OB・OG訪問とは?行う時期とやり方・質問内容・メールの送り方を解説

OB・OG訪問とは?行う時期とやり方・質問内容・メールの送り方を解説
「OB・OG訪問のやり方が分からない」「いつ行えばよいのだろう」など、重要性は聞くものの、実際に行動できていない学生も多いのではないでしょうか。 この記事では、OB・OG訪問の目的や時期、やり方、質問内容を解説しています。 OB・OG訪問は、企業理解を深めたりキャリア設計を考えたりするうえでは欠かせません。依頼メールやお礼メールの例も紹介しているので、OB・OG訪問を実施する際の参考にしてください。

 

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1. OB・OG訪問とは

OB・OG訪問とは、企業で働いている先輩を訪問し、先輩の仕事内容や業務のやりがいなど、個別具体的でリアルな情報を聞くために行うものです。その企業で働く先輩から直接話を聞くことで、より現実に近い企業の情報を得られるのが大きな特徴といえます。

なお、OB・OG訪問は、選考の要素が強いリクルーター制度とは異なり、合否を決めるものではありません。そもそも、リクルーター制度とは、人事などの採用担当者以外の社員によって行われる面談のことで、リクルーターから採用のための指導を受けられる制度を指します。

リクルーター面談の場合は採用に直結することが多い一方、OB・OG訪問は選考に大きな影響を及ぼすわけではありません。

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OB・OG訪問の目的

OB・OG訪問の目的として、企業理解を深めたり、理想のキャリアを考えたりすることが挙げられます。ここでは、OB・OG訪問をする目的について詳しく解説するので、行うべきか迷っている人は参考にしてください。

企業理解を深めるため

OB・OG訪問の最大の目的に、企業理解を深めることが挙げられます。その企業で働く先輩社員に直接質問することで、自分で企業研究をした際の仮説や疑問点を明らかにできるでしょう。
 

  • ・職場のリアルな雰囲気

    ・現在の業務内容

    ・企業の展望


OB・OG訪問では時間が許すかぎり、上記のような多岐にわたる質問が可能です。会社のホームページや採用パンフレットなどでは分からないことを聞けるチャンスとして、OB・OG訪問は大いに役立ちます。

理想のキャリアを考えるため

OB・OG訪問を通じて、理想のキャリアを考え直すきっかけにもなるでしょう。

志望する企業で実際に働く社員から直接話を聞くことで、数年先の姿を具体的にイメージできます。また、先輩社員が描くキャリアについて聞くことで、より長期的な視点も取り入れられるでしょう。

学生生活をしている間は社会人の人と話す機会を設けるのは難しく、自身の視野を広げるのは簡単ではありません。面接では就職後の抱負や10年後の自分などを質問されることがあるため、理想のキャリアを考えるためにも、OB・OG訪問は行ったほうがよいといえます。

企業に就職への熱意を伝えるため

場合によっては、OB・OG訪問が選考の評価に影響を及ぼしたり、選考プロセスの一環になったりすることもあります。

リクルーター制度のように、面談の評価が合否を決めるわけではないものの、OB・OGから人事などの採用担当者に評価が伝わるケースは十分想定されるでしょう。

OB・OGにプラスな印象を与えられるに越したことはなく、OB・OG訪問の内容次第では内定に近づける可能性もあります。面接ではないからといって、気を抜かずにOB・OG訪問に臨むことが大切です。

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OB・OG訪問を行う時期はいつなのか

OB・OG訪問を行うタイミングについて決まりはありませんが、多くの学生は大学3年生の3月に実施するケースが多い傾向です。

ただし、3年生の3月は就活が大々的に解禁されて一気に忙しくなる時期なので、OB・OG訪問は前倒しで行えると気持ちの余裕を持ちやすくなるでしょう。

企業側の都合や繁忙期を踏まえても、年度末の3月にOB・OG訪問を依頼するのは必ずしも得策とはいえません。OB・OG訪問を依頼する企業の繁忙期を想定し、少しでも時間の融通がききそうな時期を選ぶことで、快諾してもらえる確率も上がるでしょう。

