【2025最新】機械学習のインターンシップはどんなものがある?募集事例や求められる知識を解説

【2025最新】機械学習のインターンシップはどんなものがある?募集事例や求められる知識を解説
機械学習のインターンシップは、将来的に機械学習エンジニアになりたいと考えている学生にとっては知識やスキルを実践的に磨ける貴重なチャンスです。

この記事では、機械学習のインターンが実際にどのようなものなのか、参加するメリットや実際にインターンを募集している企業、機械学習エンジニアのインターンで求められる知識・技術についてご紹介します。また、インターンを行っている企業の探し方についても解説しますので、これから機械学習エンジニアのインターンに参加してみたいと考えている学生はぜひ参考にしてみてください。

1.そもそも機械学習とは

機械学習とは、機械(コンピュータシステム)が大量のデータから学習し、アルゴリズムなどで画像データの認識・識別をしたり、マーケティングデータの需要予測を行ったりすることです。

近年ではAIの主要な技術となり、企業ではビッグデータといわれる大量のデータの蓄積が進んでいるため、機械学習は今後ますます活用されると考えられます。

機械学習エンジニアの仕事

機械学習エンジニアの主な仕事内容としては、大きく二つあります。一つは「データの準備と機械学習モデルの検討」です。

利用するデータを「データセット」といわれるコンピュータが判別できる学習用の情報として準備します。たとえば、あらかじめ正解がわかっている学習データを使う方法の「教師あり」学習で動物の画像を理解させる場合は、その画像データが「犬」なのか「猫」なのかという正解データを用意します。

次にアルゴリズムの選択などを行い、どのアルゴリズムとの組み合わせがよいかといった機械学習モデルを検討します。

二つ目の仕事内容は「機械学習モデルの構築」です。機械学習モデルとは、データ分析といった目的のために、最良の結果を出すデータセットやアルゴリズムの組み合わせを指します。精度や性能を上げるため、反復学習やアルゴリズムの変更などを行いながら進めることが重要です。

また、機械学習モデルの構築が済めば仕事が終了というわけではありません。検証を重ね、AIの学習不足や過学習の改善を続けます。

関連記事:新卒で機械学習エンジニアに就職するには?仕事内容や必要なスキルを解説

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2.機械学習エンジニアのインターンに参加するメリット

機械学習エンジニアとして就職する前にインターンに参加することで得られるメリットはどのようなものなのでしょうか? 3つのメリットを解説します。

就活時の判断材料になる

機械学習のインターンで仕事現場を体験すれば実態を把握できるため、就活時の的確な判断材料になるでしょう。

未経験で機械学習エンジニアの仕事に就くと、就職する前に持っていた仕事のイメージと異なる場合があります。ミスマッチを防ぐためにも、就活前にインターンシップに参加し、実務を経験して仕事のイメージをつかみ、自分に機械学習エンジニアとしての適性があるかを判断するのがおすすめです。

機械学習のスキルを習得できる

実務で使えるスキルを効率的に習得できるのも、機械学習のインターンに参加するメリットのひとつです。

インターンの内容にもよりますが、長期インターンでは受け入れ先の仕事の一部を任されるケースもあります。実際に社内の機械学習エンジニアとともに業務に携わることができるため、より実践的なスキルや知識を得られるでしょう。

就活でインターン経験をアピールできる

機械学習インターン中に得た経験や学びは、就活時に大きなアピールポイントになります。

企業としても、まったくの未経験の学生を採用するよりも、インターンで機械学習エンジニアとしての実務イメージを持てている学生の方が採用後のミスマッチを防ぎやすいので、採用面接でも有利に働くでしょう。また、受け入れ先だけでなくほかの企業に応募する際も、インターンに参加した経験は自己PRなどに活かせます。

このように機械学習インターンに参加するメリットは大きいですが、長期インターンを希望する場合、大学生活とのバランスも考えて検討してください。

関連記事:インターンシップのメリットとは? 探し方や注意点も解説

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3.【2025最新】機械学習エンジニアのインターンを募集しているおすすめ企業

