900字のガクチカを読みやすく書くコツ!文字数が足りない場合の対処法も解説

900字のガクチカを読みやすく書くコツ!文字数が足りない場合の対処法も解説
900文字の文字数でガクチカを回答するよう求める企業は少なく、あまり経験したことがない方がほとんどでしょう。しかし企業の中には、明確な意図を持って900文字の分量を指定し、ガクチカを質問するケースがあります。ガクチカの質問では、学生が達成した成果よりもプロセスが重視される点は変わりませんが、ボリュームの多いガクチカをわかりやすく書けるかどうか、企業の意図を汲み取りながら表現できるかが重点的に評価されます。 ガクチカの一般的な文字数は400文字程度なので、その2倍以上の分量で回答を作ることは、非常に難易度が高いと感じるかもしれません。しかし就活中のライバルも同じように感じているため、魅力的なガクチカを用意することができれば、ライバルに大きな差をつけられる質問でもあります。 今回の記事では、900文字の文字数で読みやすくガクチカをアピールするコツについて、文字数が不足する時の対処法や企業の質問意図とともに解説します。

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1.900字指定のガクチカはライバルと大きく差がつく質問

900文字のボリュームを指定するガクチカの質問は、企業の質問意図や「900文字」を設定する理由について、正しく理解して書けるかどうかがライバルと差がつくポイントになります。900文字という分量でガクチカを質問されるケースはあまり多くないため、900文字でガクチカを書き慣れている学生も少ないです。

そんな中で、企業の質問意図を正しく読み取ってわかりやすく書くことができれば、選考でも有利に働きます。単に900文字の文字数をクリアするだけではなく、その文字数に見合った「情報量」を伝え、あなたの人物面を効果的にアピールできると、内定獲得へと大きく近づくことでしょう。

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2.企業が900字指定でガクチカを質問する意図

まずは企業が900文字を指定してガクチカを質問する意図として考えられる、次の3つについてご紹介します。
 

  • ・学生の「人となり」を深く知るため

    ・長文をわかりやすく書く力があるかを見るため

    ・ガクチカの回答のコピペを防ぐため


これらの質問意図を踏まえて、企業の知りたいポイントを押さえたガクチカを準備しましょう。

学生の「人となり」を深く知るため

企業はガクチカの回答を通じて、学生の「人となり」を深く知りたいと考えます。学生の強みやスキルについては、自己PRや資格・特技の欄で詳しく知ることができますが、学生の人物面についてはガクチカの回答と面接での受け答えでしか判断できないからです。特に人物面を重視した採用を実施する企業では、学生の人柄・価値観をなるべく詳しく把握するため、900文字などの豊富な文字数を用意するケースが多いのです。

900文字の分量は、一般的なガクチカの文字数である400文字の2倍以上にあたります。それだけ豊富な文字数でアピールできるということは、エントリーシートにおけるガクチカの評価の比重も2倍以上に高まっていると判断できます。つまり、ガクチカの回答の出来が、選考を大きく左右する要素になるのです。

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長文をわかりやすく書く力があるかを見るため

900文字レベルの長文になると、基礎的な文章力や表現力がなければ、わかりやすく伝えることは難しくなります。新聞社や出版社のような文章力が重視される業界では、900文字などの長文でエントリーシートを書くように求めることにより、文章力が高い学生をテストする意味合いも考えられます。まるで筆記試験を実施するようなイメージで、900文字のガクチカを論理的かつわかりやすく書けるかどうかをチェックしているのです。

そのため文章力に自信がある方や、文章力を活かして働きたいと考える方にとっては、900文字指定のガクチカはむしろ最大のアピールチャンスであると言えます。900文字の制限をフルに活用し、あなた自身の魅力を最大限引き出せる回答を書くことにより、選考でも有利に働きます。

