システムエンジニアのキャリアプランとは?面接で使える例文も解説

本記事では、システムエンジニアのキャリアプランについて、その重要性から具体的な立て方、そして面接で使える例文まで詳しく解説していきます。

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1. システムエンジニアのキャリアプランを考えておくべき理由
システムエンジニアを目指す就活生にとって、キャリアプランを考えることは非常に重要です。キャリアプランとは、自分がどのような仕事をして、どのようなスキルを身につけ、将来どのような立場で働きたいかという計画のことです。
キャリアプランをあらかじめ考えておくことで就活を効果的に進められるほか、入社後も目標を持って仕事に取り組むことができるため、着実にスキルアップしていくことができます。
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・企業選び、職種選びで後悔しないため
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・説得力ある志望動機を伝えるため
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・将来を見据えたスキルアップ、資格取得に有利なため
ここでは、キャリアプランを考えておくべき上記3つの理由について、詳しく見ていきましょう。
企業選び・職種選びで後悔しないため
事前にキャリアプランを考えておくことで、就活において自分に合った企業や職種を選びやすくなるメリットがあります。
システムエンジニアという職種だけで考えても、Webエンジニア、インフラエンジニア、組み込みエンジニアなど、さまざまな専門分野があります。また、企業の事業形態によってもキャリアプランは大きく異なり、SIerでの受託開発、自社サービスの開発、客先常駐などの種類があります。
自分が将来どのような仕事をしたいのか、どのようなスキルを身につけたいのかを明確にしておくことで、入社後に「思っていた仕事と違った」と後悔することを防げるようになるでしょう。たとえば、将来的にマネジメントを目指したい方は、プロジェクトマネージャーへのキャリアパスが明確な企業を選ぶといった戦略が考えられます。
説得力ある志望動機を伝えるため
就活の面接では、「なぜ当社を志望するのか」「入社後どのように働きたいか」といった質問が必ず投げかけられることになります。この際に将来への明確なキャリアプランを持っておくと、ライバルよりも説得力のある回答ができるようになるメリットがあります。
たとえば「御社でシステム開発の経験を積み、5年後にはプロジェクトリーダーとして活躍したいと考えています」といった具体的な目標を示すことで、企業に対してあなたの熱意と計画性を伝えることができるのです。漠然と「システムエンジニアになりたい」と答えるよりも、「どのようなエンジニアになりたいのか」「そのために何をするのか」を明確に語れる方が、面接官に良い印象を与えることができます。
将来を見据えたスキルアップ・資格取得に有利なため
キャリアプランを明確にしておくことで、将来を見据えて、今どのようなスキルや資格を身につけるべきかが見えてきます。
システムエンジニアとしてのキャリアアップを目指すなら、「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」といった国家資格から、AWSやAzureなどのベンダー資格まで、さまざまな資格を取る必要性が生まれます。
目指すキャリアパスによって取得すべき資格も変わってきますが、キャリアプランが明確なら、自分に必要な資格を迷わず見極めて、回り道せずにキャリアアップを果たせるのです。たとえば、プロジェクトマネージャーを目指す方は、「プロジェクトマネージャ試験」の取得を目指す、セキュリティエンジニアを目指すなら、「情報セキュリティマネジメント試験」や「情報処理安全確保支援士」の資格を勉強するなどです。
明確な目標があることで、限られた時間の中で効率的に学習を進めることができるでしょう。
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2. システムエンジニアの代表的なキャリアパス
システムエンジニアとして働き始めた後、具体的にどのようなキャリアパスを歩めるのかを把握しておくことも重要です。
「キャリアパス」とは、職業人生において辿る道筋のことを指し、システムエンジニアなら技術を深めていくスペシャリストの道もあれば、マネジメントを担当するジェネラリストの道もあります。また、独立してフリーランスとして働く選択肢も考えられます。
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・プログラマー(PG)
