ESの強み完全ガイド|例文・業界別書き分け・探し方まで徹底解説

ESの強み完全ガイド|例文・業界別書き分け・探し方まで徹底解説
就活のES(エントリーシート)では、「あなたの強みを教えてください」という質問が頻出です。企業はこの質問を通して、あなたがどんな人か、どんな価値観を持っているか、そして論理的に自己分析できているかを見極めようとしています。 しかし、いざ書こうと思うと「何を書けば良いのかわからない」と悩む方も多いでしょう。そこで本記事では、企業がESで見ているポイントから、魅力的な強みの書き方、例文、そして強みの探し方までを徹底解説します。内定率を上げるノウハウをぎゅっと詰め込んでいますので、ぜひ最後まで読んでください。

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1.ESの「強み」で企業が見ている3つのポイント

ESであなた自身の「強み」について問う企業は、どのような目的を持って質問しているのでしょうか。ここでは読み手の立場になってESを作成するために欠かせない、企業がESで見ているポイントを3つご紹介します。
 

  • ・的確な自己分析ができているか

    ・一緒に働きたい人物か

    ・論理的な文章を書けるスキルがあるか


それぞれ詳しく解説していきましょう。

的確な自己分析ができているか

ESで「強み」を質問することにより、企業はあなた自身がどれだけ的確に自己分析できているかを確かめたいと考えています。自己分析ができていないESは、自分の強みがよくわからないまま、知名度やイメージだけで応募企業を選んでいるのではないかという印象につながります。

ESではっきりと強みを読み取れない場合には、自社の求める人物像とマッチしているのかが判断しにくくなり、詳しく話を聞きたいという動機も弱まります。その結果、書類審査を通過できなくなる可能性が高まるのです。就活において自己分析は、自分に向いている企業を探す材料になるだけではなく、ES対策や面接対策にも役立つ重要な過程なので、十分に時間を取って取り組むことが大切です。

一緒に働きたい人物か

ESの「強み」をもとに、企業は一緒に同僚として働きたい人物かどうかをチェックしています。強みを裏付けるエピソードから、あなたの人間性か価値観、性格などを知りたいと考えます。スキル・資格や経験が豊富な学生が欲しいと考えるのはどの企業も同じですが、あまりにも社風と合わずに現場で孤立してしまうようだと、どれだけ優秀であっても採用する意味がなくなってしまいます。

たとえば、協調性を重視する雰囲気がある企業で、一人だけリーダーシップを強みとする我が強い人材を迎え入れたとしましょう。当然、従来の社風にマッチしないため、既存の優秀な社員がストレスを抱えてしまったり、せっかく採用した人材がすぐに離職してしまったりすることが考えられます。そうなることを防ぐために、企業はESの強みを読みながら、あなたの人間性や価値観を深く知りたいと考えているのです。

論理的な文章を書けるスキルがあるか

ESは一つの項目で400文字前後の文字数が指定されることがあり、学生に比較的長めの「強み」のアピール文を書いてもらうことで、論理的な文章を書けるかどうかをチェックする企業も多いです。

社会人になるとビジネス文書を書く機会が増え、ビジネスマナーを守った論理的な文章を書く必要が出てきます。ESの強みの項目で論理的な文章を書くことができていれば、入社後もビジネス文書を適切に書ける人材であると判断され、選考が有利に働きやすくなります。話が飛び飛びになっていたり、時系列順で書かれており伝えたいことがわかりにくかったりすると、どれだけ華やかな実績や強みがあったとしても評価されづらくなるため注意が必要です。

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2.好印象を持ってもらうESの「強み」を書くコツ

次に、ESの「強み」で企業に好印象を持ってもらうための、書き方のコツを解説していきましょう。企業の採用担当者は、日々大量のESに目を通すことになります。採用担当者の時間も限られているため、すべてを隅々まで読むのは難しく、効果的な強みをアピールできなければ記憶に残るESにはなりません。そこで押さえておきたいのが、以下の5つのポイントです。
 

