システムエンジニアは残業多いからやめとけ?ホワイト企業の選び方も

システムエンジニアは残業多いからやめとけ?ホワイト企業の選び方も
本記事では、システムエンジニアの残業時間の実態について、具体的なデータを交えながら解説していきます。また、なぜシステムエンジニアの残業が多いと言われるのか、その理由についても詳しく見ていきます。残業が少ないホワイト企業の選び方、個人として残業を減らす方法についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
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1. システムエンジニアの残業時間の実態

まずはシステムエンジニアの残業時間について、実際のデータを見ていきましょう。「残業が多そう」という漠然としたイメージではなく、具体的な数字をもとにして就職先選びを進めてみてください。

システムエンジニア・IT業界の残業時間

レバテックキャリアで実施した調査では、システムエンジニアの月平均残業時間は21時間というデータが出ています。これは1日あたり1時間程度の残業に相当し、月45時間・年360時間の時間外労働時間の上限にも収まっているごく一般的な数値です。

ただしこれはあくまでも平均値であり、企業や部署、プロジェクトの状況によって残業状況は大きく異なるのも事実です。

参考:https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/31030/

納期が迫っているプロジェクトでは月45時間近い残業が発生することもあれば、落ち着いている時期にはほとんど残業がないこともあります。

また、企業の規模や事業形態によっても残業時間は上下します。大手企業では労働時間の管理が厳しく、残業時間が制限されている場合が多い一方で、中小企業やベンチャー企業では長時間労働が定着しやすい傾向にあります。

異業界・異職種と比較した残業時間

他の業界や職種と比較すると、IT業界の残業時間はやや多めと言えます。厚生労働省が発表している令和7年8月分「毎月勤労統計調査 全国調査」結果確報によると、全業種(調査産業計)の所定外労働時間は9.0時間となっています。

一方でシステムエンジニアを含む「情報通信業」では、所定外労働時間が14.7時間と報告されています。「運輸業,郵便業」の19.6時間と比較すると少なめですが、全体の平均よりもやや残業は多めというデータになっています。

参考:https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450071&tstat=000001011791&cycle=0&tclass1=000001218880&tclass2val=0

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2. システムエンジニアの残業が多い・多すぎる理由

システムエンジニアの残業が多くなる理由には、IT業界ならではの構造的な問題が関係しています。単に仕事量が多いというだけでなく、システム開発という業務の特性や、業界の慣習、人材不足といった複数の要因が絡み合って、長時間労働が発生しやすい環境となっているのです。

ここではシステムエンジニアの残業が多くなる理由について、4つの観点からご紹介します。
 

  • ・納期に追われてスケジュールが厳しい

  • ・突発的なトラブル・仕様変更への対応

  • ・残業・デスマーチが当たり前の組織文化

  • ・人材不足で一人当たりの業務量が多い

納期に追われてスケジュールが厳しい

システムエンジニアが携わるシステム開発プロジェクトでは、必ず納期が設定されています。クライアント企業との契約で決められた納期に間に合わせるため、プロジェクトの後半になるにつれてスケジュールが厳しくなり、残業が増加しやすくなることがあります。

特に開発の初期段階で予想外の問題が発生したり、要件定義が不十分だったりすると、後の工程でそのしわ寄せが来て残業せざるを得ない状況になるのです。

システム開発を依頼される場合、クライアント企業側で新しいサービスの開始日が決まっていることが多く、どうしてもその日までに完成させなければならないプレッシャーが生まれます。納期を守ることはクライアント企業との信頼関係にも関わるため、どうしても納期が近づくと残業が増える傾向にあります。

突発的なトラブル・仕様変更への対応

システムエンジニアが働くシステム開発では、予期せぬトラブルや仕様変更が頻繁に発生します。システム障害が発生すれば、定時後であっても緊急で対応しなければなりません。

また、開発の途中でクライアント企業から仕様変更の依頼があることも多く、その度にスケジュールの調整や追加作業が必要となります。

こうした突発的な対応は、通常の業務時間内では収まらず、残業や休日出勤につながることがあります。特に本番環境で障害が発生した場合は、サービスを早急に復旧させる必要があるため、深夜や休日にまで残業が及ぶことがあります。

残業・デスマーチが当たり前の組織文化

IT業界の一部の企業では、長時間労働が当たり前という組織文化が根付いていることがあります。

「エンジニアは残業するのが普通」「デスマーチ(納期の直後に別の納期に迫られるなどIT業界の過酷な労働環境)を乗り越えてこそ一人前」といった価値観が残っている職場もあります。

このような文化がある企業では、たとえ業務が終わっていても帰りにくい雰囲気があったり、長時間働くことが評価される傾向があったりすることがあります。

こうした組織文化がある企業を選んでしまうと、周りの雰囲気に呑まれ、自然と残業が当たり前であるという価値観が身についてしまうことがあります。こうした企業の体質に根差した慣習は、一朝一夕には変わることがないため、就職先選びではなるべく避けた方が安心です。