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・インフラエンジニア
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・Webエンジニア
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・プロジェクトマネージャー(PM)
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・ITコンサルタント
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・社内SE
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・独立、フリーランス
ここではシステムエンジニア向けの7つのキャリアパスについて紹介しますので、長期的なキャリアパスを考える参考にしてみてください。
プログラマー(PG)
プログラマーは、システムエンジニアが設計した仕様に基づいて、実際にプログラムを書く仕事を担当する職種です。
一般的には、まずはプログラマーのキャリアを積んでからシステムエンジニアになるケースが多いですが、システムエンジニアを経験してから、現場でのプログラミング作業に専念したいという思いから、プログラマーへのキャリアチェンジを図る方もいます。
プログラマーとして働くことで、プログラミング言語の習得やコーディングスキルの向上、システムの動作原理の理解を深めることができます。手がける製品に応じて、JavaやPython、JavaScript、PHPといった言語を扱い、実際に動くシステムを作り上げていきます。プログラミングのスペシャリストとして、高度な技術力を持つエンジニアを目指すキャリアパスが待っています。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤となるサーバーやネットワーク、データベースの構築・運用を専門とするキャリアパスです。システムが安定して動作するための土台を作る重要な役割を担います。サーバーエンジニア・ネットワークエンジニア・データベースエンジニアといった、細かな専門分野に分かれることもあります。
近年ではクラウド技術の需要が高まっており、AWSやAzure、Google Cloudといったクラウドサービスの知識を持つインフラエンジニアの需要が高まっています。インフラエンジニアとして経験を積むことで、システム全体の仕組みを深く理解することができるようになるほか、セキュリティの知識も身につけることでセキュリティエンジニアなどの将来性あるエンジニアを目指すことも可能です。
Webエンジニア
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリ、Webサービスの開発を専門とするキャリアパスです。私たちが日常的に利用するECサイトやSNS、企業のホームページなどを開発します。
フロントエンドエンジニアとしてユーザーが目にする画面の開発を担当する道もあれば、バックエンドエンジニアとしてサーバー側の処理やデータベースの設計を担当する道もあります。
HTML/CSS、JavaScriptといったフロントエンドの技術から、PHPやRuby、Pythonといったバックエンドの技術まで、幅広いスキルを身につけることができます。Webサービスの需要は今後も高まり続けると予想されており、将来性の高いキャリアパスの一つです。
プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクト全体を管理する役割を担うキャリアパスです。
プロジェクトの計画立案から、予算管理、スケジュール管理、チームのマネジメント、クライアントとの調整まで、幅広い業務を担当します。技術的な知識に加えて、コミュニケーション能力やリーダーシップ、問題解決能力が求められる立場です。
システムエンジニアやプログラマーとして現場での経験を積んだ後、プロジェクトリーダーを経て、プロジェクトマネージャーへとステップアップするのが一般的です。プロジェクトマネージャーとして成功すると、より大規模なプロジェクトを任されるようになり、年収1,000万円クラスの高い報酬を得ることもできます。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業の経営課題に対して、IT技術を活用した解決策を提案する専門家です。
クライアント企業の業務を分析し、どのようなシステムを導入すれば業務効率が向上するのか、どのようなIT戦略を立てるべきかといった提案を行います。システム開発の技術的な知識に加えて、経営やビジネスに関する知識、高度なコミュニケーション能力が必要とされます。
