スクラム開発の特徴やメリットについて学生向けに解説

スクラム開発の特徴やメリットについて学生向けに解説
IT企業の開発現場では、スクラム開発とよばれる開発手法がよく用いられます。エンジニアを目指している学生であれば、耳にしたことがあるのではないでしょうか。本記事では、スクラム開発の特徴やメリット・実際の進め方などについてわかりやすく解説していきます。スクラム開発に興味がある方はぜひチェックしてみてください。

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1.学生向けに解説|スクラム開発とは?アジャイル開発との違いは?

スクラム開発とは何か・アジャイル開発とはどう違うのかについて解説していきます。

スクラム開発はアジャイル開発の一手法

スクラム開発とは、アジャイル開発の1つのやり方のことです。まずはアジャイル開発の概要について見ていきましょう。

アジャイル開発とは?概要をチェック

アジャイル開発は、「まずは大まかな機能だけ決めておいて、作りながら考え、都度修正していく」のが特徴の開発手法です。比較的小規模の開発に向いています。

開発しているうちに「この機能を追加したい」「ここは修正すべき」という箇所はどうせ出てくるのだから、最初に作り込んでもしょうがない、という考え方から生まれました。

アジャイル開発が広まる以前は、「何を作るか」をあらかじめ明確に決めてから開発に取り掛かる「ウォーターフォールモデル」が主流でした。ウォーターフォールモデルは、企業向けのシステムなど、必要な機能がはっきりしている場合には便利な手法です。

しかし、WEB系など「何か新しいサービスを生み出したい」場合には、ウォーターフォールモデルは小回りがきかず、開発に余計な時間がかかってしまうのが問題でした。そこで生まれたのが、小回りがきき、方向修正も容易に行えるアジャイル開発です。

スクラム開発とは?

スクラム開発は、アジャイル開発を効率的に実施するための手法の1つです。まずは、開発期間を一定間隔(スプリント)で区切ります。そして、そのスプリント内で開発すべきことを決めます。スプリントは1~4週間が一般的です。

スプリントごとに、開発は予定通りに進んでいるか、問題はないかをチェックするのが大きなポイントです。問題があれば、その都度軌道修正を図る必要があります。

スクラム開発の大きな特徴:バックログ

スクラム開発ではやるべきことを「バックログ」で管理します。スクラム開発の根幹ともいうべきものです。「プロダクト・バックログ」と「スプリント・バックログ」があるので、それぞれ特徴を見ていきましょう。

プロダクト・バックログ

開発の現場では、〇〇機能の設計、××機能の実装、▲▲機能の修正など、多くのやるべきことが発生します。それらタスクをリストアップして、優先順位をつけたものがプロダクト・バックログです。プロダクト・バックログではプロジェクト全体を管理します。

開発を進めていると、新たなタスクが発生したり、優先順位が変わったりするものです。そのため、プロダクト・バックログは開発が続く限り、修正が加えられます。

スプリント・バックログ

直近のスプリントで実行すべきタスクを管理するのがスプリント・バックログです。プロダクト・バックログからタスクの優先順位と、開発メンバーのリソースによって決められます。

スクラム開発のメリットとは?

続いては、スクラム開発のメリットについて解説します。

チーム一丸となりやすい

まず大きなメリットがチーム一丸となりやすいことです。スクラム開発では、開発を小さなスプリントで区切るのが特徴です。

小さく区切ってあるため、いつまでに何をやるべきかが明確になります。そのため、各人の責任感や自立心が生まれやすく、チームの結束につながりやすいでしょう。

問題の早期発見・解決につながりやすい

問題の早期発見・解決に役立つこともスクラム開発のメリットです。開発を進めていると、想定外の課題が見つかるものです。

スクラム開発では、「日々のミーティングで状況を共有する」というルールがあります。開発者が抱える課題は、チーム内でいち早く共有され、問題の早期発見につながります。

また、重大な問題が見つかった場合には解決すべきタスクとして、バックログに登録されるので、早期解決につながりやすいです。

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2. 学生向けに解説|スクラム開発の3つの登場人物と役割