  • ・結論ファーストで書く

    ・具体的な数値・エピソードを入れる

    ・企業が求める人物像とマッチさせる

    ・キャッチフレーズ・比喩表現を活用する

    ・入社後の強みの活かし方をアピールする


上から順番に解説していきましょう。

結論ファーストで書く

「強み」の項目に限らずESを書く時には、結論ファーストの書き方を守ることが重要です。たとえば、自分の強みが協調性に優れていることだとしたら、書き始めで「私の強みは協調性があることです。」と結論を伝えましょう。ESの文章は、第一文目が最も印象に残りやすく、後半になるほど印象は薄くなっていきます。また、ビジネス文書の基本的なマナーとして、結論は最後ではなく最初に伝えることが好まれる傾向があります。

結論ファーストの対極に位置するのが、時系列順の書き方です。「私は学生時代に、バスケットボール部の部長をしていました。」のように、時間を追う形でESを書き始め、具体的なエピソードを紹介し、最後の一文で「私の強みは協調性があることだと思っています。」で締める。こうした書き方はストーリー形式で読みやすく感じるかもしれませんが、ビジネスシーンでは好まれません。自分で作成したESが結論ファーストではなく時系列順になっていないか、しっかりと見直すようにしましょう。

具体的な数値・エピソードを入れる

ESの「強み」を効果的にアピールするためには、その強みを裏付けるエピソードを数値とともに紹介するのが理想です。協調性が自分の強みであると実感したエピソードをセットで伝えることにより、より説得力のあるESを作ることができます。また、具体的なエピソードを通じてあなたの「人となり」が伝われば、人物面や価値観で評価してもらえる確率もアップします。

エピソードを紹介する時には、具体的な数値があるのが望ましいです。体験談の日付や、サークル・部活の人数、達成した金額などの数値とともに伝えることで、具体性が増してアピールしたい強みをイメージしやすくなるでしょう。また、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を描写しながらエピソードを書くことも効果的です。

企業が求める人物像とマッチさせる

ESの「強み」を書く時には、事前に企業の「求める人物像」をチェックしておくことをおすすめします。企業のHPや求人サイトなどで書かれている求める人物像は、「うちはこんな学生を求めています」という直接的なメッセージです。その要件を満たせる強みをアピールできれば、選考でも有利に働きます。

たとえば、応募したい企業が「コツコツと一つ物事に取り組める人」を歓迎しているというメッセージを発信していたとします。この場合には、周囲と協力して課題を達成したエピソードや、チームを率いてリーダーシップを発揮しながら壁を乗り越えたエピソードよりも、受験や資格取得といった目標に向かって淡々と努力してきたエピソードの方が効果的です。営業職であればコミュニケーション力を重点的にアピールするなど、配属を希望する部署や部門に合わせて必要とされる強みを打ち出しても良いでしょう。

キャッチフレーズ・比喩表現を活用する

ESの「強み」で採用担当者に強い印象を残すためには、自分の強みを一般的な言葉で表現するのではなく、キャッチフレーズや比喩表現を活用してみるのがおすすめです。たとえば、一つの物事をとことん追求するのが強みの方なら
・「私はドリルのように物事を追求する人間です。」
と書いてみたり、明るい性格で周りを元気づけるのが得意な方なら
・「私はひまわりのような人間です。」
と書いてみたりすると良いでしょう。

このようにキャッチフレーズ・比喩表現を活用することで、単純に「コツコツと取り組むのが得意です。」「明るく元気な性格が強みです。」と書くよりも、興味が引きつけられて続きが気になるという印象を持ってもらうことができます。自分の強みにどのようなキャッチフレーズ・比喩表現が当てはまるのか、アイデアを箇条書きにして考えてみてください。

入社後の強みの活かし方をアピールする

ESで「強み」をアピールする時には、自分の過去のエピソードを語ることに加え、未来のビジョンについて伝えることも重要です。つまり、入社後に自分の強みをどのように活かすかをアピールすることが、ESの説得力を高めるコツです。

