趣味もガクチカになる?書き方・例文と好印象な活動・NG活動も解説

趣味もガクチカになる?書き方・例文と好印象な活動・NG活動も解説
「学生時代に力を入れたことは?」という就活の定番の質問に対し、「趣味に打ち込んできたことは、ガクチカとして話して良いのだろうか」と悩む方は多いです。アルバイトやサークル活動といった分かりやすいテーマに比べ、趣味を語ることに引け目を感じてしまうかもしれません。

しかし、趣味の活動も魅力的なガクチカになりうるテーマです。趣味への取り組み方を深く掘り下げ、その経験から得た学びや成長を効果的に伝えることができれば、あなたの個性や人柄を伝える最高のエピソードになります。

本記事では、趣味をテーマにしたガクチカの作り方について、基本構成から具体的な例文、さらには注意すべき点まで、網羅的に解説していきます。あなたの「好き」を、内定を勝ち取るための武器に変えましょう。
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1. 趣味も就活で有利になるガクチカテーマの一つ!

結論から言えば、趣味をガクチカのテーマにすることは全く問題なく、むしろ多くのメリットがあります。アルバイトや学業、サークル活動といった定番のテーマは、多くの学生がアピールするため内容が似通ってしまいがちです。その中で、趣味というパーソナルなテーマは、他の就活生との差別化を図り、あなたの個性やユニークな価値観を採用担当者に印象付ける絶好の機会となります。

ガクチカを作る上で大切なのは、「どんな趣味か」ということ自体よりも、「その趣味にどのように向き合い、何を得たのか」というプロセスです。たとえばゲームという趣味であっても、「目標達成のために戦略を立て、試行錯誤を繰り返した経験」を語れば、あなたの計画性や課題解決能力をアピールするチャンスになります。

あなたの「好き」という純粋なエネルギーが注がれた経験だからこそ、より熱意のこもった、魅力的なガクチカになる可能性を秘めているのです。

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2. 人事がガクチカで評価しているポイントとは?

趣味がテーマのガクチカを魅力的に書くために、まずは採用担当者がガクチカという質問を通じて何を知ろうとしているのか、理解することが不可欠です。企業は、あなたの趣味そのものに関心があるのではありません。その趣味の話を通して見えてくる、あなたの「人間性」や「ポテンシャル」を評価し、自社で活躍してくれる人材かどうかを判断しています。
 

  • ・物事へ取り組む姿勢

  • ・課題・壁に対する向き合い方

  • ・企業の雰囲気とのマッチ度


ここでは、企業の人事が特に注目している上記3つの評価ポイントを解説します。

物事へ取り組む姿勢

ガクチカを通じて採用担当者は、学生が好きなことに対し、どれだけの熱意を持って、どのように取り組むのかを知ろうとしています。趣味への向き合い方には、あなたの仕事に対する姿勢が表れると考えるからです。たとえば、ただ漠然と趣味を楽しむだけでなく、「もっと上手くなるにはどうすれば良いか」「目標を達成するために何をすべきか」を常に考え、主体的に行動しているかどうかが評価されます。

「好きなことだからこそ、誰にも負けないくらい徹底的に研究し、努力を重ねた」という経験は、仕事においても高いパフォーマンスを発揮してくれる人材という期待に繋がります。誰にも負けない探究心・向上心を、趣味のエピソードを通じてアピールしてみましょう。

課題・壁に対する向き合い方

どんなに好きなことであっても、壁にぶつかったり、困難に直面したりすることはあるはずです。企業はそうした困難な状況に陥った際に、学生がどのように考え、行動するのかを知りたいと考えています。すぐに別のアプローチに切り替えるのか、それとも粘り強く解決策を探すのか。そうした姿勢から、あなたのストレス耐性や課題解決能力を判断しています。

「大会で思うような結果が出ず、自分の弱点を徹底的に分析し、練習方法を根本から見直した」「独学で行き詰まった際に、プライドを捨てて専門家に教えを乞い、壁を乗り越えた」といったエピソードは、粘り強さや柔軟性を伝える好材料となります。

企業の雰囲気とのマッチ度

採用担当者は、学生のガクチカから感じ取れる人柄・価値観が、自社の文化や雰囲気、いわゆる「社風」と合っているかを慎重に見極めています。どんなに優秀な能力を持っていても、会社組織に馴染めなければ長期的に活躍することは難しいからです。