スクラム開発の現場では、いくつかの役割に対し、他の現場とは違う呼び方をします。それぞれの役割をチェックしていきましょう。

プロダクトの責任者:プロダクトオーナー

プロジェクトを管理する責任者はプロダクトオーナーと呼ばれます。プロダクトオーナーの主な役割は、「やるべきことを決めること」です。開発は行わず、プロジェクトの管理だけを行います。

「使いやすさのために、〇〇機能が必要」「開発コストに見合わないから××機能は今回実装しない」など細かく決めていきます。

また、それらをタスクに落とし込み、プロダクト・バックログを更新するのも大切な仕事です。

開発の調整役:スクラムマスター

プロダクトオーナーと開発チームの橋渡しをするのがスクラムマスターです。開発チームが開発に集中できるよう、発生した問題の解決や、負荷の調整を行います。チームが小さい場合には、開発チームのメンバーと兼任することもあります。

実際に手を動かす:開発メンバー

プログラミングなど、実際に開発を行うのが開発メンバーの役割です。また、各種ミーティングで状況を共有したり、スプリント・バックログ作成に参加したりするのも大切な役割です。

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3. 学生向けに解説|スクラム開発の流れ

次に、スクラム開発の実際の流れについて概要を紹介していきます。

バックログを作成

まずは開発の骨組みとなるプロダクト・バックログを作成します。開発で実現したい機能の一覧、それにむけて必要なタスクをリストアップする作業です。一度作ったら終わりではなく、都度更新しなければなりません。バックログの管理はプロダクトオーナーの役割です。

スプリントプランニングミーティングの実施

続いて行われるのがスプリントプランニングミーティングです。先に決めたプロダクト・バックログをベースとし、直近のスプリント(期間)で実施する「スプリント・バックログ」を決めていきます。

スプリントプランニングミーティングは、チームメンバー全員で実施します。ここでは、無理のない計画を立てることが重要です。開発は長期にわたるものですから、無理な計画を立ててしまうと後半になるにつれて生産性が落ちたり、モチベーションの低下を招いたりするおそれがあります。

デイリースクラムミーティングの実施

毎日同じ時間にデイリースクラムミーティングを実施します。「昨日は何をやったのか」「今日は何をするのか」「それぞれが抱えている問題は何か」をメンバー間で共有します。今すぐにやるべきことが明確になり、チーム全体の状況が把握しやすくなるメリットがあります。

スプリントレビューの実施

1つのスプリントが終わるごとに実施されるのがスプリントレビューです。予定通りに開発が進んだかどうかをレビュー(確認)します。チームメンバーに加え、クライアントなどステークホルダー(利害関係者)も参加するのが一般的です。

スプリントレトロスペクティブの実施

スプリントレビューと同時に行われるのが、スプリントレトロスペクティブ(ふりかえり)です。スプリントレビューでは開発すべきものが正しく開発されているのかをチェックするのに対し、スプリントレトロスペクティブではチームが上手く機能しているか、良かった点や悪かった点、改善すべき点がないかをチームでふりかえり、確認します。

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4. 就活に有利?学生がスクラム開発を学ぶ・経験するメリット

最後に、学生がスクラム開発を学ぶ・経験するメリットについて解説します。

スクラム開発は大企業からベンチャーまで、多くの企業が取り入れている

さまざまなサービスが次々と生み出される現代社会において、素早く開発ができるスクラム開発は大企業からベンチャーまで多くの企業が取り入れています

そのため、IT系を目指すのであれば、スクラム開発に関する経験や知識は就活時にも役立つでしょう。

学生がスクラム開発を経験するには

スクラム開発はチームで開発する手法のため、学生が研究のなかで経験するのは困難です。

しかし、100%体験できないというわけではありません。スクラム開発はあくまでも「手法」であり、さまざまなことに応用できるからです。

例えば、サークル活動の運営に応用することも可能です。身近なことに応用して、スクラム開発の感覚をあじわってみてください。

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