
また、ネガティブなプログラマーあるあるを知っておくことにより、プログラミング学習や入社後の仕事におけるミス・トラブルを避けることにも役立ちます。
そこで本記事では、初心者プログラマーやプライベートのプログラマー、勉強中のプログラマーなどのシチュエーション別にプログラマーあるあるをご紹介します。就活生向けにもおすすめな内容となっているので、雑談ネタのストックとしても活用してみてください。
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1.初心者プログラマーあるある
まずはプログラマーとして働き始めてすぐの初心者に共通するあるあるを5つご紹介します。
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・全角・半角が混ざってしまう
・慣れない英単語のスペルミス
・変数名をローマ字で書きがち
・意味のないコメントを残している
・なぜかプログラムが動いてしまう
一つひとつ順番に解説しましょう。
全角・半角が混ざってしまう
初心者プログラマーにありがちなミスとして、全角・半角が混ざってしまうケースが挙げられます。プログラマーが書くコードは原則として半角の英字・数字・記号を使いますが、テキストエディタの操作に慣れていない初心者の場合、入力した文字が全角なのか半角なのかを判断できず、全角文字が原因のエラーを起こしがちなのです。
全角文字が原因のエラーは、テキストエディタ側で指摘してくれる機能が備わっているので、プログラマーの作業に慣れてくると全角・半角を混在させるミスは少なくなります。しかし集中力が落ちている時や、コメントを書く時、普段とは違う環境でコードを書く時などに、全角文字を使ってエラーを引き起こしてしまうのはプログラマーあるあるの一つです。
慣れない英単語のスペルミス
初心者プログラマーのあるあるとして、不慣れな英単語のスペルミスを起こしてしまうことが挙げられます。たとえば「data」を「deta」と書き間違えたり、「command」を「comand」と打ち間違えたりと、英語やプログラムのコードを見る機会が少ない初心者ほど、スペルミスによるエラーを引き起こしがちなのです。
単純なスペルミスであれば、テキストエディタの機能で指摘してもらうことも可能ですが、「node」と「note」など、別の意味の英単語も存在するスペルミスは見つけるのが困難なので、エラーの修正に膨大な時間を要することもあります。しかし各言語で使用する英単語のバリエーションはそれほど多くないため、プログラマーとしてのキャリアを積むにつれてスペルミスは減る傾向にあります。
変数名をローマ字で書きがち
英語が苦手な初心者プログラマーあるあるには、変数名にローマ字を書きがちという点も挙げられます。極端な例では、「userAccount」と書くべき場面で、「yu-za-akaunto」と書いてしまうケースが考えられます。「name」と書くべきところを「namae」としてしまうのも英語が苦手なプログラマーならあるあるな話です。
こうしたローマ字の変数名を用いることは間違いではないものの、コードの可読性が下がり、後から自分が見た時にも何を意味しているのかわかりにくくなるデメリットがあります。絶対に英単語を使わなくてはならないわけではありませんが、自分の中で明確な命名ルールを作っておくことが大切です。
意味のないコメントを残している
初心者プログラマーによくあるのが、後から読むと意味のないコメントを残しているパターンです。プログラマーが書くコードには、注釈やメモ書きとして、日本語でコメントを残すことがあります。最後に編集・更新した日付や、動作させる実行内容など、後で自分が読んでも他人が読んでもわかりやすくするためにコメントを挿入します。
しかし初心者プログラマーが残すコメントの中には、まるで日記のようなコメントやローマ字で書いた変数名の細かい説明など、なくても問題のない内容も多いです。豊富なキャリアを持つプログラマーが、初心者時代に書いたコードのコメントを読んで恥ずかしく感じるのも、プログラマーならあるあるな出来事です。
なぜかプログラムが動いてしまう
初心者プログラマーに共感されることが多いのが、なぜかプログラムが動いてしまうという現象です。自分では完璧なコードを書けていないつもりなのに、実際に動かしてみると想定通りの挙動を見せる、しかしなぜ動作するのかわかっておらず、思わぬエラーやトラブルが怖くなってしまうのもあるあるです。
