失敗談が軸のガクチカで差をつけるコツ!エピソードの作り方を例文で解説

失敗談が軸のガクチカで差をつけるコツ!エピソードの作り方を例文で解説
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を考える時、「華やかな成功体験がない」「他の就活生と比べてインパクトに欠ける」と悩んでいる方も多いでしょう。そんな時におすすめしたいのが、「失敗談」を軸にしたガクチカです。

多くの就活生が成功体験ばかりを語る中で、失敗から学んだ経験を正直に話すことで、あなたの人柄やポテンシャルを際立たせることができます。失敗談は決してマイナス要素ではなく、むしろその後の努力や学びによって、ライバルと大きく差別化したガクチカを作ることができるのです。

本記事では、失敗談を軸にした強いガクチカの作り方について、そのメリットから具体的な書き方のコツ、実際に使える例文まで詳しく解説します。
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1. 失敗談が軸のガクチカはライバルとの差別化になる!

就活でガクチカを聞かれると、多くの学生が「サークルで〇〇を達成した」「アルバイトで売上を〇〇%向上させた」といった成功体験を語ります。このような華やかな結果ばかりが並ぶ中で、失敗談を軸にしたガクチカを効果的にアピールできると、採用担当者に強い印象を残すことができます。失敗談を選ぶことで、他の就活生との差別化を図ることができるのです。

採用担当者は一日に何十人もの学生と面接をしますが、似たような成功体験の話ばかりでは記憶に残りにくいものです。一方で失敗から立ち直った経験や、困難を乗り越えた話は、その人の人間性や価値観が見えるため、人の記憶に残りやすいエピソードとなります。

自分の弱さや未熟さを認めながらも、そこから学び成長した姿勢は、企業が求める「失敗を恐れずチャレンジできる人材」「困難な状況でも諦めない人材」という人物像にもマッチします。成功体験だけでは伝わらない、あなたの本当の魅力を示すことができるのです。

また、成功体験は美化されがちですが、失敗体験はリアルで生々しく、読み手の採用担当者にとっても共感しやすいものになります。ガクチカの内容に悩んでいるなら、ぜひ失敗談を軸にした回答を作ってみることをおすすめします。

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2. ガクチカに失敗談を盛り込む効果・メリット

失敗談をガクチカに取り入れることで、成功体験を語る場合には得られないさまざまなメリットがあります。ここでは、失敗談が持つ3つの大きな効果について詳しく解説します。
 

  • ・失敗から学ぶ姿勢をアピールできる

  • ・人柄や誠実さが伝わる

  • ・自己分析の深さを示せる


これらのメリットを理解した上で、失敗談を軸にしたガクチカをアピールしてみてください。

失敗から学ぶ姿勢をアピールできる

失敗談を軸にしたガクチカを選ぶ最大のメリットは、失敗から学ぶ姿勢を強くアピールできることです。企業は、完璧に物事をこなす人材よりも、失敗を恐れずにチャレンジして、そこから学んで成長できる人材を求めています。

失敗談では、「なぜ失敗したのか」「その時どう感じたのか」「どのような改善策を考えたのか」「その結果どう変わったのか」という一連の流れを通じて、あなたの学習能力やポテンシャルを具体的に示すことができます。「この経験以降、〇〇を意識するようになった」「同じような場面では〇〇という方法で対処できるようになった」といった具体的な変化を示すことで、入社後も同じように学び続けてくれる人材だという印象を与えられるのがメリットです。

人柄や誠実さが伝わる

失敗談を正直に話すことで、あなたの人柄や誠実さを効果的にアピールできる利点もあります。自分の失敗を隠さずに話すという行為は、正直さや素直さの表れであり、採用担当者にとって好印象を与えます。多くの就活生が自分を良く見せようと成功体験ばかりを語る中で、失敗談を話すことは勇気のいることです。しかし、その勇気こそが、あなたの誠実な人柄を表すことになるのです。

また、失敗談を通じて、あなたがどのような価値観を持っているか、どのような時に悔しさや反省を感じるかといった内面的な部分も伝わります。これらの情報は、企業との価値観のマッチ度を判断する重要な材料になります。表面的な成功体験よりも、失敗を通じて見えるあなたの本当の姿に、採用担当者は魅力を感じるはずです。