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2. OB・OG訪問は必須なのか

結論として、OB・OG訪問は必須ではありませんが、大半の学生にとって実施するデメリットよりもメリットのほうが上回ることが多いです。

次の章でOB・OG訪問をするメリット・デメリットについて詳しく紹介しているので、自身のスケジュールや就活への向き合い方を含めて必要性を考えてみてください。

OB・OG訪問をしなくてもよい人の特徴

以下に該当する人は、OB・OG訪問をしなくてもよいかもしれません。
 

  • ・外資系企業をはじめとするスキル重視の企業を志望している人

    ・企業を選ぶ軸として、社風や働く人に対する重要度が低い人

    ・就活の開始が遅く、時間的な余裕がない人


OB・OG訪問をしなくても内定獲得は可能です。企業としては、就職後のミスマッチによる早期離職を減らしたいと考えるのが通常で、企業理解を深められている学生や、自社が求める人物像にマッチする人材を確保したいと考えています。そのため、OB・OG訪問の実施は、学生はもちろん、企業としてもプラスに働くことが多いです。

一方、スキルや結果を重視する企業の場合、OB・OG訪問による企業理解の重要度は相対的に下がる傾向にあります。また、「社風や社員の特徴・雰囲気などを具体的に知りたい」というわけではない場合も、OB・OG訪問の必要性は乏しくなるでしょう。

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3. OB・OG訪問のメリット

OB・OG訪問を行うメリットには、企業で働くイメージが湧くことや、就活の相談に乗って
もらえることなどが挙げられます。ここでは、OB・OG訪問のメリットについて詳しく解説するので、行うべきか悩んでいる人は参考にしてください。

企業で働くイメージが湧く

OB・OG訪問では、先輩社員が行っている仕事の具体的な内容を聞けるので、自分がその企業で働くイメージが湧きやすくなります。
 

  • ・1日の仕事の流れ

    ・入社1年目に任された仕事

    ・今の部署の雰囲気や他部署との関わり


上記のような個別具体的な質問ができると、回答内容を踏まえて将来像をイメージしやすくなるでしょう。また、職場の雰囲気を聞けると、自分にとって理想的な環境かどうかを判断しやすくなります。

活気があるのか、落ち着きがあるのか、社員同士はドライな関係かどうかなど、OB・OG訪問を通じて、説明会では聞きづらい内容も質問できるのが大きなメリットです。

就活の相談に乗ってもらえる

OB・OG訪問では、会社や仕事の内容だけでなく、就活の相談にも乗ってもらえる点はメリットになるでしょう。就活中の悩みは友人に打ち明けづらく感じることも多く、悩んでいても相談しにくい雰囲気であることが多いです。

しかし、OB・OGなら、実際に就活をして内定を獲得した当時の経験をもとにアドバイスをもらえます。特に、入社して間もない若手社員であれば、当時と現在の就活事情も似ている可能性が高く、親身になって相談に乗ってくれるでしょう。

志望企業で実際に働く先輩社員に就活の相談に乗ってもらう機会は滅多にないので、有効活用すべきといえます。

自己PRや志望動機作成の材料になる

OB・OG訪問で得られた情報は、自己PRや志望動機を作る際のエピソードや材料にもなります。

実際に働く先輩社員の話を通して企業理解が深まり、何をアピールすべきか明確になったり、職場の雰囲気や仕事内容を聞いて、志望度を高められたりするでしょう。ほかにも、面接で企業理念への共感などを伝える際、OB・OG訪問の内容をエピソードに盛り込めるため、より具体的で説得力のある内容にまとめられるはずです。

