
しかし面接というフォーマルな場では、企業側が学生の人柄や社会人としての基本的なマナーを評価する重要な機会となるため、TPOに合わせた服装選びが求められます。
本記事では、エンジニア面接における服装の基本的な考え方から、「私服指定」「服装自由」「指定なし」といったさまざまなパターンに応じた対策方法まで詳しく解説します。就活生にとって迷いやすい「オフィスカジュアル」な服装選びのコツや、Web面接での注意点についても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 1.エンジニア面接の服装はスーツが基本
- 2.エンジニア面接の服装で企業がチェックしているポイント
- 3.私服・服装自由・指定なし各パターンでおすすめの服装
- 4.オフィスカジュアルな服装選びのコツ
- 5.Web面接の服装選びについての注意点
- 6.まとめ
1.エンジニア面接の服装はスーツが基本
まず前提として、エンジニアの面接で着ていく服装に迷った時には、スーツを選ぶのが基本です。エンジニアの自主性や個性を重視する企業でない限り、スーツで面接を受けてマイナス評価になることは考えにくいからです。私服・普段着がTPOにマッチせず、面接官に悪印象を持たれてしまうことを避けるためにも、スーツを着ていくことを基本に考えましょう。
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迷った場合はスーツが無難
選考を受ける企業の指定がない、もしくはあいまいで、エンジニア面接の服装選びで迷った場合にも、スーツを着用するのが最も無難で安全な選択です。IT業界では普段の業務でカジュアルな服装が許可されている企業が多いものの、面接という正式な場面では、社会人としての基本的なマナーや常識が評価されるからです。ビジネスシーンにふさわしいスーツを着用することで、「この人はTPOに合わせた適切な判断ができる」という印象を面接官に与え、服装が原因で評価を下げられるリスクを回避できます。
特に新卒採用・第二新卒の場合は、技術力以外の部分での評価が重要になるため、スーツ着用による安心感は大きなメリットとなるでしょう。面接当日に他の学生がスーツを着用している中で、一人だけカジュアルな服装だった場合、平常心で受け答えするのが難しくなるかもしれません。こうした心理的な負担を考慮しても、スーツを選んでおくのが望ましいです。
会社説明会や職場風景を見て判断するとベター
機械的にスーツを着用して没個性になるのを防ぎたいのであれば、事前に会社説明会や企業のWebサイト・SNSでの職場風景をもとに、現役エンジニアの服装に合わせて面接時の服装を決めるのがおすすめです。実際の職場で働く社員の服装を観察することで、その企業の文化や雰囲気を把握し、面接にふさわしい服装やカジュアルさを判断する材料になるからです。社員の多くがスーツを着用している企業であれば面接でもスーツが適切ですし、全員がカジュアルな服装の企業であれば、オフィスカジュアル程度の服装でも問題ない可能性があります。
また、企業の採用ページや求人情報に掲載されている写真からも、職場の雰囲気を読み取ることができます。ただし、写真撮影用の衣装を着用している可能性もあるため、なるべく実際の職場を見て肌で雰囲気を感じておくのが理想的です。
服装指定がある場合はそれに従う
企業から面接時の服装について具体的な指定がある場合は、その指示に従うことが基本です。「スーツ着用」「私服でお越しください」「服装自由」といった表現がある場合、企業側が意図を持って服装指定を設けている可能性が高く、応募者がその指示を正確に理解し、適切に対応できるかが評価の対象となるからです。指定を無視して自己判断で服装を選んでしまうと、指示やルールに従えない人物として、評価を下げる一因となります。
特に「私服でお越しください」という指定がある場合は、企業側が応募者の普段の服装センスや個性を確認したいという意図があることが考えられるので、リクルートスーツで参加することは指示に反する行為として受け取られかねません。一方で「服装自由」の場合は、スーツでもカジュアルでも問題ないという意味であり、迷った場合はスーツで臨むことを基本とすると良いでしょう。
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2.エンジニア面接の服装で企業がチェックしているポイント