人材不足で一人当たりの業務量が多い

IT業界全体でエンジニアの人材不足が続いていることも、間接的に残業時間の増加につながっています。

システム開発の需要に対して供給が追いついていない状況であり、特に経験豊富なエンジニアは慢性的に不足しています。人材不足の現場では、一人のエンジニアが担当する業務量が多くなり、結果として残業が増えることになります。

また、少ない人数で多くのプロジェクトを抱えているため、一つのプロジェクトが終わってもすぐに次のプロジェクトが始まり、休む間もなく働き続けることになります。企業側も採用活動を強化して対策しようとしているものの、即戦力となるエンジニアを確保するのは容易ではありません。

この人材不足という構造的な問題が、システムエンジニアの残業を増やす大きな要因となっているのです。

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3. システムエンジニアの残業時間は企業形態でも異なる

システムエンジニアの残業時間は、所属する企業の事業形態によっても大きく上下します。SIer・受託開発、SES(客先常駐)、自社開発のそれぞれの業種によって、残業が発生しやすい傾向にあるかどうかが左右されるのです。

システムエンジニアとして入社する企業形態によって、将来選べるキャリアパスも異なるため、それぞれの業種の特徴を知り、自分に合った就職先を選ぶことが大切です。

SIer・受託開発は残業が多め

SIer(システムインテグレーター)や受託開発会社は、クライアント企業から依頼を受けてシステムを開発するビジネスモデルです。SIerはクライアント企業との契約で、納期が厳密に決められているため、納期を守るためのプレッシャーが大きく残業が多くなる傾向があります。

特に複数のプロジェクトを同時に抱えている場合や、大規模なプロジェクトでは、納期が近づくにつれて残業時間が増えることが多いです。

また、クライアント企業からの仕様変更や追加要望に対応する必要もあり、スケジュールが逼迫しやすいのが特徴です。ただし、大手SIerでは労働時間の管理が厳格に行われており、残業時間に上限が設けられている企業も増えています。

一方で下請けの中小SIerでは、業務量のシワ寄せを現場のシステムエンジニアが負担することが多く、残業が増えやすいのが実情です。

SES(客先常駐)は残業少なめ

SESは、エンジニアがクライアント企業に常駐して働くビジネスモデルです。SES企業は、自社のエンジニアをクライアント企業に派遣し、クライアント企業のプロジェクトに参加させる形態をとっています。SESの特徴は、基本的に常駐先の企業の就業規則に従って働くため、残業時間も常駐先に準じることが多い点です。

大手企業や官公庁など、労働時間の管理が厳格な企業に常駐する場合は、残業が少なく定時で帰れることが多いです。また、SES契約では稼働時間が契約で決められていることが多く、過度な残業を求められにくい環境にあります。

自社開発は売上・競合次第

自社開発企業は、自社でサービスやプロダクトを開発・運営するビジネスモデルです。

受託開発のように外部クライアントからの納期のプレッシャーがない分、比較的ワークライフバランスを維持しやすい傾向にあります。自社のペースで開発を進められるため、無理なスケジュールを組むことが少なく、計画的に働けることが多いです。

しかし、自社開発企業の残業時間は、企業の売上状況や競合との競争状況によって大きく変わります。スタートアップやベンチャー企業の場合には市場でのシェア獲得を急ぐあまり、残業が増えやすい傾向にあります。

一方で安定した収益基盤を持つ自社開発企業であれば、計画的な開発が可能で残業も少なめになる傾向があります。

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4. システムエンジニアの残業が少ないホワイト企業の選び方

次に、残業が少ないホワイト企業を選んでシステムエンジニアのキャリアをスタートさせるために、押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。
 

  • ・求人情報で平均残業時間をチェックする

  • ・社内SE求人、SES企業を中心に探す

  • ・リモートワーク、柔軟な働き方ができる企業を選ぶ


いずれも働きやすさ重視でシステムエンジニアになりたい方におすすめの探し方なので、ぜひ参考にしてみてください。

求人情報で平均残業時間をチェックする

残業が少ない企業を選ぶためには、求人情報に記載されている平均残業時間を必ず確認することが大切です。

最近の求人票では、月あたりの平均残業時間を明記している企業が増えています。月20時間以内であれば比較的残業が少ない企業と考えて良いでしょう。また、「みなし残業」や「固定残業代」といった記載がある場合は、その内訳もしっかりと確認しましょう。

求人情報を見る際には、平均残業時間だけでなく、有給休暇の取得率や離職率なども合わせてチェックすることをおすすめします。これらの数値が公開されている企業は、労働環境の透明性が高く、働きやすい職場である可能性が高いです。

社内SE求人・SES企業を中心に探す

可能な限り残業を抑えたい方には、社内SEやSES企業の求人を中心に探すのがおすすめです。

社内SEは、自社の情報システムの企画や運用、保守を担当する職種です。外部のクライアント企業を相手にするのではなく、社内の各部署をサポートする役割を担います。そのため、急な納期や仕様変更に追われることが少なく、計画的に業務を進められる傾向にあります。

