新卒からプロジェクトマネージャーになるには?必要な経験・スキルをロードマップで解説

新卒からプロジェクトマネージャーになるには?必要な経験・スキルをロードマップで解説
プロジェクトマネージャーはIT業界の中でも高収入・好待遇を得られる上位職種であり、収入面・待遇面を重視して職種を選びたい方にとっては、理想のキャリアパスの一つだと感じるかもしれません。しかしプロジェクトマネージャーとして働くためには、プログラミングスキルやIT技術、プロジェクトマネジメントに関する専門知識などを必要とするため、原則として新卒採用で募集している企業は存在しません。 プロジェクトマネージャーになるための基本的なロードマップとしては、まずプログラマー・システムエンジニアとして現場での経験を積み、チームでリーダー・マネージャーを務める経験を増やしながら、プロジェクトマネージャーへのステップアップを図る流れとなります。 本記事では、新卒からプロジェクトマネージャーになるまでのロードマップについて、必要となる経験やスキルとともにご紹介します。

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1.プロジェクトマネージャーの新卒求人はほぼ存在しない

まず前提として、プロジェクトマネージャーを新卒から採用する企業は、ほぼ存在しないと考えて良いでしょう。

プロジェクトマネージャーは仕事の性質上、卓越したプログラミングスキルや豊富な開発経験を活かしてプロジェクトマネジメントに携わる職種です。数ヶ月の新人研修を受けた新卒社員が担当できる難易度の業務ではなく、多くの企業では何十年もの経験を積んだベテランのエンジニアに任せる仕事内容となっています。

プロジェクトマネージャーの平均年収は約700万円弱と非常に高水準ではありますが、あくまでも何十年もの経験を積んだベテランエンジニアに支払われる報酬であることを理解しておきましょう。

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2.プロジェクトマネージャーとは?

そもそもプロジェクトマネージャーとは、システム開発におけるプロジェクト進行を管理する職種のことを指します。

スケジュール管理やコスト管理、品質管理などの面から、担当するシステム開発の責任者として、円滑なプロジェクト進行を支える立場です。現場で活躍するプログラマーチームやインフラエンジニアチームなどと連携しながら、より効率的にシステム開発が進められるように働きかけ、プロジェクト全体を俯瞰する立ち位置からシステム開発に取り組みます。

プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーが担当する仕事内容としては、次のような業務が挙げられます。
 

  • ・スケジュール管理

    ・コスト管理

    ・品質管理

    ・スコープ管理

    ・リスク管理

    ・コミュニケーション管理


こうしたさまざまな分野のマネジメント業務に携わりながら、担当するプロジェクトを完遂まで導くのがプロジェクトマネージャーの使命です。

プロジェクトリーダーとの違い

プロジェクトマネージャーとよく似た職種として、プロジェクトリーダーと呼ばれる仕事があります。プロジェクトリーダーは、システム開発プロジェクトの中のより小さなチームにおけるリーダーのことを指します。たとえばプログラマーチームのリーダーや、インフラエンジニアチームのリーダーのことを、プロジェクトリーダーと呼ぶことが多いです。

そしてそれぞれのプロジェクトリーダーに対して指示を出すのが、プロジェクトマネージャーの仕事です。

プロジェクトマネージャーの平均年収

プロジェクトマネージャーは、IT業界の中でも特に高年収を期待できる職種として知られており、厚生労働省による職業情報提供サイト「job tag」のデータによれば、プロジェクトマネージャーの平均年収は684.9万円と報告されています。約700万円が平均の数値となっているため、高いスキルや経験を持ったプロジェクトマネージャーは、年収1000万円以上の年収を得ていると予想できます。

IT業界ではトップクラスに収入が高い職種となっているので、収入面を重視してキャリアプランを考えたい方にとっては、理想のキャリアパスの一つと言えるでしょう。

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3.新卒からプロジェクトマネージャーになるために必要な経験・スキル

ここからは新卒からプロジェクトマネージャーを目指すにあたって必要とされる経験やスキルについてご紹介します。
 

  • ・プログラミングスキル

    ・マネジメントスキル

    ・コミュニケーションスキル

    ・受託開発の経験・実績

    ・上流工程の経験・実績


それぞれ順番にご紹介しますので、理想のキャリアプランを歩むにあたってどのような勉強が必要なのかを知る参考にしてみてください。

プログラミングスキル

プロジェクトマネージャーはシステム開発における上流工程を担当する職種ではありますが、現場レベルのプログラミングスキルが要求される立場でもあります。というのも、プロジェクトマネージャーはプログラマーチームへの指示を出す場面も多く、その際には現場でのプログラマーの仕事に精通している必要があるからです。現場のプログラマーがどのような仕事内容に携わっているのかを知らないまま、プロジェクトマネージャーとしてチームメンバーから信頼を得ることは難しいでしょう。

