システム運用とはどんな仕事?保守との違いは?新卒向けに詳しく解説!

システム運用とはどんな仕事?保守との違いは?新卒向けに詳しく解説!
システムエンジニアの仕事には、「システム運用」というものがあります。完成したシステムが安定的に稼働するためにとても重要な仕事です。実際、システム運用とはどのような仕事なのでしょうか? この記事ではこれから新卒でシステムエンジニアを目指し、システム運用の仕事に興味がある学生に向けて、システム運用の仕事内容や向いている人、キャリアパス、就活で有利になる資格などについて解説します。ぜひ最後までご覧ください。

 

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

1.システム運用とは?

システム運用とは、開発されたシステムが安定して稼働し続けるように、日々管理・監視・メンテナンスを行い、未然にトラブルを防ぐ仕事です。故障やトラブルでシステムを停止させないように先回りして、サーバやネットワーク、システムの監視・不具合のチェックを行います。
また、顧客データの定期バックアップを行い、システムデータを保全するのも大事な仕事です。トラブルなどでデータが喪失した際には、バックアップから復旧しシステムを正常に再開させます。新卒では、定期的なバックアップ作業や、システムを監視する業務などからスタートすることが多いでしょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

2.システム運用の仕事内容

システム運用では具体的に以下のような業務を行います。

  • ・システムの監視

    ・システム内で動いているサーバ、ネットワーク、アプリケーションなどが正常に稼働しているかを確認。不具合があれば修正。

    ・システム内のハードウェアやソフトウェア、データのバックアップ(資産管理)

    ・ウイルスや不正アクセスがないかなどのアクセス解析・監視

  • ・システムの業務管理

    ・システムの稼働やデータのバックアップに関するスケジュール管理・方法などを策定・見直し

    ・アクセスできるユーザーの登録や管理


このようにシステム運用の仕事は、システムやネットワーク、サーバ、アプリケーションなどのITや情報セキュリティに関する幅広い知識が必要となる仕事です。また、日常のバックアップ作業もデータ保全のために重要な業務であり、正確かつ丁寧に行うスキルが必要とされます。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

3.システム運用と保守の違い

システム運用と一緒に語られることが多い「システム保守」。同じ業務だと捉えられる方も多いですが、実際には異なります。
システム保守とはシステムの機能を維持・向上させ、長期的に利用できるようにするための仕事で、システムになにかトラブルや不具合が発生してしまったときに、すぐに修繕・復旧を行ったり、安定運用にするためにプログラムをアップデートを行います。つまり、システムになにかあったときに突発的に発生する業務です。
具体的にはハードウェアの点検・修正・交換、バグが発生しているプログラムの修正、安定運用のために必要な機能の追加等です。また、顧客からプログラムの仕様変更依頼があった際には、その対応をすることもあります。新卒では、軽微なプログラム修正などの初歩的な仕事から担当することが多いでしょう。

それに対して、システム運用はこのようなトラブルや不具合が起きないように事前に監視・対応する仕事なので、それぞれ役割が異なります。

システム開発では、システムの規模と人員配置、用意できるリソース次第で、保守と運用を1人で兼任するケースもあります。それほど大きくない規模のシステムの場合、一人でもシステムの全容を把握しやすいため、運用と保守を兼任すれば業務効率は上がります。
一方で、システムの規模が大きい場合は、一人あたりの業務量が多くなってしまうため、兼任することは難しいでしょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

4.システム運用に向いている人の特徴

システム運用には以下のような人に向いています。
 

  • ・自分の役割の大切さを理解して誇りを持てる人

    ・忍耐強く取り組むことができる人

    ・長期的な仕事にやりがいを感じる人

自分の役割の大切さを理解し誇りを持てる人

自分の役割の大切さを理解して誇りを持てる人は、運用・保守に向いています。なぜなら、運用・保守の仕事はIT環境の土台を支える重要な業務だからです。

周囲の人やお客様に直接褒めていただく機会が少ないからこそ、「自分は重要な役割を担っている」という誇りを持てなければ続けられないでしょう。

忍耐強く取り組むことができる人

忍耐強く取り組むことができる人も向いています。サーバーを安定的に利用し続けてもらうためには、日々の定期的なメンテナンスが必要不可欠だからです。

また、運用・保守は異なるサーバーでも業務内容に大きな違いはありません。毎日の仕事がルーティン化することも多く、定型的な作業を淡々とこなせなければ続けることは難しいでしょう。

長期的な仕事にやりがいを感じる人

長期的な仕事にやりがいを感じられる人も向いています。運用・保守での担当システムは不定期に変わることはなく、基本的に長期間同じ人が担当し続けるからです。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

