ガクチカとは?企業に好印象の書き方・例文・本当にない時の対処法

ガクチカとは?企業に好印象の書き方・例文・本当にない時の対処法
本記事では、そもそもガクチカとは何か、なぜ企業がそれを重視するのかという基本から、採用担当者の心に響く効果的な書き方、さらには具体的な例文までを詳しく解説します。また、「本当にガクチカが見つからない」という方のために、自分らしいエピソードを発掘するための具体的な対処法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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1. ガクチカとは?

ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」を略した就活用語です。エントリーシートや面接で頻繁に問われる定番の質問であり、多くの企業がその内容を重視しています。ガクチカで重要なのは、単に「何を成し遂げたか」という活動内容や成果・実績そのものではなく、その経験を通じて「何を学び、どのように成長したか」という点です。

企業はガクチカを通じて、あなたが物事にどのように向き合い、困難をどう乗り越える人物なのかを知ろうとしています。つまり、あなたのポテンシャルや人柄、価値観を判断するための重要な材料となるのです。派手な実績や特別な経験である必要はありません。あなた自身の言葉で、一つの経験を深く掘り下げて語ることが求められます。

就活でガクチカが重視される背景

企業が就活でガクチカを重視することには、明確な理由があります。それは過去の行動パターンから、入社後の未来の働きぶりを予測するためです。学生時代に何かに打ち込んだ経験は、その人の思考の癖や行動特性、モチベーションの源泉を色濃く反映します。

たとえば、目標達成のためにどのような計画を立て、壁にぶつかった時にどう対処し、周りの人間とどう協力したのか。こうした具体的なエピソードから、企業はあなたの「入社後の仕事への向き合い方」を見極めようとしています。

入社後、未知の業務や困難な課題に直面した際に、あなたがどのように考え、行動してくれるのか。ガクチカはそのシミュレーションとしての役割を果たします。だからこそガクチカでは、結果の派手さよりも、そこに至るまでのプロセスが重要視されるのです。

ガクチカと自己PR・志望動機の違い

ガクチカと自己PR・志望動機は、それぞれ似ているようでいて、企業が知りたいポイントが明確に異なります。ガクチカは、先述の通り「経験のプロセス」を通じて、あなたのポテンシャルや人柄を伝えるものです。

一方で自己PRは、あなた自身が持つ「強みやスキル」を直接的にアピールする項目です。「私の強みは〇〇です」と明確に述べ、その根拠として具体的なエピソードを添えます。そして志望動機は「なぜこの会社で働きたいのか」という入社意欲や情熱を伝えることに特化しています。

これら3つはそれぞれ独立しているのではなく、「ガクチカの経験を通じて得た強みを(自己PR)、貴社でこのように活かしたい(志望動機)」というように、互いに連携させることで一貫性のある強力なエントリーシートを作ることができるのです。

ガクチカは何個あるといい?

なお、ガクチカのエピソードは、最低でも2〜3個は準備しておくことをおすすめします。最も自信のあるメインのガクチカを一つ深く掘り下げておき、それ以外にサブのガクチカをいくつか用意しておくイメージです。というのも、面接では「それ以外に頑張ったことはありますか?」と追加で質問されることがあるほか、企業によっては複数のガクチカの提出を求められるケースもあるからです。

また、応募する企業の社風や求める人物像に合わせて、提示するエピソードを使い分けるという戦略も有効です。たとえば、チームワークを重視する企業には協調性をアピールできるエピソード、チャレンジ精神を求める企業には主体的に行動したエピソードを話すなど。複数の引き出しを持っておくことで、どんな状況にも焦らず柔軟に対応できるようになるでしょう。

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2. 企業に好印象を与えるガクチカの書き方

ガクチカは、ただ経験を書き連ねるだけでは採用担当者には響くことはありません。自分の人柄やポテンシャルを効果的に伝え、好印象を与えるためには、以下のようなコツを押さえておくのが有効です。
 

  • ・結果よりもプロセスを深掘りしながら書く

  • ・具体的な数値、データやエピソードを盛り込む

  • ・求める人物像に沿った内容にする


一つひとつ解説しますので、自分のエピソードにも当てはめつつ、取り入れてみてください。

結果よりもプロセスを深掘りしながら書く

ガクチカにおいて企業が最も知りたいのは、「大会で優勝した」「売上を〇倍にした」といった華々しい結果そのものではありません。もちろん、結果を出すこと自体は素晴らしいことですが、それ以上に「その結果に至るまでに、どのような課題があり、どう考え、どう行動したのか」というプロセスの方が重視されます。というのも、そのプロセスの中にこそ、あなたの強みや価値観、仕事への取り組み方が表れるからです。