将来プロジェクトマネージャーを目指すからといって、プログラミングスキルがまったく不要になるわけではないのでご注意ください。

学んでおくべきプログラミング言語は、就職先としてどのような業界を選びたいのかによって変わってきます。Web業界を目指すのかスマホアプリ開発に携わるのか、もしくはAI開発や組み込みシステム開発を志望するのかによって、学ぶべきプログラミング言語は異なるので、第一志望の企業の求人で指定されている言語を優先的に学ぶようにしましょう。

マネジメントスキル

プロジェクトマネージャーとしてのキャリアパスを目指すのであれば、マネジメントスキルを磨く意識を持ち続けると良いでしょう。システム開発におけるマネジメントスキルは、業界のスタンダードとして「PMBOK」(ピンボック)という書籍で専門的に学ぶことができます。高価で難解な書籍なのでIT業界未経験から読破する必要はありませんが、図書館などで借りられるようであれば一度目を通してみると良いでしょう。

より一般的なマネジメントスキルとして、部活動やサークル活動でのマネジメント活動や、アルバイトでのマネジメント経験などを磨いておくのも、プロジェクトマネージャーへのキャリアパスを実現するのに適しています。プログラマーやシステムエンジニアとしてIT企業へ入社した後も、開発チームのリーダーやマネジメントに携わる機会があれば、積極的に経験を積んでおきましょう。

コミュニケーションスキル

プロジェクトマネージャーの仕事内容では、クライアント企業やプロジェクトに参加するさまざまな立場のプログラマー・エンジニアとコミュニケーションを取る機会が豊富にあります。そうした場面で相手の立場になりながらコミュニケーションを取れるスキルがあると、周囲から信頼されるプロジェクトマネージャーを目指すことができるでしょう。

ビジネスシーンで活かせるコミュニケーションスキルは、プログラミングスキルやIT技術のように一朝一夕で習得できるものではありません。そのためIT業界へ飛び込む段階から、意識的にコミュニケーションスキルを磨く努力に取り組んでおくと良いでしょう。未経験からのプログラマー・エンジニア採用においては、ポテンシャル採用を実施している企業が多く、コミュニケーションスキルが強力なアピール材料になりやすいことも覚えておくと良いでしょう。

受託開発の経験・実績

プロジェクトマネージャーとして必要になる経験として、受託開発の経験・実績が挙げられます。クライアント企業からの依頼を受けて、実現したいプロジェクトについて企画・すり合わせを行い、チームを編成しながらプロジェクトに取り掛かるなど。こうした受託開発の一連の流れを経験しているプロジェクトマネージャーほど、円滑なプロジェクト進行を実現しやすく、周囲からも高く評価されます。

特に膨大な数のプログラマーやエンジニアが参加する大型プロジェクトを扱った経験があると、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアを歩む際に非常に有利となります。一方で開発に携わる人数が少ない中小企業の案件や個人開発の場合には、マネジメントするプロジェクトの規模が小さいため、キャリアを有利に進める経験値は貯まりにくいことに注意しましょう。

上流工程の経験・実績

将来プロジェクトマネージャーとして活躍したいと考えるのであれば、システム開発における上流工程に携わる経験を増やすのも有効です。上流工程とは、クライアント企業との打ち合わせを踏まえた要件定義や基本設計などが含まれます。プロジェクトマネジメントの観点からは、開発環境の構築やチーム編成なども上流工程の一種です。

こうした上流工程の経験は、下流工程を中心に手がけるプログラマーでは経験値を増やしにくいため、上流工程を扱うシステムエンジニアやプロジェクトリーダーなどに素早くステップアップする必要があります。上流工程の業務を円滑に進めるためには、豊富な経験や高いスキルが要求されるので、上流工程での実績を増やすことは専門性の高いエンジニアであることの証明にも役立ちます。

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4.新卒からプロジェクトマネージャーを目指すロードマップ

最後に、新卒入社からプロジェクトマネージャーを目指すまでの具体的なロードマップをご紹介しましょう。
 

  • ・プログラミングスキル・IT知識を学ぶ

    ・プログラマー・システムエンジニアとして新卒入社を目指す

    ・プロジェクトリーダーの経験を積む

    ・プロジェクトマネジメントを体系的に学ぶ

    ・プロジェクトマネージャーへとステップアップする


理想のキャリアパスであるプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを果たすために、上記5つのステップに沿ってスキルとキャリアを積み上げてみてください。

