データサイエンティストの就職先とは?活躍できる業界とおすすめ大手企業

しかし就職先の選択肢が幅広いことから、データサイエンティストとしてどの企業に応募したら良いのか迷ってしまうことも多いでしょう。
そこで本記事では、データサイエンティストの就職先について、活躍できる業界や代表的な大手企業とともにご紹介します。就職先で求められるスキルについても取り上げているので、データサイエンティストの就活でぜひ参考にしてください。
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1.データサイエンティストとは?
データサイエンティストとは、ビッグデータを活用することで企業の意思決定に役立つ分析を提供する職種のことを指します。企業が持つユーザーの購買データをもとに、特定の年代のユーザーからのニーズが高い製品開発に役立てるなど、企業の事業内容の方向性を決める重要な役割を果たします。
データサイエンティストは、主にIT系のスキルや統計学・数学についての専門知識を磨く職種なので、IT業界で高い需要があるのはもちろん、金融業界・不動産業界・メーカー業界など業種を問わず募集が行われている職種でもあります。そのため就職先の選択肢が幅広く、将来のキャリアビジョンをもとに理想の職場を選べるのが大きな魅力です。
データサイエンティストの仕事内容
データサイエンティストが携わる仕事内容としては、分析に用いるデータの収集からデータ分析の企画立案、プログラミングスキルを活用したデータ分析作業と、分析結果を経営層に向けて提出するレポート作成業務などが挙げられます。企業の売上向上や業務効率化のため、常に仮説を立てて検証を繰り返しながら企業活動を支援します。
データサイエンティストの将来性
データサイエンティストという職種自体は、ビッグデータや機械学習に注目が集まり始めた近代になってから登場した仕事ですが、非常に将来性の高い職種としても知られています。というのも、現場でプログラミング作業に取り組む職種というよりも、ITコンサルタントやデータアナリストのように、専門スキルによって企業の経営層を支援する役割を果たすからです。
また、AIに代替されにくいどころか、AIを活用して必要な分析結果を導き出す職種なので、今後AIが普及したとしても活躍し続けることが見込まれているのです。データ分析やレポート作成にかかる手間・時間をAIを活用して効率化し、専門的な知見が求められる上流工程の業務に集中することで、市場から高く評価されるデータサイエンティストを目指せるでしょう。
新卒・未経験からデータサイエンティストになれるのか
データサイエンティストは、プログラミングスキルや統計学・数学などの幅広い分野の知見をもとに活躍する専門職なので、新卒・未経験からでも就職できるのか疑問に感じる方も多いでしょう。データサイエンティストを募集する企業の中には、新卒採用でエンジニア未経験からでも入社できる求人を出しているところもあります。
しかし新卒採用でデータサイエンティストを募集している場合、理系・情報系出身の方を対象としているケースが多く、文系やプログラミング未経験のレベルから内定を取るのは難しいのが現状です。
そのため文系・未経験からデータサイエンティストを目指すなら、新卒でいきなりデータサイエンティストになるのではなく、まずはIT業界でシステムエンジニア・プログラマーなどのキャリアを積んでから、長期的な視野を持って経験者採用で転職するのも一つの選択肢です。IT業界でキャリアを積んで20代のうちにデータサイエンティストへのキャリアチェンジを図ることができれば、新卒入社と変わらない待遇を目指すこともできるでしょう。
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2.データサイエンティストの就職先業界
続いて、データサイエンティストにとっての主な就職先業界についてご紹介します。
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・IT業界
・金融業界
・不動産業界
・メーカー業界
・広告業界
上記の通り、IT業界以外にもさまざまな業界でデータサイエンティストを募集しているので、それぞれの業界事情について詳しく解説します。
IT業界
データサイエンティストの就職先としてまず挙げられるのがIT業界で、主にITコンサルティング事業を手掛ける企業からのニーズが高まる傾向にあります。ITコンサルティング企業では、クライアント企業が抱える経営課題を解決するためにIT戦略を策定したり、ITシステムの導入を提案したりするのが仕事です。
ITコンサルティングの過程ではクライアント企業が抱える顧客データや売上データといったビッグデータを活用し、最適なIT戦略をプレゼンする機会があります。そこでデータサイエンスの知見が求められ、クライアント企業の業績改善のためにどのような施策が考えられるのかをレポートでまとめるデータサイエンティストが必要とされるのです。
IT業界で働くデータサイエンティストは、金融・不動産・メーカーなど、クライアント企業に応じてさまざまな業界のデータを扱うことになるため、データサイエンティストとしての仕事の幅を広げるのに役立つでしょう。