エンジニアの面接において、応募者の服装について企業がチェックしているポイントとしては、以下の3つが挙げられます。
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・清潔感ある人物かどうか
・TPOに合わせた服装を選べるか
・最低限の身だしなみを保てているか
それぞれ順番に解説しますので、企業側の意図を理解する参考にしてみてください。
清潔感ある人物かどうか
エンジニア面接において企業が最も重視するポイントの一つが、応募者の清潔感です。IT業界で技術力が重視される環境ではありますが、開発チーム内での連携やクライアント企業との打ち合わせなど、さまざまな立場の相手とのやり取りが不可欠な仕事であり、周囲のエンジニアが一緒に働きたいと思える人物かどうかが評価されます。シワのないシャツ、汚れのない靴、整った髪型、派手すぎないメイクなどが重要な評価ポイントです。
また、清潔感は単に見た目の問題だけでなく、その人の仕事に対する姿勢や責任感を知る材料としても評価されます。つまり、自分自身の身だしなみを適切に管理できる人は、仕事においても細部への注意力や責任感を持って取り組める人物とみなされやすいのです。
TPOに合わせた服装を選べるか
企業は面接を通じて、応募者がTPOに応じた適切な判断ができる人物かどうかを評価しています。エンジニアの仕事では、社内での会議、クライアント企業との打ち合わせなど、場面に応じて適切な服装や振る舞いを選ぶ必要が出てきます。面接というフォーマルな場面で適切な服装を選択できることは、将来的にさまざまなビジネスシーンで適切な判断ができる人物であると評価されます。
特にシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーなどの上流工程を担当するエンジニアを目指す場合、クライアント企業との接点が多くなることから、TPOに合わせた立ち居振る舞いができるかどうかが特に評価されやすい傾向にあります。
最低限の身だしなみを保てているか
エンジニア面接では、応募者が社会人として最低限の身だしなみを保てているかどうかも評価されます。服装の清潔さに加えて、髪型や肌・爪の手入れ、口臭や体臭への配慮、適切なメイクやひげの処理などが含まれます。IT業界では、服装・髪型が自由な職場が多いものの、チームワークが重視される環境でもあるので、他のメンバーが不快に感じない程度の身だしなみは必要不可欠です。
また、エンジニアの仕事ではデスクワークが中心になるものの、クライアント企業との会議やプレゼン、急な打ち合わせなども発生するため、常に人前に出ても失礼にあたらない身だしなみを心掛ける意識が求められます。面接での身だしなみは、入社後の職場での振る舞いを予測する材料として評価されるので、普段から意識的に身だしなみを整える習慣を身につけておくと良いでしょう。
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3.私服・服装自由・指定なし各パターンでおすすめの服装
エンジニア面接に臨む際には、企業によって服装の指定がある場合も多いです。ここでは以下の3つのパターンについて、おすすめの服装例をご紹介します。
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・私服(私服でお越しください)
・服装自由
・指定なし
それぞれのパターンの服装例を参考に、エンジニア面接に臨んでみましょう。
私服指定の場合のおすすめ服装
企業から「私服でお越しください」という指定がある場合は、ビジネスカジュアル・オフィスカジュアルな服装を選ぶことをおすすめします。こうした表現がある場合、企業側が応募者の普段の服装センスや個性を確認したいという意図を持っていることもあり、あまりにもフォーマルすぎるスーツだと周囲の応募者の中で浮いてしまう可能性もあります。男性の場合は、襟付きのシャツにチノパンやスラックス、ジャケットを羽織るスタイルが適切です。女性の場合は、ブラウスにスカートやパンツ、カーディガンやジャケットを合わせたコーディネートが良いでしょう。
