
時には「オンラインでは意味ない」とも言われるオンラインインターンについて、本記事では基本的なプログラム内容から、参加するメリット、服装やマナー、そして成功させるための注意点まで、網羅的に解説します。
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1.オンラインインターンとは
オンラインインターンとは、インターネットを通じて企業が提供する就業体験プログラムのことです。従来の対面式インターンとは異なり、学生は自宅や大学など、好きな場所から参加できるのが最大の特徴です。新型コロナウイルスの感染拡大を機に急速に普及しましたが、現在では地方の学生が都市部の企業の就活イベントに参加しやすくなるほか、企業側も全国の優秀な学生にアプローチできるといったメリットから、一般的な形式として定着しています。
プログラムは、数時間のセミナー形式から数週間にわたる長期プロジェクトまで多岐にわたります。対面での交流が少ない分、採用担当者や社員の方、他の就活生とのコミュニケーションの工夫は必要ですが、時間や場所の制約を超えてさまざまな業界・職種を体験できる貴重な機会となっています。
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2.オンラインインターンは何をする?代表的な実施内容
オンラインインターンでは、具体的に何をするのか疑問に感じている方は多いでしょう。企業や期間によって内容は異なりますが、オンラインインターンは主に以下の5つの内容を行うのが一般的です。
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・会社説明会・セミナー
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・グループワーク
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・座談会
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・職場見学
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・業務体験
これらのプログラムを通じて、企業理解を深めたり、社会人に必要なスキルを学んだりすることができます。それぞれ具体的にご紹介しますので、自分が興味のあるプログラムは何か、どのようなスキルが身につきそうかをイメージしながらご覧ください。
会社説明会・セミナー
会社説明会やセミナーは、オンラインインターンの導入セクションとして最も一般的に行われるプログラムです。企業の人事担当者が、事業内容や企業文化、働き方、募集職種などについて詳しく解説します。オンラインの特性を活かし、スライドや動画を多用した分かりやすい説明が行われることが多いです。
学生はチャット機能を使って気軽に質問できるため、対面では聞きにくいことも尋ねやすいメリットがあります。また、業界の動向や特定の職種に関する専門的な知識を学べるセミナー形式のプログラムもあり、職種選び・企業選びやキャリアプランを考える上で役立ちます。企業研究の第一歩として、まずはこうしたオンラインインターンに参加し、就活の全体像を掴むと良いでしょう。
グループワーク
グループワークは、オンラインインターンの中でも特に実践的なプログラムとして位置付けられます。数人の学生でチームを組み、企業から与えられた課題に対してディスカッションを通じて解決策を導き出し、他のグループや社員に対してプレゼンを行うのが大きな流れです。テーマは「新規事業の立案」「マーケティング戦略の策定」など、実際のビジネスシーンに近いものが多く、論理的思考力や協調性、プレゼンスキルが試されます。
オンラインの場合、ビデオ会議ツールのブレイクアウトルーム機能などが活用されます。対面に比べて非言語的なコミュニケーションが難しい分、相手の意見を注意深く聞き、自分の考えを明確に伝える姿勢が重要になります。チームでプロジェクトに取り組む経験を通じて、自身の強みや課題を発見しつつ、基本的なビジネススキルを磨く機会になるでしょう。
座談会
座談会とは、学生が企業のさまざまな立場の社員と気軽に交流できるプログラムです。説明会のような堅苦しい場ではなく、よりリラックスした雰囲気で、仕事のやりがいや苦労、キャリアパス、社内の雰囲気といった「リアルな声」を聞くことができます。オンラインでは少人数のグループに分かれて行われることが多く、一人ひとりが質問しやすい環境が整えられています。