仮に人当たりの良さをアピールしたい場合、「貴社に入社後も自分の強みを活かし、周囲と協力しながら仕事を進めたいです。」と書いただけでは、効果的なアピール文にはならないでしょう。そうではなく、「法人営業部で新規開拓営業に携わり、人の懐に入り込める強みを活かして、大型契約を勝ち取っていきたいと考えています。」などと入社後の活躍イメージをありありと描写することにより、採用担当者に納得感を持ってもらうことができます。

こうした具体的な入社後のイメージを書くためには、企業の事業内容への理解が不可欠になるため、ESの「強み」を書く前に企業研究・業界研究を十分に行うことが大切です。

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3. 弱みを強みに変える!言い換えテクニック集

ESで強みを書くとき、「短所・弱み」から考える方法は非常に有効です。弱みと強みは表裏一体だからです。以下の表を参考にしてみましょう。

弱み 言い換えられる強み
優柔不断 周囲を思いやり、調整役になれる
注意散漫 好奇心旺盛で幅広いことに興味を持つ
頑固 信念を持って物事に取り組む
心配性 準備を徹底できる
飽きっぽい 新しいものに積極的に挑戦できる
このように短所は切り口を変えれば立派な強みになります。弱み→強みの変換は、自分にしかない魅力をアピールする強力な武器です。

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4. 「強み×志望業界」書き分けポイント

ESで同じ「強み」を使う場合でも、志望業界によってアピール方法は変えるべきです。なぜその強みがその業界で活きるのかを明確にしましょう。

IT業界

IT業界は変化が速く、新技術や新サービスが次々と登場します。そのため「変化に対応できる人材」「自ら学びに行ける人材」が非常に評価されます。

探究心

探究心が強い人は、新しい技術をキャッチアップし、自分で学ぶ習慣があります。これはIT業界において常に求められる資質です。

例:「新しいプログラミング言語を独学し、チームに導入提案した経験があります。」

自己学習力

IT業界は正解のない世界。自分で勉強を続けられる力は、高評価につながります。

例:「授業外でクラウド技術を学び、小規模システムを構築しました。」

メーカー

メーカーは製品づくりの現場で、チームでの作業が多く、また納期を守る計画性が重要です。

計画性

製品開発はスケジュール通り進めることが品質保証やコスト削減に直結します。

例:「研究発表の準備を逆算し、無理のないスケジュールを立てました。」

粘り強さ

トラブルが起こっても粘り強く解決策を探る姿勢が求められます。

例:「実験失敗を重ねた末、方法を改良して成功させました。」

商社

商社は交渉や調整が多く、変化への対応が不可欠です。語学や行動力も強みになります。

行動力

状況が目まぐるしく変わるため、自ら動いて道を切り拓ける人材が求められます。

例:「イベント企画を提案し、スポンサーを獲得しました。」

コミュニケーション力

取引先や海外顧客など多様な人との信頼構築が大切です。

例:「異文化交流イベントで調整役を務めました。」

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5. ESで使える強みの例文集10選

ESで使える強みの例文を10個用意しました。
各例文のポイントも解説しているので、実際にご自身の強みを考える際に活用してください。

チャレンジ精神

例文
私の強みは、どんなことにもチャレンジ精神を持って取り組む姿勢です。大学では、もともと文系でパソコンにも不慣れだった私が、ゼミ活動をきっかけにプログラミングに興味を持ちました。最初は全く理解できず、エラー続きで心が折れそうになる日々が続きましたが、ゼミの先生や周囲の友人に相談しながら、毎日3時間以上の学習を半年間続けました。その結果、学内のプログラミングコンテストでアプリ開発部門の優秀賞を受賞することができました。

この経験を通じて、「わからないことに出会っても、自分から行動して学び続ければ必ず道は開ける」という自信を得ました。貴社に入社した際には、持ち前のチャレンジ精神を活かし、新規プロジェクトや新しい技術習得にも積極的に取り組み、エンジニアとしてスキルの幅を広げながら貢献したいと考えています。