たとえば「売上が伸び悩んでいたアルバイト先で、SNSでの情報発信を強化し、前年比120%の売上を達成した」という結果だけでは不十分です。「なぜSNSなのか」「どんな内容を発信したのか」「周りをどう巻き込んだのか」といった具体的な行動と思考の過程を丁寧に描写することで、あなたの課題解決能力や主体性を効果的にアピールできるのです。

具体的な数値・データやエピソードを盛り込む

ガクチカの説得力を飛躍的に高めるのが、具体的な数値やデータ、そして客観的な事実に基づいたエピソードです。「サークルの新入生勧誘を頑張りました」という漠然とした表現では、あなたの努力は伝わりません。「前年度5人だった新入部員数を、SNSの投稿頻度を週2回から5回に増やし、体験入部会を3回企画した結果、15人にまで増やすことができた」のように、具体的な数字を用いることで事実としての説得力が生まれます。

また、「大変だった」「頑張った」といった主観的な言葉だけでなく、「毎日3時間、〇〇の練習に取り組んだ」「メンバー一人ひとりと30分の面談を実施した」など、第三者が見ても行動量が分かるような客観的なエピソードを盛り込むことも効果的です。

求める人物像に沿った内容にする

どれだけ素晴らしいガクチカであっても、応募先の企業が求める人物像とのズレがあると、効果的なアピールにはなりません。企業は自社の文化にマッチする、入社後に活躍してくれる可能性の高い人材を求めています。そのためまずは企業の採用サイトやパンフレットを読み込み、どのような人物像が求められているのかを徹底的に分析することが不可欠です。「主体性」「協調性」「チャレンジ精神」など、企業が掲げるキーワードを把握した上で、自分のガクチカエピソードの中から、そのキーワードと合致する側面を切り取ってアピールしましょう。

たとえば、求める人物像が「周囲を巻き込み、チームで成果を出せる人材」なのであれば、個人で黙々と努力したエピソードよりも、チームの中で自分がどのように貢献したのかを重点的に語るのが有効です。

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3. ライバルと差をつける強いガクチカのテンプレート

これまで解説してきたポイントを踏まえ、実際にガクチカを作成するための具体的なテンプレートを紹介します。この型に沿って構成することで、伝えたい内容が整理され、論理的で分かりやすい文章を用意することができます。

なお、エントリーシートのガクチカは、指定がなければ400字程度でまとめるのが一般的です。文字数の指定がある場合には、指定文字数の9割以上を埋めることを目標にしましょう。

また、ガクチカは面接の場で口頭で伝えることも多くあります。その場合は、時間に合わせて文字数を調整して原稿を用意しておくと安心です。人が1分間に話せる文字数は300字程度が目安なので、「1分でお願いします」と言われたら300字、「30秒なら」150字程度に要約して話せるよう、事前に準備しておきましょう。

書き出し:結論

ガクチカでは最初に、あなたが学生時代に最も力を入れた活動と、その中で得た学びや強みを簡潔に述べます。「私が学生時代に最も力を注いだのは〇〇です。この経験から△△という強みを培いました」というように、話の結論を最初に示しましょう。こうした結論ファーストの書き方ができると、採用担当者はあなたがこれから何を話そうとしているのかが理解しやすくなり、その後の話にも集中しやすくなります。だらだらと長く書かずに、一文で言い切ることがポイントです。

本文:具体的なエピソード

次に、書き出しで述べた結論を裏付けるための具体的なエピソードを述べます。ここがガクチカの最も重要な部分であり、あなたの人柄や能力を伝えるための場面です。まずは、その活動においてどのような課題・困難があったのか、あるいはどのような目標を掲げていたのかを明確に示しましょう。

たとえば、「サークルの参加率が低く、メンバーの士気が下がっていた」といった状況を伝えます。続いて、その課題や目標に対して、あなたがどのように考え、具体的にどのような行動を起こしたのかを述べます。「各メンバーと面談を行い、参加できない理由をヒアリングした上で、オンライン参加も可能なハイブリッド形式の活動を提案・実行した」など、自分自身の工夫や主体的な動きを描写することが重要です。

そして最後に、あなたの行動によって状況がどのように変化したのかを、客観的な事実や数値を用いて示して締めくくりましょう。「結果として、毎回の参加率が30%から80%に向上し、その年の退部者もゼロになった」といった形で、行動の成果を明確に伝えましょう。

