【MySQL入門】インストール方法から基本的な使い方、よく使うコマンドを解説

【MySQL入門】インストール方法から基本的な使い方、よく使うコマンドを解説
プログラミングを学習している方であれば「MySQL」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。この記事では、これからMySQLを学ぼうと考えている方への入門編として、インストール方法や基本的な操作方法、よく使う用語やコマンドなどを解説します。 また、MySQLを学ぶにあたっておすすめの方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

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1.MySQLとは

MySQLとは、世界中でもっとも多く利用されているデータベース管理システムの一つです。

システム開発において、データベース上にあるデータを効率的に管理するために使われるのがデータベース管理システム。さまざまなデータベース管理システムがありますが、アメリカのOracle社が提供するMySQLはオープンソースで誰でも自由に利用ができるため、非常に人気があります。

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2.MySQLの特徴

では、具体的にMySQLはほかのデータベース管理システムとどう違うのでしょうか。主な特徴としては次の3つです。

オープンソースで誰でも自由に利用可能

冒頭でもお伝えしたように、MySQLの主な特徴の一つとしてオープンソースであることが挙げられます。

オープンソースとは、システムの開発コードが一般に向けて公開されている仕組みのことを指します。通常、高性能のデータベース管理システムを利用するには数百万円といったコストがかかりますが、MySQLであれば基本的な機能は無料で利用することができます。

高度な機能や専門的なサポートが必要な場合は有料版も存在しています。

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Windows・Mac・LinuxなどさまざまなOSで利用できる

MySQLは、Windows・Mac・LinuxなどOSを問わずに利用できます。これはエンジニアにとって非常に大きなメリットです。というのも、何かのシステムを開発する場合、使い慣れたデータベースを選択できることは、作業の効率化につながるからです。

OSに依存するデータベースの場合、「今回の案件はWindowsだから●●は使えないな…」「今回はLinuxか…」と、プロジェクトごとに違うものを使わなくてはなりません。新しいプロジェクトが始まるたびに、新しいデータベースの勉強をしなおさなければならないのは大変ですよね。

MySQLは、OSに依存しない優れたデータベースとして、さまざまなシステムや現場で使われています。

コマンドラインで操作を行う

MySQLの操作は基本的にコマンドラインで行います。Windowsユーザーであれば、コマンドプロンプト(文字しか打ち込めない黒い画面)などを立ち上げ、そこにコマンド(命令)を打ち込んでいくスタイルです。MacやLinuxの場合はターミナルで操作をします。

コマンドラインでの作業は、最初はかなりの違和感があるはずです。しかし、慣れればマウスよりも早くて楽に操作でき、コマンドを使いこなせるようになれば、LinuxやUNIXも違和感なく触れるようになります。

IT系企業に就職すると、LinuxやUNIXを使う機会はそれなりに多いので、今のうちに慣れておくのはエンジニアを目指す上で大きなメリットとなり得ます。

MySQLの特徴について詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
関連記事:MySQLとは?特徴やできること・学習メリット・使い方・学習法を解説

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3.【準備】MySQLのインストール方法

MySQLを利用するにあたっての準備として、さっそくインストールしてみましょう。今回はWindowsへのインストール方法をご紹介します。

公式サイトでインストーラをダウンロードする

まずはMySQLの公式ダウンロードページにアクセスします。「Select Operating System」の中からMicrosoft Windowsを選択し、Go to Download Pageをクリックします。サイズが大きいモノと小さいモノ2つのインストーラーが表示されますが、今回はサイズが大きい方で解説していきます。

クリックするとダウンロードページに移動します。Oracle Web AccountへのLogin、もしくはSign Upが求められますが、いずれも必要ありません。「No thanks, just start my download.」をクリックするとダウンロードが始まります。

インストーラを起動してインストールする

ダウンロードできたらインストーラを起動して、インストールを開始します。

最初に「Choosing Set Up Type」と書かれた画面が出てきます。入門用にちょっと触ってみたいだけであれば、「Server only」を選択しましょう。

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初期設定を行い、インストール完了

インストール中にさまざまな設定に関する選択肢が表示されますが、はじめて触る方であれば基本的にはデフォルトのまま進めて問題ありません。

まれに「Check Requirements」という画面が出て先に進めなくなることがあります。これは、MySQLをインストールするのに必要なモノを意味しています。この場合、「Execute」を押すと、必要なパッケージをインストールしてくれるので、先に進めるようになるはずです。