実際にどのような企業が機械学習エンジニアのインターンを募集しているのか、いくつか具体的な例をご紹介します。なお、情報は2025年2月時点のものであり、現在は募集が終了している可能性もあります。詳細は各社の公式HPにてご確認ください。

株式会社サイバーエージェント

サイバーエージェントの機械学習エンジニアインターンでは、「コンピュータビジョン」「ライブ映像解析」の2パターン募集が行われています。独自開発の映像解析AIへの機械学習モデルの実装や、映像からハイライトとなる箇所を自動識別するモデルの開発などが主なミッションとされています。

自社メディアであるABEMAでさまざまな映像、およびメディア解析基盤を持っているサイバーエージェントならではの知見やスキルを学ぶことができるでしょう。

募集職種 機械学習エンジニア
応募資格 ▼必須スキル
・PythonやRを用いた機械学習モデルの開発経験(画像認識やコンピュータビジョンの基礎的知識)
・統計・機械学習の基本的な理解(回帰や分類、深層学習フレームワーク(TensorFlow/PyTorchなど)の利用経験)
・大規模データを扱う基盤システムの概念理解(DockerやAWS等のクラウド環境での開発、コンテナ化・デプロイの経験)
・ビジネス視点の提案力(番組やコンテンツの魅力を伝えるための要件を抽出し、機械学習・アルゴリズム観点で解決策を提示できる)
アクセス 「渋谷駅」より徒歩8分
公式サイト https://www.cyberagent.co.jp/careers/students/tech/internship/

ギリア株式会社

「ヒトとAIの共生環境の実現」を企業ミッションに掲げるギリア株式会社は、AIによる能力拡張や感動体験を提供することを目指すAIベンチャー企業です。

ギリア株式会社のAI開発インターンシップでは、AI開発チームやAIを組み込んだアプリ開発チームの一員として先端のAI開発業務に参加することができます。

機械学習向けデータパイプラインの構築や、アルゴリズム開発などが主な業務内容となっています。

募集職種 AIエンジニア
応募資格 [必須条件]
以下の全てを満たしている方
大学の課題以外でPythonもしくはC++を利用したソフトウェア開発の経験がある方
深層学習及び統計学に関する基礎的な知識を有している方
LinuxのCLI環境を使って開発を行うことができる方
アクセス 「御徒町駅」より徒歩5分
公式サイト https://ghelia.com/recruit/new_graduates/

ハコベル株式会社

運送手配・運送マッチングサービス「ハコベル」を運営するハコベル株式会社では、「物流×AI」をテーマにした長期インターンシップを募集しています。

AIを活用した配送計画の最適化を実現させるために、物流業界向けシステム『ハコベル配車計画』のデータ分析や開発支援が主な業務内容です。実際にシステムを使っているユーザーと近い距離で情報を分析することができ、アルゴリズムの改善などにもチャレンジできます。

募集職種 エンジニア
応募資格 ■ 必須条件
- 対象学校区分大学院・大学・高等専門学校・専門学校の所属学生であること
- 数理最適, 機械学習, およびその近接分野の学部、学科、研究室に所属していること
- Python, R などを利用した基本的なプログラミング知識
アクセス 「東京駅」から徒歩9分
公式サイト https://www.wantedly.com/companies/company_8015868/projects

株式会社エムニ

京大・東大松尾研発のスタートアップ企業である株式会社エムニは、AI受託開発やチャットボットなどのプロダクト開発を主な事業として展開しています。

機械学習インターンではAI技術を用いたwebシステムの開発やサーバーの構築、顧客データの分析・瑕疵か、パブリッククラウド上での社内システムの整備などさまざまなプロジェクトに参加することができます。

また希望に応じて顧客提案などビジネスの現場も経験できたり、スキルや経験が認められれば開発プロジェクトのマネジメントも経験できるのが特徴です。

募集職種 エンジニア
応募資格 【必須要件】
週12時間以上稼働が取れる方
LinuxやDocker、Gitに関する基礎知識
1年以上のプログラミング経験
アクセス 「馬喰町駅」から徒歩1分
公式サイト https://www.emuniinc.jp/recruit

