女性システムエンジニアの実態!割合・年収と未経験から受かるコツ

女性システムエンジニアの実態!割合・年収と未経験から受かるコツ
システムエンジニアという職業に興味を持っている方の中には、女性がこの業界でどのように活躍しているのか、気になっている方も多いでしょう。近年では働き方改革が進み、女性エンジニアの活躍の場も広がりつつあります。

本記事では、女性システムエンジニアの実際の割合や年収、働くメリットとデメリット、そして未経験からシステムエンジニアになるための具体的な方法について、詳しく解説していきます。
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1. 女性システムエンジニアの割合と現状

まず、女性システムエンジニアがIT業界においてどのくらいの割合で働いているのか、そしてどのくらいの報酬を得ているのかを見ていきましょう。実際の数字を知ることで、女性エンジニアの現状をより具体的に理解することができるでしょう。

 IT業界における女性SEの割合

一般社団法人情報サービス産業協会が2025年に公開した「2024年版 情報サービス産業 基本統計調査」によると、調査対象となった企業のITエンジニア全体が199,484人、そのうち女性エンジニアは41,942人と報告されています。構成比としては21%に相当します。

この数字だけを見ると、男性が7割以上を占め、確かに女性が少ない職場であることは事実です。しかし、この割合は年々増加傾向にあり、企業も積極的に女性エンジニアの採用を進めています。特に大手IT企業やWeb系企業では、女性エンジニアの比率を高めるための取り組みを実施しており、働きやすい環境づくりにも力を入れています。現状で女性のシステムエンジニアが少ないからといって、この先も活躍できないわけではありません。

むしろ、コミュニケーション能力が評価される場面も多く、これからの時代にはますます重要な存在になっていくでしょう。

女性SEの平均年収

厚生労働省による「令和6年賃金構造基本統計調査」によれば、女性システムエンジニアの平均年収は、約472.5万円(月給32.4万円 × 12ヶ月 + 賞与83.7万円)が目安となっています。

出典:厚生労働省ホームページ (https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2024/index.html
※「職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」ソフトウェア作成者、企業規模計(10人以上) より

国税庁が発表する「令和6年分 民間給与実態統計調査」では、会社員全体の平均年収は478万円、そのうち女性の平均年収は333万円と報告されています。女性システムエンジニアの年収は、女性の平均と比べて100万円以上も高い水準であるとわかります。

出典:国税庁ホームページ(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2024.htm

ただし、エンジニア自身の経験やスキル、勤務する企業の規模によっても年収は大きく変動することに注意しましょう。IT業界は実力主義の傾向が強いため、性別に関係なく成果が評価される環境が整っています。そのためキャリアアップを重ねることで、年収1,000万円以上を目指すことも十分に可能なので、経済的な成功を目指す女性にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

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2. 女性がシステムエンジニアとして働くメリット

女性がシステムエンジニアとして働くことには、次のような多くのメリットが存在します。
 
  • ・専門スキルを身につけてキャリアアップできる

  • ・リモートワーク、在宅勤務で柔軟な働き方ができる

  • ・男女の給与格差が少ない職種で働ける


これらのメリットを順番に解説しますので、これからのキャリア選択の参考にしてみてください。

専門スキルを身につけてキャリアアップできる

システムエンジニアは、プログラミングやシステム設計といった専門的なスキルを身につけ、キャリアアップを図れる職業です。これらのスキルは時代が変わっても価値が下がりにくく、長期的なキャリア形成に役立つ傾向にあります。現場での開発経験を積むことで、より上流工程であるプロジェクト管理やシステムアーキテクトといった役割にステップアップすることも可能です。

また、エンジニアとしてのスキルアップは自分の努力次第であり、性別に関係なく成長できる環境があります。資格取得やスキルアップのための研修制度を整えている企業も多く、性別を気にせず市場価値を高めていくことができます。専門性を武器にすることで転職の際にも有利になり、自分の希望する働き方や条件を選びやすくなるというメリットもあります。

リモートワーク・在宅勤務で柔軟な働き方ができる

システムエンジニアの仕事は、基本的にパソコンとインターネット環境があれば、どこでも業務をこなすことができます。リモートワークや在宅勤務を導入している企業も多く、柔軟な働き方が可能な点が大きなメリットです。通勤時間を削減して、プライベートの時間を充実させることができるほか、家事や育児との両立もしやすくなります。

特に結婚や出産といったライフプランを考えている女性にとっては、働く場所・時間を自由に選べることは大きなメリットになるでしょう。時短勤務やフレックスタイム制度を活用することで、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択できるという柔軟性は、システムエンジニアならではの魅力の一つです。

