志望動機・自己PRの違いと書き方解説!一貫性あるES・履歴書を作るには

志望動機・自己PRの違いと書き方解説!一貫性あるES・履歴書を作るには
就職活動においてエントリーシート(ES)や履歴書で必ずと言っていいほど問われるのが「志望動機」と「自己PR」です。この2つの項目は、人柄や熱意を企業に伝えるための重要なアピールの場となります。しかし、「どちらも同じような内容になってしまう」「違いがよくわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。

志望動機と自己PRには明確な違いがあり、それぞれの役割を正しく理解することが、採用担当者の心に響く応募書類を作成する第一歩です。それぞれの内容をつなげて一貫性のあるストーリーを描くことで、格段に魅力を伝えやすくなります。

この記事では、志望動機と自己PRの根本的な違いから、それぞれの効果的な書き方のコツ、さらには両者をつなげて説得力を持たせるための例文まで、詳しく解説していきます。記入欄が1つしかない場合の対処法やNG例なども解説しているので、志望動機と自己PRを書き上げるためのガイドとして活用してみてください。
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1. 志望動機・自己PRの違いとは?

志望動機と自己PRは、どちらも就活の選考で非常に重視される項目ですが、その目的と伝えるべき内容は大きく異なります。イメージとしては、志望動機は「未来」への意欲、自己PRは「過去」の実績と考えると分かりやすいでしょう。以下でそれぞれの違いと、2つの項目の一貫性について解説します。

志望動機は企業への熱意を伝える手紙

志望動機は、数ある企業の中から「なぜこの企業で働きたいのか」というあなたの熱意や想いを伝えるラブレターのようなもの、と表現されることが多いです。自分がどれだけその企業のことを理解し、深く共感しているかを示すのが志望動機の項目です。

具体的には、企業の理念や事業内容、社風といった特徴を踏まえ、「貴社の〇〇という点に魅力を感じた」「自分の〇〇という目標を貴社でなら実現できると考えた」など、その企業でなければならない理由を明確に伝えるのがコツです。公式ホームページや求人サイトに載っている表面的な情報だけでなく、深い企業研究にもとづいて、自分自身の価値観や将来のビジョンと結びつけて伝えることで、「この学生は本気で入社したいのだな」という印象を採用担当者に与えることができるでしょう。

自己PRは自分の強みやスキルをアピールするプレゼン

一方、自己PRは「私を採用すると、こんなメリットがあります」と、あなた自身の能力や価値を企業にアピールするプレゼンの場です。これまでの経験を通じて培ってきたスキルや強みを、具体的なエピソードを交えて分かりやすく伝えることが求められます。

たとえば、「大学時代の〇〇という経験から、課題解決能力を身につけました」など、実績を裏付ける客観的な事実を盛り込みながら、説得力あるアピールを作成します。大切なのは、企業の「求める人物像」を理解し、自分の強みがその企業の事業・仕事内容でどのように活かせるのかを具体的に示すことです。自分自身が入社後に活躍している姿を、採用担当者に明確にイメージさせることが、自己PRのゴールと言えます。

志望動機・自己PRはつながり・一貫性が重視される

志望動機と自己PRは、それぞれ伝えるべき事柄は異なりますが、採用担当者はこの2つの内容から、あなたという人物像の一貫性を見ています。たとえば「チームで協力して目標を達成すること」を自己PRで強みとして挙げているのに、志望動機が「個人の成果を追求したい」という内容では、矛盾が生じてしまいます。「この学生の本当の人物像がわかりにくい」という印象を与えるばかりか、「コピペや使い回しで矛盾が起こっているのだろう」と判断される危険性もあります。

理想的なのは、自己PRで示した「自分の強みやスキル」が、志望動機で語る「この企業で成し遂げたいこと」を実現するための根拠となっている状態です。つまり、「私には〇〇という強みがあります(自己PR)。だからこそ、貴社の〇〇という事業でこのように貢献できると確信しています(志望動機)」というように、2つを自然なストーリーでつなげることで、一貫性あるESや履歴書を作ることができるのです。