自己分析の深さを示せる

失敗談を効果的に語るためには、深い自己分析が必要です。なぜ失敗したのか、その時の自分の考えや行動の何が問題だったのか、どのような改善が必要だったのかを客観的に分析する能力は、入社後にも活かせる貴重なスキルとみなされます。

プロジェクトが上手くいかなかった時、営業成績が伸び悩んでいる時、チーム内で問題が発生した時など、社会人になるとさまざまな場面で原因を分析し、改善策を考える力が求められます。失敗談を通じてこの能力をアピールできれば、入社後の活躍を期待してもらいやすくなるでしょう。

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3. 失敗談を軸にした強いガクチカを書く時のコツ

失敗談をもとにガクチカを書く際には、ただ失敗を語るだけでは効果的なアピールにはならないことに注意しましょう。ここでは失敗談を強いガクチカに変えるための3つのコツを解説します。
 

  • ・結果ではなくプロセスに焦点を当てる

  • ・具体的なエピソードを盛り込む

  • ・学びや成長につなげる


これらのコツを意識することで、失敗談を魅力的なアピール材料に変えることができるので、ぜひ試してみてください。

結果ではなくプロセスに焦点を当てる

失敗談をガクチカに使う時は、失敗という結果よりも、その過程での努力や工夫、そして立ち直りのプロセスに焦点を当てることが重要です。失敗したという事実だけを強調してしまうと、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があるからです。

大切なのは、困難な状況でどのような思考を巡らせ、どのような行動を取ったかというプロセスの部分です。「最初は〇〇だと思っていたが、実際にやってみると〇〇という問題があった」「そこで〇〇という方法を試してみたが、うまくいかなかった」「次に〇〇を工夫してみたところ、少しずつ改善が見られた」といった具体的なプロセスを説明することで、あなたの思考力や行動力を強力にアピールできます。

結果よりもプロセスに注目することで、失敗談を成長のストーリーに変えることができるのです。

具体的なエピソードを盛り込む

ガクチカの失敗談を印象的にするために、具体的なエピソードを盛り込むことも欠かせません。抽象的な表現ではなく、読み手がその場面を鮮明にイメージできるような具体的な描写を心がけましょう。

たとえば、「チームワークがうまくいかなかった」という抽象的な表現ではなく、「プロジェクトの締切1週間前に、メンバー3人のうち2人が『聞いていた内容と違う』と言って作業を止めてしまった」といった具体的な状況を説明します。このような具体性があることで、読み手はその場面をリアルに想像でき、あなたの体験により深く共感できるようになります。

また、数字や固有名詞を使うことも効果的で、「売上が下がった」ではなく「前月比20%売上が下がった」、「大会で負けた」ではなく「県大会準決勝で2-3で敗退した」といった具体的な情報を含めることで、エピソードの信頼性と説得力が高まります。

学びや成長につなげる

失敗談をガクチカで語る際の最も重要なポイントは、その経験から何を学び、どのように成長したかを明確に示すことです。失敗の話で終わってしまっては、ただの愚痴や反省文になってしまいます。必ず学びや成長の部分まで含めて、ポジティブな結論に導きましょう。

具体的には、「この経験から〇〇の重要性を学んだ」「〇〇という考え方を身につけることができた」といった学び・教訓を示します。その学びがその後の行動や考え方にどう影響したか、入社後にどう活かしたいかまで言及できれば、より効果的なアピールになります。「この経験で学んだ〇〇を活かして、入社後は〇〇に貢献したい」といった将来への展望を示すことで、企業にとってメリットのある人材であることを印象づけることができるでしょう。

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4. 失敗談が軸のガクチカの構成・フレームワーク

失敗談をガクチカに組み立てる際は、読み手である採用担当者の印象に残りやすく、すらすらと読めるような構成を意識することも重要です。基本は「PREP法」と呼ばれるフレームワークを用いると良いでしょう。PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字を取ったもので、論理的で分かりやすい文章構成の基本形です。