学生と歳の近い若手社員からベテラン社員、時には企業の代表取締役などが参加するので、企業のホームページや就活サイトの情報だけでは得られない、現場の生きた情報に触れることができます。オンラインの座談会に参加する場合には、入社後のミスマッチを防ぐためにも、積極的に質問して企業の文化・価値観が自分に合っているかを見極めると良いでしょう。
職場見学
オンラインインターンでの職場見学は、実際にオフィスに足を運ぶことなく、社内の雰囲気や働く環境を体験できるプログラムです。カメラを使ってオフィス内をライブで中継したり、事前に撮影した動画コンテンツを視聴したりする形式が一般的です。社員一人ひとりのワークスペースはもちろん、会議室やリフレッシュスペースなど、社員が日常的に利用する空間を見ることで、その企業ならではの働き方や文化を感じ取ることができます。
たとえば、フリーアドレス制を導入しているオフィスの様子や、社員同士のコミュニケーションの活発さなども垣間見ることができるでしょう。地方在住の学生にとっては、物理的な距離の制約なく企業の環境を知ることができるのが大きなメリットです。
業務体験
業務体験は、オンラインインターンの中では最も実践的なプログラムで、参加することで実際の業務に近いタスクに取り組めるのが特徴です。エンジニア志望であれば簡単なコーディング、マーケティング職であれば市場調査や企画書の作成など、職種に応じた課題が与えられます。社員がメンターとしてサポートしてくれる場合が多く、フィードバックを通じて専門的なスキルや仕事の進め方を学ぶことができます。
期間は1日から数週間に及ぶものまでさまざまで、業務体験を通じて、自分の適性や興味を深く理解できるだけでなく、ESや面接では過去の実績としてアピールすることも可能です。仕事内容への理解を深め、自己PRに直結する経験を積めるのが業務体験の最大のメリットです。
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3.オンラインインターンに参加するメリット
オンラインインターンは、従来の対面形式にはない多くのメリットがあります。ここでは以下3つのメリットについて、深掘りしながら解説します。
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・短時間で効率的に就活対策ができる
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・交通費・移動時間が不要
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・オンライン面接の経験が積める
これらのメリットも踏まえて、オンラインインターンを探してみましょう。
短時間で効率的に就活対策ができる
オンラインインターンの最大のメリットの一つは、短時間で効率的に就活対策ができる点です。オンライン形式のプログラムは半日や1日で完結する短期のものが多く、会場への移動時間もかからないため、学業やアルバイトで忙しい学生でもスケジュールを調整しやすいのが特徴です。
対面式のインターンであれば、参加できる企業は物理的に通える範囲に限られてしまいますが、オンラインであれば全国、さらには海外の企業のプログラムにも気軽に参加できます。さらには一日で複数の企業のインターンを掛け持ちすることも可能。興味のある業界や企業を幅広く知ることで、自身のキャリアの選択肢を広げ、より深い自己分析や企業研究につなげることができるのです。
交通費・移動時間が不要
交通費や移動時間がかからないことも、オンラインインターンの大きなメリットです。特に地方の学生にとって、都市部の企業で開催されるインターンに参加するための交通費・宿泊費は大きな負担となります。オンラインであれば、こうした費用を一切気にすることなく、全国のさまざまな企業のプログラムに参加できます。
また、移動にかかる時間も節約できるため、その時間を企業研究や選考対策、学業など、他の有意義な活動に充てることができます。経済的な心配をせずに、純粋に興味のある企業や業界のインターンに集中できるのは、就活生にとっては大きな魅力です。
オンライン面接の経験が積める
オンラインインターンへの参加は、本選考で主流となっているオンライン面接の練習の場としても活用できます。カメラ映りやマイクの音声、背景の設定など、オンラインでのコミュニケーションには特有の作法や注意点が存在します。インターンを通じて、ZoomやGoogle Meetといったビデオ会議ツールの操作に慣れ、どのような環境で、どのような話し方をすれば相手に良い印象を与えられるかを実践的に身につけることができます。
