
- 1.エンジニア派遣はやめとけと言われる7つの理由
- 2.エンジニア派遣で働くメリット・魅力
- 3.エンジニア派遣はやめとけと言われやすい人の特徴
- 4.エンジニア派遣の企業に入社して失敗・後悔しないための対策
- 5.まとめ
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1.エンジニア派遣はやめとけと言われる7つの理由
派遣社員として働くエンジニアはやめとけと言われやすい背景には、以下の7つの理由が考えられます。
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・給料が安くなる傾向
・エンジニアとしてスキルを積みにくい
・安定して仕事に就けない
・契約を切られるプレッシャーがある
・上流工程を任される機会が少ない
・帰属意識が下がりモチベーションが低下する
・環境の変化がストレスにつながる
それぞれ順番に解説しますので、派遣で働くエンジニアのデメリットや大変な部分を理解しておきましょう。
給料が安くなる傾向
派遣で働くエンジニアの特徴として、正社員のエンジニアと比べて給料が安くなる傾向にあります。ほぼ同じ仕事内容を担当していたとしても、正社員の給料よりも安い給料しか受け取れないため、高収入を目指したい方にとっては「エンジニア派遣はやめとけ」と言われることが多くなるのです。
エンジニア派遣は、未経験や初心者でも働けることから、単純作業やスキル不要の仕事を任されることが多く、この点も給料が安くなってしまう原因です。ボーナスや諸手当がつかないケースもあり、働くモチベーションが低下してしまう方も少なくありません。
エンジニアとしてスキルを積みにくい
派遣で働くエンジニアは、スキルや経験を積みにくい傾向にあることが理由で、やめとけと言われることもあります。派遣社員と正社員が一緒に働く職場では、責任ある仕事は正社員が担当し、単純作業や雑務を派遣社員が担当するケースが多いです。高いスキルが不要な仕事ばかりを任されるせいで、エンジニアとしてステップアップできるような仕事を担当できない悩みも発生します。
その結果、派遣社員から正社員を目指そうとしても、スキル不足で転職が難しくなることも珍しくありません。エンジニア派遣で働きながらステップアップするためには、独学でスキルを身につけたり、資格を勉強したりする努力が必要です。
安定して仕事に就けない
エンジニアに限らず派遣社員の場合、一定の労働期間が決まっています。契約更新も可能ではあるものの、長期間にわたり同じ職場で働き続けるケースは少なく、職場が常に移り変わる働き方が一般的です。派遣先が変わるごとに新しい仕事を覚えなければならず、正社員と比べて解雇されやすい立場なので、安定した仕事に就きたい方には不向きです。
また、「派遣切り」という言葉があるように、本来の契約期間を前倒しして契約を切られてしまうこともあるほか、何度も契約更新されていたにも関わらず、急に次回の更新がストップされてしまうことも考えられます。次に派遣会社から紹介される職場が自分の希望に沿っているとも限らず、不安定な働き方になってしまうのは避けられません。
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契約を切られるプレッシャーがある
派遣で働くエンジニアは、正社員と比べると雇用が不安定な立場であり、いつ契約を切られるかわからないというプレッシャーと戦い続けなければなりません。派遣契約が途中で打ち切られてしまった時に備えて別の職場を探し、引越し先を考えるなど、仕事のことで悩むことも多くなります。
職場で一緒に働く正社員のエンジニアの顔色をうかがいながら働いたり、自分の評価を気にしながら働いたりと、本来のパフォーマンスが発揮できないこともあるでしょう。派遣先でエンジニアとしての実績を残せなければ、契約更新や正社員登用のチャンスも失ってしまうため、エンジニア派遣はやめとけと言われることが多くなるのです。
上流工程を任される機会が少ない
派遣社員の場合、エンジニアとしてのステップアップに欠かせない「上流工程」の業務を任される機会が減ってしまいます。上流工程とは、システム開発における要件定義や基本設計・詳細設計といった、プロジェクト全体の方向性を決める業務を指します。こうした業務は正社員のエンジニアに任されることが多く、派遣社員のエンジニアはプログラミング・コーディングなどの下流工程を担当することがほとんどです。
