
本記事では、Railsエンジニアの将来性や仕事内容、就職に向けた必要スキルと効率的な学習方法についてご紹介します。Railsエンジニアが将来目指せるキャリアパスについても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 1.Railsエンジニアとは?
- 2.Railsエンジニアの仕事内容
- 3.Railsエンジニアの将来性
- 4.Railsエンジニアに求められるスキル
- 5.Railsエンジニアとして就職するための学習方法
- 6.Railsエンジニアのキャリアパス
- 7.まとめ
1.Railsエンジニアとは?
Railsエンジニアとは、主にWeb開発の現場で活躍する「Ruby on Rails」と呼ばれるフレームワークの扱いに長けたエンジニアのことを指します。Ruby on Railsは、Web開発で人気のプログラミング言語の一つである「Ruby」の代表的なフレームワークであり、WebアプリやECサイト、SNSサービスなどを効率的に開発できるという特徴を持ちます。
Railsエンジニアとして活躍するためには、RubyやRailsを扱う専門的なスキルを身につけておくだけでなく、PHPやJavaScriptなど、Web開発で用いられる言語の深い知識が求められます。RubyやRailsは現在もWeb開発で人気の言語であり、多くの企業がRailsエンジニアの求人を行っているほど将来性が高い職種の一つとなっています。
Rails(Ruby on Rails)の基本情報
Railsエンジニアが扱う「Ruby on Rails」は、主にWebアプリの開発で用いられるRubyのフレームワークです。シンプルなコードで効率的にWeb開発を進めることができることから、多くの現場で高い人気を誇るフレームワークとなっています。また、Rubyが日本発祥のプログラミング言語であるという背景から、Railsに関しても日本語教材が豊富で、未経験からでも学びやすいという特徴があります。
Railsはオープンソースのフレームワークなので、誰でも無料で活用できるのも特徴です。独学でRubyやRailsを学ぶのにも最適で、WebエンジニアやWeb業界を目指したいと考えているならぜひ習得しておきたいフレームワークとなっています。
Rubyエンジニアとの違い
Railsエンジニアは「Rubyエンジニア」と仕事内容はほぼ共通していますが、厳密には担当する業務範囲に違いがあります。RailsエンジニアはRailsを用いたWebアプリ開発に特化したエンジニアであるというニュアンスに対して、RubyエンジニアはRubyを用いたシステム開発全般に対応できるというニュアンスです。
ただし、明確に区別しながら使い分けている企業は少なく、Rubyエンジニアに任される仕事内容を「Railsエンジニア」の求人で募集するケースも少なくありません。そのため、Railsエンジニアとしての就職を目指すなら、就活サイトでは「Rubyエンジニア」や「Webエンジニア」などの求人もチェックしてみると良いでしょう。
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2.Railsエンジニアの仕事内容
ここからは、Railsエンジニアが担当する主な仕事内容について具体的にご紹介します。
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・Webアプリ開発
・サーバーサイド開発
・運用・保守
これらの分野の仕事内容について、それぞれ理解を深めておきましょう。
Webアプリ開発
Railsエンジニアが主に担当するのは、Ruby on Railsを用いたWebアプリの開発業務です。RailsそのものがWebアプリを効率的に開発できるように設計されているフレームワークです。そのためECサイトやSNSなど、Webアプリ開発の現場で多くのRailsエンジニアが活躍しています。
Railsを用いて開発したWebアプリをスマホアプリ化する、もしくはハイブリッドアプリ開発に取り組むことも可能なので、スマホアプリ開発の現場でも活躍することが可能です。
サーバーサイド開発
Railsエンジニアは、Web開発におけるサーバーサイド開発にも従事する職種です。サーバーサイド開発とは、Webアプリを動かすためのサーバーやデータベースの設計・構築業務のことを指します。いわゆるWebアプリのユーザーからは見えない部分の開発業務を指し、反対にWebアプリのユーザーから見える部分の開発業務は「フロントエンド開発」と呼びます。
Railsエンジニアが担当するのは主にサーバーサイド開発ではありますが、フロントエンド開発のための知識や経験を活かしやすい職種です。そのためHTML/CSSやJavaScriptなど、初心者向けの言語を扱うフロントエンドエンジニアから、Railsエンジニアへのキャリアアップを目指す方も多いです。
運用・保守
Railsエンジニアは、開発したWebアプリをリリース後の運用・保守業務にも携わる職種です。Webアプリに含まれるバグの修正や機能改善のためのアップデート作業、定期的なメンテナンス業務などを担当します。Webアプリは開発して終わりではなく、企業の経営方針やユーザーからのフィードバックを受けて、日々改善しながら運用します。
そのため一つのWebアプリに長い期間携わるRailsエンジニアも少なくありません。メルカリ・マネーフォワード・楽天など、自社開発のWebアプリに携わるRailsエンジニアの場合、数年スパンで一つの製品の運用・保守業務を担当することもあります。