ホームページなどには載っていない情報を収集できるOB・OG訪問は、入社への熱意をアピールする材料として活かしやすいといえます。

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4. OB・OG訪問のデメリット

OB・OG訪問には、企業からの印象を悪くする可能性があり、手間や時間がかかる割に期待していた情報が得られない可能性もある点には注意が必要です。ここでは、OB・OG訪問のデメリットについて解説するので、メリット・デメリットの両側面を理解しておきましょう。

企業からの印象が悪くなる可能性がある

OB・OG訪問を行った際、あまりに態度が悪かったり、社会人としてのマナーがなっていなかったりすると、印象が悪くなる可能性が高いです。

OB・OG訪問の内容が選考に直接的に影響するかどうかは企業によって異なりますが、先輩社員に対してマイナスな印象を与えている時点で、選考にはプラスに働かないでしょう。

OB・OG訪問の内容が採用担当者に伝わると、事前にマイナスな情報を与えてしまいかねないため、しっかりと準備して臨む必要があります。

手間や時間がかかる

OB・OG訪問を実施するまでには、相応の手間と時間がかかる点もデメリットといえます。
 

  • ・OB、OGの訪問先を探す

    ・アポイントを取る

    ・事前に質問を考えて共有する

    ・OB・OG訪問を実施する


上記のように、OB・OG訪問を行うまでにはさまざまなやりとりや準備が発生し、予定の調整が難航した場合には、ほかのOB・OGを探さなければなりません。

このように、段取りや準備に手間と時間がかかる点は、OB・OG訪問のデメリットといえるでしょう。

期待していた情報が得られないこともある

手間や時間をかけてOB・OG訪問をしたのにもかかわらず、思っていた内容を聞けない場合もあります。必ずしも有益な情報を得られる訳ではない点も、OB・OG訪問のデメリットになるでしょう。
 

  • ・希望する部署に所属するOB・OGを探す

    ・質問リストを作成して事前に共有する

    ・聞きたい内容に優先順位をつけて順番に質問する


充実したOB・OG訪問にするには、上記のような工夫が欠かせません。

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5. OB・OG訪問の流れを5ステップで解説

OB・OG訪問を実施するまでには、訪問先を探したりアポイントを取ったりするなど、すべきことは多岐にわたります。以下で、OB・OG訪問の流れを5ステップで解説するので、全体像を把握する際の参考にしてください。

ステップ1:訪問先を探す

OB・OG訪問を行うには、まずは訪問先を探さなければなりません。OB・OGを探す際は、以下を利用して紹介などしてもらうのがおすすめです。
 

  • ・大学のキャリアセンター

    ・教授のつながり

    ・ゼミやサークルの先輩

    ・企業への直接連絡

    ・マッチングサイトの活用


最も一般的なのが大学のキャリアセンターの利用で、志望する企業にOB・OGが入社していないか調べてもらいましょう。OB・OGが見つかった場合は連絡先を教えてもらい、訪問の依頼をします。

ほかの方法も同様なので、自分の環境に合わせて利用しやすいものを活用してOB・OGを探すことから始めましょう。

ステップ2:アポイントメントを取る

訪問先が見つかったら、OB・OG訪問をするためのアポイントメントを取ります。メールまたは電話で連絡するのが一般的ですが、先方の時間を奪わないメールのほうが望ましいです。メールアドレスが分からない場合を除き、メールでOB・OG訪問のアポイントメントを取りましょう。

