
- 1.200文字のガクチカでは内容を端的にまとめることが重要
- 2.200文字指定でガクチカを質問する企業の意図
- 3.200文字のガクチカの基本構成
- 4.200文字のガクチカの作成方法を4つのステップで解説
- 5.200文字で伝えるガクチカの参考例文
- 6.200文字でガクチカをまとめる時の注意点
\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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1.200文字のガクチカでは内容を端的にまとめることが重要
エントリーシートのガクチカの回答で、200文字の制限が設けられている場合、一般的なガクチカの回答よりも短めの分量と言えます。OpenESをはじめとする多くの企業のエントリーシートでは、ガクチカの回答は400文字程度が目安となっていることが多いので、その半分のボリュームで回答するイメージです。
400文字のガクチカをまとめる時と比較すると、200文字のガクチカでは伝える内容と省く内容の取捨選択が求められるほか、伝えたいメッセージを短くまとめて表現する力がチェックされます。600文字〜800文字以上の長い分量でガクチカをまとめる場合と比較して、200文字の回答は文章力や表現力、要約力が評価の対象となることに注意する必要があります。
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2.200文字指定でガクチカを質問する企業の意図
400文字程度のボリュームが一般的なのに対し、200文字の制限でガクチカの回答を求める企業には、どのような意図があるのでしょうか。ここでは200文字指定でガクチカを質問する背景として、以下の3つを解説します。
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・課題や困難への向き合い方を知りたい
・ガクチカのテーマや大枠を把握したい
・伝えたいことを要約する力を調べたい
一つひとつ順番に説明していきます。
課題や困難への向き合い方を知りたい
エントリーシートや面接でガクチカについて質問する企業の意図として、学生時代の課題や困難に対して、どのような姿勢で取り組んできたのかを把握したいという意図が挙げられます。たとえばアルバイトや部活動に対し、計画性を持って課題に取り組んできた学生は、入社後の業務でも計画性を持った仕事の進め方を実践してくれると期待します。
企業にはそれぞれ独自の文化や雰囲気があり、大切にしている価値観も異なります。そうした自社の社風や価値観に合わない学生を採用してしまうと、職場の雰囲気を乱したり、早期退職につながったりするリスクが高まります。そうしたリスクを避けるために、企業はガクチカの回答を通じてあなたの人物面について理解したいと考えているのです。
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ガクチカのテーマや大枠を把握したい
200文字の比較的短めの分量でガクチカについて質問する場合、ガクチカのメインテーマや大枠について把握したいという意図が考えられます。エントリーシートではガクチカの全体像について書いてもらい、詳しいエピソードや体験談については、面接の時に深掘りしようと考えているパターンです。
または、ガクチカのエピソードの豊富さをチェックしようと考える企業も存在し、200文字指定のガクチカを2つ〜3つ質問するパターンも考えられます。いずれの場合にも、ガクチカのエピソードの深さ・広さがチェックされるので、ガクチカの回答を指定の文字数に収めるだけではなく、説得力のある内容を用意しておくことが重要です。
伝えたいことを要約する力を調べたい
200文字の指定でガクチカの回答を求めることにより、学生の文章力や表現力をチェックしようとする狙いもあります。短い分量で伝えたいことをまとめて表現する力は、ビジネスシーンにおいては必須のスキルの一つです。こうした基本的なビジネススキルの土台が身に付いているかどうか、エントリーシートの回答で見極めようとしているのです。
200文字のボリュームは、ガクチカの詳細なエピソードを描写しようとすると文字数をオーバーし、単にガクチカを要約するだけでは文字数が足りなくなってしまう分量です。過去のエピソードを膨らませるだけの回答や、短く要約しただけの回答ではなく、バランスの取れた回答を書けるかどうかがチェックされています。
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3.200文字のガクチカの基本構成
200文字のガクチカの回答を考える時には、「PREP法」の構成を参考にしながら書いてみると良いでしょう。PREP法とは、「結論・理由・具体例・まとめ」の4つの要素で、論理的に文章をまとめる方法のことを指します。たとえば、以下のような例文をイメージしてみると良いでしょう。
「私が学生時代に力を入れたのは、コンビニエンスストアでのアルバイトです。勤務先が自宅から近く、時間を節約して学業と両立させるために、この仕事を選びました。過去には自分のミスでお客様に迷惑をかけたことがあり、それ以来ミスを減らすための仕組みを作りながら接客しました。その結果、同様のミスを犯すことなくアルバイトを続けられたことから、仕事でのミスは仕組みで防止することが重要であると学びました。」(194文字)
上記の例文では、コンビニでのアルバイトを「結論」として述べ、そのアルバイトを選んだ「理由」を語り、詳しいエピソードとともに「具体例」を書いてから、最後にアルバイトを通じた学びについて「まとめ」を回答しています。
