エントリーシートの使いまわしはバレる?コピペOKの項目・NG項目


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1. エントリーシートの使いまわしは一部OK・一部NG
結論から言うと、エントリーシートの使いまわしは「全てNG」というわけではありません。項目によっては、複数の企業に同じ内容を提出しても問題ない部分も存在します。たとえば、氏名や連絡先、学歴といった基本情報は、どの企業に対しても変わることのない事実なので、当然ながら使いまわして全く問題ありません。
一方で志望動機のように、その企業でなければならない理由を伝えるべき項目を使いまわすのは絶対に避けるべきです。採用担当者はエントリーシートにおいて、「自社への熱意」を最も重視しています。使いまわしが明らかになれば、その熱意を疑われ、選考を通過するのは極めて困難になるでしょう。
大切なのは、どの項目が使いまわし可能で、どの項目が企業ごとに個別最適化すべきなのかを正しく理解することです。この線引きを間違えなければ、就活の効率を大幅に高めることができます。
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2. エントリーシートの使いまわしがバレるケースとは?
「文章を少しだけコピペするくらいならバレないだろう」と、安易な考えでエントリーシートを使いまわすのは非常に危険です。採用担当者は、毎年何百、何千というエントリーシートに目を通しているプロであり、理論というよりも直感的に、使いまわされた学生の文章を見抜いているものです。
では、具体的にどのような状況で使いまわしが発覚してしまうのでしょうか。
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・明らかに他社を意識した内容でバレる
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・エントリーシート内の矛盾でバレる
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・企業同士の横のつながりでバレる
ここでは、エントリーシートの使いまわしがバレる上記3つのケースを紹介します。
明らかに他社を意識した内容でバレる
最も基本的で、そして最も避けなければならないミスが、他社の名前や事業内容を誤って記述してしまうケースです。「貴社の〇〇という理念に共感し〜」と書く部分で、以前に提出した企業の理念をそのまま書いてしまう、記載例を修正せずにそのまま提出してしまう、といった単純なミスは少なくありません。これはコピペでエントリーシートを作成している場合に起こりがちです。
採用担当者からすれば、こうした内容が残っていると「当社への志望度は低いのだな」と判断せざるを得ません。また、社名だけでなく、業界や職種に言及する際にも注意が必要です。たとえば、IT業界の中でもSlerを受けているのに、Web系企業の事業内容を前提とした自己PRをしてしまうと、企業研究が不十分であることを見透かされてしまいます。
エントリーシート内の矛盾でバレる
エントリーシート全体を通して内容に一貫性がない場合も、使いまわしを疑われる原因となります。たとえば、自己PRの欄で「チームの潤滑油として、周りの意見を調整するのが得意です」とアピールしているにもかかわらず、ガクチカの欄では「自らがリーダーシップを発揮し、メンバーを強力に牽引しました」というエピソードを語っているなど。
どちらも素晴らしい強みですが、一つのエントリーシートの中で同時に語られると、「本当に一人の人間のアピールなのか?」という疑問につながります。これは異なる企業向けに作成した自己PRとガクチカを、深く考えずに組み合わせてしまった場合に起こりやすい矛盾です。自身の核となる強みや価値観を一つ定め、それに沿ったエピソードでエントリーシート全体を構成するよう心がけましょう。
企業同士の横のつながりでバレる
同じ業界の企業を併願している場合に注意したいのが、企業間の情報共有によって使いまわしが発覚するケースです。もちろん個人情報保護の観点から、応募者のエントリーシートがそのまま他社に共有されることはありません。しかし、採用担当者同士が個人的なネットワークで情報交換をすることは十分に考えられます。
「今年の学生は、こんな傾向の自己PRが多い」「〇〇大学の学生は、こんなエピソードをよく書いている」といった会話の中で、あなたのエントリーシートが話題に上がる可能性はゼロではないのです。特にあまりに独創的で印象に残りやすいエピソードを複数の企業で使いまわしていると、担当者個人の記憶に残り、偶然発覚してしまうこともありえるので注意が必要です。
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3. エントリーシートの使いまわしがOKな項目
