
- 1.ESの「強み」で企業が見ているポイント
- 2.好印象を持ってもらうESの「強み」を書くコツ
- 3.ESの「強み」の参考になる例文
- 4.ESでアピールできる「強み」を見つける方法
- 5.ESで「強み」を書く時の注意点
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1.ESの「強み」で企業が見ているポイント
ESであなた自身の「強み」について問う企業は、どのような目的を持って質問しているのでしょうか。ここでは読み手の立場になってESを作成するために欠かせない、企業がESで見ているポイントを3つご紹介します。
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・的確な自己分析ができているか
・一緒に働きたい人物か
・論理的な文章を書けるスキルがあるか
それぞれ詳しく解説していきましょう。
的確な自己分析ができているか
ESで「強み」を質問することにより、企業はあなた自身がどれだけ的確に自己分析できているかを確かめたいと考えています。自己分析ができていないESは、自分の強みがよくわからないまま、知名度やイメージだけで応募企業を選んでいるのではないかという印象につながります。
ESではっきりと強みを読み取れない場合には、自社の求める人物像とマッチしているのかが判断しにくくなり、詳しく話を聞きたいという動機も弱まります。その結果、書類審査を通過できなくなる可能性が高まるのです。就活において自己分析は、自分に向いている企業を探す材料になるだけではなく、ES対策や面接対策にも役立つ重要な過程なので、十分に時間を取って取り組むことが大切です。
一緒に働きたい人物か
ESの「強み」をもとに、企業は一緒に同僚として働きたい人物かどうかをチェックしています。強みを裏付けるエピソードから、あなたの人間性か価値観、性格などを知りたいと考えます。スキル・資格や経験が豊富な学生が欲しいと考えるのはどの企業も同じですが、あまりにも社風と合わずに現場で孤立してしまうようだと、どれだけ優秀であっても採用する意味がなくなってしまいます。
たとえば、協調性を重視する雰囲気がある企業で、一人だけリーダーシップを強みとする我が強い人材を迎え入れたとしましょう。当然、従来の社風にマッチしないため、既存の優秀な社員がストレスを抱えてしまったり、せっかく採用した人材がすぐに離職してしまったりすることが考えられます。そうなることを防ぐために、企業はESの強みを読みながら、あなたの人間性や価値観を深く知りたいと考えているのです。
論理的な文章を書けるスキルがあるか
ESは一つの項目で400文字前後の文字数が指定されることがあり、学生に比較的長めの「強み」のアピール文を書いてもらうことで、論理的な文章を書けるかどうかをチェックする企業も多いです。
社会人になるとビジネス文書を書く機会が増え、ビジネスマナーを守った論理的な文章を書く必要が出てきます。ESの強みの項目で論理的な文章を書くことができていれば、入社後もビジネス文書を適切に書ける人材であると判断され、選考が有利に働きやすくなります。話が飛び飛びになっていたり、時系列順で書かれており伝えたいことがわかりにくかったりすると、どれだけ華やかな実績や強みがあったとしても評価されづらくなるため注意が必要です。
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2.好印象を持ってもらうESの「強み」を書くコツ
次に、ESの「強み」で企業に好印象を持ってもらうための、書き方のコツを解説していきましょう。企業の採用担当者は、日々大量のESに目を通すことになります。採用担当者の時間も限られているため、すべてを隅々まで読むのは難しく、効果的な強みをアピールできなければ記憶に残るESにはなりません。そこで押さえておきたいのが、以下の5つのポイントです。
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・結論ファーストで書く
・具体的な数値・エピソードを入れる
・企業が求める人物像とマッチさせる
・キャッチフレーズ・比喩表現を活用する
・入社後の強みの活かし方をアピールする
上から順番に解説していきましょう。
結論ファーストで書く
「強み」の項目に限らずESを書く時には、結論ファーストの書き方を守ることが重要です。たとえば、自分の強みが協調性に優れていることだとしたら、書き始めで「私の強みは協調性があることです。」と結論を伝えましょう。ESの文章は、第一文目が最も印象に残りやすく、後半になるほど印象は薄くなっていきます。また、ビジネス文書の基本的なマナーとして、結論は最後ではなく最初に伝えることが好まれる傾向があります。