ポイント解説

・挑戦のテーマを具体的にする
→ 「プログラミング」など分野を明示すると興味を引きやすい
・苦労や壁をしっかり書く
→ 「エラー続き」「心が折れそう」などリアルな困難を描くと説得力が増す
・どれくらい努力したかを数字で表す
→ 「毎日3時間」「半年間」など具体的な数字が大事
・成果をきちんと示す
→ 「優秀賞受賞」など客観的な結果を書けば強みの信憑性UP
・入社後にどう活かすかを描く
→ 「新規プロジェクト」「新技術習得」など、未来に繋げる言及が必須

計画性

例文
私の強みは、計画性を持って物事を進められることです。大学時代、学費を自分で賄うために2つのアルバイトを掛け持ちしていましたが、同時に成績も維持する必要がありました。私はまず一週間ごとのスケジュールを30分単位で細かく立て、学業・アルバイト・休息の時間を管理しました。試験前には特に優先度を見極め、予定を柔軟に入れ替えることで、結果的に大学では成績上位10%に入り、アルバイト先でも「急なシフト調整でも安心して任せられる」と評価を頂きました。

この経験から、計画性を持つことで忙しい状況でも結果を出せる自信がつきました。貴社に入社した際には、同時進行のプロジェクトでも計画を立て、納期を守りながら高い成果を出せるよう尽力したいと思います。

ポイント解説

・具体的な状況設定を書く
→ 「2つのアルバイト」「成績維持」など具体的な両立内容を書く
・どのように工夫したかを書く
→ 「30分単位で管理」「優先度の見極め」など具体策を示す
・成果を数字で示す
→ 「成績上位10%」「評価を頂いた」など客観的成果を書く
・入社後の活かし方を書く
→ 「プロジェクト管理」「納期遵守」など職務に繋げると説得力UP

リーダーシップ

例文
私の強みは、リーダーシップを発揮しながら周囲を巻き込んで目標を達成する力です。大学時代、所属するゼミで学外発表の代表を務めることになり、当初はメンバーのモチベーションの差に苦労しました。全員の意見を公平に聞き、発言が少ないメンバーには個別に声をかけ、役割分担を再調整することで、全員が主体的に動ける体制を整えました。その結果、限られた準備期間の中で発表資料を完成させ、学外発表会で「聴衆が最も共感した発表」賞を受賞できました。

この経験を通じて、周囲の意見を尊重しながら全体をまとめるリーダーシップの大切さを学びました。貴社に入社後は、周囲とのコミュニケーションを密に取り、チームとして成果を出せるよう行動していきたいと思います。

ポイント解説

・どんなリーダーシップかを明確にする
→ 「周囲を巻き込む」「モチベーション管理」など特徴を具体化する
・課題や苦労を書き込む
→ 「モチベーションの差」「意見を引き出す工夫」などリアルに描写
・具体的な行動を書く
→ 「役割分担の再調整」「個別に声かけ」など行動レベルで説明する
・成果を示す
→ 「発表で賞を受賞」など客観的な成果を書く
・入社後の活かし方を書く
→ 「コミュニケーション」「チームで成果」など未来の展望を述べる

協調性

例文
私の強みは、協調性を大切にしながら周囲と連携して成果を上げる力です。大学時代、ゼミでグループ研究を行った際、メンバー間で意見の衝突が起き、進行がストップしたことがありました。私は全員と個別に話し、互いの意見を整理して共通点を探り、全員が納得できる新しい案を提案しました。結果的に研究は期限内にまとめ上がり、学内発表で優秀賞を受賞することができました。
この経験から、人の意見を尊重しながら調整し、チームで目標を達成する力を磨けたと思います。貴社に入社後も、部署内外のメンバーと密に連携し、良い成果に繋げていきたいと考えています。

