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1. 通過率を左右する!企業が「長所」をESで聞く本当の理由
エントリーシートで「長所・短所」を設問として設ける企業には、明確な意図があります。この項目は、単に自己紹介をさせるためではなく、応募者の思考の深さや価値観、そして企業との相性までを見極めるための材料なのです。
採用担当は「自己理解」と「相性」を見ている
企業がエントリーシートで「長所・短所」を聞く理由は主に以下の3つです。
 
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・自己分析ができているかどうか:自分の特性を正しく理解できているか
・企業との相性(カルチャーフィット):社風や職務にマッチするかどうか
・言語化能力:自分の特徴を論理的・端的に伝える力があるか
 
たとえば「協調性が求められる職場」で「自分のやり方を貫く」といった表現をすると、採用担当者からはミスマッチと捉えられてしまうリスクがあります。
よくあるNG例とその理由
・NG例:「私の長所は元気なところです。」
→ 具体性がなく、仕事との関連性がわかりにくいため、印象に残りません。
・NG例:「長所は行動力、短所は慎重すぎるところです。」
→ 両立しにくい要素が並んでおり、矛盾している印象を与えてしまいます。
企業の文化や職種とのマッチが重要
営業職なら「積極性」や「粘り強さ」、エンジニア職なら「集中力」や「論理的思考力」など、求められる人物像に即した長所が好まれる傾向にあります。業界や企業の特徴を理解した上で、自身の強みを適切にアピールしましょう。
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2.ESの「長所」と「自己PR」の違い
ESのフォーマットによっては、長所・短所の項目と「自己PR」の項目の両方が用意されていることがあります。この2つの項目では内容が重複しやすく、書き分けるのが難しく感じる方も多いです。ですが、ESの長所は現在の自分の特徴・性格をそのまま表現する項目、自己PRは自分が企業側にアピールしたいことを自由に伝えられる項目という違いがあります。
ESで質問される長所は、自己分析をもとに自分が今持っている特徴や性格について正直に伝えるべき項目です。しっかりと自己分析ができていて、企業の風土とマッチする長所であれば、選考でも有利に働きやすくなります。
一方で自己PRでは、「自分が長所だと実感した根拠となるエピソードや体験談」、または「長所をどのように入社後の仕事で活かすのか」といった過去や未来についてもアピールできるのが特徴です。このような違いを頭に入れておくと、長所と自己PRの項目を書きやすくなるでしょう。
なお、ESを書く時には、内容全体で一貫性があるものにしなければなりません。たとえば長所の項目で「広い視点で物事を捉えられること」と書いたにもかからず、自己PRの項目では「一つの物事を深掘りするのが得意」などと書いてしまうと、内容が矛盾しているため採用担当者にも悪印象を与えてしまいます。そのためESで長所を書く際には、自己PRをはじめ他の項目との矛盾が発生しないように注意しましょう。
3. 通過するESを書く3つの鉄則
ESで通過率を高めるには、採用担当の視点に立った構成と論理性が求められます。以下の3つのポイントを意識することで、効果的なESが書けるようになります。
① 求める人物像と矛盾しない長所を選ぶ
企業ごとに定義されている「求める人物像」は、選考の基準そのものです。この項目と矛盾しない長所を選ぶことで、違和感のない印象を与えることができます。
たとえば「主体性が求められる企業」に対して、「指示待ちになりがち」と感じさせるような長所を挙げるのは避けたほうが無難です。
② 結論→具体例→活かし方の“3段構成”で書く
採用担当者はESを一字一句丁寧に読むわけではなく、要点を素早く把握したいと考えています。そのため、
私は〇〇な性格です(結論)。
△△の経験でその長所を活かし、□□の成果を出しました(具体例)。
御社ではこの強みを〇〇の場面で活かしたいと考えています(活かし方)。
という構成を意識しましょう。
③ 長所は1つに絞る
「協調性があり、粘り強く、計画性もある」など複数の長所を盛り込むと、軸がブレて印象が薄くなります。最も強調したい1つの長所に絞り、それを徹底的に具体化することがポイントです。
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4.ESに書く長所の探し方
「自分の長所がわからない…」と悩む就活生は少なくありません。しかし、長所は生まれ持った才能だけでなく、これまでの経験からにじみ出る“その人らしさ”でもあります。この章では、自己分析を通して長所を発見するための具体的な3つの手法を紹介します。
 