一方で、入念にコードをチェックしながら書き直してみると、今度はまったく動作しなくなったりするのもよくある話です。実際には単純なスペルミスが原因だったりすることも多いですが、調べて検証してまた調べるという繰り返しの中で、プログラマーとしてのスキルが磨かれていくものです。
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2.業務中のプログラマーあるある
次に、業務中のプログラマーに共通するあるあるについて、下記の5つをご紹介します。
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・多忙な割に給料が安くなりがち
・職場に一人は個性が強いプログラマーがいる
・営業担当との意思疎通に壁を感じてしまう
・インデントが深すぎて読みにくい
・US配列キーボードを選びがち
働くプログラマーのあるあるを知ると、プログラマーという職業への理解が深まるので、ぜひチェックしてみてください。
多忙な割に給料が安くなりがち
プログラマーの大きな悩みであり、あるあると言われることが多いのが、多忙な割に給料が安いことです。IT業界では、今でも多重下請け構造が残っており、元請け・一次請けから、三次請け・四次請けと、多くの仲介会社を挟むほど案件に対する報酬は低下してしまいます。こうしたピラミッド構造の下層に位置する企業では、厳しい納期や大量の仕事を任される一方で、プログラマーの給料が安くなりがちなのです。
そのためプログラマーとしてキャリアアップして高年収を目指すなら、営業力が高い大手の元請け企業や、収入水準の高いWeb系の自社開発企業に入るべきと言われることもあります。こうした「あるある」を通じて入社後の実態も把握した上で、プログラマーになるかどうかを決めることが大切です。
職場に一人は個性が強いプログラマーがいる
プログラマーとして働いていると、職場に最低一人は個性が強い人物がいることに共感する方は多いです。周囲から「変わってる」「クセが強い」と言われるような存在で、時には職場のムードメーカーになることもあれば、遅刻・欠勤で周囲の同僚に負担をかけてしまうこともあります。プログラマーという仕事は専門性の高い技術職であり、スキル・技術が重視される傾向にあることから、個性が強い人材も採用する企業が多いことが背景にあります。
笑い話のネタになる程度であれば大きな問題にはなりませんが、周囲に迷惑をかけるほどの影響がある場合、優秀なプログラマーが離職してしまうなど、職場環境が悪化する可能性も出てきます。だからこそプログラマーとしての就職先を選ぶ際には、事前の職場見学やOB・OG訪問が重要になるのです。
営業担当との意思疎通に壁を感じてしまう
企業という組織の中で働くプログラマーは、専門知識を持たない営業部署などのメンバーとの意思疎通に壁を感じることも多いです。現実的には無理な依頼だが、「技術的には可能です。しかし…」という表現で返答してしまったことが原因で、困難な条件でのプロジェクトがスタートしてしまうのはよくある話です。
プログラマーにはコミュニケーション能力は不要と言われる時代もありましたが、こうした非エンジニアのメンバーとの意思疎通を図るためにも、コミュニケーション能力は重視されやすくなっています。
インデントが深すぎて読みにくい
プログラマーが書くコードでは、読みやすさを重視するために「インデント」と呼ばれる字下げを行う場面が多いですが、複雑な処理になってくるとインデントが何層にも重なり、逆に読みにくいコードになるのも珍しくありません。こうしたインデントを減らそうと考えてあとから修正した結果、何らかのバグ・エラーを引き起こしてさらなる対応作業が必要になることもあります。
そのため深いインデントは修正されることなく放置されることが多くなり、過去に自分が書いたコードや他人のコードを読む時に煩わしさを感じることも少なくありません。
US配列キーボードを選びがち
プログラマーではない方と一緒に作業すると驚かれることが多いのが、パソコンのキーボード配列です。日本で一般的に使われているJIS配列とは異なり、ひらがなが表記されていない米国向けのUS配列キーボードを使うプログラマーが多いことが理由です。US配列キーボードは、かな入力で使うひらがなが刻印されておらず見た目がすっきりしているほか、記号が打ちやすい場所に割り当てられているため、好んで使うプログラマーも多いです。