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2. 志望動機・自己PRそれぞれの書き方のコツ

志望動機と自己PRの違いを理解した上で、次は実践的な書き方のコツを押さえておきましょう。
 

  • ・志望動機は「なぜこの企業か」を明確に

  • ・自己PRは「入社後にどう貢献できるか」を具体的に

  • ・経験・エピソードを根拠に説得力を持たせるのがポイント


これらのポイントを順番にご紹介しますので、ES・履歴書を書く時の参考にしてみてください。

志望動機は「なぜこの企業か」を明確に

志望動機で最も重要なのは、「なぜ他の企業ではなく、この企業でなければならないのか」を明確に伝えることです。そのためには徹底的な企業研究が欠かせません。企業の公式ホームページや採用ページはもちろん、IR情報や社長のインタビュー記事などにも目を通し、事業内容や今後の方向性、企業文化などを深く理解しましょう。

その上で、「貴社の〇〇という理念に共感した」「自分の〇〇という経験が、貴社の△△という新規事業で活かせると考えた」のように、自分自身の価値観や経験とリンクさせながら具体的に書くことが重要です。多くの学生が使いがちな「業界のリーディングカンパニーだから」といった抽象的な理由だけでは、熱意を伝えるのは難しくなります。自分だけのオリジナリティある理由・根拠を示すことで、志望度の高さを効果的にアピールできるでしょう。

自己PRは「入社後にどう貢献できるか」を具体的に

自己PRの目的は、あなたの強みやスキルをアピールし、「入社後にどのように活躍・貢献できるか」を採用担当者に具体的にイメージさせることにあります。まずは自己分析を通じて、自分の強み・長所を明確にしましょう。その際には、「継続力があります」といった抽象的な言葉で終わらせるのではなく、「大学時代の〇〇という活動で、3年間毎日△△を続けた結果、□□という成果を出しました」など、具体的なエピソードを添えることが不可欠です。

また、その強みを活かすことにより、応募する企業のどの部署で、どのような業務で活躍できるのかまで踏み込んで伝えられるのが理想です。たとえば営業職に応募するのであれば、「私の強みである傾聴力と提案力を活かし、お客様一人ひとりに寄り添ったソリューションを提供することで、貴社の売上拡大に貢献したいです」のように、入社後の活躍イメージを明確に提示することが、効果的な自己PRにつながります。

経験・エピソードを根拠に説得力を持たせるのがポイント

志望動機と自己PR、その両方において説得力を持たせるために最も効果的なのが、具体的な経験やエピソードを根拠として示すことです。客観的な事実に基づいた内容は、嘘やコピペではない学生自身を体現するものとして採用担当者の印象に残りやすいからです。たとえば自己PRで「リーダーシップがあります」と伝える場合、ただ強みを主張するだけでなく、「〇〇というプロジェクトでリーダーを務め、意見が対立するメンバーの間に入って調整役を担い、最終的にチームを目標達成に導いた」というエピソードを語ることで、その言葉に信ぴょう性が生まれます。

これは志望動機でも同様で、「貴社のチャレンジ精神旺盛な社風に惹かれた」と伝えるなら、あなた自身が過去に何かに挑戦し、困難を乗り越えた経験を交えて語ることで、入社への熱意がよりリアルに伝わってくる志望動機となるでしょう。抽象的な内容だけで終わるのではなく、過去の経験・エピソードを根拠とした、自分にしか書けない「物語」を語ることが、何よりの武器となるのです。

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3. 志望動機・自己PRをつなげる書き方の例文

これまでに解説してきた志望動機・自己PRの違い、そして書き方のコツを踏まえて、実際に志望動機と自己PRをどのようにつなげて書けば良いのか、具体的な例文を見ていきましょう。

ここでは、IT業界の営業職を志望する就活生を想定して、自己PRから志望動機へと自然につながるストーリーを紹介しています。一貫性あるES・履歴書を作るためにどのような構成・書き方を実践すれば良いのかをイメージする参考にしてみてください。

