
- 1.就活で必要なESとは?
- 2.就活のES(エントリーシート)と履歴書の違い
- 3.就活ではESと履歴書で内容が重複してもOK
- 4.就活のESで書かなければならない情報とは?
- 5.就活に効果的なESを作成するためのコツ
- 6.就活でESを書く時に気をつけたい注意点
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1.就活で必要なESとは?
就活で企業から提出を求められる「ES」は、エントリーシートを略したものです。アルバイトの面接では履歴書しか求められないことが一般的ですが、同じ年に卒業する学生が一斉に就職する新卒採用においては、より効率的に選考を進めるための資料としてESが用いられます。学生から人気の企業では、限られた時間と人手で何百人もの応募者を全員面接することは困難です。そこでESを内容をもとに、書類審査によって面接する学生を絞り込む企業が多くなっています。
近年ではOpenESなど、統一されたフォーマットでESの提出を求める企業が増えていますが、企業が独自のフォーマットを用意することもあります。パソコンで作成し、メールやWebから提出する方法が主流ですが、中には手書きのESの提出を求められたり、各自の判断で提出方法を自由に選べたりすることもあります。
ESはまとまった文章量を書いて提出する必要があることから、基本的なビジネススキルである文章力やコミュニケーション能力を測るためにも使われています。また、文章の内容から「的確に自己分析して強みにマッチした企業を選んでいるか」「企業研究に取り組み入社後の働くイメージを持てているか」といった視点でチェックされることも多いです。
そのため就活において内定を得られるかどうかは、面接対策に次いでES対策によって大きく左右されます。面接対策に力を入れる学生は多いですが、ES対策においても正しい書き方を学び、自分の魅力を的確に伝えられる表現方法を身につける必要があるのです。
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2.就活のES(エントリーシート)と履歴書の違い
就活ではESとともに履歴書の提出を求める企業が多くあります。ESと履歴書は、どちらも書類選考で用いられる書類ですが、役割や扱い方がやや異なる部分もあります。ESと履歴書を適切に書き分けられるよう、それぞれの違いを押さえておきましょう。
ESは選考で使う参考書類
履歴書と比較してESは、書類審査や面接を含め、選考全体で判断材料となる参考資料です。記入する項目として、自己PRや志望動機、長所・短所、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)などがあり、自分自身をアピールしやすい書類となっているのが特徴です。履歴書と同様に、氏名・住所・連絡先などの個人情報を記入する項目もありますが、あくまでもESの目的は応募者の「人となり」を知ることにあります。
なお、ESの質問項目は企業が指定するフォーマットによって異なり、「長所・短所」の項目が省略されていたり、「自分を動物に例えると?」のようなユニークな項目が用意されていることもあります。記入スペースや文字数の指定なども企業により異なりますが、記入スペースが広く文字数が多い質問項目ほど、企業はより詳しく知りたいと考えていると予測できます。
そのため選考の通過率を高めるESを書くためには、ESの質問項目や全体の分量などを踏まえ、採用担当者の立場になりながら作成することがポイントです。
履歴書は人事データにも用いる公的な書類
ESが選考の判断材料として使われる書類である一方で、履歴書は新たな人材を雇うための公的な書類として提出してもらう意味合いが強まります。フォーマットを自由に指定できるESとは異なり、履歴書はJIS規格などのフォーマットが決められているため、どの企業に対しても記入する項目は変わりません。
提出した履歴書は、内定後も企業の人事部などで保管され、社員の個人情報データとして扱われることになります。公的な書類である履歴書は、万が一虚偽の内容が書かれていた場合、「私文書偽造罪」に問われることもあります。嘘の学歴や保有資格を書かないことは当然ですが、記入ミスによって選考が不利とならないよう、注意して書くことが大切です。
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3.就活ではESと履歴書で内容が重複してもOK
就活で使われるESと履歴書には、個人情報や志望動機・自己PRなど、重複する質問も存在します。ESと履歴書の両方の提出を求められる場合には、内容が似通ってしまっても良いのか疑問に感じる方も多いですが、基本的には内容に重複があっても問題ありません。
ESは選考で使う書類、履歴書は個人情報の確認と入社後の社員データとして使う書類であり、それぞれ役割が異なっているため内容に重複があっても不利になることは少ないでしょう。
ただし、ESの志望動機をすべてコピペして一言一句同じ内容を、履歴書の志望動機・自己PRにも書くことはおすすめしません。二通を見比べた時にまったく同じ内容が書かれていれば、採用担当者にとっては手抜きされた書類のように感じられ、志望度が低い学生であると映ってしまうからです。
ESと履歴書の書き分けのコツとして、ESの内容を「要約」したものを履歴書に書くイメージを持つと良いでしょう。選考で重視されるのはESであることが多いので、ESの志望動機や自己PRを重点的に書きつつ、要点のみを履歴書の同じ項目に書くことをおすすめします。
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4.就活のESで書かなければならない情報とは?