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4.機械学習インターン内容

では、具体的に機械学習エンジニアのインターンはどのような内容なのでしょうか? 学生向けのインターンといっても、未経験向けのものからある程度経験のある人に向けたものまで、そのレベルはさまざまです。

未経験者向け、経験者向けでの業務内容や求められる人物像についてご紹介します。

プログラミング未経験者向け

機械学習のプログラミング未経験者に向けたインターンシップもあります。未経験者向けの場合、具体的なスキルは必要としないことがほとんどですが、次のような人物像が求められています。

【求められる人物像】

  • ・AI、人工知能などに興味がある

    ・論理的思考能力がある

    ・コミュニケーション能力がある

    ・好奇心があり、主体的に学ぶ姿勢がある


また、業務内容としては以下のようなものがあります。

【業務内容】

  • ・機械学習に用いるデータの整理や調査

    ・Web上のデータをプログラムを使用して分析

    ・企業向けソフト開発に関する企画立案


ほかにも、ユーザーからの問い合わせ対応や関係する論文・資料の模索など社員のアシスタント的業務を任されることもあるでしょう。

企業から講習を受けながら機械学習を経験してみるといった短期インターンでは交通費のみ支給といったケースが多いですが、長期インターンシップの場合は時給が発生することもありますので、事前に求人情報で確認するようにしましょう。

プログラミング経験者向け

経験者向けのインターンでは、より実務に近い業務に取り組むことになります。企業によっては開発メンバーの一員としてプロジェクトに参加することもあるでしょう。

関わるサービスによって求められるスキルはレベルは異なりますが、何かしらのプログラミング言語を使えることはある程度の必須条件になることが多いようです。

【求められるスキル・人物像】

  • ・Pythonなど2つ以上のプログラミング言語を使える人

    ・TensorFlowやKerasなどを利用した機械学習の経験がある人

    ・英語を含む論文を読み解き、実装から検証まで行うことができる人

    ・データ管理、分析に関心がある人

    ・新しい技術を受け入れ試行錯誤しながら取り組める人


【業務内容】

  • ・内部データの管理システム開発

    ・プロジェクト運用工程のパイプライン整備

    ・データ分析のための基盤開発


経験者向けインターンでは時給が発生するケースが一般的です。また、企業や成果によってはそのまま採用につながることもあります。

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5.機械学習エンジニアインターンで求められる知識・スキル

先ほど機械学習インターンの募集例のなかでも例として挙げましたが、求められる知識や技術についてもう少し具体的にご紹介します。

機械学習の基礎的な知識

機械学習の基礎的な内容である、データによる学習の仕組みや、アルゴリズムによる機械学習モデルの構築方法などの知識が必要とされます。

基礎的な知識があれば、インターンシップの選考においても、ほかの応募者と差をつけられるでしょう。

Pythonプログラミングスキル

インターンの業務では、まずプログラミングが求められる場合が多いため、機械学習でよく使われるPythonの基礎的な知識・スキルが必要です。

授業や独学などの学習方法を問わず、基礎レベルでもよいので、Pythonの経験をしておきましょう。

関連記事:Pythonとは?Pythonの特徴や基礎構文について解説

データベースやシステム開発に関する知識

機械学習のインターンシップでは、データベースやJava、C言語などの一般的なシステム開発に関する言語の知識も必要です。

インターン中は、機械学習を直接担当する場合もあれば、AIを利用したアプリケーションや顧客支援のための開発に携わる可能性もあります。

事前にデータの基礎やプログラミング言語を知っておけば、幅広い業務にもスムーズに対応しやすいでしょう。

数学や英語に関する知識

機械学習のインターンに限らず、エンジニア職はある程度の数学的な知識や英語の知識が必要です。数学的な知識とは、微分やベクトルなどを指します。

英語力を身につけることで、プログラミング言語を理解したり、実際にソースコードを書いたりする際に単語を調べる手間が省けます。

また、海外から派遣された社員やチームメンバーと会話する機会が多い職場なら、インターン生であってもコミュニケーションのために日常会話レベルの会話が求められるでしょう。