自己PRの例文

私の強みは、データ分析に基づいた課題発見力と、それを具体的な行動に移す実行力です。 大学時代に所属していたマーケティングゼミでは、地元商店街の活性化プロジェクトに取り組みました。私たちはまず、過去の売上データや顧客アンケートを徹底的に分析し、「若者向けの魅力的な商品が不足している」という課題を突き止めました。そこで大学と連携した新商品の共同開発や、SNS映えを意識した店舗デザインのリニューアルを提案・実行しました。当初は変化に戸惑っていた店舗の方々にも粘り強く説得を重ね、最終的には商店街全体の売上を前年比120%に向上させることに成功しました。 この経験から、客観的なデータという根拠が人を動かし、大きな成果を生むことを学びました。貴社に入社後は、この強みを活かしてクライアントが抱える潜在的な課題を発見し、データに基づいた的確な提案でビジネスの成功に貢献したいです。

志望動機の例文

貴社を志望する理由は、最先端のAI技術を駆使して中小企業のDX化を支援するという事業内容に、自身の経験を最大限に活かせると確信しているからです。 大学時代の飲食店でのアルバイトでは、売上データの分析に基づいた新メニューの提案や、SNSを活用した集客キャンペーンの企画・実行を担当しました。その結果、担当エリアの月間売上を前年比150%に向上させることに成功しました。この経験を通じ、データに基づいて課題解決することの楽しさと、組織に直接貢献できる喜びを実感しました。 特に貴社が提供する〇〇というサービスは、業界内でも高い評価を得ており、多くの中小企業が抱える課題を根本から解決できる可能性を秘めていると感じています。学生時代に培ったデータ分析力と企画力を活かし、顧客一人ひとりに最適なソリューションを提案できるIT営業となり、貴社の更なる事業拡大に貢献していきたいと考えております。

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4. 志望動機・自己PRが1つの欄しかない場合はどうする?

企業から指定されるESや履歴書のフォーマットによっては、志望動機と自己PRを記入する欄が1つにまとめられている場合があります。限られたスペースの中で2つの要素を伝えなければならず、どう書けばよいか悩んでしまう方も多いでしょう。このような場合は、自己PRで示した強みを、志望動機で語る入社後の貢献イメージに直結させる構成が効果的です。

まず結論として、自分の最もアピールしたい強み(自己PR)を簡潔に述べましょう。次にその強みを裏付ける具体的なエピソードを簡潔に紹介し、説得力を持たせます。そして最後に、その強みを活かして応募企業でどのように貢献したいか(志望動機)を熱意を持って語り、締めくくります。

具体的な例文を挙げると、下記の通りです。

「私の強みは、データ分析に基づく課題発見力と実行力です。大学のゼミで取り組んだ地域活性化プロジェクトでは、商店街の売上データを分析し『若者向けの魅力が乏しい』という課題を発見しました。そこでSNS映えする新商品を企画し、粘り強く交渉を重ねて導入にこぎつけ、結果として商店街全体の売上を前年比で20%向上させることに成功しました。この経験で培った強みは、最先端のAI技術で企業の課題解決を支援する貴社の事業でこそ、最大限に活かせると確信しております。データに基づいた的確な提案ができるIT営業として、クライアントの成長、そして貴社の事業拡大に貢献したいです。」(277文字)

このように「強み(自己PR)→具体的なエピソード →入社後の貢献(志望動機)」という流れを意識することで、全体のストーリーに一貫性を持たせることができます。1つの欄しかない場合は文字数が限られているケースが多いので、エピソードは要点を絞って簡潔に記述し、後半で企業への貢献意欲を伝えることに重点を置きましょう。この構成であれば、自己PRと志望動機を自然につなげることができて、採用担当者に一貫性ある人物として印象付けることが可能になります。

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5. 志望動機・自己PRを書く時の注意点

ここまでの書き方・例文を参考にすることで、採用担当者に刺さりやすく、質の高い志望動機と自己PRを作成することができるはずです。しかしビジネス文書に分類されるES・履歴書では、基本的なマナーが守れていないことが原因で、一気に評価を下げることも珍しくありません。そこで本記事の最後に、志望動機・自己PRを書く時の注意点として、以下の3つをご紹介します。
 