結論ファーストの対極に位置するのが、時系列順の書き方です。「私は学生時代に、バスケットボール部の部長をしていました。」のように、時間を追う形でESを書き始め、具体的なエピソードを紹介し、最後の一文で「私の強みは協調性があることだと思っています。」で締める。こうした書き方はストーリー形式で読みやすく感じるかもしれませんが、ビジネスシーンでは好まれません。自分で作成したESが結論ファーストではなく時系列順になっていないか、しっかりと見直すようにしましょう。
具体的な数値・エピソードを入れる
ESの「強み」を効果的にアピールするためには、その強みを裏付けるエピソードを数値とともに紹介するのが理想です。協調性が自分の強みであると実感したエピソードをセットで伝えることにより、より説得力のあるESを作ることができます。また、具体的なエピソードを通じてあなたの「人となり」が伝われば、人物面や価値観で評価してもらえる確率もアップします。
エピソードを紹介する時には、具体的な数値があるのが望ましいです。体験談の日付や、サークル・部活の人数、達成した金額などの数値とともに伝えることで、具体性が増してアピールしたい強みをイメージしやすくなるでしょう。また、5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を描写しながらエピソードを書くことも効果的です。
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企業が求める人物像とマッチさせる
ESの「強み」を書く時には、事前に企業の「求める人物像」をチェックしておくことをおすすめします。企業のHPや求人サイトなどで書かれている求める人物像は、「うちはこんな学生を求めています」という直接的なメッセージです。その要件を満たせる強みをアピールできれば、選考でも有利に働きます。
たとえば、応募したい企業が「コツコツと一つ物事に取り組める人」を歓迎しているというメッセージを発信していたとします。この場合には、周囲と協力して課題を達成したエピソードや、チームを率いてリーダーシップを発揮しながら壁を乗り越えたエピソードよりも、受験や資格取得といった目標に向かって淡々と努力してきたエピソードの方が効果的です。営業職であればコミュニケーション力を重点的にアピールするなど、配属を希望する部署や部門に合わせて必要とされる強みを打ち出しても良いでしょう。
キャッチフレーズ・比喩表現を活用する
ESの「強み」で採用担当者に強い印象を残すためには、自分の強みを一般的な言葉で表現するのではなく、キャッチフレーズや比喩表現を活用してみるのがおすすめです。たとえば、一つの物事をとことん追求するのが強みの方なら「私はドリルのように物事を追求する人間です。」と書いてみたり、明るい性格で周りを元気づけるのが得意な方なら「私はひまわりのような人間です。」と書いてみたりすると良いでしょう。
このようにキャッチフレーズ・比喩表現を活用することで、単純に「コツコツと取り組むのが得意です。」「明るく元気な性格が強みです。」と書くよりも、興味が引きつけられて続きが気になるという印象を持ってもらうことができます。自分の強みにどのようなキャッチフレーズ・比喩表現が当てはまるのか、アイデアを箇条書きにして考えてみてください。
入社後の強みの活かし方をアピールする
ESで「強み」をアピールする時には、自分の過去のエピソードを語ることに加え、未来のビジョンについて伝えることも重要です。つまり、入社後に自分の強みをどのように活かすかをアピールすることが、ESの説得力を高めるコツです。
仮に人当たりの良さをアピールしたい場合、「貴社に入社後も自分の強みを活かし、周囲と協力しながら仕事を進めたいです。」と書いただけでは、効果的なアピール文にはならないでしょう。そうではなく、「法人営業部で新規開拓営業に携わり、人の懐に入り込める強みを活かして、大型契約を勝ち取っていきたいと考えています。」などと入社後の活躍イメージをありありと描写することにより、採用担当者に納得感を持ってもらうことができます。
こうした具体的な入社後のイメージを書くためには、企業の事業内容への理解が不可欠になるため、ESの「強み」を書く前に企業研究・業界研究を十分に行うことが大切です。
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3.ESの「強み」の参考になる例文