効率的な就活のためには、使いまわせる項目を賢く利用することが重要です。全ての項目を一から書き直していては、時間がいくらあっても足りなくなります。ここでは基本的にどの企業に対しても同じ内容で提出して問題ない、代表的な3つの項目を解説します。
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・名前、住所、連絡先など
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・学歴、職歴
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・企業ごとに変える必要がない自己PR、ガクチカ
これらの項目は「基本情報」や「変わらない事実」を伝える部分です。一度しっかりと内容を固めておけば、あとは使い回しでも対応できるため、大幅な時間短縮につながります。
名前・住所・連絡先など
氏名・生年月日・住所・電話番号・メールアドレスといった個人情報は、言うまでもなく全ての企業で使いまわしが可能です。これらの情報は、あなた個人を特定するための客観的なデータであり、企業によって書き変える必要は全くありません。むしろ、企業ごとに情報が異なっていると、経歴詐称を疑われる可能性すらあります。
ただし、コピペで入力する際には、入力欄を間違えないように注意しましょう。たとえば住所の欄にメールアドレスをペーストしてしまうといった単純なミスは、あなたの注意力不足を露呈してしまうため、うっかりミスにはご注意ください。
学歴・職歴
学歴や職歴も、応募する企業によって変わることのない事実なので、使いまわしが可能な項目です。ただし企業によっては、入学・卒業年度の記載方法(西暦か和暦か)や、学校名の正式名称(「〇〇高校」ではなく「〇〇県立〇〇高等学校」)など、細かい指定がある場合があるので、念のため頭の片隅に置いておくと良いでしょう。一度、最も丁寧な形式でマスターデータを作成しておけば、あとは企業の指示に合わせて微調整するだけで済みます。
なお、職歴については新卒採用では、原則としてアルバイト経験を記載する必要はありません。ただし応募する企業の業種や職種と関連性の高いものがあれば、その企業に応募する時にだけアルバイト経験を記載すると、より効果的なアピールにつながります。
企業ごとに変える必要がない自己PR・ガクチカ
自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、志望動機と並んでエントリーシートの核となる項目ですが、その中でも「汎用性の高い部分」は使いまわしが可能です。具体的には、あなたの強みや価値観の根幹を示すエピソードの部分です。たとえば「大学時代の〇〇という経験を通じて、粘り強く課題解決に取り組む力を身につけた」という中心的なエピソードは、どの企業に対しても自分という人間性を伝える上で有効です。
重要なのは、この核となるエピソードをもとに、応募先企業が求める人物像に合わせて「見せ方」を調整することです。エピソード自体は変えずに、企業の「求める人物像」に合わせて、どの部分を特に強調して語るかを変える工夫ができると理想的です。
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4. エントリーシートの使いまわしがNGな項目
エントリーシートの中で、絶対に使いまわしてはならない項目も存在します。採用担当者が「なぜ、数ある企業の中から当社を選んだのか」という、あなたの入社意欲や本気度を測るために特に重視している項目が当てはまります。
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・志望動機
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・一つの企業に合わせて書いた自己PR、ガクチカ
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・企業独自の質問項目
使いまわしがNGな理由について、一つひとつ深掘りしながら解説しますので、必ず押さえておきましょう。
志望動機
志望動機は、エントリーシートの中でも最もオリジナリティが求められる項目であり、複数の企業での使いまわしは絶対に避けるべきです。「その企業のどこに魅力を感じ、入社後にどのように貢献したいのか」を、具体的な言葉で語る必要があります。「IT業界の将来性に惹かれた」「社会の役に立つ仕事がしたい」といったどの企業にも当てはまるような漠然とした理由だけでは、採用担当者の心には響きません。
なぜ同業他社ではなく、その企業でなければならないのか。それを説得力を持たせながら説明するためには、企業の公式サイトや採用ページ、社員インタビューなどを読み込み、独自の強みや文化を徹底的に分析することが不可欠です。その上で自身の経験や価値観と結びつけ、「私だからこそ、この会社でこのように活躍できる」という唯一無二のストーリーを構築しましょう。
一つの企業に合わせて書いた自己PR・ガクチカ