アポイントメントを取る際には、日時と場所を決める必要があります。
 

  • ・日時は平日の日中帯にする

    ・候補日時は最低3つ提示する

    ・場所は職場近くのカフェやレストランをピックアップする


日時に関しては、できる限り多く挙げたほうがスムーズに決まりやすいです。場所に関しては、OB・OGが提案してくれることもあるので、その際は柔軟に対応しましょう。

依頼メールを作成する際のポイント

OB・OG訪問の依頼メールを作成する際のポイントは以下のとおりです。
 

  • ・件名には要件(例:訪問のお願い)と大学名、氏名を記入する

    ・本文の宛先には会社の正式名称、役職、名前を書く

    ・自己紹介と連絡先を入手した経緯を記載したうえで、OB・OG訪問の依頼をする

    ・本文の最後に署名を入れる


なお、メールの具体的な文面は記事の最後に紹介しているので、そちらを参考にしてください。

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ステップ3:OB・OG訪問に向けた準備をする

OBまたはOGとのアポイントメントが取れたら、当日に向けた準備をします。具体的には、OB・OG訪問の当日に質問したい内容をまとめてください。

質問事項が少なかったり、聞きたいことがまとまっていなかったりするのは、忙しい合間を縫って時間を調整してくれる先輩に対して失礼です。OB・OG訪問の所要時間は約1時間なので、質問は10個以上用意しておくとよいでしょう。

質問をまとめられたら、遅くともOB・OG訪問の前日までに質問内容をメールで共有します。聞き漏れを防ぐとともに、回答の準備にも役立つはずです。また、当日のリマインドにもなるため、質問内容は必ず事前に送信しておきましょう。

当日の服装はリクルートスーツが基本ですが、指定があれば私服になることもあります。私服の場合もビジネスカジュアルを意識して、清潔感のある装いにしてください。

ステップ4:OB・OG訪問

OB・OG訪問の当日は、待ち合わせの20〜30分前に到着し、時間に余裕を持って行動しましょう。遅刻すると先輩の貴重な時間を奪ってしまうため、社会人としての自覚があることを示せるようにしてください。

先輩に会ったら元気よく挨拶するとともに、OB・OG訪問の実施に対する感謝を伝えましょう。カフェやレストランでの注文は、先輩と同じものを頼むのがベターです。先輩が会計してくれる場合が多いものの、財布を出して金額を聞くなどして、支払う姿勢を見せるようにしましょう。

質問の最中は会話を意識して、双方のコミュニケーションを大切にするのがポイントです。先輩の回答に対して感想を述べたり、より深掘りする内容を聞いたりするなど、会話が弾むような意識を持ちましょう。

なお、何も言わずにメモを取るのは難色を示される場合があるので、最初にメモを取ってよいか確認するようにしてください。

OB・OG訪問当日の持ち物

OB・OG訪問に必要な持ち物は以下が挙げられます。
 

  • ・筆記用具

    ・ノート

    ・質問リスト2部

    ・名刺入れ

    ・スマートフォン


OB・OG訪問の最中にメモが取れるよう、ノートまたはメモ帳を用意しておきましょう。また、質問リストは自分用と先輩用の2部用意しておくのが親切です。

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ステップ5:お礼のメールを送る

OB・OG訪問が終了したら、当日中にお礼のメールを送りましょう。

メールの内容は、自分のために貴重な時間を割いてくださったことへの感謝の気持ちを伝えてください。ほかにも、会話のなかで触れた具体的な内容や感想を盛り込むと、OB・OG訪問を行った甲斐があったと感じてもらいやすくなります。

また、今後も就活で困ったことや疑問が出てきたときに、相談に乗ってもらえるようにお願いをしておくことも大切です。

6. OB・OG訪問でしておきたい質問48選

OB・OG訪問では入社前後のギャップや会社の雰囲気など、聞くべき質問は多岐にわたります。ここでは、OB・OG訪問で必ず聞いておきたい質問やジャンル別の質問を48個ピックアップしています。どのような質問をすればよいかイメージが湧かない人は、以下の内容を参考にしてみてください。

必ず聞いておきたい質問

OB・OG訪問で必ず聞いておきたい質問は、先輩社員が抱いたギャップや退職にまつわる内容などが挙げられます。以下で、OB・OG訪問をしたら必ず聞きたい質問を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