続いて、ESの「強み」を書く時の参考となる、回答例文をご紹介していきましょう。ESをどのように書き始めたら良いかわからない方は、ぜひ参考にしてください。
チャレンジ精神を強みとする例文
「私の強みは、どんなことにもチャレンジ精神を持って取り組めることです。私は中学生・高校生の頃はテニス部に所属していましたが、大学生になり新しいことに挑戦してみたいと思い、プログラミングサークルに参加しました。プログラミング言語を学び、アプリケーションやWEBページの仕組みを理解するまでに時間はかかりましたが、日々新たな知識や発見が得られることに大きな楽しみを感じてきました。
現在では後輩にプログラミングを教える立場になり、自分が壁にぶつかった経験をもとにして、いかに効率的に後輩を指導できるかに挑戦しています。貴社に入社した際には、持ち前のチャレンジ精神を活かし、新たな技術や言語を積極的に吸収しながら、エンジニア職としてキャリアアップしていきたいと考えています。」
計画性を強みとする例文
「私は決められたダイヤを正確に運行する新幹線のように、計画性を持って行動できる人間です。幼少期の頃から夏休みの宿題は毎日コツコツと進めるタイプの子どもで、周囲からも『計画的に行動できてえらいね』という言葉をかけられ続けてきました。そうした周囲の大人からの褒め言葉がモチベーションになり、試験勉強や受験勉強、就職活動を見据えた大学3年次の過ごし方に至るまで、自分で立てた計画を正確に遂行してきました。
時には計画通りにいかないことも多く、社会に出てからも計画外のトラブルや事故には多く遭遇すると思います。ですが、私がこれまで培ってきた経験を活かし、計画性を持って日々の業務に取り組んでいきたいと考えています。貴社に入社した際には、3年後は5年後のビジョンも頭に思い描きながら、目標に向かって新幹線のように走り続けたいです。」
リーダーシップを強みとする例文
「私はリーダーシップを発揮しながら働ける人間です。学生時代にはゼミの代表として責任ある立場を任され、メンバーを率いる立場としてリーダーシップを養う機会がありました。当初はメンバーを率いることに不安を感じ、自分にできるのか自信がありませんでしたが、先輩や同級生のサポートを得ながらゼミ活動を主導してきました。特にゼミ生の一人から『ゼミを辞めようか悩んでいる』という相談を持ちかけられ、リーダーとして頼られていることを実感したことが印象に残っています。
貴社に入社した後は、これまで培ってきたリーダーシップを活かし、1年目からチームリーダーを任されるような活躍を目指したいと思います。」
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4.ESでアピールできる「強み」を見つける方法
ESで「強み」を聞かれたが、アピールできそうな長所が見つからない方や、どんなエピソードを選べば良いのかわからない方も多いです。ここではESに書く強みを見つける方法として、以下の3つをご紹介します。
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・短所・弱みから考える
・過去の成功体験を振り返る
・友人や家族に強みを尋ねる
それぞれのやり方で、自分ならではの強みを発見しましょう。
短所・弱みから考える
ESに書く「強み」を見つけるためには、まず自分の弱み・短所を挙げてみることが効果的です。強み・弱みは表裏一体の関係にあり、状況によっては弱みだと思っていた部分が強みに変化することも珍しくありません。たとえば、「注意散漫で集中力がない」という弱みは、「好奇心旺盛である」という強みに言い換えることができます。「優柔不断」という弱みは、「他人を思いやることができる」という強みの裏返しです。
ESで「強み」について聞かれる場合には、「弱み」についてもセットで聞かれることが大半です。説得力のあるESを書くためには、強み・弱みが矛盾せず、一貫した内容にすることがポイントになります。つまり、「好奇心旺盛であることが私の強みですが、同時に注意散漫な部分もあるため、一つのタスクに取り組む時にはゴールや時間をしっかりと決めて集中力を高めています。」のようにアピールするのがおすすめです。
過去の成功体験を振り返る
ESに書ける自分の「強み」が思いつかない場合、自分の過去の成功体験を思い出してみると良いでしょう。これまで成功した体験では、あなた自身の強みが活かされている可能性が高いです。受験勉強での成績アップやサークル活動での記録、アルバイト先での成果などを振り返ってみて、どのような強みが発揮されたのかを分析してみましょう。