TensorFlowなどのAIフレームワークのスキル

AIフレームワークと称される、TensorFlowやKerasなどはインターンの仕事でも身につけるべきスキルだといえます。

TensorFlowやKerasなどは、機械学習を含むAIのライブラリに関する環境ツールです。機械学習を構築する際によく利用されるため、積極的に学ぶのをおすすめします。

上記すべての知識や経験が必須というわけではありませんが、これらの知識を身に着けておけばよりインターンシップを充実させられるでしょう。

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6.機械学習エンジニアインターンの探し方

続いて、機械学習インターン募集の3つの探し方を紹介します。

インターンの求人情報サイトで探す

効率的に探したいのであれば、インターンの求人情報サイト・アプリに登録するのがおすすめです。

インターンの求人情報サイトはいくつかありますが、長期インターンに特化しているものや、ITエンジニアに特化しているものなどサイトごとに特徴がありますので、求めているインターンにあわせて複数登録してみてもよいでしょう。

合同説明会・Web説明会などで確認する

企業の合同説明会・Web説明会ではネット上にはない話を聞けたり、インターンの募集情報が得られたりする場合もあります。

ぜひ企業の説明会に参加して、機械学習インターンの情報を確認しましょう。

企業ホームページで探す

求人情報サイトに機械学習インターンシップの募集がなくても、企業のホームページに掲載されているケースがあるため、随時確認してみてください。

特に、自分の興味のある企業や関わりたいシステム開発業務が明確な人におすすめです。

機械学習インターンは、募集段階で求められるスキルや知識に幅があります。未経験者が応募できるインターンもあるため、根気よく探してみてください。

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7.機械学習エンジニアに向いている人の特徴

機械学習エンジニアの仕事は、人によって向き不向きがあります。

機械学習エンジニアには、プログラミングやコンピュータサイエンス、統計解析、数学などさまざまな知識が必要です。ここでは、どのような人が機械学習エンジニアに向いているのかを紹介します。

データを比較したりまとめたりすることが好きな人

データに興味を持ち、比較したりまとめたりする作業を好む人は機械学習エンジニアに向いています。

機械学習エンジニアの仕事は、コンピュータに多くのデータを与えて、データ分析をすることです。理系のイメージを持つ人もいるかもしれませんが、統計学を学んだ経験があれば文系出身者にもなじみやすい職業といえます。

数学的な知識を持ち論理的にアプローチできる人

機械学習エンジニアの仕事には、数学的な知識から論理的なアプローチが必要です。

機械学習モデルの構築や調整などで最良の組み合わせを導き出すためには、論理的な思考が欠かせません。

学生時代は数学が苦手だった場合でも、学習し直せば機械学習エンジニアとして働ける可能性もあるため、諦めずチャレンジするのをおすすめします。

細かい作業を積み上げられる人

機械学習エンジニアには、根気強く作業に取り組む姿勢も必要です。

作業内容が細かく時間が必要なのはもちろん、場合によってはコンピュータの学習やエラー対応などで同じ作業を繰り返すこともあるでしょう。

細かい作業をしたり、同じ作業を繰り返したりすることに面白味を感じられる人に向いている職業です。

機械学習エンジニアに向いているかは、自分の判断だけでなく第三者から客観的に見てもらうのもよいでしょう。

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8.まとめ

エンジニアの人材不足が社会問題となりつつある中で、機械学習のエンジニアも不足傾向にあります。そのため、新卒で機械学習エンジニアを目指すのは将来性に期待できる選択肢だといえるでしょう。

就職前のインターンで実際の現場を経験すれば、就職活動にもプラスに働く可能性があるので、できる限り参加することをおすすめします。

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