システムエンジニアとして豊富な経験を積んだ後、ITコンサルタントへと転身する方も少なくありません。経営者的な思考が求められる仕事であり、クライアントのビジネスを成功に導くやりがいを感じることができるでしょう。
社内SE
社内SEとは、自社の情報システムを担当するキャリアパスです。外部のクライアントではなく、自分が所属する企業のシステムを開発・運用・管理します。社員が使用する業務システムの改善や、新しいシステムの導入、IT機器の管理、ヘルプデスク対応など、業務内容は多岐にわたります。
自社のビジネスを深く理解し、経営層に近い立場でIT戦略を考えられるのが魅力です。SIerのような受託開発企業と比べて、納期のプレッシャーが比較的少なく、ワークライフバランスを図りやすい傾向があります。自社の成長に直接貢献できることにやりがいを感じる方や、長期的に1つの企業で働きたい方に適したキャリアパスです。
独立・フリーランス
会社に属するのではなく、独立してフリーランスのシステムエンジニアとして働く道もあります。
個人で案件を受注して、完全に自分のペースで仕事を進めていくスタイルです。フリーランスのメリットは、働く時間や場所を自分で選べること、自分の得意な分野の仕事を選べること、そして高い報酬を得られるチャンスがあることです。
一方で、収入が不安定になるリスクがあり、営業活動や事務作業を自分で行う必要があるほか、社会保険や税金の手続きを自分で管理する必要があるなどのデメリットも無視できません。
システムエンジニアとして十分な経験とスキルを積んで独立を選択する方は多いですが、企業側にとってはせっかく育成した人材が独立されるのはマイナスの面もあるため、就活では積極的にアピールするのは避けた方が良いでしょう。
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3. システムエンジニアのキャリアプランの立て方
次に、システムエンジニアとしてのキャリアプランを、具体的にどのような流れで作れば良いのかをご紹介します。
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・自己分析で強み、興味を明確にする
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・市場のニーズ、将来性を調査する
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・具体的な目標とステップを設定する
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・必要なスキル、資格を洗い出す
ここでは4つのステップに分けてキャリアプランの立て方を解説しますので、就活対策の一環として取り組んでみてください。
自己分析で強み・興味を明確にする
キャリアプランを立てる最初のステップは、やはり自己分析です。自分の強みは何か、どのような分野に興味があるのか、どのような働き方をしたいのかを明確にするところからスタートしましょう。
たとえば「人と話すことが得意」「論理的に考えることが好き」「新しい技術を学ぶことが楽しい」といった自分の特性を整理するイメージです。
過去の経験を振り返り、どのような場面でやりがいを感じたか、どのような作業が苦手だったかを考えてみるのも良いでしょう。自分を客観的に見つめることで、どのようなキャリアパスが自分に合っているかが見えてくるはずです。
市場のニーズ・将来性を調査する
自己分析ができたら、次は市場のニーズや将来性を調査しましょう。自分が興味のある分野が、今後どのような需要があるのか、将来性はあるのかを確認することが重要です。
たとえば、AIや機械学習、クラウド、セキュリティといった分野は、今後も高い需要が見込まれています。新技術に淘汰されてしまっている業界では、将来のキャリア選択の幅が狭まってしまうかもしれません。
IT業界の最新トレンドを知るために、ニュースサイトや技術ブログを読んだり、就活サイトの募集件数や給与水準について確認してみるのもおすすめです。具体的な求人情報を見ることで、今どのようなスキルが最も求められているかを知ることができるので、積極的にチェックしてみましょう。
具体的な目標とステップを設定する
自己分析と市場調査ができたら、具体的な目標とそれを達成するためのステップを設定しましょう。
たとえば、「5年後にプロジェクトリーダーになる」「10年後にITコンサルタントとして独立する」といった長期的な目標を立てます。そして、その目標を達成するために、「入社後3年間でシステム開発の経験を積む」「4年目にプロジェクトマネージャ試験を取得する」といった中期的な目標に分解。さらに「1年目はプログラミングスキルを向上させる」「半年以内に基本情報技術者試験を取得する」といった短期的な目標を設定していく流れです。
このように大きな目標から逆算して、段階的に達成可能な目標を設定することで、夢物語ではない現実的なキャリアプランを作ることができるのです。