たとえば、一人で黙々と打ち込むタイプの趣味であれば、個人の専門性を重視する企業風土と相性が良いかもしれません。一方でチームで楽しむ趣味であれば、協調性やチームワークを重んじる企業から高く評価されるでしょう。企業のWebサイトやOB訪問などを通じて、その企業がどのような人材を求めているのかを理解し、それに合った強みを趣味のエピソードで表現することが重要です。

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3. 趣味がテーマのガクチカの書き方

ここからは趣味がテーマのガクチカについて、基本的な書き方をご紹介しましょう。
 

  • ・結論から始めて趣味の内容を明確に伝える

  • ・困難・課題を乗り越えたエピソードを盛り込む

  • ・趣味から得た学びを仕事に結びつける


この3つのステップを心掛けるだけでも、趣味のガクチカが格段に分かりやすく、説得力あるものになります。単なる趣味の紹介で終わらせないためにも、ぜひ実践してみてください。

結論から始めて趣味の内容を明確に伝える

ガクチカを語る際は、まず最初に「結論」を簡潔に述べることが鉄則です。「私が学生時代に最も力を入れたことは、〇〇です」というように、何に打ち込んだのかを明確に伝えましょう。最初に話の全体像を示すことで、採用担当者はあなたが最もアピールしたい経験をすぐに理解できます。

趣味のテーマは多岐にわたるため、どんな活動なのかを具体的に説明することも大切です。たとえば「音楽」というテーマであれば、「軽音楽部でバンドのリーダーを務め、大学祭のステージを成功させました」などと補足すると、よりイメージが湧きやすくなります。

困難・課題を乗り越えたエピソードを盛り込む

次に、冒頭で述べた結論を裏付けるための具体的なエピソードを語ります。ここで重要なのは、単に楽しかった思い出を語るのではなく、困難や課題を乗り越えた経験を盛り込むことです。あなたの成長や学びは、困難な状況にどう向き合ったかというプロセスの中にこそ表れるからです。

具体的には、「コンテストで入賞するという目標を立てたが、当初は全く評価されなかった。そこで、審査員の講評を徹底的に分析し、自分の作品に足りない要素を洗い出して改善を重ねた」というように、課題発見から解決までの道のりを語ることで、あなたの主体性や粘り強さをアピールできます。

趣味から得た学びを仕事に結びつける

エピソードを語った後は、必ずその経験から何を得たのかという「学び」を言語化し、それを入社後にどう活かせるのかという「展望」に繋げましょう。採用担当者はガクチカを通じて、目の前の学生が自社で活躍してくれる人材かどうかを知ろうとしています。ここで企業の事業内容とリンクさせた学び・展望を伝えられれば、一緒に働きたい人物という印象を採用担当者に与えることができます。

「この趣味を通じて、目標達成のためには地道な基礎練習の積み重ねが不可欠であることを学びました。この経験で培った継続力を、貴社の〇〇という業務でも活かし、着実に成果を上げていきたいです」のように、仕事への貢献意欲を示すことで、あなたのガクチカは単なる思い出話から、強力な自己PRへと進化させることができるのです。

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4. ガクチカのテーマとして適切な趣味とNGな趣味

趣味は確かにライバルとの差別化がしやすいガクチカテーマの一つですが、どんな趣味でもOKというわけではありません。趣味の内容によっては、意図せずネガティブな印象を与えてしまったり、ビジネススキルとの結びつけが難しかったりする場合があるからです。

ここではガクチカのテーマとして扱いやすい趣味、伝え方に工夫が必要な趣味、そして原則として避けるべき趣味の3つのカテゴリーに分けて、具体例とともに解説します。

人柄・プロセスを伝えられる趣味はOK

ガクチカとして最も扱いやすいのは、あなたの「人柄」や物事への「取り組みのプロセス」を具体的に語れる趣味です。たとえば、スポーツ・音楽・料理・旅行・カメラ・イラスト制作など。これらの趣味であれば、目標設定から課題解決、そして成果に至るまでのストーリーを描きやすいため、ガクチカのテーマとしても非常に相性が良いです。