上流工程の経験が少なければ、当然上流工程に携わるポジションに就くことも難しくなります。上流工程のスキルが欠かせないシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを目指しているにも関わらず、エンジニア派遣で働こうとしている場合には、周囲からは「やめとけ」と言われることが多くなるでしょう。
帰属意識が下がりモチベーションが低下する
契約ごとに職場が移り変わるエンジニア派遣は、「自社」に対する帰属意識を持つのが難しく、モチベーションが低下する傾向にあります。正社員のエンジニアと比較すると、一つの職場で長期間働き続けることが少なく、派遣会社に対しても同僚や先輩・後輩ができるわけではないので、人間関係が希薄になるエンジニアも多いです。
そのためチームへの帰属意識を持ちながら働きたい方に対しては、「エンジニア派遣はやめとけ」と言われやすくなるのです。一方で、一人孤独に働くことを苦に感じないタイプの方であれば、大きなデメリットには感じないかもしれません。
環境の変化がストレスにつながる
エンジニア派遣の場合、契約が切り替わるごとに派遣先が異なり、通勤ルートや人間関係、仕事の進め方や組織文化などもリセットされます。そうした環境の変化を楽しめる方であれば問題ないのですが、安定志向で環境の変化で大きなストレスを抱えるタイプの方は、エンジニア派遣はやめとけと言われてしまうでしょう。
環境が変化することで体調を崩してしまったり、周囲に気を遣ってパフォーマンスが低下したりしてしまえば、派遣先からの評価が上がらず、いくつもの派遣先を転々とすることにもなりかねません。その結果、さらに心身の調子が崩れてしまい、エンジニアとしてのキャリアを続けることが困難になることも考えられるのです。
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2.エンジニア派遣で働くメリット・魅力
ここまで「エンジニア派遣はやめとけ」と言われる理由として、デメリットや大変な面を紹介してきましたが、一方で正社員のエンジニアにはないメリットも存在しています。ここではエンジニア派遣で働くことの魅力について解説しましょう。
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・未経験からでも豊富な経験を積める
・さまざまな現場を知り視野が広がる
・正社員との格差は縮まりつつある
・残業・休日出勤が発生しにくい
・他の職種と比べると給料が高い
上から順番にご説明します。
未経験からでも豊富な経験を積める
エンジニア派遣で働くメリットとして、未経験から豊富な経験を積めることが挙げられます。正社員のエンジニアとして内定を獲得する場合と比べて、派遣社員のエンジニアとして入社するハードルは大きく下がります。派遣社員であればプログラミング経験や開発実績を問わない求人も多く、未経験からエンジニアの仕事に携われることは大きなメリットとなるでしょう。
エンジニア派遣を通じてさまざまな現場で働き、充実した研修を受けながらエンジニアとしてのキャリアをスタートすることで、将来のキャリアプランにもプラスに働きます。ゆくゆくは正社員のエンジニアへ転職し、さらに上位職種へステップアップして、最終的には自分で会社を立ち上げるなど。明確なキャリアプランを持っている方であれば、エンジニアのキャリアの第一歩として派遣という働き方を選ぶのも有効です。
さまざまな現場を知り視野が広がる
客先常駐のエンジニアを除けば、正社員のエンジニアにはない派遣エンジニアのメリットとして、さまざまな開発の現場を見て回れることが挙げられます。契約ごとに異なる派遣先でエンジニアとして働きながら、仕事の進め方や組織文化などを知り、自分に合った職場やホワイト企業・ブラック企業の見分け方なども自然と身についてきます。
一つのIT企業しか経験してこなかったエンジニアと比較すると、IT業界全体を見渡す視野が身につくので、今後のキャリアで失敗する可能性が下がるメリットがあります。短期的には収入が低く安定しない働き方であるというデメリットが気になるかもしれませんが、長期的にはエンジニアのキャリアにおいてプラスになり、より良い職場を見極める経験として役立つでしょう。
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正社員との格差は縮まりつつある
厚生労働省が提唱する「同一労働同一賃金」がIT業界にも浸透しつつある中で、正社員と派遣社員との間でエンジニアの格差は縮まりつつあります。エンジニア派遣のデメリットとされていた給料の低さや待遇の差が、近年ではほとんど見られなくなっているのです。