締め方:入社後どう活かすか

ガクチカはエピソードを語るだけで終わらせず、最後にその経験から得た学びや強みを、入社後にどのように活かしていきたいかを述べて締めくくるのが理想です。「この経験で培った課題解決能力を活かし、貴社の〇〇という事業で貢献したいと考えております」というように、企業への貢献意欲を示すのがコツです。こうすることで採用担当者は、あなたが自社へ入社後、現場で活躍する姿を具体的にイメージしやすくなるからです。

企業研究で得た知識もここに盛り込み、「この会社だからこそ、自分のこの力を活かしたい」という熱意を伝えることができると、単なる自己満足のエピソードではない、未来を見据えたアピールが完成します。

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4. 8つのテーマごとのガクチカ例文

ここからはガクチカの具体的な作成イメージを持つために、8つの異なるテーマごとのガクチカ例文を紹介します。
 

  • ・アルバイト、インターンがテーマのガクチカ例文

  • ・サークル、部活がテーマのガクチカ例文

  • ・ボランティアがテーマのガクチカ例文

  • ・旅行がテーマのガクチカ例文

  • ・趣味がテーマのガクチカ例文

  • ・筋トレがテーマのガクチカ例文

  • ・学業や資格取得、留学がテーマのガクチカ例文

  • ・高校時代の受験がテーマのガクチカ例文


これらの例文は、あくまで一つのサンプルです。例文の構成・文章構造を参考にしながら、自分自身のオリジナルのエピソードを自分の言葉で語るようにしましょう。

アルバイト・インターンがテーマのガクチカ例文

私が学生時代に最も力を入れたのは、ITベンチャー企業での長期インターンシップです。この経験から、主体的に課題を発見し、周囲を巻き込みながら解決に導く力を培いました。

当初、私が所属していたチームでは、日々の業務報告が非効率なフォーマットで行われており、情報の共有漏れや認識の齟齬が頻発していました。私はこの状況を改善するため、まずチームメンバー全員にヒアリングを行い、現状の報告形式の何が問題か、どのような情報が必要かを洗い出しました。その上で、必要な項目を網羅しつつ、誰でも直感的に入力できるような報告テンプレートを提案・作成しました。当初は慣れない形式に戸惑う声もありましたが、粘り強く導入のメリットを説明し、使い方をレクチャーすることで、徐々にチーム全体に浸透させることができました。

結果として、報告にかかる時間が一人あたり1日平均10分短縮され、チーム内の情報共有も円滑になりました。この経験で培った課題発見力と実行力を、貴社のエンジニアとして、チームの生産性向上に活かしたいと考えております。

サークル・部活がテーマのガクチカ例文

私が学生時代に最も力を入れた活動は、所属していたフットサルサークルの新歓活動です。私はこの経験から、明確な目標を設定し、達成に向けて粘り強く努力する継続力を学びました。

私のサークルは、前年度の新入部員がわずか3名と、存続の危機にありました。そこで私は新歓担当として「前年度の5倍にあたる15名の新入部員を獲得する」という具体的な目標を掲げました。目標達成のため、私は2つの施策を実行しました。1つ目は、SNSでの情報発信の抜本的な見直しです。これまでの活動報告だけでなく、サークルメンバーの紹介やフットサル初心者向けの技術解説といった、新入生が興味を持つようなコンテンツを毎日投稿しました。2つ目は、体験練習会の内容を改善し、参加者全員が楽しめるようなミニゲーム中心のプログラムに変更したことです。

その結果、体験練習会には昨年比3倍の延べ60名が参加し、最終的に18名の新入部員を迎えることができました。この経験で培った目標達成への粘り強さを、貴社での業務においても発揮していきたいです。

ボランティアがテーマのガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたのは、地域の子供たちにプログラミングを教えるボランティア活動です。この経験から私は、相手の立場やレベルに合わせて、物事を分かりやすく伝えることの重要性を学びました。

活動を始めた当初、私は自分の知識を一方的に話すばかりで、子供たちの反応は芳しくありませんでした。「プログラミングは難しい」という先入観を取り除くことが最初の課題だと考えた私は、専門用語の使用を一切やめ、ゲームのキャラクターやアニメのストーリーを例えに用いるなど、子供たちが親しみやすい言葉で説明するよう工夫しました。分からないことがあっても質問しやすいように、常に笑顔で接し、「まずやってみよう」という声かけを意識しました。

その結果、当初はPCに触るのも不安そうだった子供たちが、最終的には簡単なゲームを自力で作り上げるまでに成長してくれました。この経験で培った「相手の目線に立ったコミュニケーション能力」を、貴社でお客様の課題を深く理解し、最適なソリューションを提案するために活かしたいです。