必要なスキル・資格を洗い出す
最後に、設定した目標を達成するために必要なスキルや資格を洗い出しましょう。
たとえばWebエンジニアを目指すなら、HTML/CSS、JavaScript、PHPの知識が必要になります。インフラエンジニアを目指すなら、サーバーやネットワークの知識、AWSなどのクラウドサービスの知識が求められます。
資格についても、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」といった国家資格から、目指すキャリアパスに応じたベンダー資格や高難度資格まで、取得すべきものをリストアップすると良いでしょう。必要なスキルと資格を明確にすることで、学習の優先順位をつけて計画的にスキルアップすることができます。
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4. 【新卒向け】SEのキャリアプランのアピール例文
最後に、システムエンジニアの就活に取り組む中で、エントリーシートや面接で「将来のキャリアプランを教えてください」といった質問が出た際のアピール例文についてご紹介します。
原則として就活対策のためにキャリアプランを事前に作成しておけば、あえて面接に特化してキャリアプランの下書きを作成する必要はないでしょう。面接のためだけのキャリアプランではなく、本心から叶えたいキャリアプランを作っておくことを忘れないようにしてください。
未経験からSEを目指すキャリアプラン例文
「私は文系出身でプログラミングの経験はありませんが、大学でゼミの発表資料を作成する際に、情報を整理して論理的に伝えることに強いやりがいを感じました。
この経験から、システムを設計し構築するシステムエンジニアの仕事に興味を持ちました。現在、独学でプログラミングの基礎を学んでおり、入社後は先輩方の指導のもと、実務を通じて技術を習得していきたいと考えています。
入社後1年間はプログラマーとして開発の経験を積み、基本情報技術者試験を取得することを目標としています。3年後にはシステムの設計ができるシステムエンジニアとして成長し、お客様の課題を解決できる提案ができるようになりたいと考えております。」
5年後を見据えたキャリアプラン例文
「私の描くキャリアプランは、5年後にプロジェクトリーダーとして、小規模なプロジェクトをまとめられる人材になることです。
そのために、入社後の3年間は開発の現場で経験を積み、要件定義から設計、開発、テストまでの一連の工程を深く理解したいと考えています。2年目までに基本情報技術者試験と応用情報技術者試験を取得し、3年目からは設計業務にも携わりたいと考えております。
また、チームでの開発経験を通じて、コミュニケーション能力やリーダーシップを身につけていきたいです。4年目以降は、小規模なプロジェクトでリーダーの補佐を務め、プロジェクトマネジメントの実践的なスキルを学び、5年後には自らプロジェクトリーダーとして、メンバーをまとめながら成功に導けるエンジニアになることを目標としています。」
10年後を見据えたキャリアプラン例文
「私の10年後のキャリアビジョンは、ITコンサルタントとして、企業の経営課題をIT技術で解決できる人材になることです。そのために、まず入社後の5年間でシステムエンジニアとしての実務経験を積み、さまざまな業界のシステム開発に携わりたいと考えています。
技術面では、プログラミングからインフラ、セキュリティまで幅広い知識を習得し、応用情報技術者試験やプロジェクトマネージャ試験といった資格を取得していきます。6年目以降はプロジェクトマネージャーとして、大規模プロジェクトの管理経験を積みながら、同時に経営やビジネスに関する知識も学び、MBAの取得も視野に入れています。
10年後には、技術と経営の両方の視点を持ち、クライアントのビジネス成長に貢献できるITコンサルタントとして活躍したいと考えております。」
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5. まとめ
システムエンジニア(SE)の就活において、キャリアプランの策定は極めて重要です。プランを明確にすることで、企業選びのミスマッチを防げるだけでなく、面接で説得力のある志望動機を伝えられ、入社後の計画的なスキルアップも可能になります。
SEにはプログラマーやインフラ、プロジェクトマネージャーなど多彩なキャリアパスがあります。進むべき道に迷わないためには、自己分析による強みの把握、市場ニーズの調査、目標設定、必要なスキルや資格の洗い出しという4ステップで計画を立てるのが有効です。
本記事で紹介した例文やステップを参考に、自身の興味と将来性を照らし合わせたキャリアプランを描き、納得のいく就活を成功させてください。
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