エンジニアとして責任ある仕事やスキルが要求される仕事を任されにくいという課題は残るものの、待遇面が気になっていた方にとってはエンジニア派遣のデメリットはほぼ解消されたと判断しても良いでしょう。今後も正社員との格差は縮まっていくと予想されますので、エンジニア派遣で未経験から幅広い経験を積むことがエンジニアの主なキャリアパスの一つになるかもしれません。
残業・休日出勤が発生しにくい
派遣で働くエンジニアは、残業や休日出勤が発生しにくいこともメリットの一つです。労働条件が派遣契約で決められているため、会社都合で残業が求められることが少なく、ワークライフバランスを重視した働き方を実現できます。一方で正社員の場合は、システムの納期間近には残業や休日出勤で遅れを取り戻すシーンも多く、長時間労働が発生しがちです。
趣味や家庭などのプライベートを重視したい方にとっては、正社員よりも派遣社員のエンジニアとして働く方が魅力的に感じることもあるでしょう。エンジニアとしてのキャリアとワークライフバランスのどちらを優先するかによって、エンジニア派遣が向いているかどうかが異なってくるのです。
他の職種と比べると給料が高い
派遣社員は正社員よりも給料が低いイメージを持たれがちですが、エンジニアという職種自体が専門性が高い職業なので、他の職種と比べると給料は高水準です。派遣社員で働くエンジニアの時給は約2,000円が目安となっており、1日8時間労働で16,000円、20日稼働で32万円の収入になる計算です。
残業が発生しにくいので長時間労働の割に給料が低いということもなく、スキルと経験を積むことによりキャリアアップへの道も拓かれるので、未経験から高い収入を得ながらエンジニアとして働きたい方にも適しています。
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3.エンジニア派遣はやめとけと言われやすい人の特徴
エンジニア派遣という働き方には、メリット・デメリットどちらも存在しており、その人の資質や相性によっても「やめとけ」と言われやすいかどうかが決まります。たとえば、次のような特徴を持った方に対しては、「エンジニア派遣は向いてないからやめとけ」とアドバイスされることが多くなるでしょう。
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・安定したポジションに就きたい人
・環境の変化が苦手な人
・目指したいエンジニア像が曖昧な人
これらの項目に当てはまるものがないか、ご自身でも確認しながらエンジニア派遣を目指すかどうかを判断してみましょう。
安定したポジションに就きたい人
エンジニア派遣はやめとけと言われやすい人の特徴として、安定したポジションに就きたい人が挙げられます。エンジニア派遣は、契約ごとに異なる職場を転々としながら働くのが特徴で、安定性よりも変化を求める人に向いている働き方です。安定性を求める場合には、自社開発のIT企業へ正社員として就職するのがおすすめです。
安定性を重視するにも関わらず、入社のハードルが低いからといってエンジニア派遣の仕事を始めてしまうと、入社後にミスマッチを感じて早期退職してしまう危険性が高まります。そうならないために、「派遣エンジニアはやめとけ」とアドバイスされるのです。
環境の変化が苦手な人
環境の変化によって心身の調子を崩してしまいやすい人にとっても、エンジニア派遣という働き方は不向きです。エンジニア派遣では、契約ごとに異なる職場をいくつも経験しながら働くことが多く、仕事の進め方や人間関係、通勤ルートなどもその都度変化します。そうした環境の変化によってパフォーマンスが低下してしまう方は、「エンジニア派遣はやめとけ」と言われることが多くなります。
自分自身のこれまでの経験から、クラス替え・進学などの環境の変化を楽しめるタイプなのか、もしくは不安やストレスが大きくなってしまうタイプなのかを確認しておくことは重要です。
目指したいエンジニア像が曖昧な人
エンジニア派遣は、今後のキャリアの中で長期にわたって就く仕事というよりも、将来のキャリアアップのための下積み期間として経験するのに適した働き方です。そのため将来目指したいエンジニア像が曖昧で、単に入社のハードルが低く将来性がありそうだからという理由で就職するのはおすすめできません。
将来なりたいエンジニア像が明確に決まっており、そのエンジニア像を達成するための手段として、エンジニア派遣を活用するのであれば、むしろエンジニア派遣がおすすめされることもあるでしょう。未経験からの入社しやすさといった短期的なメリットだけではなく、将来のキャリア形成にも役立つという長期的なメリットを見据えるのがポイントです。
