム開発が主流になれば、さらにC#エンジニアの将来性は明るいものとなるでしょう。
3.C#エンジニアの将来性が高いと言われる理由
C#エンジニアは、IT業界でも高い将来性が見込まれる職種として人気の就職先の一つです。なぜ高い将来性が期待されているのかといえば、以下のような背景があるからです。
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・プラットフォームを問わず開発可能だから
・ゲーム開発で高い需要があるから
・AI・ロボット開発の分野でも使われているから
それぞれ詳しくご紹介しましょう。
プラットフォームを問わず開発可能だから
C#エンジニアが扱うC#という言語は、Windows向けアプリだけではなく、プラットフォームを問わずアプリ開発に取り組める汎用性があります。Microsoft社が提供する「Visual Studio」と、その開発プラットフォーム「.NET MAUI」を活用することで、一つのコードでiOS・Android・macOSなど、クロスプラットフォームアプリの開発を実現できるのが強みです。
人手不足が続く昨今のIT業界では、少ない人員・短いコードでプログラムを実装できるプログラミング言語がより重宝されると考えられており、プラットフォームを問わず開発可能なC#エンジニアの需要も高まることが予想できます。JavaやPythonとともに、C#が人気プログラミング言語のランキング上位を占めることも十分考えられるでしょう。
ゲーム開発で高い需要があるから
C#エンジニアは、近年になって成長著しいゲーム開発の分野で高い需要があることからも、将来性の高い職種とされています。ゲームエンジン「Unity」でC#を用いたゲーム制作が行われているので、家庭用ゲーム機やパソコン、スマホ向けのさまざまなゲームタイトルをC#で開発することができるのです。
実際にゲーム業界へ応募する際には、C#またはC++を習得することが必須と言われており、今後も高い需要が見込まれています。C++と比較するとC#の方が習得難易度が低いので、プログラミング未経験者に好まれやすいのもC#となっています。今後もゲーム業界が発展し、市場規模が拡大すれば、C#エンジニアの需要もさらに増加することでしょう。
AI・ロボット開発の分野でも使われているから
C#エンジニアは、AI・ロボット開発の現場でも活躍できるポテンシャルがあります。AI開発といえばPythonが人気ですが、C#言語の多彩なフレームワーク・ライブラリを活用して、AI開発の現場でも活躍することができるのです。今後高い需要が見込まれる先端分野で活躍できることから、C#エンジニアの将来性はさらに明るいものとなるでしょう。
ほかにも、VR・AR技術を用いた開発、Microsoft社のクラウドサービス「Azure」を使ったクラウドエンジニアリングにおいても、C#を活かすことが可能です。こうした将来性の高い分野にも活かせる言語であることが、C#エンジニアが高い将来性を期待されている一因なのです。
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4.C#エンジニアとして就職するための必要スキル
ここからはC#エンジニアとして就職するために押さえておきたいスキルについて、下記の3つをご紹介します。
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・開発するITサービスについての専門知識
・VisualStudioを扱うスキル
・コミュニケーションスキル
C#のプログラミングスキルに加えて、これらのスキルがあると就活を有利に進められるので、ぜひスキルアップの参考にしてみてください。
開発するITサービスについての専門知識
C#エンジニアとして活躍するためには、入社後に開発することになるITサービスについて専門知識が備わっていることが理想です。業務システム開発であればWindows向けアプリの開発に必要な知識、Webアプリ開発であればWeb関連の基礎知識などが挙げられます。C#は開発できるシステム・アプリが幅広く、対応できるプラットフォームも豊富なので、担当する業務内容に合わせた知識を習得することが重要になります。
自社製品についての専門知識は入社後の研修で身につけることは可能ですが、入社後に扱うITサービスを調べておき、就活対策として身につけておくと面接官へ好印象を与えられるでしょう。
VisualStudioを扱うスキル
C#エンジニアの就活では、統合開発環境である「VisualStudio」を扱うスキルを身につけておくのも有効です。VisualStudioは、プログラミング作業で用いる高機能なテキストエディタであり、C#を強力にサポートしている開発ツールでもあります。非常に多彩な機能を搭載しているため、事前にVisualStudioに触れておき、扱い方をマスターしておくのがおすすめです。