ガクチカの回答のコピペを防ぐため

900文字を指定したガクチカを質問することにより、他社の応募で使ったガクチカのコピペでの応募を防ぐ狙いもあります。

一般的なガクチカの文字数は400文字であり、企業でも400文字を指定したガクチカを質問することで、多くの応募が集まると見込めます。しかしその中には、そこまで志望意欲が高いわけではなく、他社で使ったガクチカをコピペで応募している学生も少なくありません。そうした学生からの応募に対しても、企業は丁寧に書類選考を行う必要がありますから、本心から入社したいと考える学生のエントリーシートを読む時間がなくなってしまいます。

そうした事態を防ぐために、900文字というあえて中途半端な分量を指定することにより、ゼロから新しくガクチカの回答を用意するほど入社意欲のある学生に絞って、応募を集めたいと考えているのです。これは学生にとってもメリットが大きく、本心から入社したい企業でほかのライバルが少なく、自分のエントリーシートを時間をかけて読んでもらえるため、選考で有利になるチャンスが生まれるのです。

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3.900字のガクチカを書く時の基本構成

900文字の分量でガクチカをアピールする時にも、ガクチカの基本構成は変わりません。エントリーシートでガクチカをアピールする時には、次の5つの構成で回答することがポイントです。

結論(何のガクチカに取り組んだのか?)
動機(なぜガクチカに取り組んだんか?)
課題・困難(ガクチカで直面した壁は何か?)
工夫・努力(ガクチカの壁をどう乗り越えたか?)
学び(ガクチカの経験から何を得たのか?)

中でも重要なのが、最初に「結論」を簡潔に伝えて、これから何について話すのかを盛り込んでおくことです。また、900文字という文字数を埋めるため、「課題・困難」「工夫・努力」の部分で、具体的なエピソードを描写しながらガクチカを作成するのも効果的です。ガクチカの回答を作る時には、伝えたいことを順番に並べるのではなく、上記の構成に沿ってアピールしましょう。

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4.900字のガクチカを読みやすく書くコツ

900文字で指定されたガクチカを読みやすく作成し、採用担当者に良い印象を抱いてもらうためには、次の3つのポイントを守ることが大切です。
 

  • ・実績・成果を得るまでのプロセスを重点的に書く

    ・一文を短くまとめながら書く

    ・事実の羅列ではなくストーリー形式で書く


それぞれのポイントをご紹介しますので、ガクチカ対策の参考にしてみてください。

実績・成果を得るまでのプロセスを重点的に書く

ガクチカの回答で必ずアピールしたいのが、実績・成果そのものではなく、実績・成果を得るまでのプロセスについてです。たとえば、米国に留学した事実について強調するのではなく、留学しようと考えた理由や留学前後の変化についてフォーカスしながら、ガクチカをまとめるのが効果的です。

企業はガクチカの回答の中で、学生がどのような実績・成果を残したのかという事実よりも、物事に対してどのような姿勢で取り組むかを重視します。たとえば、留学する時に周りから何を言われるでもなく、自ら自発的に留学を決意したことをアピールできると、自律型の学生を求める企業から高く評価されるでしょう。

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一文を短くまとめながら書く

900文字という分量を埋めることを意識しすぎると、一文が長すぎる文章を書く傾向にありますが、読みやすく文章をまとめるには短い一文を意識することが大切です。一文が長くなると、日本語の文法ミスが多発したり、何を伝えたいのかわかりにくい文章が生まれたりするデメリットがあるからです。

大切なのは、ワンセンテンスワンメッセージの原則を守りながらガクチカの回答を書くことです。つまり、一文では一つのメッセージだけを伝えることを意識するのが、900文字の分量になっても読みやすい文章を書くコツです。

事実の羅列ではなくストーリー形式で書く

900文字の指定があるガクチカでは、これまでの経験談やエピソードの事実だけを述べるのではなく、ストーリー形式で書くことも重要です。前述したガクチカの基本構成をもとに、ガクチカに取り組む中でどんな壁に直面し、その壁をどうやって乗り越え、最終的にどんな学びを得たのかをストーリー形式で表現すると、採用担当者の印象に残るガクチカが完成します。

一方で、取り組んだことや考えたことを羅列した書き方になってしまうと、幼稚な文章のように感じられ、採用担当者からの評価を下げる原因になります。ガクチカをアピールする時には、事実を書き並べただけの回答ではなく、興味を持って読み進められるストーリー形式になっているかをチェックする必要があります。