3.Railsエンジニアの将来性
RubyエンジニアやRailsエンジニアは、SNSを中心に「将来性がない」と言われることがあります。その背景には、昨今の業界トレンドであるAI開発や機械学習に向いている言語ではなく、今後需要が低下するのではないかという意見が挙げられます。
しかし、Web開発においては今でも第一線で用いられ続けている言語とフレームワークであり、依然として高い将来性が見込まれることに変わりはありません。Rubyは日本発祥のプログラミング言語として日本語教材が充実しており、プログラミング初心者でも学習しやすいメリットがあります。
昨今の人手不足に悩まされるIT企業においても、未経験者を採用してRubyやRailsの研修・教育を実施するところが少なくありません。シンプルで効率的なコードを使って開発できることも相まって、開発コストや教育コストを抑えられるRuby・Railsは、今後もWeb開発の現場で高い人気を集めることが予想されます。
高い将来性のあるプログラミング言語を優先的に学びたいと考えている方は、AI開発の現場と相性の良い「Python」などを並行して学ぶと良いでしょう。PythonはWeb開発の現場でも用いられる言語なので、Web業界を目指して就活に取り組む方にもおすすめです。
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4.Railsエンジニアに求められるスキル
ここからは、Railsエンジニアとして活躍するために身につけておきたいスキルについて、RubyやRailsを扱う以外のスキルを中心にご紹介します。
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・Rails以外の言語を扱うスキル
・マネジメントスキル
・コミュニケーションスキル
それぞれ順番にご紹介しますので、Railsエンジニアを目指して就活に取り組む際の参考にしてみてください。
Rails以外の言語を扱うスキル
Railsエンジニアとしてのキャリアを目指すなら、RubyやRailsに加えて、Web開発で用いられるほかの言語を扱うスキルも習得しておくと良いでしょう。たとえば、フロントエンド開発で用いられるHTML/CSSとJavaScript、サーバーサイド開発に使われるPHP、Pythonなどが挙げられます。
こうした言語を通じてWeb開発全般を担当できるスキルをアピールできると、Railsエンジニアとしての好評価につながります。RubyやRailsの扱いをマスターした後は、積極的に別の言語も学習してみましょう。
マネジメントスキル
Railsエンジニアとしてのキャリアアップのためには、マネジメントスキルを磨いておくのも有効です。RailsエンジニアをはじめとするWeb開発チームにおけるマネジメントができる人材は、どの企業からも重宝される存在です。円滑なプロジェクト進行をマネジメントしてコスト管理・品質管理にも取り組むことができれば、高年収・好待遇のプロジェクトマネージャーへのキャリアアップも可能です。
マネジメントスキルをアピールするなら、学生時代の部活動やサークル活動でチームのマネジメントを手掛けた経験を積極的にアピールすると良いでしょう。チームのリーダーとしてリーダーシップを発揮した経験も就活では有利に働くので、選考でのアピール材料に加えてみることをおすすめします。
コミュニケーションスキル
Railsエンジニアの選考では、コミュニケーションスキルが高く評価される傾向にあります。Webアプリ開発では、Railsエンジニアを含めたさまざまなエンジニア・プログラマーが関わりながらプロジェクトを進めるため、周囲と円滑なコミュニケーションを取れる人材が好評価を得やすくなるからです。
RailsエンジニアとしてのプログラミングスキルやIT知識については、入社後の研修で身につけることが可能です。一方でコミュニケーションスキルを社内研修で伸ばすことは難しいことから、企業側もスキル面以上にコミュニケーション能力を重視した採用を行うケースが多いのです。
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5.Railsエンジニアとして就職するための学習方法
ここからはRailsエンジニアとして就職するためのRuby・Railsのスキルを身につける際におすすめな学習方法についてご紹介します。
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・動画サイトで基礎理解を深める
・学習サイトで手を動かしながら勉強する
・プログラミングスクールで講師とともに学ぶ
これらの方法を活用しながら、Railsエンジニアとして活躍するためのスキルアップを目指しましょう。
動画サイトで基礎理解を深める
未経験・初心者からRailsエンジニアを目指すなら、まずは動画サイトを通じて基礎理解を深めるのがおすすめです。プログラミング初心者向けにわかりやすい説明で解説している動画コンテンツを利用することで、いきなり書籍を使って学習をスタートするよりも理解が深まりやすくなるメリットがあります。
過去にプログラミング学習に挫折した経験がある方も、まずは動画サイトを活用して基礎的な理解を深めておくと、今後の書籍学習にもスムーズに取り掛かることができるでしょう。ただし動画コンテンツを活用する際には、最新のRubyやRailsのバージョンに対応した内容であることをチェックしておきましょう。
学習サイトで手を動かしながら勉強する