また、ESでアピールするエピソードが書きやすくなるメリットもあるので、どんな強みを書けば良いか迷った時は、まずは成功体験を書き出すことから始めてみましょう。
友人や家族に強みを尋ねる
ESで魅力的に映る強みは、自分よりもむしろ周りの友人・家族の方が詳しいことが多いです。自分では弱みだと思っていた性格が、実は強みだと思われていたという例も珍しくありません。第三者の客観的な評価から強みを書く方が、説得力のあるESが生まれやすくなるメリットもあるので、自分の強みについて周りの人にインタビューしてみると良いでしょう。
周囲の人から教えてもらった強みの中でも、あなたのことをよく知る家族から、知り合ったばかりのアルバイト先の先輩など、関係性を問わず強みだと指摘されるものがあれば、誰もが認めるあなた独自の強みだと判断できます。ぜひ複数の人にインタビューしてみて、どんな強みが共通して挙げられるのかを調べてみてください。
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5.ESで「強み」を書く時の注意点
最後に、ESの「強み」を書く時に押さえておきたい注意点についても解説しましょう。
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・自慢話に終始しない
・自己PRや長所・短所との矛盾を避ける
・過去の体験だけではなく未来にも目を向ける
一つずつ解説しますので、ESを書いた後のチェックリストとしても活用してみてください。
自慢話に終始しない
ESの「強み」は、企業の採用担当者に向けて人柄や価値観、論理的な文章を書くスキルを持っていることをアピールするための文章です。もちろん華々しい実績や成果があるに越したことはありませんが、採用担当者はあなたの自慢話を聞きたいわけではない点に注意しましょう。
自分の強みを積極的にアピールしようとすると、自分がどれだけ優れている人物なのかを過剰に表現してしまうことがあります。ESで採用担当者が見ているのは、自己分析ができているか、一緒に働きたい人物か、論理的な文章を書けているかといった点ですので、読み手の立場になった書き方を心がけましょう。
自己PRや長所・短所との矛盾を避ける
ESで「強み」を書く項目以外にも、自己PRや長所・短所について質問する項目がある場合には、それぞれで矛盾した内容にならないように注意する必要があります。たとえば、強みの中で「広い視野で俯瞰して物事を捉えられること」をアピールしたにもかかわらず、自己PRでは「一つの物事を追求することが得意」とアピールした場合、正反対のことを書いていると判断されて採用担当者からの印象が悪化してしまいます。
志望動機やガクチカの項目も同様で、ES全体を読んだ時に矛盾した表現が生まれてしまわないように注意しましょう。
過去の体験だけではなく未来にも目を向ける
ESの「強み」の項目では、過去のエピソードをもとに強みをアピールする流れが一般的ですが、それに加えて未来のビジョンにも目を向けることが大切です。つまり、入社後はどのように強みを活かすのか、キャリアビジョンをどのようにイメージしているのかをアピールできると、より説得力のあるESが完成します。
入社後の業務への活かし方を具体的にアピールできれば、十分に企業研究・業界研究を行っていることの証にもなります。過去の体験をアピールするだけで終わることなく、積極的に未来のイメージを伝えましょう。
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まとめ
ESの「強み」の項目は、自己分析ができているか、一緒に働きたい人物か、論理的な文章を書けているかといったポイントをチェックするために、企業側が問いかける質問です。選考で有利になるESを書くためには、結論ファーストで強みについて伝えることや、具体的な数値・エピソードを入れること、企業が求める人物像とマッチさせることなどが重要になります。
ESに書くべき強みが見つからない場合には、弱み・短所から考えてみたり、過去の成功体験を振り返ってみたりすると良いでしょう。ただしESの他の項目との矛盾が発生したり、過去のことだけを書いて未来について触れないESにならないように注意してください。本記事でご紹介してきた例文も参考にしながら、あなたの強みが伝わるESを作成しましょう。
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