  • ・抽象的な表現は避けて具体的に書く

  • ・他の企業でも使えるような内容はNG

  • ・ネガティブな表現や嘘は避ける


これらのNG例・NG表現を避けて、内定に直結するような志望動機・自己PRを作成してみましょう。

抽象的な表現は避けて具体的に書く

志望動機・自己PRに限らず、ESや履歴書を書く上で最もよくある失敗例が、抽象的な表現に終始してしまうことです。「コミュニケーション能力には自信があります」「貴社の製品に魅力を感じました」といった表現は、具体性に欠けるため、採用担当者に響くことはないでしょう。その言葉の裏付けとなる根拠・エピソードが不足しているからです。

そうではなく「50人規模のイベントで司会を務め、参加者全員から満足の声をいただいた経験から、相手のニーズを汲み取り、分かりやすく伝える能力に自信があります」のように、具体的なエピソードや数字を用いて説明することが不可欠です。同様に、企業の魅力についても、「貴社の〇〇という製品が、△△という社会課題を解決している点に感銘を受けました」など、どこに、なぜ魅力を感じたのかを明確にすることで、深く企業研究する姿勢が伝わるので、ぜひ取り入れてみてください。

他の企業でも使えるような内容はNG

採用担当者が志望動機で特に注目しているのは、「自社への志望度の高さ」です。そのため、「成長できる環境で働きたい」「社会に貢献したい」といった、どの企業にも当てはまるような内容は避けるべきです。このような内容は、「うちの会社でなくても良いのでは?」という印象を与えてしまい、評価を下げる原因になります。

そうではなく、その企業ならではの強みや特徴に触れ、「なぜこの会社でなければならないのか」を明確に伝えましょう。たとえば「業界の中でも特に〇〇の技術に強みを持つ貴社で、自身の△△というスキルを活かして、新たな価値を創造したい」といった表現を使い、その企業独自の魅力と自分の強みを結びつけて語ることが、志望度の高さを示すのに効果的です。自己PRに関しても志望企業の社風・文化や求める人物像を踏まえながら、一社一社丁寧に応募書類を作成していることをアピールしましょう。

ネガティブな表現や嘘は避ける

志望動機と自己PRを作成する際に最も重要なのは、嘘をつくことなく、誠実に書くことです。採用担当者は数多くの応募書類を見てきているため、嘘や誇張した内容はすぐに見抜かれてしまうと考えましょう。仮に面接まで進めたとしても、嘘の内容について深く質問された時に回答できず、矛盾が生じて信頼を失う結果となってしまうでしょう。自分をより良く見せたい気持ちは誰でも持っているものですが、等身大の自分を素直に表現することが、長期的に就活を成功させるためのコツです。

また、過去の失敗や困難についても、単にネガティブな出来事として書くのではなく、そこから何を学び、どう成長したかに焦点を当てた前向きな表現を心がけましょう。たとえば「部活動で人間関係のトラブルがあった」ではなく「異なる価値観を持つメンバーと向き合うことで、相手の立場を理解する大切さを学んだ」といった表現で、学びや成長につなげた内容にすることで、困難を乗り越える力があることをアピールできます。

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6. まとめ

志望動機・自己PRは就活において重要な項目ですが、それぞれ明確な役割があることを理解しておくことが、効果的なES・履歴書を作るために欠かせません。志望動機は「なぜこの企業で働きたいのか」という熱意を伝える未来への意欲であり、自己PRは「私を採用するとこんなメリットがあります」と過去の実績に基づいて能力をアピールするプレゼンという違いがあります。

そして何より大切なのは、志望動機と自己PRに一貫性を持たせることです。自己PRで示した強みが、志望動機で語る企業への貢献につながるストーリーを描くことで、採用担当者にあなたの人物像を明確に伝えることができます。本記事で解説してきたそれぞれの書き方・例文と一貫性を持たせるためのつなげ方をヒントに、内定に直結する志望動機・自己PRを作成してみてください。

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