VisualStudioは無料でインストール可能で、WindowsでもmacOSでも動作します。まずは表示を日本語化したり、設定項目を変更したりするところからスタートしてみると良いでしょう。
コミュニケーションスキル
C#エンジニアとして活躍するためには、高いコミュニケーションスキルをアピールするのも効果的です。C#エンジニアは、どの開発現場に配属されるとしてもチームで開発業務に取り組むため、周囲と円滑なコミュニケーションを取れるスキルは高く評価されるからです。汎用性の高いC#のプログラミングスキルと、どの現場でも活かせるコミュニケーションスキルがあれば、案件に困ることはなくなるでしょう。
高いコミュニケーションスキルが評価されて、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーの仕事を任されるようになれば、さらに高収入・好待遇の働き方を実現できるので、積極的にアピールしてみてください。
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5.C#エンジニアの内定を取るためのおすすめ就活対策
最後に、C#エンジニアの内定を獲得するために実践したい、3つの就活対策をご紹介します。
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・プログラミングスクールでC#を学ぶ
・IT系の資格を取得する
・C#アプリ開発にチャレンジする
一つひとつ順番に解説していきます。
プログラミングスクールでC#を学ぶ
C#エンジニアになるためのプログラミングスキルを学ぶなら、プログラミングスクールを活用して学習するのがおすすめです。C#はプログラミング言語の中ではやや習得難易度が高めであり、プログラミング初心者の方が独学しても挫折する可能性が高いからです。プログラミング学習の中で困ったことがあった時、すぐに質問できる講師がいる環境なら、C#を扱うスキルを習得しやすくなるでしょう。
C#はプログラミング言語の中でも人気が高く、充実したカリキュラムを提供しているスクールも多いので、サポート体制や就職支援などを基準に自分に合ったスクールを選んでみてください。
IT系の資格を取得する
C#エンジニアの就活対策として、IT系の資格を取得して高い志望意欲をアピールするのも有効です。ITパスポート試験や基本情報技術者試験などの国家資格を取得することで、IT業界に必要な基礎的なIT知識を身につけながら、資格取得に取り組む姿勢がIT業界への高い志望意欲を伝えるのに役立ちます。
C#エンジニアの評価では、保有資格よりもこれまでの開発経験が重視される傾向にあるものの、汎用性が高く、さまざまなITサービスの開発で活躍できるC#エンジニアを目指すなら、汎用的なIT知識を身につけておく意義も大きくなります。保有資格を増やしておくことで、入社後の資格手当を受け取れる可能性も高まるので、積極的に資格取得を目指してみてください。
C#アプリ開発にチャレンジする
C#エンジニアの就活を有利に進めるために、C#のプログラミングスキルを活かしたアプリ開発経験を積んでおくのも有効です。簡単なWebアプリやパソコン用アプリの個人開発に取り組んでおくことにより、即戦力のC#エンジニアとして評価されやすくなるからです。アルバイトやインターンとしてIT企業の仕事を体験し、アプリ開発の現場経験を積んでおくのも効果的です。
C#を使った開発業務に取り組むことで、身に付けたプログラミングスキルをアウトプットする場を設けることができます。その結果、座学だけでは身につかない実践的なスキルを習得できるメリットがありますので、ぜひ試してみてください。
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6.まとめ
C#エンジニアは、アプリ開発の現場で使われる汎用性の高い言語「C#」を専門的に扱うエンジニアです。Webアプリ開発や業務システム開発、ゲーム開発など、さまざまな現場で用いられる言語なので、エンジニアとしての将来性が高く人気の職種となっています。
C#エンジニアとしての就職を目指すなら、入社後に開発を担当するITサービスについての専門知識やVisual Studioを扱うスキルなどを磨いておくことが有効です。C#エンジニアの内定を獲得するための就活対策としては、プログラミングスクールでC#を学ぶことや、IT系の資格を取得しておくことなどが有効ですので、ぜひ実践してみてください。
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授業でプログラミング言語に触った程度で、開発した経験が無くてもITエンジニアとして就職することは可能です。
ただし、応募すべき企業や選考でアピールする内容はしっかりと検討する必要があるため、就活エージェントの利用をおすすめします。
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