ポイント解説

・衝突や課題を書き出す
→「意見の衝突」など具体的に描写
・自分の役割を明示する
→「個別に話を聞き、共通点を探る」
・成果を数字や賞で示す
→「優秀賞受賞」など客観的成果
・入社後の活かし方を書く
→「部署内外の連携」など未来を示す

探究心

例文
私の強みは、疑問を持ったことをとことん追求する探究心です。大学で経済学を学んでいた際、授業で触れたデータ分析に興味を持ち、独学で統計ソフトを学び始めました。論文執筆時には、統計解析を用いて独自の仮説を検証し、教授から「新しい視点だ」と高く評価されました。
この経験を通して、知的好奇心を行動に移し成果につなげる大切さを学びました。貴社に入社後は、業務の中で疑問を持った点を深堀りし、新たな提案や改善策を生み出せるよう尽力したいです。

ポイント解説

・きっかけを明確に書く
→「授業でデータ分析に興味」など
・どこまで深掘りしたか具体化
→「統計ソフトを独学」「論文執筆」
・周囲の評価を盛り込む
→「教授から高評価」
・入社後の活かし方を書く

粘り強さ

例文
私の強みは、粘り強く努力を継続できることです。大学ではダンスサークルに所属していましたが、入部当初は全く踊れず、振り付けを覚えるのにも時間がかかりました。それでも毎日2時間以上自主練を続け、先輩からも練習法を学びました。その結果、大学2年の発表会ではセンターを任され、大きな拍手をいただきました。
この経験から、すぐに結果が出なくても継続することで成長できると学びました。貴社に入社後も、困難な課題に直面しても最後まで粘り強く取り組みたいと考えています。

ポイント解説

・苦手なスタートを描写する
→「全く踊れず」などギャップを示す
・継続した行動を数字で示す
→「毎日2時間」など具体的
・成果を明確にする
→「センターを任される」
・入社後の活かし方を書く

コミュニケーション力

例文
私の強みは、相手の立場を考えながら円滑にコミュニケーションを取れることです。大学時代、アルバイト先で新人教育を任され、最初は相手が緊張で質問できない様子に気づきました。私は積極的に声をかけ、小さな疑問も気軽に相談できる雰囲気を作りました。その結果、新人は短期間で仕事を覚え、店長から「新人定着率が上がった」と感謝されました。
この経験から、相手目線で伝える大切さを学びました。貴社でも顧客や社内の方と信頼関係を築き、スムーズな業務遂行に貢献したいです。

ポイント解説

・状況説明を具体化する
→「新人教育で緊張感に気づく」
・自分の工夫を詳しく書く
→「積極的に声掛け」
・周囲の評価を書く
→「店長から感謝」
・入社後の活かし方を書く

調整力

例文
私の強みは、複数の意見や立場を調整して物事を前進させる調整力です。大学の学園祭実行委員で、模擬店の出店場所を巡って複数のサークルが対立した際、私は双方の話を丁寧に聞き、配置を再考しました。公平性を説明し、納得できる代替案を提案した結果、全サークルが合意し、円滑に運営できました。
この経験から、調整には「傾聴」と「代替案提示」が大事だと実感しました。貴社でも部署間調整や外部との折衝で役立てたいです。

ポイント解説

・対立の具体例を示す
→「模擬店の場所争い」など具体的
・自分の調整行動を書く
→「双方の話を聞き、代替案を提示」
・成果を明示する
→「全サークルが合意」
・入社後の活かし方を書く

行動力

例文
私の強みは、すぐに行動に移す実行力です。大学時代、サークルの集客が伸び悩んでいた際、私はSNSを活用しようと提案し、自ら投稿内容を作成・更新しました。その結果、2カ月で新入生の入会数が1.5倍になり、部員数の減少を食い止められました。
この経験を通じて、思い立ったら行動し、周囲を巻き込むことの大切さを学びました。貴社でも、新しい挑戦や改善にスピード感をもって取り組みたいです。