入社前後でのギャップの有無

最初の質問は、「入社前に抱いていたイメージとのギャップがあったかどうか」です。

入社前後のギャップについて尋ねるのは、現在の自分が抱いている企業のイメージと、実際の職場状況・環境をすり合わせるための質問です。会社へのイメージの違いは就職後のミスマッチにつながるので、企業へのイメージを正すためにもぜひ聞いておきましょう。

実際に質問する際は「私は御社に対して△△なイメージを持っているのですが、実際はどうでしょうか」のように聞くと、認識のすり合わせがしやすくなります。

企業イメージといっても、社風から人間関係、業務内容までさまざまなので、それぞれの視点で質問することで、志望先の姿をより具体化させられるはずです。

退職する社員の退職理由

OB・OG訪問の際は、過去に退職した人の理由や、先輩が退職を検討したことがないかも質問しておきましょう。

退職には必ず理由があり、ネガティブな原因の場合は、自分がその環境・状況に耐えられるかどうかの判断に役立ちます。

先輩社員に直接質問するのが失礼に当たりそうな場合は、過去に退職した人の理由を通して、会社の傾向を探るようにしましょう。

成長できる環境か

OB・OG訪問では自身のキャリアを考える機会になるため、会社で活躍する人の共通点や、仕事で身についたスキルなどを質問するのもおすすめです。

活躍している人は会社から高評価を受けているため、入社後に目指したい姿といえます。その姿と自分が目指すキャリアにズレがないか、自分も同じようなスキルを身につけたいと思えるかなどを判断できると、志望動機を補足するエピソードにもなるでしょう。

OB・OG訪問の際は、入社後の姿を具体化させられるような質問をすることが大切です。

自己PRに対するフィードバック

OB・OG訪問では、自己PRはもちろん、志望動機の添削をしてもらうのもおすすめです。先輩社員に自己PRをして、企業が求める人物像として評価できるかどうかフィードバックをもらいましょう。

実際に働く社員からアドバイスをもらえる機会は貴重なので、OB・OG訪問では企業理解を深める質問だけでなく、就活を効率よく進めるための質問も取り入れてみてください。