しかしプログラマーの中でもUS配列とJIS配列で派閥が分かれており、日本語でのメールやチャットのやり取りを行うなら、わざわざUS配列を選ぶ必要はないという意見もあります。こうしたキーボードの種類で話が盛り上がるのも、プログラマーならではのあるあると言えます。
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3.プライベートのプログラマーあるある
ここからは業務時間外のプログラマーのあるある話についてご紹介します。
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・夢の中でもコードを書いている
・出勤スタイルがカジュアルすぎる
・ふとした瞬間に解決策を思いつく
・システム障害のニュースで胃が痛くなる
・パソコントラブルで頼られがち
それぞれ順番に解説しますので、プログラマーの普段の過ごし方をイメージする参考にしてみてください。
夢の中でもコードを書いている
現役プログラマーとして現場の最前線で活躍している方からは、「夢の中でもコードを書いていた」という話を聞くことが多いです。プログラミング作業が行き詰まっていたり、納期が迫っていたりすると、眠っている間にも仕事をする体験をする方は珍しくありません。
時にはルールや構文を無視したコードを書いていることもあり、それがインスピレーションにつながって新たなアイデアが浮かぶこともあるようです。夢の中でもコードを書き始めたなら、プログラマーとして一人前になったと言って良いかもしれません。
出勤スタイルがカジュアルすぎる
Web系やベンチャー企業に勤めるプログラマーに多いのが、出勤スタイルがカジュアルすぎるというパターンです。プログラマーは客先を訪問したり打ち合わせに参加したりする機会が少ないため、服装・髪型に厳しいルールを設けていない企業も多いです。在宅勤務やリモートワークで働く社員もいるので、部屋着に近い服装で出勤する方も珍しくないのです。
また、プログラマーは基本的にパソコンがあれば仕事ができるため、大きなカバンを持たず手ぶらで出勤しているのもよくある光景です。急なトラブルに備えて自宅にも作業環境を用意しているため、重いノートパソコンを持ち歩く必要もなく、身軽な格好で出社する方が多いです。
ふとした瞬間に解決策を思いつく
プログラマーの仕事ではエラー・バグ・不具合はつきものですが、どれだけ考えても解決策が思い浮かばなかった時、ふとした瞬間のアイデアで解消した経験がある方は多いです。たとえば、疲れ切って帰宅後、シャワーを浴びている時にアイデアが思い浮かんで、すかさずスマホにメモを残すなど。
プログラマーの仕事は頭脳労働であり、常に脳の一部を使ってコードのことを考え続けているような感覚があります。シャワー中や眠りに落ちる前など、緊張が解けてリラックスしている時に、突発的なアイデアが思い浮かんだ経験はどのプログラマーにとってもあるあるなのです。
システム障害のニュースで胃が痛くなる
ニュースサイトやニュース番組でシステム障害の報道を見るたびに、胃が痛くなってしまうのもプログラマーあるあると言えるでしょう。たとえば、ソーシャルゲームを開発するゲームプログラマーなら、同じ業界のゲームアプリの障害・メンテナンス、インフラを手掛けているなら金融機関や官公庁におけるITトラブルに敏感になりやすいのも特徴です。
たとえ自社とはまったく関係のない企業のシステム障害だったとしても、トラブルに対応しているプログラマーの心境を考えると辛い気持ちになってしまう方は多いようです。プログラマーとして数々のトラブルを経験してきた方ほど、この傾向が強くなります。
パソコントラブルで頼られがち
プログラマーという仕事に就いている=パソコンに強いというイメージにつながり、プライベートではパソコントラブルで頼られがちなのもあるある話の一つです。業務とはまったく関係のないパソコントラブルであっても、まるで便利屋のように頼られ、たびたび声がかかることがあります。プログラマーとしての経験を通じて、身近な人を助けることができるのでやりがいを実感する方は多いですが、専門外のトラブルに対応できずに困ってしまうこともあります。
たとえば、スマホアプリ開発に携わるMacユーザーのプログラマーが、Windowsパソコンのトラブルについて相談されても、スムーズに解決するのは難しいでしょう。ITに詳しくない方からすると、プログラマーは万能なパソコン屋さんのように捉えていることも多いのです。