5.システム運用からのキャリアパス

システム運用は未経験でもチャレンジできる職種ですが、経験を積んでサーバやネットワーク、アプリケーション等に関する知識を深めていくことで、将来的にはインフラエンジニアや開発エンジニアへのキャリアアップも可能です。

インフラエンジニアへのステップアップ

システム運用からインフラエンジニアにキャリアアップしたい場合は、運用・保守業務とともに担当するシステムの構造や設計を考えるようにすると良いでしょう。また、時間に余裕がある場合は、資格を取得したり、実際にサーバーを構築したりするのも有効です。
現在、IT化が急速に進んでいる昨今、多くの企業がオンプレミスからクラウドに移行することが予想されます。そのため、クラウド環境において、サーバーやネットワークなどのインフラの設計・構築・運用・保守などを行うクラウドエンジニアは今後も高い需要が見込まれています。

開発系エンジニアへのステップアップ

システム運用の仕事をしていると、ユーザー視点でシステムを見る機会が多いため、開発系エンジニアに必要なスキルも身につきます。
ユーザーが理解しやすく使いやすいシステムを開発するうえで、ユーザーの視点に立つという感覚は必要不可欠です。自然とユーザー視点でシステムを見れる運用・保守業務は、開発系エンジニアへのステップアップで有利に働くでしょう。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

6.新卒でシステム運用を担当するメリット・デメリット

ここでは、新卒でシステム運用業務を担当するメリット・デメリットについて解説します。

システム運用を担当するメリット

システム運用業務では、システム全体の監視や、バックアップなどを日々行うことで、システムの基本知識を習得することができます。将来インフラエンジニアやプロジェクトマネージャーなどへキャリアアップするためのベーススキルとなるでしょう。
また、緻密で地道な業務であるため、仕事に対する忍耐力やロジカルシンキングも早期に身につけることができるでしょう。

システム運用を担当するデメリット

運用の仕事がハードと言われる主な理由の一つとして、休日出勤や夜勤シフトが多いことがあります。システムは24時間安定した稼働が求められるため、何か不具合があった場合には休日や深夜でも対応を余儀なくされます。システムの稼働状況に合わせてエンジニアの業務が発生するので、ときには不規則な勤務をしなければならず、生活リズムが崩れることがあるのがデメリットの1つです。
また、仕事内容が日々の確実な運用のためのルーチンワークが多いため、新しいことを学ぶ機会は比較的少なく、自分自身の成長を感じづらい場合があります。好奇心旺盛で積極的に新しい技術や情報に触れにいける人ではないと続けるのは難しいかもしれません。

運用・保守業務が楽といわれる理由

運用・保守業務は楽と言われることもあるようです。運用保守業務は新しいシステムを開発する必要がなく、求められる技術範囲がそれほど広くないからです。

また、業務がある程度パターン化されていることも楽と言われる理由の一つです。環境構築は、サーバーやネットワークが違っていても基本的な手順は変わりません。そのため、システムごとに知識やスキルを身につける必要性は薄いと言えます。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

7.新卒採用で必要なスキル・おすすめ資格

システム運用の仕事をするのに、特別に必要な資格はありません。ただし、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験を持っておくと、新卒採用で有利に働く可能性があります。

基本情報技術者試験とは、情報処理技術者としての基本的な知識量を測る国家試験のことです。資格試験はIPA(情報処理推進機構)が実施しており、取得することでITを活用した戦略の立案やシステムに関する基本的知識・技能を持っていることをアピールできます。
しかし、出題は広範囲にわたることから決して合格率は高くありません。新卒で運用・保守の業務に就きたい場合は、大きなアピールになるでしょう。

基本情報技術者試験よりもレベルの高い資格を取得したい場合は、応用情報技術者試験を取得しましょう。応用情報技術者試験はITSSのスキルレベル3にあたる試験で、資格を取得することで応用的なスキルを身につけていることが証明されます。

関連記事:基本情報技術者試験の合格率は?難易度や勉強にかかる時間について

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

ITエンジニア就活支援サービスに登録する

8.まとめ

システム運用は、安定的にシステムを稼働させるための重要な業務であり、主にシステムエンジニアが担当します。いずれも基本的にはさまざまなノウハウを身につけることができる業務であり、将来インフラエンジニアやプロジェクトマネージャーといった職種を目指す場合は触れておくべきでしょう。

ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー

レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

就活アドバイザーに相談してみる

レバテックカレッジ 就活まで支援するエンジニア志望学生のためのプログラミングスクール