また、継続力・探究心・計画性・協調性といったビジネススキルと結びつけやすい点も魅力です。「大会での優勝を目指して、毎日3時間の練習を続けた」「美味しい料理を作るために、食材の組み合わせや調理法を徹底的に研究した」といったエピソードは、あなたの真摯な姿勢を企業に伝えることができるでしょう。

ゲーム・ファッションなどの趣味は伝え方に要注意

ゲームやファッション、アニメ鑑賞といった趣味は、伝え方次第では「個人的な娯楽」や「浪費」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があるため、扱い方に注意が必要です。これらの趣味をガクチカにする場合は、「なぜその趣味に情熱を注いだのか」という動機や、「その経験から仕事に活かせる何を学んだのか」という点を、より論理的に説明する必要があります。

たとえば、ゲームの趣味であれば「オンラインゲームでチームを率い、戦略立案やメンバーのモチベーション管理を行った経験」について語る、ファッションであれば「SNSでファッションに関する情報を発信し、フォロワーとの交流を通じてマーケティングの視点を養った経験」をアピールするなど。具体的な成果やビジネスとの関連性を示せると、趣味のガクチカに大きな説得力が生まれます。

ギャンブル・オタク系の趣味は原則NG

競馬やパチンコなどのギャンブル系の趣味は、計画性や金銭感覚を疑われるリスクが非常に高いため、ガクチカのテーマとしては絶対に避けるべきです。また、特定のアイドルやアニメキャラクターへの過度な熱狂を語るような、いわゆる「オタク系」の趣味も、面接官によっては理解を得られにくく、コミュニケーション能力に懸念を抱かれる可能性があります。

もちろん、これらの趣味が全て悪いわけではありませんが、就活というフォーマルな場においては、より多くの人に共感されやすい、健全なイメージの趣味を選ぶのが賢明です。

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5. 趣味がテーマのガクチカ例文6選

これまでに解説してきたポイントを踏まえ、趣味がテーマのガクチカ例文を具体的にご紹介しましょう。
 

  • ・絵・イラスト制作のガクチカ例文

  • ・旅行がテーマのガクチカ例文

  • ・ゲームがテーマのガクチカ例文

  • ・カメラがテーマのガクチカ例文

  • ・料理がテーマのガクチカ例文

  • ・音楽がテーマのガクチカ例文


これらの例文がどのようにして、単なる趣味の話から自己PRへと繋げられているのか、その構成や表現方法をヒントにしてみてください。

絵・イラスト制作のガクチカ例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、SNSでのイラスト制作活動です。

当初は趣味として描いた作品を投稿するだけでしたが、次第に多くの人に自分の絵を見てほしいという思いが強くなり、「1年でフォロワー1万人」という具体的な目標を掲げました。目標達成のため、まずは憧れの作家さんの作品がなぜ人々を惹きつけるのか、色彩や構図、タグの使い方まで徹底的に分析しました。そして、自分の作品に足りない表現力を補うため、毎日3時間のデッサンを自らに課し、基礎画力の向上に努めました。投稿時間も、最も閲覧数が伸びる平日の夜に固定するなど、試行錯誤を重ねた結果、1年で目標を達成できました。

この経験から、目標から逆算して課題を見つけ、地道な努力を続けることの大切さを学びました。貴社に入社後も、この経験で培った課題分析力と粘り強さを活かし、どのような困難な目標にも挑戦していきたいです。

旅行がテーマのガクチカ例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、47都道府県を全て旅した経験です。

大学入学時にこの壮大な目標を立て、実現のためにまず綿密な計画を練ることから始めました。学業と両立させるため、長期休暇は全て旅行に充て、費用は3つのアルバイトを掛け持ちして捻出しました。各都道府県を最も効率良く、かつ文化や歴史を深く味わえるルートを考える際には、図書館で郷土史の資料を読み込むなど、徹底した事前調査を行いました。計画通りに進まないハプニングも多々ありましたが、その都度現地の方に助けられながら、4年間かけて全都道府県を巡りきった時の達成感は忘れられません。

この経験で培った計画性と実行力は、貴社の業務においても、高い目標を達成するために必ず活かせると確信しています。

ゲームがテーマのガクチカ例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、オンラインゲームのチームリーダーとして、個性豊かな仲間たちをまとめ、大会優勝へと導いた経験です。