途中でパスワードを入力する画面が出てくるので、各自入力してください。当然ですが、パスワードはしっかり覚えておきましょう。最終的に「Finish」ボタンを押せば、インストールが完了します。

MySQLを起動する

インストールが完了したら、MySQLを起動してみましょう。

画面左下Windowsマークを右クリックし「コンピューターの管理」をクリック⇒コンピューターの管理ウィンドウ左側の「サービスとアプリケーション」をクリック、「サービス」をクリックして進んでいきます。

サービスの一覧が表示されますが、その中にある「MySQL●●(●●はバージョンを示す数字)」をクリック。プロパティを表示し、「開始」をクリックすればMySQLが起動します。

インストール時の設定によっては、Windowsの起動と共にMySQLが立ち上がります(スタートアップの種類が「自動」の場合)。手動で起動・終了の管理をしたい場合には、スタートアップの種類を「手動」に変更しておきましょう。

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4.【入門】MySQLの基本的な操作方法

MySQLの基本となる操作方法について、順番に解説していきます。なお、こちらもWindowsにおける使い方を解説していきますのでMacをご利用の方はご注意ください。

データベースの作成

MySQLを利用する際は、最初にデータベースを作成します。ここで言うデータベースとは、フォルダのようなものです。

作成する前に、あらかじめ入っているデータベースを確認します。以下を打ち込んでみてください。

show databases;

すると、画面に以下が表示されるはずです。
 
Database
--------------------------------------
infomation_schema
mysql
preformance_schema
sys

これらはあらかじめ入っているデータベースです。次に、例として「shop」というデータベースを新たに作成します。以下を入力してみてください。
 
create database shop;

すると以下のように表示されます。
Query OK, 1 row affected (0.02 sec)

これは、了解のメッセージです。これによって「shop」という名前のデータベースが作成されました。名前は任意で付けることが可能です。

もう一度
show databases;

を入力すると、先ほどのデータベースに加え、shopが加わっているはずです。

つづいて
use shop;

と入力してください。これは「これからshopを使うよ」というコマンドです。shopフォルダに移動するようなイメージです。

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テーブルの作成

つづいてはテーブルを作成します。テーブルとは、実際にデータを格納するための入れ物のことです。まずは「items」というテーブルを作ってみます。下記を入力してみてください。
 

create table items (id int, name varchar(10), price int);

カッコ内のコマンドの意味としては「items」のテーブルは「id」「name」「price」という列を持っており、それぞれの列には整数(int)と文字列(varchar(10))と整数(int)が格納できるようになることを意味しています。

確認のため、以下を入力しましょう。 
show tables;

画面に以下が表示されるはずです。
 
Tables_in_shop
--------------------
items

これでテーブルが作られました。

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データの挿入

先ほど作ったテーブルにデータを挿入していきます。idに「1」を、nameに「guitar」を、そしてpriceに「50000」というデータを入れるとすると、次のコマンドを入力します。

insert into items (id, name, price) VALUES (1, 'guitar', 50000);

同様に以下を実施しましょう。
 
insert into items (id, name, price) VALUES (2, 'bass', 45000);

これで2行分のデータが挿入されました。

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データの抽出

次にテーブルに格納されているデータを見てみます。下記を入力しましょう。 

select * from items;

これは「itemsテーブルに格納されているデータ全てを抽出して」という意味です。
 
id | name | price
-------------------------------
1 | guitar | 50000
2 | bass | 45000

と表示されたかと思います。

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データの更新

つづいてはデータの更新です。「items」テーブル内にある「id」が「1」のデータについて、「price」を55000に更新するとします。コマンドは次のようになります。

update items set price=55000 where id=1;

データが問題なく更新されているかをチェックするため、以下を実行しましょう。
 
select * from items;

先ほど更新したようにデータが更新されているはずです。

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データの削除

つづいてはデータの削除です。以下を実行してみましょう。

delete from items where id=2;