就活で提出するESは、企業ごとのフォーマットで質問内容は異なりますが、ほとんどのフォーマットで共通する項目も存在します。ESで頻出する質問項目は、主に以下の4つです。
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・自己PR
・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
・志望動機
・長所・短所
それぞれの項目について、企業が見ているポイントや書き方のポイントを解説していきます。
自己PR
ESの自己PRの項目では、自己分析により自分の強みや弱みを正しく把握しているかどうか、企業の事業内容や求める人物像に合わせたアピールができているかがチェックされます。抽象的な自己PRで終わってしまうESは、自己分析が足りていないと判断され、自分の向き不向きではなく知名度だけで応募企業を決めたのではないかという印象を与えます。企業の事業内容や求める人物像とまったくリンクしていない自己PRも、ESの使い回しや企業研究不足と判断されることがあります。
そのため魅力的な自己PRを作成するためには、自己分析・企業研究にしっかりと取り組み、自分の強みを入社後にも活かしていきたいという意欲を、説得力ある文章で伝える必要があります。説得力のある自己PRを作るためには、具体的なエピソードや数値を入れながら書くのが効果的です。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
就活のES対策で「ガクチカ」とも呼ばれる、学生時代に力を入れたことについての質問項目では、企業はあなたの価値観や物事に対する取り組み方を知りたいと考えています。学業・アルバイト・サークルなど、学生時代のさまざまな活動の中でどんなことに力を入れたのか、なぜ注力してきたのかという背景を知ることにより、「人となり」を判断したいという心理が働くからです。
そのため重要なのは、学生時代に力を入れたことで得られた「結果」ではなく、なぜ力を入れたのか、どのように取り組んだのかという「過程」を伝えることです。たとえば、学生時代には個人でアプリ開発に力を入れたことをアピールし、幼少時代からプログラミングに興味があったこと、友人からフィードバックを受けながら試行錯誤したことなどを伝えることにより、魅力的な自己PRが完成します。力を入れたことで得られた成果を自慢話のようにアピールするのではなく、結果を得るまでのプロセスを重視して書くことがポイントです。
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志望動機
ESで質問される志望動機では、志望度の高さや意欲の度合いについて知りたいという心理に加え、正確に企業研究を行い入社後のイメージを持てているかがチェックされます。企業側は志望動機を通じて、自社が求める人物像にマッチした学生かどうかを見極めたいという心理が働くためです。「なぜ競合他社ではなく自社を選んだのか」「自社のどのような点を魅力に感じたのか」といった問いに答えられる回答、高い志望度が感じられる回答であれば、採用担当者にとって好印象のESになります。
企業側も採用活動を行うべく多大なコストを費やしているため、内定辞退や早期退職によって損失を発生させないためにも、志望動機は特に重視しているポイントです。そのため入社への意欲が高いことや、企業の求める人物像とマッチした人物であることを明確な根拠とともにアピールできると、選考の通過率もアップするでしょう。
長所・短所
ESの長所・短所の項目では、企業側はあなた自身の性格や個性について知りたいと思うと同時に、自己分析がしっかりできているかに着目しています。ESに書かれた長所が入社後にも活かせる強みであるかどうか、社会人として致命的な短所を書いていないかがチェックされることも多いです。
また、長所・短所で一貫性が取れており、矛盾した内容になっていないかが確認される項目でもあります。たとえば、一つのことにコツコツと取り組めるのが長所と書かれている一方で、集中力が散漫であるという短所が書かれていると、集中力があることが強みなのかそうでないかがわかりにくくなってしまいます。自己PRや志望動機の項目との矛盾にも注意しながら、説得力のある書き方を心がけるのがポイントです。
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5.就活に効果的なESを作成するためのコツ
ここまで解説してきたESの各項目について、魅力的な文章を書いて採用担当者から高評価を受けるための、書き方のコツについてご紹介します。書類選考を通過し、面接でも好印象を持ってもらうためにESの作成方法を押さえておきましょう。
自己分析と企業研究を済ませておく
企業からの質問の意図を考える
結論から始めて具体的なエピソードを書く
一つずつ順番に解説していきます。
自己分析と企業研究を済ませておく
効果的なESを作成するためには、自己分析や企業研究といった事前準備が重要になります。自己分析・企業研究が曖昧なまま作成したESは、根拠に乏しく説得力が弱いため、選考でも不利になってしまいます。ESのどの項目でも重要になるのは、自分自身の強みや特性を活かし、応募企業へ入社した後はどのように活躍したいと考えているのかをアピールすることです。
