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1. 情報処理技術者試験の概要
情報処理技術者試験とは、情報処理推進機構(IPA)が実施する、ITに関する国家試験です。
情報処理技術者の知識・スキルの水準が規定以上であることを証明し、これからIT業界でITエンジニアを目指す人や、既に活躍している人にとって目標や指標になる試験です。
以下では、「IT利用者向け」「情報処理技術者向け」「高度情報処理技術者向け」の3つのカテゴリーで、各試験の難易度などを含めた概要を解説します。
なお、難易度のレベルは1から4まであり、4が最も難易度が高いと定義されています(※)
※参考:独立行政法人情報処理推進機構「試験要綱」
IT利用者向け
ITパスポート試験
ITパスポートはIT初心者向けの資格で、これからITを利用する学生や社会人が対象です。ITに関しての基礎的な知識を証明する試験となっています。
令和1年度の応募者数/合格率は17,923名/54.3%で、難易度レベルは1です。
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティ運用に関する基本知識の習得を目的とした試験で、セキュリティの重要性の高まりから受験者が増加しています。
令和1年度の応募者数/合格率は36,679名/49.4%で、難易度レベルは2です。
情報処理技術者向け
基本情報技術者試験
ITエンジニアの登竜門と言われる試験で、多くの社会人や学生が受験しています。出題内容は、将来高いレベルのIT人材になるための基礎的な知識やスキルを問うもので、ITに関する幅広い知識を体系的に身につけられる試験です。
令和1年度の応募者数/合格率は169,170名/25.7%で、難易度レベルは2です。
応用情報技術者試験
基本情報技術者試験の1ランク上に位置づけられ、ITエンジニアがレベルアップを図るための試験です。基本的には、ある程度の経験を積み、基本情報技術者試験に合格した上での受験がおすすめです。
令和1年度の応募者数/合格率は99,244名/22.3%で、難易度レベルは3です。
高度情報処理技術者向け
ITストラテジスト試験
企業の経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、IT技術を導入するITエンジニア向けの試験です。対象の職種は、ITコンサルタントや、企業をITの側面から牽引するCIOなどです。
令和1年度の応募者数/合格率は7,527名/15.4%で、難易度レベルは4です。
システムアーキテクト試験
企業の業務内容に応じたITシステム全体のグランドデザインを設計しシステム開発を主導する、上位のITエンジニアを目指す人向けの試験です。
令和1年度の応募者数/合格率は8,340名/15.3%で、難易度レベルは4です。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、文字通りプロジェクトのマネジメントを行う上位のITエンジニア向けです。プロジェクトの管理者として、技術的な内容以外にもマネジメント、予算、納期、品質などに関しての幅広い知識が問われます。
令和1年度の応募者数/合格率(9,672名/15.1%)で、難易度レベルは4です。
ネットワークスペシャリスト試験
大規模で堅牢なネットワークシステムの構築・運用を行うことができる、ネットワークエンジニアを目指す人向けの試験です。ネットワーク技術からセキュリティなどを含むネットワークサービスの動向まで、幅広く理解しておく必要があります。
令和1年度の応募者数/合格率は18,342名/14.4%で、難易度レベルは4です。
データベーススペシャリスト試験
近年の企業に必須となっているビッグデータを格納するデータベースを管理・運用するITエンジニア向けの試験です。今後、企業ではさらにデータ活用が進むと予想され、より重要性が増すと考えられます。
令和1年度の応募者数/合格率は9,468名/15.8%で、難易度レベルは4です。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
最近では、スマート家電や自動運転など、さまざまなものにITが組み込まれています。これらを開発し、求められる機能・性能・品質・セキュリティなどを実現する組込みエンジニアを目指す人向けの試験です。
令和1年度の応募者数/合格率は2,504名/16.4%で、難易度レベルは4です。
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2. 新卒向け | 就活におすすめの試験
次に、情報処理技術者試験の中でも、新卒が取得しやすい初心者向けの試験について解説します。
基本情報技術者試験
試験概要
基本情報技術者試験は、IT業界ではITエンジニアの基礎的な知識・スキルを証明する国家試験として幅広く知られています。ITエンジニアを目指す就活生に最もおすすめの試験です。所持していることで、仕事を始める上で必要な知識があると判断され、高く評価されるでしょう。
年に2回春季(4月頃)秋季(10月頃)に開催され、午前150分、午後150分で実施されます。試験費用は5,700円(税込)です。
午前問題
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・多肢選択式(四肢択一)のマークシート方式で、計80問が出題されます。
・出題範囲はテクノロジ系が50問、マネジメント系が10問、ストラテジ系が20問です。
午後問題
多肢選択式のマークシート式で、全7問中2問が必須で、残り5問は出題される11問の中から選択し解答します。
出題範囲は、必須の2問は「情報セキュリティに関すること」「データ構造およびアルゴリズムに関すること」で、他の選択問題は「ソフトウェア設計」「マネジメント」「ストラテジに関すること」などです。
ITパスポート・情報セキュリティマネジメント試験
これらの試験はITの利用者向けと位置づけられており、ITエンジニアにとっては初歩的な内容となります。したがって、ITエンジニアを目指す就活生としては、アピールまではできませんが、自身のスキルアップとして役立ちます。
応用情報技術者試験
応用情報技術者は、入社数年目のITエンジニアが知識・スキルがあることを証明する試験です。新卒としてはかなりハードルが高くなりますが、チャレンジする人は高い向上心が評価され、好印象を持たれる可能性があります。今後、ITエンジニアとして数年経験を積んだ後に目指してもよいでしょう。
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3. 基本情報技術者試験の勉強法
最後に、新卒におすすめの基本情報技術者試験の勉強法について解説します。
過去問や試験対策サイトなどを活用する
基本情報技術者試験は多くの人が受験するため、過去問や試験対策サイトなどが充実しています。参考書などでの基本的な勉強と合わせて、活用するとよいでしょう。
過去問は解答例なども含めてIPAのサイトに揃っています。また、試験対策サイトの掲示板では、受験者のコミュニティで質問などもできるので便利です。通信講座もさまざまなものがあり、比較的安価に提供されているので、ぜひ活用してみてください。
ただし、独学はスケジュールの管理や、疑問点を自ら調べ上げたりすることが必要で、スムースに学習を進められるかどうかは自分次第です。受験準備に不安のある人は、スクールの活用なども検討することをおすすめします。
スクールを活用する
スクールでは受験者のレベルに合わせたさまざまな試験対策コースが用意されており、早く確実に勉強したい人にはおすすめです。
カリキュラムに沿って着実に学ぶことができ、分からない部分はその場でプロの講師に質問することができます。また、就職支援を行っているスクールも多くあります。
ただし、独学に比べて費用がかなりかかってしまうため、しっかりと事前に調べて自分に合ったスクールを選びましょう。
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4. まとめ
IT業界は人材需要が高く成長している業界であり、多くの学生が就職を希望しています。学生のうちに情報処理技術者試験を受験しておくことで、客観的な能力のアピールになり、就職活動で有利に働く場合もあります。参考書や過去問題集を活用したり、スクールに通ったりして、着実に学習を進めておきましょう。
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