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5.900字のガクチカで文字数が足りない場合の対処法

900文字もの分量が指定されるガクチカでは、通常通り書いただけでは文字数が埋まらずに提出できないケースも多くなります。その場合には、以下のようなテクニックを使い、900文字を埋めると良いでしょう。
 

  • ・関連するエピソードを深掘りする

    ・当時の感情や心情について描写する

    ・ガクチカで得た学びと入社後の活かし方を書く


一つずつ順番にご紹介します。

関連するエピソードを深掘りする

900文字のガクチカで一つのエピソードを語るだけでは文字数が埋まらない場合、関連する別のエピソードを深掘りするのも効果的です。たとえばチームワークを重視して課題に取り組むことがテーマのガクチカであれば、部活動でメンバーと協力したエピソードだけではなく、アルバイトでスタッフと協力したエピソードを同時にアピールすることができます。

「チームワークを重視して課題に取り組んだ」という共通点をアピールできるエピソードを2つ選んで、それぞれの場面を詳しく描写することにより、900文字の文字数をクリアしやすくなるでしょう。

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当時の感情や心情について描写する

ガクチカの文字数を増やすためには、ガクチカで紹介するエピソードについて、感情や心情といった内面を伝えるのも効果的です。企業の中には、ガクチカに取り組む時の感情の変化に着目しているケースも多く、採用担当者に好印象を与えられるチャンスが生まれます。

たとえば、アルバイト中にミスをしてしまった時、ミスを気にせず前向きに頑張れるタイプと、ミスを気にして落ち込んでしまうタイプの2種類の学生がいたとします。一見すると前向きなタイプの方がどんな企業からも評価が高いと感じるかもしれませんが、実際には繊細な作業が求められる技術職において、後ろ向きなタイプの性格が活躍しやすいと判断されます。

どちらも絶対的な正解はなく、企業の社風や雰囲気にマッチした性格かどうかが判断されます。そのため自分をより良く見せようとする必要はなく、自分のそのままの性格を誇張せずにアピールしましょう。

ガクチカで得た学びと入社後の活かし方を書く

900文字のガクチカを作成するために、ガクチカを通じて得た学びと、入社後の活かし方についてまとめるのが効果的です。ガクチカを通じた学びをアピールすることで過去の経験から教訓を得る姿勢を示し、その学びの入社後の活かし方をアピールすることで深く企業研究していることを示すことができます。

たとえば、「サークル活動を通じてチームワークを重視して取り組むことの重要性を学んだ」という場合に、「入社後もチームでの協調性を重視して働きたい」というビジョンを述べるイメージです。ガクチカで過去の出来事について詳しく説明できる学生は多いですが、将来のビジョンを説明できる学生は少ないため、ガクチカでの差別化ポイントになりえます。

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6.900字のガクチカの参考例文

「私が学生時代に力を入れたのは、居酒屋のアルバイトで新人スタッフに丁寧に教育したことです。私は居酒屋のスタッフの中で最も職歴が長く、新人スタッフが入った時には率先して教育役を引き受けてきました。私自身が人に何かを教えることが好きで、新人スタッフが成長する姿を間近で見られることが、大きなやりがいにつながっていたからです。

しかし初めて新人スタッフの教育を担当した時には、何からどう伝えたら良いのかわからず、焦ってしまったことが強く印象に残っています。頼りない先輩という印象を持たれたのか、仕事について聞く時には私よりも先輩のスタッフや店長を頼る姿を見て、自信がなくなってしまったことも覚えています。

そうした経験から、これからは新人スタッフの教育に力を入れて、頼られる先輩を目指して努力することにしました。具体的には、これまで口頭でやり方を説明するだけだったアルバイトの仕事内容を、マニュアル化して簡単に確認できるように用意しました。新人スタッフが間違いやすい仕事は、ビールサーバーの扱い方についてビールサーバーの横にメモを貼るなど、ミスを防止するためのメモ書きの取り組みも実践しました。