金融業界
金融業界もデータサイエンティストの主な就職先の一つで、金融機関の投資判断においてPOSデータやクレジットカードの利用データといったさまざまなビッグデータを活用して企業に利益をもたらす人材が求められています。クレジットカード発行や融資において、個人の信用情報を過去の顧客データをもとに分析し、適切なリスク管理のもとで融資枠を設定する場面でもデータサイエンティストは活躍します。
金融とITを組み合わせた「Fintech」という言葉がトレンドになったように、金融業界はIT技術との掛け合わせでさまざまな新サービスが誕生している世界でもあります。過去に例のない金融サービスを提供する際には、従来では経営判断に用いてこなかったSNSの投稿やニュースサイトの記事などをもとに、予測の難しい事業見通しを明瞭に提示するためにも、データサイエンティストの力が求められるのです。
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不動産業界
データサイエンティストの就職先には不動産業界も挙げられます。不動産売買においては過去の取引記録や周辺地域の相場に応じて最適な価格を決定する際にデータサイエンティストが活躍するほか、賃貸物件の管理においても適切な家賃設定や集客のためにデータサイエンスが用いられています。
また、不動産情報サイトにおいてユーザーに最適な物件を提案するサービスでもデータサイエンティストの知見が求められています。たとえば過去の顧客データや物件の閲覧データなどをもとに高精度のレコメンドシステムを開発することで、営業スタッフの人件費を削減しながら不動産会社の売上を伸ばせるデータサイエンティストが必要とされているのです。
メーカー業界
メーカー業界もデータサイエンティストの就職先としての人気が高く、工場の生産ラインにおける品質管理や生産管理、新商品の開発においてもデータサイエンティストが活躍しています。特に国内のものづくりをリードする自動車業界や機械業界では、グローバル競争を勝ち抜くためにもデータサイエンスを積極的に事業へ取り入れようとする姿勢が見られます。
メーカー業界はこれまでデジタル化が進みにくい業界とされてきたため、DX推進により大きな変革が起こりやすい世界でもあります。そのため今後もデータサイエンティストの需要が高まり続けると予想され、自動車や機械など、一つの分野のものづくりに強いデータサイエンティストは高い将来性が期待できるでしょう。
広告業界
Web広告を中心として、広告業界でもデータサイエンティストの需要が高まっています。Web広告であればユーザーのアクションや反応をデータとして収集できるため、データサイエンスの知見を活かしてより良い広告出稿や広告デザインなどを実装するためにデータサイエンティストが求められているのです。
また、今後はチラシ広告や看板広告などのデータも組み合わせた、マルチビッグデータ戦略を採用する企業も増加すると見込まれているため、データサイエンティストの需要が低下することは考えにくいです。SNS広告や動画広告、メルマガを用いたマーケティング領域に興味がある方にもおすすめな就職先です。
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3.データサイエンティストの代表的な就職先企業
続いて、データサイエンティストの就職先として代表的な各業界の大手企業についてもご紹介しましょう。
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・トヨタ自動車株式会社
・株式会社キーエンス
・第一生命ホールディングス株式会社
・株式会社野村総合研究所
・株式会社NTTデータ
各社の業務内容やデータサイエンティストの採用情報とともに解説しますので、企業選びの参考にしてみてください。
トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車株式会社では、『未来創生』というコンセプトのもとで、ITを取り入れたものづくりを推進しています。未来のモビリティ社会を支えるための機械学習手法の研究や、制御ソフトの開発といった事業内容にも取り組んでおり、データサイエンティストが活躍できるフィールドも用意されています。同社のデータサイエンティストの求人では、主にビッグデータを用いた販売店業務の自動化・効率化を担う人材や、社内でのDX推進をリードするデータサイエンティストが募集されています。
株式会社キーエンス
株式会社キーエンスは、長年培ってきたRPA商品の開発・販売のほか、データアナリティクス事業を展開している企業でもあります。同社が手掛ける「KIシリーズ」を通じたクライアント企業の意思決定支援のための人材として、「コンサルティングデータサイエンティスト」の募集を実施しています。データサイエンティストとして、クライアント企業の経営層とやり取りしながら経営課題を解決に導くやりがいある仕事を経験できるでしょう。