このようにPREP法を意識しながらガクチカを作成することにより、論理的かつ言いたいことが伝わりやすい文章構成を完成させることができます。PREP法はガクチカだけではなく、自己PRや志望動機のほか、一般的なビジネス文書でも効果的な書き方なので、ぜひ実践してみてください。
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4.200文字のガクチカの作成方法を4つのステップで解説
200文字の制限があるガクチカの回答がうまく作れない場合には、以下の4つのステップに沿って考えてみることをおすすめします。
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・文字数を気にせずガクチカをまとめる
・不要な内容を省略する
・「ですます調」から「だである調」に書き換える
・長い言葉を短縮できないかを考える
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それぞれどのようなポイントに気をつけながら作成すると良いのか、順番にご紹介します。
文字数を気にせずガクチカをまとめる
ガクチカで200文字の指定がある場合であっても、まずは文字数制限を気にすることなく下書きを作ることをおすすめします。最初から200文字の文字数をクリアして作成しようとすると、伝えたいメッセージが抜け落ちてしまう場合や、企業が知りたい情報が盛り込まれていない回答になる場合があるからです。
400文字前後のガクチカで一旦下書きを作っておくことにより、400文字指定のガクチカを求める別の企業に応募する際にも、応用できる可能性があります。また、エントリーシートで200文字でまとめたガクチカについて、面接でより詳しいエピソードが深掘りされるケースも多いですが、その時のスピーチ原稿として使える点もメリットです。
そのため、まずは文字数制限を一旦忘れて、伝えたいメッセージを盛り込みながらガクチカをまとめてみてください。
不要な内容を省略する
続いて、文字数制限を気にせずまとめたガクチカの下書きから、不要な内容を省略して文字数を削りましょう。文字数を削るために効果的なのは、詳しいエピソードを描写した具体例の部分です。ガクチカの回答では、物事に取り組む姿勢が高く評価されるものの、200文字の制限で詳細なエピソードを描写するのは困難です。
そのためPREP法における「結論・理由・具体例・まとめ」のうち、具体例の部分を省略できないかを考えてみるのが効果的です。ここで省略したエピソードは、面接の時の深掘り質問の回答としても使うことが可能です。
たとえば、「部活動では副部長をやらせていただき、地区大会では準優勝させていただきました。」という表現は、「部活動では副部長を務め、地区大会では準優勝できました。」と短縮することができます。このように、省略しても意味が伝わる表現を削ぎ落としておくことにより、情報量の多いガクチカの回答が完成します。
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「ですます調」から「だである調」に書き換える
ガクチカの回答をそのままに、文字数だけを削減するテクニックとして、「ですます調」から「だである調」に書き換える方法が挙げられます。だである調は、文末表現を短縮して文字数を減らすことができるほか、断定的な強い表現が多くなるため、200文字の回答のインパクトを高める効果も得られます。文末を書き換えるだけで簡単にできるテクニックなので、文字数の調整に困った時にはぜひ試してみてください。
ただし、エントリーシートの中でガクチカの回答のみ「だである調」となってしまうと、統一感が失われ、マイナス評価を受ける原因になります。だである調を使いたい場合には、自己PRや志望動機などを含めたエントリーシート全体で、だである調に統一するようにしてください。
長い言葉を短縮できないかを考える
これ以上内容を削ることができないが、200文字の制限をオーバーしてしまう場合、一つひとつの単語を短い言葉に短縮できないか考えてみるのがおすすめです。たとえば、ガクチカで使われることの多い次のような表現は、別の言葉に言い換えて文字数を減らすことが可能です。
コミュニケーションを取る→やりとりする・話し合う
チームワークを大切にする→協調性を大切にする
バイトリーダーをさせていただく→バイトリーダーを務める
インタビューする→取材する
マーケティング活動→広報活動
することができます→可能です・できます
ということになります→です
上記のような表現を削ると、ガクチカの文章そのものが引き締まった印象になり、採用担当者にも好印象を持ってもらいやすくなります。文字数を減らしつつ、情報量の多い回答を作成できるメリットがあるので、「コミュニケーション 類語」「コミュニケーション 言い換え」といった語句で検索しながら、短縮できる表現を探してみてください。
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5.200文字で伝えるガクチカの参考例文
続いて、200文字でガクチカの回答をまとめる時の参考として、アルバイト・部活動・学業のそれぞれのテーマでアピール例文をご紹介します。文字数の目安や全体の構成、文章の流れなどの参考として、活用してみてください。
アルバイトのガクチカ例文
「私が学生時代に力を入れたのは、塾講師のアルバイトです。将来は教育事業に関わる仕事に就きたいと考え、中学生向けの個別指導を行う学習塾でアルバイトを始めました。やる気のない子もいればそうでない子もいるため、モチベーションに合わせた指導に苦労しましたが、年度末には親御さんと一緒にお礼にいらしてくれたことが印象に残っています。この経験を活かして貴社のスクール事業でも活躍したいと思っています。」(192文字)