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4.勉強中のプログラマーあるある
最後に、勉強中のプログラマーに共通するあるあるについて、下記の5つをまとめました。
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・意外とコミュニケーション能力が必要
・先輩プログラマーが天才に思える
・単純なミスを見つけるのに1日かかってしまう
・コードを書く時間よりも調べる時間が長い
・ChatGPTにバグを見つけてもらう
これからプログラマーを目指そうと考えている方にもヒントになる「あるある」なので、ぜひチェックしてみてください。
意外とコミュニケーション能力が必要
プログラマーの勉強を始めてから実感することが多いのが、意外とコミュニケーション能力が必要ということです。一般的にはパソコンに向かって黙々と作業しているイメージを持たれがちですが、実際には同じ開発チームとのやり取りが発生したり、プログラミングに詳しくない営業担当とのコミュニケーションが必要になったりもします。
特に大規模な開発プロジェクトになると関わる人の数も多くなり、人間関係で悩む機会も増えるかもしれません。
先輩プログラマーが天才に思える
勉強中のプログラマーの頃は、指導してくれる先輩プログラマーが天才エンジニアのように見えることも多いでしょう。コードを一瞬見ただけでバグの原因を特定したり、何も言わなくても直面している課題を指摘されたりと、「なぜこれだけの情報量でそこまでわかるのか?」と感じることも珍しくありません。
これはプログラマーという仕事を長く続け、過去に同じようなバグや課題を乗り越えてきた経験があるからこその言動なのです。
単純なミスを見つけるのに1日かかってしまう
プログラマーとして勉強を始めたばかりの頃は、エラーメッセージの英語を読み解くのに苦労したり、テキストエディタの機能を使いこなすのに時間がかかったりして、単純なミスを解決するのに1日かかってしまうこともよくある話です。自分のスキル不足を実感し、大きなストレスを抱える瞬間でもありますが、こうしたミスを乗り越えることでプログラマーとしての成長につながります。
誰でも一度は経験する「あるある」だということを事前に知っておくと、プログラマーとして壁に直面した際にも乗り越えやすくなるでしょう。
コードを書く時間よりも調べる時間が長い
勉強中のプログラマーあるあるとして、コードを書く時間よりも調べる時間が長いことも挙げられます。自分で手を動かして新しくコードを書くというよりも、勉強しながら学習サイトや参考書に書かれたコードを持ってきて組み立てるようなイメージに近いです。プログラマーとして働けているのか不安になるかもしれませんが、これもプログラマーを目指すなら誰でも一度は通る道です。
勉強中はスキルアップの期間と捉えて、じっくりと調べながら丁寧にコードを書くのが、一人前のプログラマーになるコツです。
ChatGPTにバグを見つけてもらう
最近ではChatGPTをはじめとする生成AIを活用するのが一般的になってきており、勉強中のプログラマーも生成AIを使う場面が多くなります。特にコードのバグを見つける作業などでChatGPTを用いるのはあるあるな話で、ChatGPTのおかげで大幅に労力を減らすことができたと実感する方も多いです。
現在はまだChatGPTにプログラミング作業のすべてを任せるのは難しいですが、今後はプログラマーが淘汰される勢いで生成AIの活用が進む可能性もあるので、勉強中のうちから積極的に使いこなしておくと良いでしょう。
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5.まとめ
本記事では、初心者・業務中・プライベート・勉強中の各シチュエーションごとにプログラマーあるあるをご紹介してきました。どれも現役のプログラマーなら一度は経験したことがある話ばかりなので、プログラマーという職種への理解を深めるヒントになり、雑談のネタとしても活用できるでしょう。
ここで紹介してきたあるあるを踏まえながら、プログラマーとしての就職やキャリアアップに役立ててください。
ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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