旅行がテーマのガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたのは、大学2年生の夏休みに実行した1ヶ月間の東南アジア一人旅です。この経験を通じて、予期せぬ事態にも冷静に対応できる問題解決能力と計画性が身につきました。

この旅行では、現地の交通機関の遅延や、予約していたホテルが閉鎖しているなど、日本では考えられないようなトラブルに何度も見舞われました。特に旅の途中でスマートフォンを紛失した際は、地図も連絡手段もない状況に陥り、途方に暮れかけました。しかし、私は「ここで立ち止まっていても何も解決しない」と考えを切り替え、片言の英語とジェスチャーを駆使して現地の人に道を尋ね、警察署に駆け込み、なんとかその日の宿に辿り着くことができました。

この経験から、どんな状況でも落ち着いて、今できる最善の策は何かを考えて行動する力が身につきました。 また、限られた予算と時間の中で最大限旅を楽しむため、事前に綿密な情報収集とスケジュール管理を行ったことで、計画的に物事を進める重要性も学びました。この旅で得た問題解決能力と計画性を、貴社のプロジェクトマネージャーとして活かしていきたいです。

趣味がテーマのガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたのは、趣味であるイラスト制作です。継続的なインプットとアウトプットを繰り返すことで、スキルを向上させる自己学習能力を養った活動でした。

大学から本格的にデジタルイラストを始めた私は、当初、自分の思い描くような絵が全く描けず、何度も挫折しそうになりました。そこで私は、毎日必ず1枚は作品を完成させるという目標を自身に課しました。ただ描くだけでなく、上達のために2つのことを習慣化しました。1つは、好きなイラストレーターの作品を徹底的に模写し、その技術を分析・吸収すること。もう1つは、完成した作品をSNSに投稿し、第三者からの客観的なフィードバックをもらうことです。厳しい意見に落ち込むこともありましたが、それらを真摯に受け止め、次の作品に活かすというサイクルを3年間ひたすら繰り返しました。

その結果、当初は数えるほどだったSNSのフォロワーも1万人を超え、企業からイラスト制作の依頼をいただくまでになりました。この経験で培った自己学習能力と継続力を、新しい技術の習得が求められるIT業界で活かしていきたいです。

筋トレがテーマのガクチカ例文

私が学生時代に最も力を入れたのは、3年間にわたる筋力トレーニングです。この経験から、長期的な目標を設定し、その達成のために論理的にアプローチする能力と、地道な努力を継続する力を身につけました。

大学入学当初、体重50kgと痩せ型だった私は、「健康的でたくましい身体になる」という目標を立て、自宅でのトレーニングを開始しました。最初は闇雲に腕立て伏せを繰り返すだけで、思うような成果が出ませんでした。そこで私は、専門書や論文を読み込み、栄養学や解剖学の知識を学びました。そして自身の目標から逆算し、「摂取カロリーの計算」「トレーニングの分割法」といった論理的なアプローチに基づいた、1年単位の長期的なトレーニング計画と食事管理を実践しました。思うように体重が増えない停滞期もありましたが、その都度、計画を見直し、試行錯誤を繰り返しました。

その結果、3年間で体重を20kg増やすことに成功し、目標としていた身体を手に入れることができました。この経験で培った論理的アプローチ能力と継続力を、貴社のエンジニアとして、複雑な課題解決に粘り強く取り組む上で活かせると考えております。

学業・資格・留学がテーマのガクチカ例文

私が学生時代に最も力を注いだのは、大学のゼミ活動における共同論文の執筆です。この経験を通じ、多様な意見を持つメンバーと協力し、一つの目標に向かってチームをまとめる調整力を養いました。

私たちのチームは、当初「AI技術の倫理的課題」という大きなテーマしか決まっておらず、各メンバーの関心もバラバラで、議論が全く進まないという課題に直面しました。私は、まず全員の意見を可視化することが重要だと考え、それぞれの問題意識や主張を付箋に書き出し、ホワイトボード上で整理することを提案しました。そして、それぞれの意見の共通点や相違点を分析し、「自動運転技術におけるトロッコ問題」という、全員が納得できる具体的な研究テーマへと議論を収束させました。その後も、各々の得意分野を活かした役割分担を明確にし、定期的な進捗共有会を設けることで、チームとしての一体感を醸成しました。

その結果、私たちの論文はゼミ内で最も高い評価を受け、学内の論文コンテストで優秀賞をいただくことができました。この経験で培った調整力を、貴社でさまざまな関係者と関わるプロジェクトを円滑に進めるために活かしたいです。