これで「items」テーブルから、「id」が2のデータが削除されます。

insert, select, update, deleteは実際の現場でも頻繁に使用される、基本的なコマンドです。

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5.MySQL入門者が覚えておきたい用語

続いて、MySQL入門者が覚えておくと役立つ用語について解説していきます。

テーブル

テーブルはデータを格納するための容器です。エクセルの表のようなイメージです。「過不足なくテーブルを作れるか」が、データベース設計のカギを握っています。

カラム

カラムは列のことです。データベースでは、「カラムに何が入るのか」「どんな形式で入るのか」を明確に定義します。例えば「年齢」というカラムであれば、整数のみを受け付けるようにしますし、「住所」というカラムであれば、文字列を入力できるようにするはずです。

整数で定義されたカラムに文字列を入力しようとすると当然ながらエラーとなります。

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レコード

レコードはテーブルに記録されたデータ1行分のことです。会員情報を登録するテーブルであれば、「会員番号」「名前」などが登録されているはずです。

データ型

データ型には整数や文字列、日付や時刻などがあります。入力できるデータ型を明確にしておくことで、間違ったデータが入力されるのを防ぎます。

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RDB

リレーショナルデータベースの略です。RDBではエクセルの表のようなテーブルを複数つくり、データの管理を行います。

ネットショップであれば、「ユーザー」「商品」「購入履歴」といったテーブルが用意されるはずです。会員登録をすると、ユーザーテーブルに登録されます。ユーザーが何かを購入すると、商品テーブルの情報と組み合わせて購入履歴テーブルに登録されます。

このように、各テーブルが関係(リレーション)を持っていることから、リレーショナルデータベース(RDB)と呼ばれます。

クエリ

データベースに対する命令を「クエリ」と呼びます。前章でみたselectやupdateなどがクエリにあたります。

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6.MySQLのおすすめの学習方法

これからMySQLを習得したい方に、おすすめの学習方法を紹介します。

書籍で学ぶ

書籍を購入して体系的に学ぶのが、初心者の方が実践しやすい方法の一つでしょう。

インターネットでもMySQLに関するさまざまな情報が手に入りますが、体系的に学ぶには本の方がおすすめです。まずは「MySQL入門」といったタイトルの薄めの入門書を1冊こなしてみましょう。

挫折しないためにも、初めは薄めの読みやすい本で学ぶことがおすすめ。MySQLのイメージがつかめるはずです。

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Web上の学習サイトを活用する

「本だけだとなかなか勉強が進まない…」という方は、各種学習サイトの利用もおすすめです。入門者にありがちなつまずきポイントなどについても詳しく解説しているため、ひとりで黙々と学習するよりも挫折しにくいでしょう。なかでも環境構築が不要な「Progate」は初心者でもわかりやすい学習サイトです。

プログラミングスクールに通う

独学で学ぶのはハードルが低い、もしくは過去に挫折したことがあるという方であれば、プログラミングスクールに通って学ぶのもおすすめです。

プログラミングスクールであれば、基礎から体系的に学ぶことができ、分からないところがあればその都度講師の方に質問することもできます。もちろん独学で学ぶことに比べて費用はかかりますが、挫折することなく確実にスキルを身に着けたいのであれば、ぜひスクールも検討してみてください。

プログラミングスクールを選ぶ際は、MySQLだけでなく、LAMPなど関連する分野も学べるところを選ぶとより効率的にスキルを身に着けることができます。

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7.学生向け|MySQLができると就活に有利?

学生でプログラミングを勉強している方であれば、「MySQLって就活に役立つの?」ということも気になるかもしれません。

MySQLは多くの企業で使われているため、MySQLが使える人材は非常に重宝されます。しかし、新卒採用の場合は「コミュニケーション能力」や「仕事に対する意欲」といった技術面以外の部分も含めた、総合的な人物像で判断することが一般的です。

MySQLのスキルは就活でのアピールポイントにはなりますが、MySQLができるからといって内定に直接結びつくわけではないことを理解しておきましょう。

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8.まとめ

ここまで、MySQLの入門編として特徴や基本的な使い方についてご紹介してきました。MySQLは世界中のWebアプリケーションやITシステムで利用されるデータベース管理システムですので、基本的な知識を身に着けておくことでさまざまな場面で役立てることができるでしょう。

これからMySQLを勉強しようと考えている方は、まずは書籍で体系的に学び、Webサイトで実際に操作してみるのがおすすめです。また、独学はハードルが高いと感じる方はプログラミングスクールに通うことも検討してみてはいかがでしょうか。

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