活動内容を簡潔に伝える

まずはガクチカの活動内容を簡潔に述べます。失敗という結果よりも、何に挑戦したかという内容に焦点を当てることがポイントです。

その後、なぜその活動に取り組んだのか、どのような目標を設定したのかという背景を説明します。動機や目標を明確に示すことで、その後の失敗談により重みが生まれます。

例えば「私が学生時代に力を入れたのは、大学祭の実行委員として来場者数1万人を目指したイベント企画です」といった形で始めると良いでしょう。

直面した課題を伝える

続いて、実際に直面した困難や失敗を具体的に描写しましょう。この時、感情的になりすぎず、状況を客観的に整理して伝えることが重要です。何がうまくいかなかったのか、どのような問題が起こったのかを、相手がイメージしやすいように説明しましょう。

「しかし、企画の準備段階でチーム内の意見がまとまらず、結果的に来場者数は目標の半分以下となってしまいました」のように具体的な失敗を示します。

課題にどう対処したか説明する

次に、失敗に対してどう対処したかを詳しく説明します。原因をどう分析したのか、どのような改善策を考えたのか、それをどう実行したのかという流れを明確にします。完全な成功でなくても、改善に向けた取り組みとその結果を示すことで、あなたの行動力と成長性をアピールできます。

「この失敗を受けて、メンバー全員と個別面談を行い、意見の相違点を整理してから新たな企画案を作成し直しました」というような改善行動を具体的に述べることが大切です。

得た経験と今後の活かし方で締める

そして最後に、この経験から得た学びと今後の活かし方を述べて締めくくります。単に学んだだけでなく、その学びを入社後にどう活用したいかまで言及することで、将来への意欲を示すことができるでしょう。

「この経験から、チームをまとめる際は最初に全員の意見を聞き、共通の目標を設定することの重要性を学びました。入社後もプロジェクトリーダーの仕事に活かしたいです」といった形で将来への展望を示しましょう。

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5. 失敗談が軸のガクチカの例文

ここからは、失敗談を軸にした具体的なガクチカの例文を3パターンご紹介します。それぞれ異なるテーマで、先ほど紹介したフレームワークに沿って構成されているので、回答を作る参考にしてください。

部活動での失敗談がテーマの例文

私が学生時代に最も力を入れたのは、大学のバスケットボール部での活動です。

高校時代から続けており、大学でも必ずレギュラーになりたいと考えていました。しかし、大学のレベルは想像以上に高く、得意だったシュートが全く入らなくなり、2年生になってもベンチを温める日々が続きました。

この状況を変えるため、自分の問題点を客観的に分析しました。動画で確認し、先輩にアドバイスを求めた結果、基本フォームの精度が重要であることが分かりました。そこで、華やかな技術練習よりも基礎練習に集中し、毎日2時間の練習を半年間続けました。その結果、シュート成功率が向上し、3年生からレギュラーになることができました。

この経験から、困難な状況では冷静に現状を分析することの重要性と、基礎の大切さを学びました。入社後も、壁にぶつかった時は論理的に問題を分析し、地道な努力で課題を解決していきたいと考えています。

アルバイトでの失敗談がテーマの例文

私が学生時代に最も力を入れたのは、個別指導塾での講師のアルバイトです。

生徒の成績向上に貢献したいと考えて始めましたが、担当した中学3年生の数学の成績が3か月経っても全く上がりませんでした。テストの点数は40点台のまま変わらず、塾長からも「指導方法を見直すように」と指摘されました。

この状況を改善するため、生徒がどこでつまずいているのかを詳しく調べました。すると、私は中学3年生レベルの解法で説明していましたが、生徒は中学1年生の基礎が理解できていないことが判明しました。そこで教える内容を大幅に見直し、生徒の理解度に合わせた説明方法に変更しました。毎回小テストを実施して理解度を確認し、分からない部分は繰り返し説明するようにした結果、半年後には70点台まで向上し、志望校に合格させることができました。こ

の経験から、相手の立場に立って考えることの重要性を学びました。貴社に入社後もお客様や同僚の立場に立ち、最適な提案やサポートを提供していきたいと考えています。

学業・ゼミでの失敗談がテーマの例文

私が学生時代に最も力を入れたのは、経済学ゼミでの卒業研究です。

「地方経済の活性化」というテーマで研究に取り組みましたが、半年が経っても思うような進展がありませんでした。データの分析方法がわからず、中間発表では教授から「研究の方向性が曖昧で、何を明らかにしたいのか分からない」と厳しい指摘を受けました。