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仕事内容に関する質問11選

ここでは、OB・OG訪問で先輩社員の仕事内容を深掘りできる質問を紹介します。
 

  • ・現在は具体的にどのような仕事をしていますか

    ・入社一年目の仕事内容を教えてください

    ・仕事のやりがいは何ですか

    ・今までで一番苦労した仕事を教えてください

    ・印象に残っている仕事はありますか

    ・求められるスキルは何ですか

    ・仕事をするうえで意識していることを教えてください

    ・大学時代に学んでおけばよかったことはありますか

    ・これからはどのような仕事に関わっていきたいですか

    ・仕事に対する評価制度はどのようなものですか

    ・1日の仕事の流れを教えてください


採用サイトだけでは分からないような、具体的な仕事内容について踏み込んだ質問をするとよいでしょう。

会社の雰囲気に関する質問11選

会社の雰囲気などを把握するのに役立つ質問は以下が挙げられます。
 

  • ・部署によって雰囲気は異なりますか

    ・社員の方はどのような人が多いですか

    ・社員の方の年齢層は部署によって異なりますか

    ・上司や後輩はどのような人ですか

    ・部署をまたいだ交流や仕事は多いですか

    ・今の部署の雰囲気は自分に合っていますか

    ・風通しのよい職場だと思いますか

    ・休暇の取得しやすさ、しにくさは感じますか

    ・社内のイベントや行事は多いですか

    ・管理職になるタイミングや年齢はどれくらいですか

    ・社員同士の距離感は近いと感じますか?それともドライな印象ですか


先輩社員の勤続年数にもよりますが、社内にいる人にしか分からない雰囲気などは、OB・OG訪問で質問する価値があるといえます。

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働き方やキャリア設計に関する質問11選

会社全体はもちろん、先輩社員の働き方やキャリアなどに関して質問する際は、以下を参考にするとよいでしょう。
 

  • ・年間の有給取得数はどれくらいですか

    ・残業は多い月と少ない月で何時間くらいですか

    ・女性が働きやすい環境だと思いますか

    ・男性の育児休暇取得率はどの程度ですか

    ・繁忙期や閑散期を含めた1年間の動きを教えてください

    ・ワークライフバランスを取れていると思いますか

    ・異動の希望はどの程度通るのでしょうか

    ・これからどのようなキャリアを築きたいと考えていますか

    ・入社前後でキャリアへの考え方は変わりましたか

    ・入社してから大切にしている価値観や考え方は何ですか

    ・転職や独立を考えたことはありますか


自分が就職した後の姿をイメージできるような質問をしてみてください。

当時の就職活動に関する質問11選

先輩社員が就職活動をしていた際の状況や考え方などを質問して、自身の就活に活かすのもおすすめです。
 

  • ・御社を志望した理由を教えてください

    ・面接で印象に残っている質問はありますか

    ・ほかの企業と比べて、御社の面接の特徴は何かありますか

    ・自分が採用された決め手は何だったと思いますか

    ・面接対策で必要だと考えるものは何ですか

    ・この業界を選んだ理由を教えてください

    ・就職活動中にやっておけばよかったことはありますか

    ・就活対策としてやっておいてよかったことはありますか

    ・就活で苦労したことがあれば教えてください

    ・面接に臨む際に意識していたことはありますか

    ・企業を選んでいた基準や当時の就活の軸を教えてください


内定を獲得した経験が自分の就活のヒントになる可能性もあるので、就職して間もない先輩社員の場合は重点的に質問してもよいでしょう。

NGな質問例

OB・OG訪問では、以下のような質問は避けるべきとされています。
 

  • ・企業理念や求める人物像など、調べれば分かる内容

    ・機密事項に関するような業務にまつわる個別具体的な内容

    ・先輩社員のプライベートな内容


OB・OG訪問の目的はあくまで就活に活かすためで、企業理解を深めたりキャリアプランを考えたりするのに役立つ質問をするのがマナーです。

先輩社員の貴重な時間をいただいていることをわきまえたうえで、質問内容は慎重に考えましょう。

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7. OB・OG訪問で特に意識したいマナー

OB・OG訪問をする際は、時間の厳守やコミュニケーションの取り方など、社会人であることを意識したマナーが欠かせません。ここでは、OB・OG訪問で特に意識したいマナーについて紹介しているので、マイナスな印象を抱かれないようにするためにも注意しましょう。

時間を守ること

OB・OG訪問の際は時間を厳守してください。先輩社員は貴重な時間を割いて、OB・OG訪問の機会を用意しています。

社会人としても遅刻は論外なので、時間は必ず守りましょう。電車の遅延など、やむを得ないトラブルに見舞われたとしても時間を守れるように、余裕を持って行動してください。

服装はリクルートスーツが原則

OB・OG訪問では、特段の指定がなければリクルートスーツで訪問します。シャツやジャケット、パンツに汚れやシワがないかを確認し、だらしない印象を与えないように気をつけてください。

私服の場合もビジネスカジュアルな装いが必須で、サイズを合わせてシャツやスラックスのようなスーツを意識したコーディネートが無難です。女性の場合はブラウスとスカートのように、フォーマルな装いを意識しましょう。

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コミュニケーションの取り方

OB・OG訪問の際は、敬語を正しく使うように意識してください。敬語は一朝一夕で使いこなせるものではないため、時間に余裕のある時期に、尊敬語と謙譲語の使い分けなどを一通り覚えてしまうのがおすすめです。

また、用意した質問をし続けるようなやり取りは避けて、双方向のコミュニケーションを意識しましょう。一問一答形式にはせず、回答を深掘りしたり感想を述べたりして、会話を楽しむようにするのがポイントです。