そのために事前に自己分析・企業研究を済ませておき、自分の強みとしてアピールしたいポイントや、企業が求めている人物像とマッチしているというメッセージをまとめ、簡潔に伝えられるように準備しておきましょう。
企業からの質問の意図を考える
企業が独自にフォーマットを用意できる就活のESでは、それぞれの質問項目はもちろん、記入スペースの広さや文字数制限の有無によっても、企業側の質問の意図を予測することができます。長所・短所や自己PRの記入スペースが広く取られているなら、あなた自身の性格や価値観について詳しく知りたい意図があると考えられます。他の質問項目に比べて志望動機のみ、文字数の指定が多くなっている場合には、あなたの志望度や意欲を重視していると判断できるでしょう。
ESのフォーマットだけを見ても、このように企業の意図が透けて見えることがあります。就活でESを書く時には、企業のHPや求人サイトの内容を参考にすることに加えて、ESを準備した企業の立場になって書き方を工夫してみましょう。
結論から始めて具体的なエピソードを書く
就活で提出するESでは、結論から書き始めて具体的なエピソードや根拠を伝える「結論ファースト」の書き方を心がけることが、選考を有利に進めるコツです。社会人になると基礎的なビジネススキルの一つとして、要点を簡潔に伝える文章力・情報伝達能力が必要とされます。取引先や上司に対して効率良く情報を伝えて、無駄なコミュニケーションを減らす意識が求められるのです。
就活で書くESは、このビジネススキルが備わっているかどうかを調べるテストの意味合いも含まれています。たとえば志望動機について質問されているにも関わらず「私が今の大学に入学した理由は…」など、時系列順で書き始めてしまうと、効率的に情報を伝えるスキルが低いと判断されてしまいます。そうではなく「私が貴社を志望した理由は●●です。」と結論から書き始め、その理由や根拠、具体的なエピソードなどを続けて書くことが重要です。
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6.就活でESを書く時に気をつけたい注意点
就活でESを書く時には、選考で有利になる書き方や説得力のある内容を心がけることも大切ですが、基本的なビジネスマナーに違反しないように配慮しなければなりません。具体的には、ESを書く時には以下の注意点を押さえておく必要があります。
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・話し言葉や記号を使わない
・嘘や創作を書かない
・消せるボールペンは使用しない
それぞれ注意したいポイントについて詳しくご紹介します。
話し言葉や記号を使わない
「でも」「やっぱり」「すごく」「私的には」など、日常的な会話で使う話し言葉は、ESのようなビジネス文書で使うにはふさわしくありません。「!」「?」などの記号や絵文字や顔文字も、ESでは避けるべき表現です。
基本的なビジネスマナーに違反した文章は、たとえば取引先とのやり取りでそのまま使ってしまうと、取引先に対して失礼にあたり、契約打ち切りなど企業に損失が発生する可能性があります。そのため企業側も採用を見送りたいという心理が強く働き、選考では非常に不利な立場に置かれてしまいます。
嘘や創作を書かない
就活でESを書く時には、自分をより良く見せようとして誇張した表現を使いたくなることがあるかもしれません。しかし嘘や創作を混ぜたESで仮に内定を勝ち取れたとしても、入社後にギャップを感じて退職することになってしまったり、周囲からの期待を裏切ることになり信頼関係が崩れてしまったりする危険性があります。
また、虚偽の内容をESや履歴書に書いてしまった場合、不採用や解雇の原因となることも考えられるため、嘘や創作を書くことは絶対に避けるようにしてください。
消せるボールペンは使用しない
手書きでESを書く場合には、摩擦熱でインクが透明になるタイプの消せるボールペンは使用しないことも大切です。消せるボールペンは公的な書類やビジネスシーンで使用するにはふさわしくない筆記具であり、使用している場合には一目で見分けることができます。ESの郵送時や保管時に何らかの熱が加わってインクが消え、ESの内容が読み取れなくなる危険性も考えられます。
消せるボールペンを間違って使用したことでも選考では大きく不利になってしまうため、筆記具の種類には十分に注意しましょう。
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まとめ
就活で提出を求められるES(エントリーシート)は、企業が選考を効率的に進めるための参考資料として使われます。ESと同時に履歴書の提出が求められることが多いですが、履歴書は入社後の社員データとしても保管される公的な書類であり、質問項目が重複していた場合にはESと似通った記述となっても問題ありません。
ESでは自己PR・ガクチカ・志望動機などの項目でまとまった分量を書く必要があることから、学生の文章力やコミュニケーション能力を測るために使われるほか、自己分析や企業研究が的確に行われているかもチェックされます。そのため選考で有利になるESを書くためには、事前に自己分析・企業研究に取り組むことに加え、ESを通じて企業がどんなことを知りたいと考えているのかを予測することが重要です。
本記事で解説してきた書き方のコツや注意点も踏まえながら、ESを作成する準備に取り組みましょう。
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