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・身近な人に聞いてみる
・過去の成功体験を振り返る
・短所を長所に言い換える
 
具体的な探し方をそれぞれ解説していきます。
身近な人に聞いてみる
自分自身で長所を探すのが難しい場合には、友人や家族など、身近な人に自分の長所を聞いてみるのがおすすめです。あなたのことをよく知っている身近な人から見た客観的な長所は、自分自身が頭で考えた長所よりも的確であることが多いです。自分では思いもしなかった長所を教えてもらうことができたり、自分では短所だと思っていたところが実は長所と思われていたことに気づけたりもします。
その際には、長年の付き合いのある親友や家族に加えて、大学時代に知り合った友人やアルバイト先の上司など、さまざまな関係性の人に質問してみるのがおすすめです。関係性を問わず周囲の人が口を揃えて評価した長所は、あなたの強力な個性である確率が高いので、ぜひ身近な人のたくさんの意見を参考にしてみましょう。
過去の成功体験を振り返る
自分の人生でこれまで成功した体験を振り返ることで、ESに書ける長所が見つかることがあります。たとえば、受験勉強でコツコツと努力して成績を伸ばした体験から、一つの物事に集中して取り組めるという長所が挙げられるかもしれません。アルバイトでも一見すると地味に思えるような仕事を淡々とこなし、お店の売上アップに貢献した体験なども合わせると、より説得力のある長所をアピールできるでしょう。
そもそも過去の成功体験は、あなた自身の長所が最大限引き出されている可能性が高いです。学業やアルバイト、サークル活動など、うまくいった経験を箇条書きにしながら、自分自身のどんな考え方・行動が共通しているのかを分析してみると、明確な長所が見えてきます。
短所を長所に言い換える
ESに書く長所を考える時には、短所を言い換えるというテクニックがよく使われます。私たちの長所・短所は誰の目から見ても良いもの・悪いものと映るわけではなく、時と場合に応じて長所・短所が入れ替わることも多くあります。たとえば、協調性があるという一見すると長所に思える特徴も、周りに流されやすく自分の意見を主張できないという短所になりえます。
このように短所を長所に言い換えることにより、ESに書く長所だけではなく短所が定まりやすくなります。さらに長所・短所のそれぞれの項目で矛盾を起こしにくく、一貫性のあるアピールができるようになるのもメリットです。短所から長所へ言い換える方法については、下記の表で詳しくご紹介しているので参考にしてみてください。
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5.ESに効果的な短所から長所への言い換え例
ここではESで長所を書く時に役立つ、短所から長所への言い換え例をご紹介します。下記の例を参考にしながら、自分の短所を裏返すとどんな長所をアピールできるのかを考えてみてください。
| 短所 | 長所 | 
| 優柔不断 | 慎重、思慮深い | 
| 神経質 | 真面目、几帳面 | 
| 飽きっぽい、継続力がない | 好奇心旺盛 | 
| 落ち着きがない | 積極的、行動力がある | 
| 頑固 | 芯がある、集中力が高い | 
| 仕切りたがり | リーダーシップがある | 
| 能天気 | 楽観的、前向き | 
| 八方美人 | 協調性がある | 
| プライドが高い | 負けず嫌い | 
| めんどくさがり屋 | 効率的に行動する | 
極端な短所には要注意
なお、「時間を守れない」「メンタルが弱い」など、社会人としての資質に欠けているという印象を持たれる短所については、ESでアピールすることは避けた方が良いでしょう。極端な短所はESによる書類選考でも不利に働いてしまうことがあるため、時と場合によっては長所にもなりえる短所を選ぶことがポイントです。
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6.ESで長所を書く際の注意点
最後に、ESで長所をアピールする時に気をつけたいポイントについてもご紹介します。長所のアピール方法に失敗してしまうと、ESが評価されにくくなり、採用担当者にもネガティブな印象を持たれてしまうことがあります。せっかくのアピールポイントを最大限活かすためにも、以下の注意点を押さえてESを書き進めるようにしてください。
 
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・長所と短所が矛盾しないように気をつける
・長所・短所の記入スペースに合わせた書き方に
・「明るい」「元気」など抽象的すぎる長所は避ける
 