自己PRやガクチカの「核となるエピソード」は使いまわせると述べましたが、それを特定の企業に合わせて作り込んだ場合は、前提条件が異なります。たとえば、A社の「チームワークを重視する」という社風に合わせて、自身の協調性を強調した自己PRを作成したとします。その内容を、B社の「個々の独立性を尊重する」という文化を持つ企業にそのまま提出してしまっては、求める人物像と合致せず、効果的なアピールにはなりません。
自己PRやガクチカは、単に自分の強みを語るだけでなく、「私のこの強みは、貴社でこのように活かせます」とアピールするためのものです。企業の特色や求めるスキルに合わせて、エピソードの切り口や強調するポイントを柔軟に変えていく姿勢が求められます。
企業独自の質問項目
近年では、学生の個性や価値観をより深く知るために、企業独自のユニークな質問項目を設けるエントリーシートが増えています。たとえば、「あなたを動物に例えると何ですか?」「人生で最大の挑戦は何でしたか?」といった問いです。こうした質問には、マニュアル通りの回答ではなく、あなた自身の言葉で語られる血の通ったエピソードが期待されています。
当然ですが、これらの質問に対する回答を使いまわすことは不可能です。むしろ企業独自の質問こそ、他の就活生と差別化を図る絶好のチャンスと捉えましょう。質問の裏にある企業の意図(どのような能力や側面を見たいのか)を汲み取りつつ、自分らしさが最も伝わるような回答を、時間をかけてじっくりと考え抜きましょう。
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5. 使いまわせるエントリーシートを効率的に書くポイント
続いて、一部を使いまわしながら効率的にエントリーシートを書くために、実践したい3つのコツをご紹介します。
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・書き方のテンプレート、フレームワークを押さえる
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・印象的なエピソードを軸に作成する
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・伝えたい自分の強みを明確にしておく
これらの書き方を取り入れながら、限られた時間の中で高品質なエントリーシートを作成しましょう。
書き方のテンプレート・フレームワークを押さえる
自己PRやガクチカなど、エントリーシートでのアピールポイントを分かりやすく伝えるためには、PREP法のような、伝わりやすい文章の型(フレームワーク)を活用するのが有効です。PREP法は、「結論→理由→具体例→結論」の順番で文章を組み立てるフレームワークです。最初に「私の強みは〇〇です」と結論を述べ、次に「なぜなら〇〇という経験をしたからです」と理由を説明、具体的なエピソードで裏付け、最後に「この強みを貴社で〇〇のように活かしたいです」と締めくくる。
この型に沿って書くことで、誰が読んでも論理的で分かりやすい文章になります。一度このフレームワークに沿った文章の「土台」を作成しておけば、あとは企業に合わせて具体例や最後の結論部分を調整するだけで、質の高いエントリーシートを用意できるようになります。
印象的なエピソードを軸に作成する
あなたの人柄や強みを最も効果的に伝えるのは、具体的なエピソードです。抽象的な言葉を並べるよりも、「〇〇という困難な状況に対し、このように工夫して乗り越えた」という実体験を語る方が、はるかに説得力があります。まずは、これまでの学生生活を振り返り、あなたの価値観や能力が形成されたきっかけとなるような「印象的なエピソード」をいくつか書き出してみましょう。
学業、サークル活動、アルバイト、インターンなど、どんな経験でも構いません。その中から、最も自分らしさを表現できるエピソードを一つ選び、それを軸に自己PRやガクチカの「テンプレート」を作成するのです。このテンプレートこそが、今後のエントリーシート作成の強力な基盤となります。
伝えたい自分の強みを明確にしておく
エントリーシート全体を通して、あなたが一貫して伝えたい「強み」や「アピールポイント」は何なのか。それが曖昧なままでは、どれだけ良いエピソードを語っても採用担当者の印象には残りません。「粘り強さ」「課題解決能力」「コミュニケーション能力」など、まずは自身の核となる強みを一つか二つ、明確に言語化することから始めましょう。そして、その強みが最もよく表れているエピソードを選び、自己PRやガクチカを作成します。
軸となる強みがはっきりしていれば、たとえ企業ごとに表現をカスタマイズしたとしても、内容がブレることはありません。むしろ、多角的な視点から自身の強みをアピールできるようになり、より深みのあるエントリーシートが完成するはずです。
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6. 同じ企業・グループ会社の使いまわしはOK?