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第一生命ホールディングス株式会社
第一生命ホールディングス株式会社は、国内を代表する大手生命保険会社として、保険の販売・運用や資産運用などを手掛ける企業です。同社では金融工学や数理統計の専門家であるクオンツ・データサイエンティストの新卒採用に力を入れており、ビジネス課題の解決や保険商品の設計に携わる人材を募集しています。社内データをもとにした事業改善に取り組み、グループ全体の方向性を決める大型プロジェクトの企画・施策の立案に参加できるのが大きな魅力です。
株式会社野村総合研究所
株式会社野村総合研究所は、ITコンサルティングからシステム開発・導入までを一貫して支援する業界大手のIT企業です。クライアント企業には国内有数の大手企業が名を連ねており、膨大なビッグデータを活用して人件費削減やリードタイム短縮といった施策を提案しています。メーカー・流通・通信などさまざまな業界のクライアント企業におけるデータサイエンスに携わるため、データサイエンティストとして豊富なキャリアを積める環境です。
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータは、官公庁・自治体や医療業界・金融業界など、さまざまな領域におけるシステム開発事業を手掛けてきた国内大手のSIerです。医療現場で用いられるAI画像診断支援をはじめとするビッグデータ・AI活用事業にも力を入れており、業界・職種未経験から入社したデータサイエンティストも活躍しています。業界の最先端で専門スキルを活かしながらデータサイエンティストとして働きたい方に向いています。
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4.データサイエンティストが就職先で求められるスキル
最後に、データサイエンティストが就職先で求められる主なスキルについてもご紹介しましょう。
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・プログラミングスキル
・統計学・数学の学問的知識
・提案力・説明力
上記3つのスキルについて、順番に解説します。
プログラミングスキル
データサイエンティストの実務では、データ分析や機械学習に用いるためのプログラミングスキルが要求されます。データサイエンスの現場でよく使用されているのは、「R」「Python」「SQL」などの言語で、これらの言語を扱えることがデータサイエンティストの採用要件とされていることも多いです。
データサイエンティストとしてのキャリアを目指すにあたって、まずはシステムエンジニアやプログラマーとしての経験を積むのも有効ですが、その際には上記のようなプログラミング言語を扱える現場を選ぶのがおすすめです。
統計学・数学の学問的知識
データサイエンティストとして活躍するためには、統計学・数学の高度な知識・スキルも求められます。大学レベルの解析学・線形代数学の知識があると、解析モデルやアルゴリズムへの理解が深まりやすいため、これらの分野を専攻した方が評価されやすい傾向にあります。
未経験から学習するのであれば、統計検定や統計士・データ解析士といった資格取得を目指して、参考書やスクールなどで勉強するのがおすすめです。IT系の基礎知識も必要とされる職種なので、基本情報技術者試験などのIT資格も就活に役立ちます。
提案力・説明力
データサイエンティストはビッグデータの分析・解析が主な仕事内容となる職種ですが、ただデータを分析するだけでは意味がなく、分析結果をわかりやすくレポートにまとめ、企業の経営改善を実現することを使命としています。データ分析結果をもとにした、論理的な提案・プレゼンを行うスキルが要求される職種なのです。
そのためデータサイエンティストの選考においても、面接でいかに説得力ある自己PRができるかが重要なチェック項目となっています。データサイエンスに関するスキル・技術を磨くだけではなく、提案力・説明力といった基礎的なビジネススキルを習得することも心がけると良いでしょう。
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5.まとめ
データサイエンティストの就職先には、IT業界に加えて金融業界・不動産業界・メーカー業界などが挙げられます。近年では多くの企業がビッグデータを活用した経営改善・事業展開に取り組んでいるため、今後もデータサイエンティストが就職先に困ることは考えにくいでしょう。
データサイエンティストが就職先で評価されるためには、データ分析や機械学習で用いるプログラミングスキルや、統計学・数学についての知見を身につけておくことが重要です。自分が手掛けた分析結果を説得力あるレポートにまとめてプレゼンするための提案力・説明力が要求される職種でもあるので、スキル・技術を磨くことに加えて、基礎的なビジネススキルのアピールにも力を入れると、データサイエンティストとしての内定を獲得しやすくなるでしょう。
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