プログラミングスキル・IT知識を学ぶ

新卒からプロジェクトマネージャーを目指すなら、まずはプログラミングスキルや基礎的なIT知識を身に付けておきましょう。プロジェクトマネージャーに限らず、IT業界で活躍したいと考えるのであれば、プログラミングスキルとIT知識は欠かせません。近年では自分の手を動かしながらプログラミング学習に取り組める学習サイトが充実しており、IT業界を目指す方向けの国家資格も用意されています。

こうした学習サイトや国家資格を活用しながら、IT業界のエンジニアとして働き始めるための土台を身に付けておきましょう。最初に学び始めるプログラミング言語に関しては、第一志望の企業が決まっているのであれば、その企業の求人情報で求められている言語を優先して学ぶのがおすすめです。

プログラマー・システムエンジニアとして新卒入社を目指す

就活対策としてプログラミングスキルやIT知識を身に付けることができたら、次にプログラマーやシステムエンジニアなどの職種で第一志望の企業への新卒入社を試みましょう。プロジェクトマネージャーになるためのキャリアプランの第一歩は、プログラマーやシステムエンジニアとしてシステム開発の現場での経験を積むことです。

新卒入社の企業でプログラミングスキルを磨きながら受託開発の経験を積み、上流工程に触れる機会を増やすことにより、着実にプロジェクトマネージャーへのキャリアアップが近づくことでしょう。プロジェクトマネージャーとして既に活躍している先輩が在籍している環境を選ぶと、高いモチベーションを維持しながらスキルアップに励むことができるでしょう。

プロジェクトリーダーの経験を積む

プロジェクトマネージャーとしてのキャリアパスを実現するために、プロジェクトリーダーの経験を積むことも効果的です。大規模な開発プロジェクトにおいて、プログラマーチームのリーダーとして立候補して、リーダー経験やマネジメント経験を積む方法です。プロジェクトリーダーとしてチームのマネジメントに携わった経験は、そのままプロジェクトマネージャーとしてのキャリアに直結します。

的確なリーダーシップやマネジメントにより、周囲からの信頼を獲得することができれば、プロジェクトマネージャーとしての業務を任せてもらえるチャンスも掴みやすくなるでしょう。若手の家から積極的にプロジェクトリーダーの役割を任せてもらえる環境に飛び込むことで、いち早くプロジェクトマネージャーとしてのキャリアパスを手繰り寄せることができるでしょう。

プロジェクトマネジメントを体系的に学ぶ

IT業界におけるキャリアが長くなり、マネジメント経験やリーダー経験が増えてきた段階で、プロジェクトマネジメントについて専門的に学び始めるのがおすすめです。プロジェクトマネジメントにおける専門知識が学べる「PMBOK」を用意して、プロジェクトマネージャーとして活躍するための具体的な手法やノウハウを吸収しておくことをおすすめします。

PMBOKの知識体系には、スコープ管理やスケジュール管理、コスト管理などが含まれており、プロジェクトマネージャーとして必要な知識をまとめて習得することができます。PMBOKの内容を出題範囲とするプロジェクトマネージャー向けの国際資格「PMP」(Project Management Professional)の取得にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

プロジェクトマネージャーへとステップアップする

プロジェクトマネージャーへとキャリアアップするための知識とスキル、経験が整ったら、社内異動・昇格または転職活動に取り組み、プロジェクトマネージャーのポジションへ応募しましょう。プロジェクトマネージャーとして働き始めたタイミングでは、大きな責任とプレッシャーを感じ、やるべき仕事が膨大にあるような感覚を覚えるかもしれません。

しかし、システム開発プロジェクトの全体像を俯瞰しながら開発に取り組むことに、やりがいや充実感を感じるプロジェクトマネージャーは少なくありません。プロジェクトマネージャーの仕事を楽しめるようになり、自分にとって理想の収入や待遇が得られるようになれば、転職に出会えたと言っても過言ではないでしょう。

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5.まとめ

プロジェクトマネージャーの求人は新卒採用においてはほぼ存在せず、プログラマーやシステムエンジニアなどのキャリアを地道に積み重ねていくことが、プロジェクトマネージャーにステップアップするための最短ルートです。

プロジェクトマネージャーになるために必要な経験・スキルとして、プログラミングスキルと基礎的なIT知識、マネジメントスキルとコミュニケーションスキル、そして受託開発や上流工程に携わる経験が挙げられます。

本記事で解説してきた新卒からプロジェクトマネージャーを目指すまでのロードマップを参考にしながら、自分にとって理想のキャリアプランを描いてみてください。

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