エントリーシートの使いまわしに関して、特に判断が難しいのが、同じ企業やグループ会社に再応募するケースです。一度提出した内容だけに、安易に使いまわして良いものか悩むところでしょう。結論から言うと、これらのケースでの完全な使いまわしは避けるべきです。
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・インターンと本選考で使いまわしは避けるべき
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・グループ会社での使い回しも要注意
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・同じ企業に2回目応募する際、ESは使い回していい?
ここでは具体的な上記3つのケースを取り上げつつ、それぞれの注意点を解説します。
インターンと本選考で使いまわしは避けるべき
インターンシップ選考で提出したエントリーシートを、本選考でそのまま使いまわすのはNGです。企業側は、インターンシップという就業体験を通じて、あなたが何を学び、どのように成長したのかを見ています。それにもかかわらず、本選考のエントリーシートがインターン時と全く同じ内容であれば、「インターンでの経験から何も学べなかったのか」というネガティブな印象を与えてしまうからです。
少なくともインターンで得た気づきや、そこで感じた企業の魅力を具体的に盛り込み、「インターンシップを経て、さらに貴社への入社意欲が高まった」という熱意を伝えることが重要です。経験を次に活かす姿勢を示すことで、あなたのポテンシャルをアピールできるチャンスと捉えましょう。
グループ会社での使い回しも要注意
親会社と子会社、あるいは同じグループに属する複数の企業を併願する場合も、エントリーシートの使いまわしには注意が必要です。グループ全体の採用活動を1つの部門が担っているなど、それぞれの応募書類を共有している可能性があり、安易な使いまわしは簡単に見抜かれてしまいます。
たとえ同じグループであっても、それぞれの企業には独自の事業内容や企業文化、求める人物像があります。「〇〇グループの一員だから」という理由だけでなく、「なぜグループの中でも、特にこの会社なのか」を明確に示さなければ、志望度が低いと見なされてしまいます。それぞれの企業の就活サイトページや採用ページなどを読み込み、事業内容の違いを深く理解した上で、個別の志望動機を作成しましょう。
同じ企業に2回目応募する際、ESは使い回していい?
一度不採用となった企業に再チャレンジする場合、前回の内容をそのまま使いまわすのは絶対にNGです。採用担当者は過去にも応募があった学生を選考する場合、前回の応募データと比較して、あなたにどのような成長があったのかを見ています。内容が同じであれば、当然成長意欲がないと判断され、書類選考を通過することは難しくなるでしょう。
なぜ前回は不採用だったのかを自己分析し、自分に足りなかった要素を補う努力をしたこと、そしてその経験を通じてどのように成長できたのかを具体的にアピールする必要があります。たとえば新たな資格を取得したり、長期インターンシップで実務経験を積んだりといった、客観的に成長が分かる事実を盛り込むと説得力が増します。「前回の選考から現在までの期間で、これだけの成長を遂げた」という力強いメッセージを伝えましょう。
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7. まとめ
本記事では、エントリーシートの使いまわしについて、コピペしても良い項目と絶対にNGな項目の境界線、そして使いまわしがバレる具体的なケースなどを詳しく解説しました。就活を効率的に進める上で、一部の項目を使いまわすことは有効な戦略です。しかし、その一方で、志望動機など企業の熱意を伝えるべき項目を安易に使いまわすと、あなたの評価を大きく下げてしまう危険性があります。
大切なのは、賢く「効率化」する部分と、時間をかけて「個別最適化」する部分を明確に区別することです。
本記事で紹介したポイントを参考に、あなた自身の言葉で、それぞれの企業に対する想いを込めたエントリーシートを作成してください。
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