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4.エンジニア派遣の企業に入社して失敗・後悔しないための対策
最後に、エンジニア派遣の企業に入社して、失敗・後悔しないための就活対策をご紹介しましょう。
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・正社員登用制度の実績がある企業を選ぶ
・エンジニア派遣で働く目的を明確にする
・資格・スキルを磨いて市場価値を高める
これらの3つを押さえておくことで、エンジニア派遣の仕事をこれからのキャリアでプラスに変えていくことができるので、ぜひ実践してみてください。
正社員登用制度の実績がある企業を選ぶ
エンジニア派遣で働く際には、将来のキャリア形成を踏まえて、「正社員登用制度」が用意されている案件を選ぶと良いでしょう。単に正社員登用制度が存在するというだけではなく、過去に制度を利用して正社員になったエンジニアがいるという実績がある企業が望ましいです。社員インタビューなどで、正社員登用制度を利用した先輩のエピソードがあると安心です。
なお、「派遣」には大きく分けて3つの種類が存在しており、「登録型派遣」「紹介予定派遣」「常用型派遣」のうち、紹介予定派遣は派遣期間が終了後に正社員登用の可能性があるものを指します。将来は正社員として働きたいと考える場合には、紹介予定派遣の案件を優先的に選ぶことをおすすめします。
エンジニア派遣で働く目的を明確にする
エンジニア派遣の企業に応募する際には、正社員のエンジニアや客先常駐エンジニアではなく、エンジニア派遣を選ぶ目的を明確にしておくことも重要です。明確な目的なしに、入社するハードルの低さから安易にエンジニア派遣を選んでしまうと、入社後に後悔する危険性が高まるからです。
たとえば、大学卒業から3年間はエンジニア派遣でさまざまな現場を見て回り、その後は正社員になるための転職活動に力を入れて、長期的なキャリア形成に役立てるなど。こうした明確なキャリアビジョンがあると、エンジニア派遣のデメリットを気にすることなく働けるようになるでしょう。
資格・スキルを磨いて市場価値を高める
エンジニア派遣で入社後のキャリア形成のためには、派遣社員として働きながら独学で資格の取得・スキルアップを目指し、市場価値を高め続けることも大切です。エンジニア派遣では責任ある仕事を任されにくく、スキルアップしにくいという側面を補うために、土日の時間などを使ってスキルアップに取り組むことで、将来のキャリアアップにつながります。
一方で、エンジニア派遣を通じた経験・実績だけで高収入の上位職種を目指すのは難しいことに注意しましょう。派遣先のIT企業で評価されることに加えて、転職市場において評価されるエンジニアを目指すことが、理想のキャリアビジョンを叶えるためのコツです。
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5.まとめ
「エンジニア派遣はやめとけ」と言われる理由について、本記事では以下の7つをご紹介してきました。
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・給料が安くなる傾向
・エンジニアとしてスキルを積みにくい
・安定して仕事に就けない
・契約を切られるプレッシャーがある
・上流工程を任される機会が少ない
・帰属意識が下がりモチベーションが低下する
・環境の変化がストレスにつながる
エンジニア派遣には、未経験から豊富な経験を積めることや、さまざまな現場を知り視野が広がるなどのメリットもあるので、どんな人にもおすすめできない働き方というわけではありません。しかし安定した職業に就きたい方や、環境の変化が苦手な方に対しては、「エンジニア派遣はやめとけ」と言われることが多くなるでしょう。
本記事でご紹介してきたエンジニア派遣で失敗・後悔しないための対策も踏まえながら、長期的なキャリア形成を見据えて就活に取り組みましょう。
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レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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