ポイント解説

・課題をはっきり示す
→「集客が伸び悩む」
・自分が主体的に動いた点を書く
→「SNSを提案・運用」
・数字で成果を示す
→「新入生入会が1.5倍」
・入社後の活かし方を書く

企画力

例文
私の強みは、状況を分析し新しい企画を立案する企画力です。大学のオープンキャンパス運営スタッフとして、高校生の来場者数が例年より減っている状況に危機感を持ちました。私はアンケートを分析し、「SNSで体験レポを発信する企画」を立案。自分が中心となって撮影・編集を行い、配信を始めた結果、翌年の来場者が前年比120%に増加しました。
この経験から、課題を分析し形にする力を身につけました。貴社でも商品企画やイベント立案に貢献したいです。

ポイント解説

・課題を具体的に書く
→「来場者数減少」など
・分析やアイデアを詳しく書く
→「アンケート分析」「SNS活用」
・成果を数字で示す
→「前年比120%増」
・入社後の活かし方を書く

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6. ESで強みを伝える際のNG例文

NG例文①

私は大学時代にボランティア活動をしていました。被災地で支援活動を行い、行動力を身につけました。この行動力を活かして貴社に貢献したいです。

【問題点】
 

  • ・結論が遅い

    ・具体性がない

    ・入社後のビジョンが弱い


【修正例】
私の強みは行動力です。大学時代、被災地支援で20人を率い調整を担当し、通行止めの道路を3日で開通させました。困難にも即行動できる力を養いました。貴社の営業職でも即応力で顧客課題を解決したいです。

NG例文②

私の強みは向上心です。バスケ部で頑張ってレギュラーになりました。向上心を活かして貴社で頑張ります。

【問題点】
 

  • ・短すぎる

    ・抽象的

    ・入社後が曖昧


【修正例】
私の強みは向上心です。大学からバスケを始め、最初は試合に出られませんでしたが、練習を積み重ね3年次にレギュラーを獲得しました。困難を乗り越える粘り強さを得ました。貴社でも営業目標の達成に粘り強く取り組みます。

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7.ESでアピールできる「強み」を見つける方法

ESで「強み」を聞かれたが、アピールできそうな長所が見つからない方や、どんなエピソードを選べば良いのかわからない方も多いです。ここではESに書く強みを見つける方法として、以下の3つをご紹介します。
 

  • ・短所・弱みから考える

    ・過去の成功体験を振り返る

    ・友人や家族に強みを尋ねる


それぞれのやり方で、自分ならではの強みを発見しましょう。

短所・弱みから考える

ESに書く「強み」を見つけるためには、まず自分の弱み・短所を挙げてみることが効果的です。強み・弱みは表裏一体の関係にあり、状況によっては弱みだと思っていた部分が強みに変化することも珍しくありません。たとえば、「注意散漫で集中力がない」という弱みは、「好奇心旺盛である」という強みに言い換えることができます。「優柔不断」という弱みは、「他人を思いやることができる」という強みの裏返しです。

ESで「強み」について聞かれる場合には、「弱み」についてもセットで聞かれることが大半です。説得力のあるESを書くためには、強み・弱みが矛盾せず、一貫した内容にすることがポイントになります。つまり、「好奇心旺盛であることが私の強みですが、同時に注意散漫な部分もあるため、一つのタスクに取り組む時にはゴールや時間をしっかりと決めて集中力を高めています。」のようにアピールするのがおすすめです。

過去の成功体験を振り返る

ESに書ける自分の「強み」が思いつかない場合、自分の過去の成功体験を思い出してみると良いでしょう。これまで成功した体験では、あなた自身の強みが活かされている可能性が高いです。受験勉強での成績アップやサークル活動での記録、アルバイト先での成果などを振り返ってみて、どのような強みが発揮されたのかを分析してみましょう。