こまめな報告と連絡

OB・OG訪問の際、万が一遅れそうな場合は、速やかに連絡するのはもちろん、終了後のお礼メールや内定獲得後の報告メールも送るようにしましょう。

また、他社に内定が決まったとしても、サポートいただいた感謝とともに報告を行うことで、先輩社員にOB・OG訪問を受け入れてよかったと思ってもらえるはずです。

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8. OB・OG訪問中のメールの書き方

最後に、OB・OG訪問の依頼メールとお礼メールの文面について、書き方のポイントと具体的な文面例を紹介します。

(中見出し)
依頼メールの文面例
件名:OB訪問のお願い【△△大学△△学部△△△△】

本文:
△△株式会社
△△部△△課
△△△△様

突然のご連絡、失礼いたします。
△△大学△△学部△△学科の△△△△と申します。

大学の就職課にて△△様のことを知り、就職準備としてOB訪問をお願いしたくご連絡いたしました。
ご多忙のところ大変恐縮ですが、下記の中でご都合のよい日時はありますでしょうか。

・5月16日(月) 12:00~18:00
・5月17日(火) 12:00~20:00
・5月18日(水) 13:00~19:00
・5月19日(木) 12:00~19:00

何卒よろしくお願いいたします。

----------------------------------------
△△大学△△学部△△学科
氏名:
電話番号:
メールアドレス:
-----------------------------------------

依頼メールを送る際のポイント

OB・OG訪問のアポイントメントを取る際は、件名を見ただけで内容が把握できるようにするとともに、不審がられないよう、最初に経緯を伝えてください。そのうえで、日時の調整を依頼し、最後に署名を入れます。

なお、断られてしまった場合は、仕事の合間を縫って返信いただいたことに対して感謝する返信メールを送りましょう。訪問のアポイントメントが取れたら、メールに返信してお礼を伝えてください。

質問を作成したら、メールにて質問リストを送付し、回答の準備をお願いしておきます。

お礼メールの文面例

件名:OB訪問のお礼【△△大学△△学部△△△△】

本文:
△△株式会社
△△部△△課
△△△△様

お世話になっております。
△△大学△△学部△△学科の△△△△と申します。

本日は、OB訪問にご対応いただき、誠にありがとうございました。
ご指摘頂いた自己PRのブラッシュアップが大変参考になりました。

お忙しいなか、貴重な時間を割いていただき感謝いたします。

なお、大変勝手ではございますが、今後もお伺いしたい点などがございましたら、△△様にご相談させていただけると大変嬉しく思います。

ご多忙であると存じますので、ご返信には及びません。
本日は、誠にありがとうございました。

----------------------------------------
△△大学△△学部△△学科
氏名:
電話番号:
メールアドレス:
-----------------------------------------

お礼メールを送る際のポイント

メールの本文には、参考になった話題などを具体的に取り入れて、感謝の気持ちを述べることがポイントです。

OB・OG訪問のお礼メールは、訪問後の場合はできる限り当日中に送りましょう。お礼が遅くなると印象が薄らいでしまい、形式的なやり取りとなってしまいます。せっかくできたつながりを大切にするためにも、できるだけ早くお礼を伝えましょう。

内定獲得後は、その企業が内定先であるかどうかにかかわらず、報告とお礼をメールで伝えてください。

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9. まとめ

OB・OG訪問は企業で働く先輩社員から直接話を聞ける貴重な機会で、企業理解を深めるのはもちろん、将来のキャリアを考えるのにも役立ちます。また、先輩社員に就活の相談に乗ってもらうチャンスにもなるので、当時の状況を聞いたり自己PRを添削してもらうなどして、就活への不安を和らげるのにも効果的です。

OB・OG訪問の際は、入社後のギャップや会社の雰囲気など、質問事項を複数リストアップして、先輩に事前に共有しておきましょう。双方向のコミュニケーションを意識して、OB・OG訪問を有益な時間にするための工夫が大切です。

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