それぞれ詳しく解説します。
長所と短所が矛盾しないように気をつける
ESで長所を書く時には、短所の項目との矛盾が発生しないように注意しましょう。長所と短所で整合性が取れていない書き方では、説得力が落ちてしまい効果的なアピールにつながりにくくなります。自己分析ができておらず自分の強みを把握できていない学生であると思われてしまうほか、嘘や見栄でESを書いている印象を持たれてしまいます。
たとえば、長所で「協調性がある」と書いているにも関わらず、短所では「我が強い」と書いてしまうと、周りに合わせられるタイプなのかそうでないのかが判断できなくなってしまいます。長所の裏返しを短所の項目で書くことを心がけ、矛盾が発生しないように気をつけましょう。
長所・短所の記入スペースに合わせた書き方に
企業が指定するESのフォーマットによっては、長所・短所のスペースが広く取られている場合や、1行分のスペースしかない場合があります。記入スペースが小さい場合には長所・短所を簡潔に書くだけで問題ありませんが、記入スペースが広い場合には、根拠となるエピソードや体験談なども盛り込むようにしてください。
記入スペースを広く取っているESは、企業側が長所・短所について詳しく知りたいと考えている、もしくは自己分析できているかどうかを重視していることを意味します。ESで好印象を持ってもらい、選考を有利に進めるためにも、長所・短所の記入スペースは8割以上埋めるように心がけましょう。
「明るい」「元気」など抽象的すぎる長所は避ける
ESに書く長所は、自分ならではの個性をそのまま表現するのが基本ですが、あまりに抽象的な長所やありふれた長所では、ESで好印象を持ってもらいにくくなります。たとえば「明るい」「元気」といった抽象的でありふれた長所では、ライバルの学生との差別化が難しくなってしまいます。
無理に長所を創作する必要はありませんが、できるだけ入社後の仕事とリンクさせた書き方や、業務内容に役立つ長所を選んで書くようにすると効果的です。学生からのESを何十枚と読むことになる採用担当者の立場になり、どうすれば自分のESの長所・短所が目立つかを考えながら作成するのがコツです。
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7. 例文で学ぶ!伝わる「長所」の書き方テンプレート
ここでは、実際のESで使える長所の記載例を紹介します。結論→具体例→入社後の活かし方の“三段構成”を意識し、読みやすく説得力のある形に仕上げましょう。
【例文1】粘り強さをアピールしたい場合
私の長所は、目標達成に向けて粘り強く努力を継続できる点です。
ゼミでの研究活動では、1年以上かけて企業の経営戦略を分析しました。途中、情報が集まらず苦戦する時期もありましたが、企業へのアプローチ方法を変え、アンケート調査など自ら工夫を重ねた結果、全員が納得できる内容のプレゼンに仕上げることができました。
貴社に入社後もこの粘り強さを活かし、困難な課題にも継続的に取り組む姿勢で成果を出したいと考えています。
【例文2】責任感をアピールしたい場合
私の長所は、責任感を持って物事をやり遂げるところです。
大学祭の実行委員では、協賛企業とのやりとりや会場の進行管理などを担当しました。プレッシャーもありましたが、計画的にタスクを整理し、チームで連携しながら準備を進めた結果、来場者数過去最多の成功を収めることができました。
貴社においても、責任感を持ってチームと連携しながらプロジェクトに貢献したいと考えております。
【例文3】傾聴力・協調性をアピールしたい場合
私の長所は、相手の意見にしっかり耳を傾け、周囲と円滑に協力できることです。
アルバイト先の飲食店では、新人スタッフが不安なく働けるようにマニュアルを作成し、相談窓口役を自ら買って出ました。その結果、スタッフ間の連携がスムーズになり、店舗評価も向上しました。
今後もこの傾聴力と協調性を活かし、チームの成果最大化に貢献できる人材を目指します。
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8.まとめ
ESで長所・短所を聞かれることは非常に多く、企業側は自己分析ができているかどうか、求める人物像にマッチするか、そして文章で伝える力が備わっているかを確認したいという背景があります。よく似た項目に「自己PR」がありますが、自己PRでは過去・未来にも焦点を当てながら自分の魅力をアピールできる項目です。それぞれ矛盾したないようにならないように注意して、うまく書き分けることで選考でも有利に働くことになります。
ESの長所を効果的に書くためには、企業が求める人物像を把握しておくことに加えて、結論から始まりエピソードで補完する書き方を実践してみると良いでしょう。ESでアピールできる長所が見つからない場合には、身近な人に聞いてみたり、過去の成功体験を振り返ってみるのが効果的です。本記事でも紹介した短所から長所を言い換える方法も参考にしながら、ESの長所を書き進めてみてください。
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