この状況を打開するため、研究の目的と方法を根本的に見直しました。教授や先輩に相談し、テーマを「観光業が地方経済に与える影響」と、具体的に絞り込みました。また、統計ソフトの使い方を一から学び直し、地方自治体にアンケート調査を依頼して生きたデータを収集しました。

その結果、観光業の経済効果について具体的な数値で示すことができ、最終発表では「実践的で価値のある研究」と評価され、ゼミ内でもトップの評価を得ることができました。

この経験から、目標が曖昧だと努力が無駄になること、困った時は周りの人に助けを求めることの大切さを学びました。入社後もこの学びを活かし、長期的なビジョンを持ちながら、周囲と協力しつつプロジェクトを進められるエンジニアになりたいです。

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6. 失敗談を軸にしたガクチカを作る時の注意点

最後に、失敗談を軸にしたガクチカを作る際に、必ず押さえておくべき注意点を3つ解説します。
 

  • ・単なる反省文で終わらせない

  • ・他責にしない

  • ・必ず失敗からの学びをセットで伝える


失敗談がそのままマイナスの評価に直結しないよう、これらのポイントに気をつけながらガクチカを作成してみてください。

単なる反省文で終わらせない

失敗談をガクチカで語る際の最も重要な注意点は、単なる反省文で終わらせないことです。「〇〇に失敗して、とても反省しています」「今思えば〇〇すべきでした」といった反省だけで終わってしまうと、ただの愚痴や後悔話になってしまい、就活でのアピールにはなりません。

大切なのは、失敗を受けてどのような行動を取ったか、どのような改善を実行したかという部分です。その後の具体的なアクションや工夫、そして得られた成果や学びまで含めて初めて、価値のあるガクチカになります。

他責にしない

失敗談を語る際に絶対に避けるべきなのは、失敗の原因を他人や環境のせいにすることです。「先輩の指導が悪かった」「チームメンバーが協力してくれなかった」「運が悪かった」といった他責的な表現は、採用担当者には非常に悪い印象を与えます。

このような表現をしてしまうと、「この人は問題が起きた時に責任転嫁をする人だ」「自分の問題を客観視できない人だ」と判断されてしまいます。社会人になれば、様々な困難や理不尽な状況に直面しますが、そこで他人を責めても何も解決しません。「環境は変えられないが、自分の行動は変えられる」という姿勢を示すことで、主体性や責任感をアピールするようにしましょう。

必ず失敗からの学びをセットで伝える

失敗談をガクチカで使う際は、必ず「その経験から何を学んだのか」をセットで伝えることが不可欠です。学びの部分がなければ、ただの失敗エピソードになってしまい、あなたの成長力やポテンシャルをアピールすることにも失敗してしまいます。

その際にも、「いろいろなことを学んだ」「勉強になった」といった曖昧な表現ではなく、「〇〇の重要性を学んだ」「〇〇という考え方を身につけた」「〇〇を意識するようになった」といった具体的な学びを示しましょう。さらに、その学びを入社後にどう活かしたいかまで言及できれば、完璧なガクチカになるはずです。

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7. まとめ

失敗談を軸にしたガクチカは、正しく作成すれば他の就活生との強力な差別化ポイントになります。多くの学生が成功体験ばかりを語る中で、失敗から学んだ経験を正直に話すことで、あなたの人柄や成長力を効果的にアピールできるのです。

ただし失敗談をガクチカに活用する際は、結果ではなくプロセスに焦点を当て、具体的なエピソードを盛り込み、必ず学びや成長につなげることが重要です。また、単なる反省文で終わらせず、他責にせず、失敗からの学びを明確に示すこともポイントです。

「華やかな成功体験がない」「他の人と比べて見劣りする」と悩んでいる方も、失敗談を上手に活用すれば印象に残る素晴らしいガクチカを作ることができるので、本記事で紹介した例文や書き方を参考に、自分だけのガクチカを完成させてください。

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