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部活動のガクチカ例文
「私は学生時代に弓道部の活動に力を注いできました。祖父が弓道教室の師範だったことをきっかけに始めた弓道ですが、大学まで続けたことで精神的に大きく成長することができました。部活動の練習中に部員同士でのトラブルがあった際にも、部長として冷静に対処してその場を収められたことが印象に残っています。これまでの弓道部での経験を活かし、貴社の営業職でも粘り強く業務に取り組み、結果を残したいと思っています。」(196文字)
学業のガクチカ例文
「私が学生時代に力を入れたのは、情報工学の授業におけるグループワークです。その授業では5人のチームを組んでプレゼンテーションを行う課題が出され、役割分担しながら準備する必要がありました。初対面同士で最初は戸惑いましたが、私がリーダー役を務めながら準備を行い、10チーム中の2位の成績を収めました。この経験を通じて得られた経験を活かして、貴社の総合職でも同期のリーダー的存在を目指していきたいです。」(197文字)
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6.200文字でガクチカをまとめる時の注意点
最後に、200文字の制限でガクチカをまとめる時、採用担当者にネガティブな印象を与えないために気をつけたい注意点を3つ解説します。
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・文字数指定のルールは厳守する
・嘘や誇張でガクチカを書かない
・エピソードを具体的に書きすぎない
これらの注意点も踏まえながら、ガクチカの回答を作成してください。
文字数指定のルールは厳守する
エントリーシートで200文字の文字数指定がある場合、そのルールは厳守することが重要です。数文字であればオーバーしても問題ないと考える学生は多いですが、実際には厳密に文字数がカウントされており、文字数オーバーや選考で大きなマイナス評価を受けることも考えられるからです。
特に「200文字以下」と、明確に上限の文字数が指定されている場合には、1文字のオーバーも許されないと考えておくと良いでしょう。「200文字前後」「200文字を目安に」といった表現の場合には、220文字程度までであれば許容範囲と判断されることがあります。
こうしたエントリーシートのルールをしっかりと読み、ルール通りに回答を作成することは、社会人として当たり前のマナーでもあります。社会のルールが守れない学生と判断されると、内定がもらえる確率は大幅に下がってしまうことを覚えておきましょう。
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嘘や誇張でガクチカを書かない
200文字という文字数制限を守ろうとするあまり、ガクチカの回答に嘘や誇張が混ざってしまうことにも注意が必要です。たとえば「10%コスト削減した」という表現を「9%コスト削減した」に変えることで、1文字減らして回答を短縮することができますが、数字を自分勝手に変更している状態です。この程度ならバレないだろうと考えるかもしれませんが、面接の際などの深掘り質問で、嘘がバレてしまうケースは少なくありません。
ほかにも、実際には役職に就いていなかったにもかかわらず、副部長・副代表やバイトリーダーなどの役職経験をアピールするのもNGです。履歴書で嘘の経歴を書くと経歴詐称に問われるリスクがあるほか、仮に嘘のガクチカで採用されたとしても、企業からの期待に応えられず働く意欲が低下してしまう可能性もあります。
ガクチカは成果や実績が評価されるのではなく、物事に取り組む姿勢が評価の対象ですので、優れた結果を残した人物だと誇張せず、素直な自分をアピールするようにしましょう。
エピソードを具体的に書きすぎない
200文字という限られた分量でガクチカを作成する場合、エピソードを詳しく書きすぎないよう注意してください。文字数指定がない、もしくは400文字以上の文字数指定の場合には、なるべく詳しくエピソードを描写することが高評価につながります。しかし200文字など短い文字数指定の場合には、紹介するエピソードを厳選しなければなりません。
ガクチカのエピソードを具体的にアピールできるのはエントリーシートだけではなく、面接の場でもチャンスがあります。エントリーシートに書いた200文字のガクチカについて、面接で深掘りされた際に詳細なエピソードを伝えるなど、就活全体でガクチカをアピールする意識を持つと良いでしょう。
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まとめ
200文字でガクチカを回答するよう求められた場合には、一般的な400文字指定のガクチカの半分ほどの分量ですので、伝える情報を取捨選択しながら端的にまとめる必要が出てきます。ガクチカを200文字で質問する企業の意図として、ガクチカのテーマや大枠を把握しておき、面接の深掘り質問で詳しく質問しようとしているパターンも考えられますので、面接対策に力を入れることも重要です。
200文字のガクチカの回答がうまくまとまらない場合には、まずは文字数指定を気にせずにガクチカを書き、後から不要な内容を削ったり短い言葉に言い換えたりして、200文字に調節していく流れがおすすめです。本記事で解説してきた参考例文や注意点も踏まえながら、企業が求める文字数を満たした効果的なガクチカを作成しましょう。
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