結成当初、私たちのチームは個々の実力は高いものの、勝利への価値観がバラバラで、チームとして全く機能していませんでした。私はまず、全員と一対一で対話し、ゲームにかける思いや得意な戦略を丁寧にヒアリングすることから始めました。その上で、全員が納得できる「大会優勝」という共通目標を設定し、個々の強みを最大限に活かせる役割分担を提案しました。練習中は、私が率先して声出しを行い、ミスが起きても決して仲間を責めず、具体的な改善策を話し合う雰囲気を作りました。

その結果、チームに一体感が生まれ、目標だった大会優勝を果たせました。この経験から学んだ、多様な意見を調整しチームを勝利に導くリーダーシップを、貴社でもチームの一員としてプロジェクトを推進する際に発揮したいです。

カメラがテーマのガクチカ例文

私が学生時代に力を入れたのは、趣味のカメラ撮影です。特に大学の写真コンテストで「人の表情」をテーマにした作品作りに没頭しました。

当初は、ただ楽しそうな笑顔を撮ることに終始していましたが、ありきたりな作品しか生み出せず、審査員からは「被写体の内面が見えない」と厳しい評価を受けました。そこで私は、撮影技術を磨く以前に、被写体と真摯に向き合うことが不可欠だと考えました。撮影前には必ず相手と一時間以上対話し、その人の人生観や価値観、仕事への誇りといった内面的な部分の理解に努めました。その結果、ある農家の方の、日焼けした顔に刻まれた深い皺と、その奥にある仕事への誇りが滲み出るような表情を捉えることに成功し、コンテストで賞を頂くことができました。

この経験から学んだ本質を見抜く観察力は、顧客の潜在的なニーズを汲み取る貴社の営業職でこそ活かせると信じています。

料理がテーマのガクチカ例文

私が学生時代に最も力を入れたことは、友人をもてなすための料理です。サークルの仲間を家に招き、手料理を振る舞うのが私の何よりの楽しみでした。

ある日、友人の一人が「お店で食べるローストビーフより美味しい」と絶賛してくれたことをきっかけに、本格的に肉料理の研究にのめり込みました。単にレシピをなぞるのではなく、調理科学の本を読み漁り、なぜこの焼き加減で肉が柔らかくなるのか、理論から学びました。火入れの温度と時間を1度単位、1分単位で変えながら、納得がいくまで何度も試作を重ねた結果、誰に食べさせても「感動する」と言ってもらえる究極のローストビーフを完成させることができました。

この経験で培った探究心と、常により良いものを追求し続ける姿勢は、貴社の製品開発の現場で必ず役立つと確信しています。

音楽がテーマのガクチカ例文

私が学生時代に力を注いだのは、軽音楽部でのバンド活動です。バンドリーダーとして、初心者から経験者までレベルの異なるメンバーをまとめ、大学祭のステージを成功に導きました。

結成当初、特に初心者のメンバーは演奏についていけず、バンド内には諦めの雰囲気が漂っていました。私はまず、全員で音を合わせる楽しさを共有することが大切だと考え、個々のレベルに合わせた練習フレーズを私が作成し、マンツーマンで丁寧に指導しました。また、練習後には必ず全員でミーティングを行い、技術的な課題だけでなく、バンドの方向性についても率直に意見を交換する場を設けました。地道な活動の結果、次第にバンドに一体感が生まれ、大学祭では満員の観客の前で最高の演奏を披露することができました。

この経験を通じて培った、チーム全体の士気を高め、一人ひとりに寄り添う姿勢を、貴社でもチームの一員として貢献する上で活かしていきたいです。

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6. まとめ

趣味をガクチカのテーマとして、就活で効果的にアピールするための方法について、ここまで具体的な書き方や例文を交えながら解説しました。「趣味をガクチカにするなんて…」と不安に感じる必要はなく、その趣味にどのように向き合い、どんな困難を乗り越え、そこから何を学んだのかという「プロセス」と「学び」をアピールできれば十分です。

本記事で紹介した企業の評価ポイントとガクチカの書き方、注意が必要な趣味を参考にしながら、自分の趣味を自信を持って語れるガクチカを完成させてください。

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