男女の給与格差が少ない職種で働ける

IT業界は、他の業界と比較して男女の給与格差が少ない傾向があります。これは成果や技術力が評価の中心となる実力主義の文化が根付いているためです。性別に関係なく、同じスキルや経験を持っていれば同じように評価される環境が整っているのです。昇給や昇格の基準も透明性が高いため、女性だからといって不平・不満を感じにくい職場が多いです。

また、女性管理職の登用を積極的に進めている企業も増えており、キャリアアップの機会も男女平等に提供されています。高収入・好待遇の働き方を手に入れたい方にとっては、システムエンジニアは有力な就職先の候補となるでしょう。

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3. 女性システムエンジニアがつらい・大変と感じる理由

女性がシステムエンジニアとして働く上で多くのメリットがある一方で、つらい・大変と感じる場面もあります。ここでは以下の3つの観点から、女性エンジニアの大変さについてご紹介します。
 
  • ・男性社会で働きづらさを感じることがある

  • ・長時間労働、残業が多く体力的にきつい

  • ・結婚・出産後のキャリアプランに不安がある


入社前後のギャップでストレスを抱えてしまうことがないよう、これらの現実もしっかりと理解しておきましょう。

男性社会で働きづらさを感じることがある

女性のシステムエンジニアが増えているとはいえ、IT業界はまだまだ男性社会です。そのため同じ職場で女性が一人だけ、あるいは少数派としてチームに配属されることも珍しくありません。男性ばかりの環境では、コミュニケーションのとり方に戸惑ったり、話題についていけなかったりすることもあるでしょう。

また、相手には悪意がなかったとしても、女性だからという理由で技術力を疑われたり、雑用を任されやすかったりすることも考えられます。こうした状況は本人の能力とは関係なく、働く上でのストレスを感じる原因となります。近年では女性エンジニアを増やすための取り組みを行う企業が増えており、働きやすい環境づくりを進めている企業を就職先として選ぶことが大切です。

長時間労働・残業が多く体力的にきつい

システムエンジニアの仕事は、プロジェクトの納期が迫ると、残業や休日出勤が発生することがあります。特にシステムのリリース前や不具合対応の際には、長時間労働を余儀なくされることも少なくありません。体力的にも精神的にも負担が大きく、つらいと感じる女性エンジニアは多いです。

また、深夜や早朝の作業が発生する場合もあり、生活リズムが崩れやすいという問題もあります。ただし、すべての企業が長時間労働を強いるわけではなく、働き方改革を進めている企業なら残業時間の管理も徹底されています。入社前に、企業の平均残業時間や働き方の実態をリサーチしておき、自分のライフスタイルに合った企業を選ぶことが重要です。

結婚・出産後のキャリアプランに不安がある

女性システムエンジニアにとって、結婚・出産後もキャリアを継続できるかどうかは重要な条件の一つでしょう。産休や育休を取得した後、職場に復帰できるのか、復帰後も以前と同じように働けるのかといった不安を抱える人は少なくありません。子育てをしながら、プロジェクトの責任を果たせるのかという心配もあるでしょう。

そのためエンジニアとして長期的なキャリア形成を目指すなら、育児支援制度を充実させている企業や、時短勤務・リモートワークを積極的に認めている職場を選ぶことが大切です。産休・育休の取得実績や復帰率、女性管理職の割合なども確認しておくと、後悔のない職場選びに役立つでしょう。

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4. 女性システムエンジニアが少ない3つの理由

ここまで女性システムエンジニアの現状やメリット・デメリットについて見てきましたが、他の業界・職種と比べると、やはり女性にとってはメリットが大きい働き方です。

にもかかわらず、なぜ女性エンジニアの割合が少ないのでしょうか。その背景として考えられる、3つの理由についてもご紹介します。
 
  • ・理系、IT分野に進む女性が少ないから

  • ・長時間労働のイメージが定着しているから

  • ・ロールモデル、先輩の女性SEが少ないから


これらの構造も理解した上で、システムエンジニアとしてのキャリアを歩むかどうかを判断してみてください。

理系・IT分野に進む女性が少ないから

女性システムエンジニアが少ない根本的な理由の一つに、そもそも理系やIT分野を選択する女性が少ないことにあります。大学の工学部や情報系学部では、女性の割合が低く、男子学生が多い傾向にあります。これは古くからの慣習や幼少期からの教育により、「理系は男性向き」というイメージが形成されていることが原因かもしれません。

また、ITやプログラミングに触れる機会が少ないことも、興味を持ちにくい原因の一つです。ここ数年では小学校からプログラミング教育が始まり、女性向けのIT教育イベントも増えてきているため、今後は理系やIT分野に進む女性が増えていくことが考えられます。