オンライン形式のグループワークや座談会で積極的に発言する経験を積めば、面接本番での緊張を和らげ、自信を持って自己PRができるようになるでしょう。本選考が本格化する前に、オンラインでの振る舞いをマスターしておくことは、他の就活生と差をつける大きなアドバンテージになります。
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4.オンラインインターンに参加する時の服装・マナー
オンラインインターンは、自宅からでも参加できる手軽さがありますが、対面と同じかそれ以上にビジネスマナーが求められる場でもあります。ここではオンラインインターン参加時に押さえておきたい服装・マナーについて、以下のポイントごとに解説します。
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・上下スーツ着用が基本
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・カメラ・マイクのテストを済ませる
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・背景・環境音に配慮する
対面形式にはないオンライン特有のマナーにも配慮しながら、企業に好印象を与えられるように立ち回りましょう。
上下スーツ着用が基本
オンラインインターンに参加する際の服装は、企業から特に指定がない限り、上下スーツを着用するのが無難です。「上半身しか映らないから」と油断して、上だけジャケットで下は部屋着といった格好は避けましょう。何かの拍子に立ち上がった際に見えてしまい、印象を損なう可能性があるからです。
服装選びでは、画面越しでも清潔感が伝わるよう、スーツにシワや汚れがないか事前に確認しておくことが大切です。もし企業から「私服で構いません」「服装自由」といった案内があった場合は、オフィスカジュアルを意識し、襟付きのシャツやブラウス、ジャケットなどを選ぶと良いでしょう。たとえ短期のインターンであっても、ビジネスの場にふさわしく、相手に敬意を示す服装を心がけてください。
カメラ・マイクのテストを済ませる
オンラインインターンでは、映像と音声がコミュニケーションの肝になります。当日に「カメラが映らない」「音声が聞こえない」といったトラブルが発生すると、自分にとっても焦りの原因になるだけでなく、他の参加者や企業の進行を妨げてしまう可能性もあります。インターン開始前に、必ず使用するパソコンやスマートフォンで、ビデオ会議ツールのカメラとマイクが正常に作動するかテストしておきましょう。
自分の顔が明るくはっきりと映るか、角度は適切かを確認し、必要であれば照明やカメラ位置を調整しておきましょう。マイクは、自分の声が相手にクリアに聞こえるか、雑音が入らないかをチェックしてください。別途イヤホン・ヘッドホンやマイクを接続して使用すると、生活音を拾いにくく、音声も聞き取りやすくなるためおすすめです。
背景・環境音に配慮する
カメラに映り込む背景や、マイクが拾ってしまう環境音にも注意が必要です。背景には、散らかった部屋やプライベートなポスターなどが映り込まないよう、壁やカーテンの前などのできるだけシンプルな場所を選びましょう。片付けが間に合わない場合は、ビデオ会議ツールのバーチャル背景機能を使うのも一つの手ですが、無地の落ち着いたデザインの背景を選ぶのが無難です。
また、インターン中は、テレビの音や家族の話し声、ペットの鳴き声といった生活音が入らないように配慮が求められます。家族にインターン中であることを伝え、静かな環境を確保してもらうよう協力をお願いしましょう。自分の発言以外の場面ではマイクをミュートにするなど、オンラインインターンの進行を妨げないように注意しましょう。
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5.オンラインインターンで気をつけたい注意点
最後に、オンラインインターンに参加する時に押さえておきたい注意点について、以下の5つのポイントを解説します。
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・使用するビデオ会議ツールを設定しておく
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・Wi-Fiの安定性を事前に確認する
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・集中できる環境を整備する
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・トラブルへの対処をシミュレーションしておく
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・積極的なコミュニケーションを心がける