こうした経験を通じて、新人スタッフに頼られる機会も多くなり、新たなスタッフが採用された時にも積極的に教育役を任されるようになりました。新たなスタッフに仕事を教える回数が増えるごとに、自分の中でも居酒屋の仕事への理解が深まり、新人指導もスムーズに行えるようになりました。このような成果が得られたのは、私自身が「言語化」することを大切にしてきたからであると実感しています。

言語化することの重要性はアルバイト以外にも、学業で友人のわからないことを教える時にも役立ちました。友人がわからない部分を積極的に言語化し、客観的な言葉として捉えることによって、物事を教える時にもスムーズに理解してもらうことができたからです。

私はこうした経験を通じて、社会に出てからも言語化することを大切にしながら仕事に向き合いたいと考えています。貴社に入社した際にも、担当する仕事は常に言語化しながら、営業職の業務に取り組みたいと思います。」(905文字)

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7.900字のガクチカを作成する時の注意点

最後に、900文字と指定されたガクチカを作成する際に、必ず覚えておきたい注意点をご紹介します。
 

  • ・文字数のルールを十分に確認する

    ・文字数を埋めることよりも情報量を増やすことを心がける

    ・嘘や誇張でエピソードを盛るのはNG


社会人としてのマナー・モラルが身についていないと判断され、マイナスの評価を受けてしまわないためにも、詳しく内容を解説していきましょう。

文字数のルールを十分に確認する

文字数指定があるガクチカを回答する時には、文字数のルールを十分に確認する必要があります。たとえば、同じ900文字の制限であっても、「900文字以下」と「900文字以上」では大きく意味が異なります。「900文字以上」と指定されているにもかかわらず850文字しか書かれていなければ、明らかなルール違反として選考では不利に働きます。

エントリーシートで指定されている文字数のルールを守れないと、社会に出てからもマナーやルールを守れない学生ではないかと判断される原因になり、内定獲得が遠のいてしまうでしょう。

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文字数を埋めることよりも情報量を増やすことを心がける

900文字もの分量で文字数指定があると、文字数をなんとか埋めることを最優先に考えてしまいますが、それ以上に重要なのはガクチカの回答の情報量です。同じ意味の文章が何度も繰り返し登場するガクチカは、文字数は多くても情報量が少ないと判断され、評価が下がる原因になります。

ガクチカの回答の情報量が多いかどうかを判断するためには、ガクチカの文章を削っても意味が通るかどうかをチェックしてみるのがおすすめです。ガクチカの文章を削って意味が通るなら、それは削っても影響がない情報量の少ない文章であると判断できるでしょう。こうした目安を用いながら、文字数だけではなく情報量の多いガクチカを用意しましょう。

嘘や誇張でエピソードを盛るのはNG

900文字の文字数をクリアするために、嘘や誇張でエピソードを膨らませようとするケースは少なくありませんが、これは就職浪人のリスクを高めるだけの行為なので絶対に避けるようにしてください。嘘や創作でエピソードを盛っていたことがバレれば、当然採用担当者の印象は悪化し、内定が遠のく結果になります。

もしくは企業からの内定を得た後に嘘がバレて、内定取り消しからの就職浪人に至るケースもあります。就職浪人になることなく就活を成功させるためには、嘘や創作を混ぜるのではなく、あなた自身の性格や価値観をそのまま伝えることが大切です。

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まとめ

900文字の文字数指定があるガクチカは、就活では非常に珍しい文字数制限です。900文字でガクチカを尋ねる企業は、長文をわかりやすく書く力が備わっているかをチェックするほか、他社のガクチカで使ったエピソードの使い回しを防止しようとする意図を持っていることが考えられます。

しかしガクチカで見ているポイントは変わりないため、ガクチカを通じて得た成果よりもプロセスの部分を強調しながら伝え、時には関連するエピソードも盛り込みながら文字数を埋めることをおすすめします。ただし、900文字の指定が「900文字以上」「900文字以下」など、どういったルールになっているのかを十分確認しながら回答を書く必要があります。

本記事で解説してきたガクチカ例文も参考にしながら、高い文章力が伝わる回答を作成してみてください。

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