長時間労働のイメージが定着しているから

IT業界やシステムエンジニアの仕事に対して、「長時間労働が当たり前」「残業や休日出勤が多い」というイメージが定着していることも、女性が敬遠する理由の一つです。確かにプロジェクトによっては忙しい時期があり、長時間労働が発生することもあります。しかし、すべての企業に当てはまるわけではなく、働き方改革を進めている企業では、労働時間の管理が徹底されています。

また、リモートワークやフレックスタイム制度を導入することで、柔軟な働き方を実現している企業が多いのも、IT業界ならではの魅力です。こうした実態がまだ知られておらず、ネガティブなイメージばかりが先行してしまうことで、女性から敬遠されやすくなっているのです。

ロールモデル・先輩の女性SEが少ないから

女性システムエンジニアが少ない理由として、身近に参考にできるロールモデルや先輩の女性システムエンジニアが少ないことも挙げられます。将来のキャリアを考える際、同じ立場の先輩がどのように働いているのかを知ることは、モチベーションの維持のためにも役立ちます。

しかし、現状では女性エンジニアの割合が低いため、結婚や出産を経験しながら働き続けているなど、活躍する先輩を見つけることが難しい状況があります。お手本となるロールモデルが少ないと、自分がこの業界で長く働けるかどうかをイメージしにくく、不安を感じやすくなります。その結果、IT業界へ進む女性の数が伸び悩んでいるのです。

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5. 未経験から女性システムエンジニア採用に受かるコツ

最後に、実際に未経験から女性システムエンジニアを目指す場合に、どのような就活対策に取り組めば良いのかを解説します。
 
  • ・プログラミングスクールで基礎を学ぶ

  • ・コミュニケーション力を活かす

  • ・資格取得でスキルを証明する


これらのポイントを実践しながら、就活を有利に進めましょう。

プログラミングスクールで基礎を学ぶ

未経験からシステムエンジニアを目指す場合、まずはプログラミングの基礎を学ぶことが大切です。独学でも学習は可能ですが、初心者からスタートするならプログラミングスクールを利用して効率的にスキルを学ぶと良いでしょう。独学と比べて講師に質問できる環境があるので、つまずいたときにもすぐに解決できて、挫折しにくいメリットがあります。

近年では女性向けのプログラミングスクールやコースも増えており、同じ目標を持つ仲間と一緒に学べる環境が整っています。スクールで学んだ内容をポートフォリオとしてまとめることで、選考でも自分のスキルをアピールしやすくなるでしょう。

コミュニケーション力を活かす

システムエンジニアの仕事はプログラミングだけではありません。クライアント企業の要望を正確に汲み取り、チームメンバーと協力してプロジェクトを進めるためには、高いコミュニケーション能力が必要です。

たとえ未経験であっても、これまでの経験で培ったコミュニケーション力をアピールすることで、採用担当者に好印象を与えることができます。アルバイトやサークル活動でのチームワークを発揮したこと、チーム内での調整役を務めた経験などを具体的に伝えると効果的です。

新卒採用ではむしろ、技術力よりもコミュニケーション力が評価されやすいことを意識しながら、自分の強みを積極的にアピールしましょう。

資格取得でスキルを証明する

未経験からシステムエンジニアを目指す場合、資格を取得することで、自分のスキルを客観的に証明することができます。IT系には、初心者向けのものから専門的なものまで、さまざまな種類の国家資格があります。

たとえば「ITパスポート試験」は、IT業界の基礎知識を証明する国家資格であり、未経験者でも比較的取得しやすいです。「基本情報技術者試験」は、システムエンジニアとしての基礎的な知識を証明する資格として、企業からも評価されやすい傾向にあります。

資格を取得しておくことで、IT系のスキル・知識に対する学習意欲を示すことができるので、選考でも有利に働きやすくなります。資格取得に向けて勉強する中で、システムエンジニアの業務に必要な知識も身につくため、入社後の研修・OJTもスムーズになるでしょう。

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6. まとめ

IT業界における女性エンジニアの割合は21%とまだ少ないですが、働き方改革が進み、リモートワークや育児支援制度が充実してきています。スキルを身につけたり、自身の強みを活かしたりすることで未経験からでも十分に内定を目指すことができます。

また、専門スキルを身につけることで長期的なキャリア形成がしやすく、男女の給与格差も少ないため、経済的に成功したい女性にとって魅力的な就職先です。一方で、男性社会での働きづらさや長時間労働、キャリアプランへの不安といった課題が存在するのも事実です。

後悔のない就職先を選べるよう、働き方やロールモデルが社内にいるかをしっかりと確認することが大切です。

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