色合いは、ネイビー・グレー・ベージュ・白などの落ち着いた色を基調としつつ、派手な柄や原色は避けておきましょう。靴は革靴やパンプスなどを選び、スニーカーやサンダルなどのカジュアルすぎるものは避けましょう。アクセサリーは控えめにし、香水もつけすぎないようにご注意ください。私服指定の場合でも、面接というフォーマルな場であることを忘れず、清潔感と上品さを備えた服装を心掛けましょう。
服装自由の場合のおすすめ服装
「服装自由」という指定がある場合は、スーツまたはオフィスカジュアル、迷った時はスーツ着用で面接に臨むのが無難です。こうした表現がある場合、企業側が特に服装について制限を設けていないという意味であり、服装選びが評価に反映されることも少ないと判断できます。しかし面接という公式な場であることを考慮すると、あまりにもカジュアルすぎる服装はふさわしくありません。
服装自由の場合でも、企業の職場風景や社風を事前に調査し、その企業の雰囲気に合わせた服装を選ぶことで、組織文化にマッチした人物であるという印象を与えることができます。なお、サンダルや短パン、Tシャツ、ジャージなどは避けたほうが良いのは言うまでもありません。
指定なしの場合のおすすめ服装
採用ホームページや求人票を含めて、面接時の服装について特に指定がない場合にも、スーツを着用するのが最も安全です。指定がないということは、企業側が特に服装について言及する必要性を感じていないか、一般的なビジネスマナーに従った服装を期待していることが多いからです。
新卒採用の場合は特にリクルートスーツでの参加が一般的で、他の応募者との統一感も保つことができるでしょう。男性の場合は、ネイビーやダークグレーのスーツに白いシャツ、落ち着いた色のネクタイを合わせ、革靴を着用するのが基本です。女性の場合は、スーツまたはジャケットとスカート・パンツの組み合わせに、白のブラウス、パンプスを合わせるのが適切です。
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4.オフィスカジュアルな服装選びのコツ
エンジニア面接に臨む時の服装について調べていると、「オフィスカジュアル」「ビジネスカジュアル」といった言葉が出てくることがあります。これらの用語が具体的にどういった服装を指しているのか、よくわからず困っている方も多いでしょう。
ここではエンジニア面接とも相性が良い「オフィスカジュアル」の定義や服装選びのコツについてご紹介します。
シャツ・ジャケットの選び方
オフィスカジュアルな服装でのシャツ・ジャケット選びでは、清潔感と上品さを重視することがポイントです。シャツは白や淡いブルー、薄いピンクなどの落ち着いた色合いを選び、派手な柄や原色は避けましょう。襟付きのシャツを基本とし、ポロシャツを選ぶ場合もビジネスシーンに合った上品なデザインのものを選んでください。
ジャケットは、ネイビー・グレー・ベージュなどのベーシックカラーを選び、カジュアルすぎないデザインのものを選択しましょう。テーラードジャケットやブレザータイプのもの、素材はウールやコットン、リネンなどが良いでしょう。ジャケットはサイズ選びも重要で、肩幅や袖丈が体型に合ったものを選ぶことで、だらしのない印象を防ぐことができます。
スラックス・スカートの選び方
オフィスカジュアルでのボトムス選びでは、フォーマル感がありながらも堅すぎない印象を与えるアイテムを選ぶことがポイントです。男性のスラックスは、チノパンやウールパンツなど、スーツほどフォーマルではないものの、ジーンズよりも整った印象を与える素材・デザインのものを選びましょう。色は、ネイビー・グレー・ベージュ・ブラウンなどの落ち着いた色合いが良いでしょう。体型に合ったサイズを選び、裾の長さも調整することで、清潔感のある印象を与えることができます。
女性のスカートは膝丈程度の長さで、タイトスカートやAラインスカートなど、上品なデザインのものを選びましょう。パンツの場合は、ストレートパンツやテーパードパンツなど、きれいなシルエットのものがおすすめです。色は、ネイビー・グレー・ブラック・ベージュなどのベーシックカラーを選び、派手な柄や原色は避けましょう。素材は、ウールやポリエステル、コットン混などの上品な質感のものが適しており、カジュアルすぎるデニムやスウェット素材は不向きです。
靴・小物の選び方
オフィスカジュアルな服装での靴・小物は、全体のコーディネートを引き締める重要なアイテムです。