Railsエンジニアとして必要となるプログラミングスキルを身につけるために、手を動かしながら学べる学習サイトを活用してみましょう。動画サイトや書籍を通じてインプット学習に取り組むだけではなく、自分の手を動かしてコードを書くアウトプット学習に取り組むことで、開発の現場で活かせる実践的なスキルが身につくからです。
また、アウトプット学習を取り入れることで記憶の定着につながり、短期間で効率的にプログラミングスキルを習得できるメリットもあります。代表的な学習サイトには「Progate」「ドットインストール」などが挙げられます。こうした学習サイトを活用して、アウトプット学習に取り組んでみましょう。
プログラミングスクールで講師とともに学ぶ
Railsエンジニアになるためのスキルを短期間で身につけたい場合、プログラミングスクールを活用するのも一つの選択肢です。プログラミングスクールを用いることで、独学するよりもプログラミング学習に挫折しにくくなるメリットがあります。RubyやRailsの学習でわからないことが出てきた時、すぐに相談できる講師がいることで、学習するモチベーションが低下しにくくなる効果もあります。
RubyやRailsはWeb開発における人気の言語であり、カリキュラムが充実しているプログラミングスクールも多いです。料金やサポート体制、卒業後の就職支援などを基準として、自分に合ったプログラミングスクールを探してみてください。
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6.Railsエンジニアのキャリアパス
最後に、Railsエンジニアとして就職した後に目指せるキャリアパスについて、下記の3つの種類をご紹介します。
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・フルスタックエンジニア
・プロジェクトマネージャー
・フリーランスエンジニア
Railsエンジニアとして働き始めた後、歩めるキャリアの参考にしてみてください。
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアとは、Web開発においてフロントエンドとサーバーサイドの両方の開発に携わることができるエンジニアのことを指します。一人で幅広い業務を担当できるため、高収入・好待遇が得られる求人が多いのが特徴です。Web開発に関する幅広い知識と経験を活かすことで現場の最前線で活躍できるので、プログラミングやものづくりに積極的に従事したいと考えている方にも向いています。フルスタックエンジニアを目指すなら、RubyやRailsを扱うスキルに加えて、フロントエンドの開発やサーバーサイドの開発で用いられるスキル・言語を身につけておくと良いでしょう。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトの責任者として、コスト管理やスケジュール管理、品質管理などを手掛ける職種です。プロジェクトのスタートから完成までのすべての工程に携わり、IT系では最も高年収を得られる職種の一つとなっています。そのためIT業界を目指す方にとっては、最終的なキャリアパスの一つとして掲げている方も少なくありません。プロジェクトマネージャーになるためには、システム開発の現場での経験に加えて、リーダーやマネージャーとしての経験が要求されます。Webアプリ開発の現場で経験を積みつつ、マネージャーとしての業務には積極的に手を挙げてキャリアアップのチャンスを積むと良いでしょう。
フリーランスエンジニア
一つの会社でRailsエンジニアやWebエンジニアとして働くのではなく、自由度の高いフリーランスエンジニアという働き方を目指すことも可能です。RubyやRailsがWeb開発で高い人気があることに加えて、Webエンジニアはパソコンとインターネット環境があれば時間や場所を問わず働ける職種なので、フリーランスエンジニアとの相性も良好です。在宅勤務やリモートワーク、副業にも挑戦しやすい業界なので、自由度の高い働き方を目指したい方におすすめです。
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7.まとめ
Railsエンジニアは、Rubyの代表的なフレームワーク、Ruby on Railsを使ってWebアプリ開発に従事する職種です。いずれも人気の言語・フレームワークとなっており、需要が高く将来性が明るいのが魅力です。RubyやRails以外の言語を習得し、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルを磨いておくと、さらなるキャリアアップにも役立つでしょう。
Rubyエンジニアになるためのスキルを習得するためには、まず動画サイトで基礎理解を深め、学習サイトで手を動かしながら勉強するのがおすすめです。プログラミング初心者なら、スクールに通いながら講師とともに学ぶのも良いでしょう。
Railsエンジニアとして就職することで、将来はフルスタックエンジニアやフリーランスエンジニアを目指すことも可能なので、理想のキャリアを歩むための就職先の一つとして検討してみてください。
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授業でプログラミング言語に触った程度で、開発した経験が無くてもITエンジニアとして就職することは可能です。
ただし、応募すべき企業や選考でアピールする内容はしっかりと検討する必要があるため、就活エージェントの利用をおすすめします。
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