オンラインインターンで企業に好印象を与え、有意義な時間を過ごすためにも、ぜひ実践してみてください。
使用するビデオ会議ツールを設定しておく
オンラインインターンのために企業から指定されたビデオ会議ツールは、必ず事前にインストールし、基本的な設定を済ませておきましょう。当日になって慌ててインストールしようとすると、アカウント作成やアップデートに時間がかかり、開始時間に間に合わなくなる可能性があります。
多くの企業で利用されるZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなどのツールは、それぞれ操作方法が微妙に異なります。事前に一度起動してみて、マイクやカメラの接続、画面共有、チャットの送り方といった基本操作を確認しておくと安心です。また、表示される名前は、大学名と氏名がフルネームで分かるように設定しておくと親切です。
Wi-Fiの安定性を事前に確認する
安定したインターネット接続は、オンラインインターンの生命線です。途中で映像が固まったり、音声が途切れたりすると、グループワークやディスカッションの流れを止めてしまい、他の参加者に迷惑をかけてしまいます。自宅のWi-Fi環境に不安がある場合は、有線LANに接続する、他のデバイスでのWi-Fi通信を控えるといった対策を考えてみましょう。
また、カフェや図書館などのフリーWi-Fiは、セキュリティ上のリスクや通信が不安定になるリスクがあるため、できるだけ避けるようにしてください。万が一の事態に備えて、スマートフォンのテザリング機能を使えるように準備しておく、パソコンだけではなくスマホからでも参加できるようにするなど、バックアップの手段を確保しておくと、より安心です。
集中できる環境を整備する
オンラインインターンは自宅から気軽に参加できるのがメリットではあるものの、なるべく集中力を維持できる環境を整えることが成功の鍵となります。プログラムの進行中は、スマートフォンの使用を避ける、関係のないWebサイトのタブは閉じておくなど、注意が散漫になる要因を物理的に排除しましょう。
また、自宅に家族がいる場合は、インターンに参加する時間帯を事前に伝え、部屋に入ってきたり話しかけられたりしないよう協力を求めることも大切です。静かで誰にも邪魔されないプライベートな空間を確保することで、プログラムの内容に没頭して、より深い学びを得ることができるでしょう。
トラブルへの対処をシミュレーションしておく
どれだけ万全に準備をしていても、予期せぬトラブルは起こりうるものです。たとえば、パソコンが突然フリーズしてしまったり、インターネット接続が切れてしまったりするトラブルが考えられます。そうした事態が発生した際に、慌てず冷静に対処できるように事前にシミュレーションしておきましょう。
接続が切れてしまった場合には、まずはインターンの主催者側のトラブルでないかどうかを確認し、自分の環境に原因がある場合には、パソコンの再起動や再接続を試みましょう。それでも復旧しない場合は速やかに担当者に連絡し、状況を説明して指示を仰ぎます。決してそのままインターンプログラムから無断退出しないようにしてください。
積極的なコミュニケーションを心がける
オンラインの環境では、対面に比べて表情や雰囲気が伝わりにくいため、積極的なコミュニケーションを心がけることが重要です。誰かの発言中は、カメラに向かって相づちを打ったり、頷いたりすることで、「しっかりと話を聞いています」という姿勢を示しましょう。
また、グループワークや座談会では、受け身にならず自ら質問したり、意見を述べたりすることが求められます。チャット機能も有効に活用し、議論を活性化させるような発言や、感謝の言葉を伝えるのも良いでしょう。あなたの積極的な姿勢は、画面越しでも必ず企業側に伝わり、高い評価につながるはずです。
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6.まとめ
オンラインインターンでは、主に会社説明会・セミナーやグループワーク、座談会などを実施するケースが多いです。オンライン形式を選ぶことにより、短時間で効率的に就活対策できるほか、交通費や移動時間などのコストを抑えられるのが大きなメリットです。
事前に使用するビデオ会議ツールの設定を済ませ、Wi-Fiの安定性を確認するなど、円滑にプログラムを進められるように準備しておくのも大切です。本記事で解説してきたオンラインインターンの服装・マナーと注意点も踏まえながら、有意義な時間を過ごしましょう。
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