社内SEの求人は、メーカー、金融機関、商社、小売業など、さまざまな業界の企業から出されています。特に大手企業の社内SE部門は、労働環境が整っていることが多く、残業も少なめに抑えられているケースが多いです。また、自社のビジネスに直結する仕事ができるため、やりがいを感じやすい点も魅力です。

SES企業についても、前述した通り、常駐先の企業の労働環境に左右されるものの、基本的に残業は少なめになる傾向があります。SES企業を選ぶ際には、どのような企業に常駐することが多いのか、契約形態はどうなっているのかを確認しておくことも大切です。

リモートワーク・柔軟な働き方ができる企業を選ぶ

リモートワークやフレックスタイム制度など、柔軟な働き方ができる企業を選ぶことも、実質的な残業時間を減らすために有効です。

リモートワークが可能であれば通勤時間がなくなるため、その分プライベートの時間を確保することができます。また、自宅で集中して作業ができる環境があれば、オフィスで働くよりも効率的に業務を進められることもあるでしょう。

フレックスタイム制度がある企業では、始業時間や終業時間を自分である程度調整できるため、朝型の人は早めに出社して早めに帰る、夜型の人は遅めに出社するといった働き方が可能です。このような制度があれば、自分にとって働きやすい生活リズムに合わせて仕事ができるので、無理なく長く働き続けることができます。

また、リモートワークやフレックス制度を導入している企業は、社員の働きやすさを重視している傾向が強く、全体的に労働環境が整っていることが多いです。求人情報でこれらの制度の有無を確認し、面接では実際にどの程度活用されているのかを質問してみると良いでしょう。

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5. システムエンジニアが残業を減らして働く方法

システムエンジニアとして働く上では、ホワイト企業を選ぶことに加えて、個人として残業を減らそうとする意識を持つことが大切です。ここではシステムエンジニアの残業を減らすための3つの方法を取り上げますので、今後の働き方を考える上で取り入れてみてください。
 

  • ・優先順位をつけてタスク管理する

  • ・AI、ツールを活用して業務を効率化する

  • ・フリーランスとして独立する

優先順位をつけてタスク管理する

システムエンジニアとしての残業を減らすためには、日々の業務に優先順位をつけて計画的にタスクを管理することが不可欠です。

システム開発の仕事は、複数のタスクが同時並行で進むことが多く、どれから手をつければ良いのか迷ってしまうこともあります。そのような時には、緊急度と重要度の2つの軸でタスクを整理し、優先順位を明確にすることが大切です。

具体的には、締め切りが近くて重要なタスクから取り組み、締め切りに余裕があるものや重要度が低いものは後回しにするなど、タスク管理ツールを活用して、やるべきことを可視化し、進捗状況を常に把握できるようにしましょう。

AI・ツールを活用して業務を効率化する

近年ではAIを活用して業務効率化を図るシステムエンジニアの事例も増えています。GitHub CopilotやClaude CodeといったAIツールを活用して、コーディング作業の負担を軽減しつつ、開発スピードを向上させたりする方法が考えられます。

対人コミュニケーションに苦手意識があると、チーム内でのメールやチャット対応にも時間を要してしまうことがあるでしょう。そのような時にもAIによる文章作成サポートを利用して、メール・チャット文面の下書きを作成しておけば、作業に取り掛かるまでのハードルを大きく下げることができるでしょう。

フリーランスとして独立する

もし会社員として働く中でどうしても残業が減らせない場合、フリーランスとして独立するという選択肢もあります。

フリーランスのシステムエンジニアであれば、自分で仕事の量や働く時間をコントロールできるため、ワークライフバランスを重視した働き方が実現しやすくなります。今すぐにフリーランスになるつもりがなくとも、システムエンジニアはフリーランスとの相性が良いため、「いつでも残業をコントロールできる働き方を選べる」という意識を持つだけでも意味があります。

ただし、フリーランスには収入が不安定になりやすく、自分で営業活動や事務手続きを行わなければならないといったデメリットもあります。会社員のように福利厚生や社会保険が手厚くないため、厳しい自己管理が求められます。

これらのデメリットもしっかりと理解した上で、自分に合った働き方を選ぶようにしましょう。

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6. まとめ

システムエンジニア(SE)の月平均残業時間は約21時間で、全業種平均よりやや多いものの、極端な数値ではありません。ただし、納期へのプレッシャーや突発的なトラブル対応、人材不足などの要因により、企業やプロジェクト次第で実態は大きく異なります。

そのため、就職先選びでは残業が発生する背景を理解し、自分が働きやすい環境を慎重に見極めることが重要です。IT業界は成長産業であり、SEのキャリアには大きな可能性があります。

残業という一面的な情報だけで判断せず、自身が大切にしたい価値観や築きたいキャリアを軸に、ポテンシャルを最大限に活かせる企業や働き方を選択しましょう。納得感のある環境選びが、長期的な活躍の鍵となります。

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