男性の場合は革靴が基本となりますが、スーツ用のフォーマルな革靴ではなく、ローファーやデッキシューズなど、ややカジュアルな革靴を選ぶことで、オフィスカジュアルに適した印象を与えることができます。ブラック・ブラウン・ネイビーなどの落ち着いた色合いを選び、派手な装飾のないシンプルなデザインのものが適しています。女性の場合は、パンプスが基本となりますが、ヒールの高さは3cm〜5cm程度の歩きやすいものを選ぶのがコツです。ブラック・ネイビー・ベージュなどのベーシックカラーを選び、派手な装飾や原色は避けましょう。スニーカーやサンダルは、面接という正式な場では不適切なので控えるようにしてください。
小物については、バッグはA4サイズの書類が入る程度の大きさで、シンプルなデザインのものを選びましょう。アクセサリーはつけないか、ごく控えめにすることが大切です。時計も悪目立ちしないようなシンプルで上品なデザインのものを選び、香水は控えめにするか、使用しないことをおすすめします。
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5.Web面接の服装選びについての注意点
エンジニア向けの面接を受ける時には、自宅から参加するWeb面接を案内されることも珍しくありません。ここではWeb面接の時に注意したい服装選びのポイントについてご紹介します。
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・通常の面接と同じ服装でOK
・下半身を含めて統一感ある服装に
・Web面接では通信回線や背景も重要
これらのポイントを押さえつつ、Web面接に臨んでみてください。
通常の面接と同じ服装でOK
Web面接においても、基本的には対面での面接と同じ服装を選べば問題ありません。画面越しでの面接だからといって、スウェットやパジャマのような服装で臨むことはNGです。企業側はWeb面接でも、応募者の人柄や社会人としての基本的なマナーを評価しており、服装もその重要な判断材料の一つとなります。Web面接だからといって服装に手を抜くことなく、通常の面接と同じレベルの準備を行うことが、内定に直結するコツです。
下半身を含めて統一感ある服装に
Web面接では上半身のみが画面に映ることが多いため、下半身の服装を軽視してしまう方もいますが、これも避けたほうが良いでしょう。面接中に立ち上がらなければならない場面があったり、カメラの角度が変わったりした時に下半身が映る可能性があるため、全身を通して統一感のある服装を心がけることが重要です。また、全身をきちんとした服装で整えることで、自分自身の気持ちも引き締まり、面接に向き合う意識を高めることにも役立ちます。特に、上半身はスーツを着用しているのに下半身はパジャマやスウェットといった組み合わせは、万が一映った場合に非常に印象が悪くなるのでご注意ください。
Web面接では通信回線や背景も重要
Web面接では服装選びだけではなく、通信環境や背景の設定にも配慮する必要があります。たとえ企業の指定通りの服装をしていても、通信環境が悪く面接官の画面で不鮮明に映っていると、どうしてもネガティブな印象を持たれてしまうからです。音声が途切れて聞き取りにくい場合や、パソコントラブルで何度も入退室を繰り返してしまう場合にも、面接官に対して大きなストレスを与えてしまうことになります。Web面接中に生活感ある自宅の背景が映り込んでしまわないように画角を調整しつつ、友人に協力してもらって通信環境のテストを済ませた上で、Web面接本番に臨むようにしましょう。
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6.まとめ
エンジニア面接における服装選びは、新卒採用では特に重要なポイントとなります。基本的にはスーツを着用することが無難ですが、企業からの指定がある場合はそれに従い、「私服」「服装自由」「指定なし」といった各パターンに応じて適切な服装を選ぶことが大切です。
企業は面接を通じて、応募者の清潔感を見るだけではなく、TPOに合わせた判断力があるかどうか、最低限の身だしなみが保てているかを評価しています。こうした企業側の意図も踏まえつつ、面接の場にあった服装を選ぶようにしましょう。
本記事で解説してきた「オフィスカジュアル」な服装の選び方や、Web面接におけるポイントも参考にしながら、面接本番に臨んでみてください。
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