高校時代の受験がテーマのガクチカ例文

私が学生時代に最も力を注いだのは、高校時代の大学受験です。この経験から私は、現状を分析して課題を特定し、目標達成までの戦略を立てて実行する能力を身につけました。

高校3年生の夏、私の第一志望校の合格判定はE判定で、合格には程遠い状況でした。私はこの状況を打開するため、まず過去10年分の入試問題を分析し、合格最低点と自分の現状の得点との間に、どの科目でどれだけのギャップがあるのかを徹底的に洗い出しました。

その結果、課題は「英語の長文読解」と「数学の応用問題」の2つに集約されることを特定しました。そこからは、この2分野に学習時間の大半を割くという戦略を立て、毎日英語の長文を3つ、数学の応用問題を10個解くことを自らに課し、半年間一日も欠かさず実行しました。 その結果、最後の模試ではA判定を獲得し、最終的に第一志望校に合格することができました。

この経験で培った課題分析力と戦略実行能力は、お客様の抱える複雑な課題を分析し、最適なITソリューションを提案・実行する貴社の業務で必ず活かせると確信しております。

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5. ガクチカが見つからない・本当にない時の対処法

ガクチカについて考える時、「学生時代に、胸を張って話せるような経験なんて何もしてこなかった…」と落ち込んでしまう人もいるかもしれません。しかし、ガクチカは、輝かしい成果や特別な体験を競う場ではありません。次のようなアプローチでも、魅力的なガクチカを用意することは可能なのです。
 

  • ・失敗談を軸にガクチカを探してみる

  • ・他己分析を依頼してみる

  • ・求める人物像をもとにエピソードを探す


それぞれ詳しくご紹介しますので、少し視点を変えてガクチカのネタを探してみましょう。

失敗談を軸にガクチカを探してみる

ガクチカは、必ずしも成功体験である必要はありません。むしろ失敗から何を学び、次に向けてどう改善したのかを語ることで、あなたの誠実さや成長意欲を強くアピールすることができます。たとえば、「アルバイトで大きなミスをしてお客様に迷惑をかけてしまったが、その経験から〇〇の重要性を学び、業務マニュアルの改善を提案した」といったエピソードです。

重要なのは失敗したという事実そのものではなく、その失敗にどう向き合い、乗り越えようと行動したかというプロセスの部分です。うまくいかなかった経験や、悔しい思いをした出来事を正直に振り返ることで、あなたの人間的な深みや課題解決能力を伝えることができるでしょう。

他己分析を依頼してみる

自分では「当たり前」だと思っている行動が、他人から見ると「貴重な長所」に映っていることは少なくありません。自分の強みや頑張りを客観的に把握するために、信頼できる友人や家族、大学の先輩などに「他己分析」を依頼してみましょう。「私が何かに打ち込んでいるように見えた瞬間はあった?」「私の長所って何だと思う?」と率直に尋ねてみてください。

「いつも授業のノートを丁寧に取っていて、みんなに共有してくれた」「サークルの飲み会で、一人でいる子にいつも声をかけていたよね」など、自分では意識していなかったような行動を指摘してくれるかもしれません。第三者の視点を取り入れることで、思わぬガクチカのヒントが見つかることがあります。

求める人物像をもとにエピソードを探す

どうしてもエピソードが思い浮かばない場合は、発想を逆転させてみましょう。まずは応募したい企業がどのような「求める人物像」を掲げているかを分析します。たとえば「主体性を持って、自ら課題解決に取り組める人材」を求めている企業であれば、自分の過去の経験の中から、「誰かに指示されるのではなく、自分で考えて行動した経験」はなかったか、と逆のアプローチで探してみるのです。

大きな出来事である必要はなく、「授業で分からないことがあった時、教授に質問に行くだけでなく、自分でも関連書籍を3冊読んでレポートにまとめた」といった些細な経験でも、企業の求める人物像と結びつければ、立派なガクチカになります。

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6. まとめ

本記事ではガクチカの基本的な意味から、採用担当者に響く具体的な書き方のテンプレート、テーマ別の例文、そしてエピソードが見つからない時の対処法までを解説してきました。

ガクチカとは、単なる成果報告ではなく、あなたの思考プロセスや人柄、ポテンシャルを企業に伝えるための重要なコミュニケーションの場です。特別な経験や輝かしい実績は不要で、一つの経験と真摯に向き合い、そこから何を学び、どのように成長したのかを、あなた自身の言葉で具体的に語ることがポイントです。

ここで紹介したフレームワークや例文を参考に、自信を持って自分だけのガクチカを作成してください。

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