また、ESでアピールするエピソードが書きやすくなるメリットもあるので、どんな強みを書けば良いか迷った時は、まずは成功体験を書き出すことから始めてみましょう。

友人や家族に強みを尋ねる

ESで魅力的に映る強みは、自分よりもむしろ周りの友人・家族の方が詳しいことが多いです。自分では弱みだと思っていた性格が、実は強みだと思われていたという例も珍しくありません。第三者の客観的な評価から強みを書く方が、説得力のあるESが生まれやすくなるメリットもあるので、自分の強みについて周りの人にインタビューしてみると良いでしょう。

周囲の人から教えてもらった強みの中でも、あなたのことをよく知る家族から、知り合ったばかりのアルバイト先の先輩など、関係性を問わず強みだと指摘されるものがあれば、誰もが認めるあなた独自の強みだと判断できます。ぜひ複数の人にインタビューしてみて、どんな強みが共通して挙げられるのかを調べてみてください。

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8.ESで「強み」を書く時の注意点

最後に、ESの「強み」を書く時に押さえておきたい注意点についても解説しましょう。
 

  • ・自慢話に終始しない

    ・自己PRや長所・短所との矛盾を避ける

    ・過去の体験だけではなく未来にも目を向ける


一つずつ解説しますので、ESを書いた後のチェックリストとしても活用してみてください。

自慢話に終始しない

ESの「強み」は、企業の採用担当者に向けて人柄や価値観、論理的な文章を書くスキルを持っていることをアピールするための文章です。もちろん華々しい実績や成果があるに越したことはありませんが、採用担当者はあなたの自慢話を聞きたいわけではない点に注意しましょう。

自分の強みを積極的にアピールしようとすると、自分がどれだけ優れている人物なのかを過剰に表現してしまうことがあります。ESで採用担当者が見ているのは、自己分析ができているか、一緒に働きたい人物か、論理的な文章を書けているかといった点ですので、読み手の立場になった書き方を心がけましょう。

自己PRや長所・短所との矛盾を避ける

ESで「強み」を書く項目以外にも、自己PRや長所・短所について質問する項目がある場合には、それぞれで矛盾した内容にならないように注意する必要があります。たとえば、強みの中で「広い視野で俯瞰して物事を捉えられること」をアピールしたにもかかわらず、自己PRでは「一つの物事を追求することが得意」とアピールした場合、正反対のことを書いていると判断されて採用担当者からの印象が悪化してしまいます。

志望動機やガクチカの項目も同様で、ES全体を読んだ時に矛盾した表現が生まれてしまわないように注意しましょう。

過去の体験だけではなく未来にも目を向ける

ESの「強み」の項目では、過去のエピソードをもとに強みをアピールする流れが一般的ですが、それに加えて未来のビジョンにも目を向けることが大切です。つまり、入社後はどのように強みを活かすのか、キャリアビジョンをどのようにイメージしているのかをアピールできると、より説得力のあるESが完成します。

入社後の業務への活かし方を具体的にアピールできれば、十分に企業研究・業界研究を行っていることの証にもなります。過去の体験をアピールするだけで終わることなく、積極的に未来のイメージを伝えましょう。

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9.まとめ

ESの「強み」の項目は、自己分析ができているか、一緒に働きたい人物か、論理的な文章を書けているかといったポイントをチェックするために、企業側が問いかける質問です。選考で有利になるESを書くためには、結論ファーストで強みについて伝えることや、具体的な数値・エピソードを入れること、企業が求める人物像とマッチさせることなどが重要になります。

ESに書くべき強みが見つからない場合には、弱み・短所から考えてみたり、過去の成功体験を振り返ってみたりすると良いでしょう。ただしESの他の項目との矛盾が発生したり、過去のことだけを書いて未来について触れないESにならないように注意してください。本記事でご紹介してきた例文も参考にしながら、あなたの強みが伝わるESを作成しましょう。

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ITエンジニアの就活に特化しているからこそ分かる選考のポイントをお伝えしていますので、ITエンジニアとして就職したい方はぜひ一度カウンセリングにお越しください。

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