学生時代は想像しなかったようなエンジニアに?株式会社ファブリカだから実現できるクリエイティブな道

学生時代はVRや3DCGの研究に打ち込み、現在はWebサイト制作を中心に一人前のエンジニアを目指し奮闘している磯谷さん。高専ではVRを活用した福祉支援アプリの開発、大学では流体シミュレーションの効率化を目指した研究を通じて、新しい分野への挑戦を続けてきた。
「学生の方がイメージするような、一般的なエンジニアの働き方とはちょっと違うかもしれません。」と話す磯谷さん。新卒で入社した株式会社ファブリカで現在はアシスタントとしてWebサイト制作に携わるなど、一人前のエンジニアを目指し奮闘中。理想のエンジニア像を見据え、日々成長を続ける磯谷さんのこれまでの歩み、そして努力の原動力について伺った。

■企業紹介
ブランドコンテンツ制作から広告、エンターテインメントコンテンツ制作、システム開発まで幅広い分野で事業を展開する株式会社ファブリカ。フラットで柔軟なプロダクション体制を強みとし、多様なプロジェクトを成功に導いている。ブランド価値の向上やデジタル技術を活用した新たな体験創出を通じて、クライアントの課題解決と未来創造を支援する。
■お話を伺った方
職種 エンジニア
名前 磯谷 春慶(イソヤ ハルチカ)さん
経歴 富山大学 大学院 理工学研究科で理工学専攻 数理情報学プログラムを専攻し、3DCGの流体シミュレーション研究に取り組む。2024年に卒業し、株式会社ファブリカへ新卒入社。現在はWebサイトの運用やキャンペーンサイトの制作、プロジェクトマネージャーのアシスタントなど、幅広い業務を担当している。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/
高専ではVR、大学では3DCG。新しく未知なものに惹かれた学生時代
――まずは学生時代のお話から伺いたいのですが、大学では3DCGの研究を?
磯谷 そうですね、元々はVR系の研究に興味があって、高専ではVRを使った福祉系の支援アプリを作っていたんです。大学で入った研究室では3DCGを使った流体シミュレーションの研究を行っていて、自分はそこにVRの要素を組み合わせた研究を行っていました。当時は、周りでVRと組み合わせた研究をしている人が少なかったこともあり、やってみようと思いました。面白さというより、新しさに惹かれて始めた感じです。やったことがない分野は、ちょっとやってみようかなという気持ちで触ることが多いので、生成AIが出始めたころにも研究と関係なくかじってみることもありました。
研究室では、教授から課題を渡されるのではなく、基本的に自力で既存の研究を調べて進めることが多かったです。そのおかげで自力で調べて行動する力が身についたんだと思います。
――研究の中で、大変だったことや楽しかったことはありましたか?
磯谷 流体シミュレーションは本来複雑な計算式など理解する必要があるのですが、そのような基礎知識がない状態からのスタートだったので、最初は何を質問したら良いかも分からず苦労しました。
毎週教授に提出する経過報告も大変で、インプットに追われて報告書の作成が間に合わず、前日の夜に慌てて作ることもよくありましたね。大学時代は常に研究に追われて忙しかったんですが、学会で賞をもらったときは、成果を実感できて素直に嬉しかったですね。
他にも、「こんな風に実装したらこういう結果が出るだろう」という想定通りに研究が進んだときは、ちゃんと勉強してきて良かったと感じました。
過去に一度、半年間続けた研究がまったく想定通りに進まず、最終的に別の研究に切り替えたこともありました。研究では基盤となる知識があるうえである程度予測を立てるのですが、結果を正確に予測することは難しく、常に手探りで進めていくので、自分が推測した通りの結果が出たときは本当に嬉しいですね。
――高専に進学し、早い段階から専門的な技術を学ばれていますが、エンジニアリングに興味を持ったのはいつごろでしょうか?
磯谷 たまたま中学生のときに知り合いがプレイしているのを見てやりはじめたゲームに、PCで入力したコマンドを組み合わせて遊ぶ、プログラミングに似たような機能があったんです。このゲームで遊ぶうちに自分で想像したものを作ることに面白さを感じて、次第に「自分でゲームを作ってみたい」と考えるようになりました。
そのころ通っていた塾の先生が高専出身で、高校生から専門的な技術を学べる場所があることを教えてもらったのですが、それが本格的にエンジニアリングを学びたいと思ったきっかけでした。
そのときは漠然とゲームを作りたいとしか考えていなかったのですが、普通の高校や大学に行くよりも早めに専門的なことを学んで実際にやってみたいという気持ちが大きかったので、高等専門学校を目指しました。
――次にファブリカへ入社を決めるまでの経緯についてお聞かせください。
磯谷 大学院への進学前に一度就活をしたのですが、そのときはSIerを志望していたので、クリエイティブ方面は全く視野に入れていませんでした。改めて就活を始めたタイミングで「今までと違うことをやってみたい」と考えるようになり、3DCGの知識を活かせることと、元々VRに興味があったことから、これまで自分には合わないだろうと思っていたクリエイティブ系に挑戦してみようと思ったんです。大学院での就活ではエンタメ系の企業を何社か受けたのですが、その中にファブリカがありました。
ファブリカは面接の前に課題があって、それをクリアしないと選考に進めないのですが、その課題がWebページを1枚作るという内容でした。HTMLもCSSもそこではじめて書いたので、課題を提出したときは「多分落ちただろうな」という気持ちだったんですが、その後面接のオファーをもらったので驚きました。
はじめてでも自分なりに調べて、試行錯誤しながら作ったことを評価してもらえたんだと思います。「これはファブリカ一本に絞って行けるところまで行ってみよう」と思い、すでにゲーム会社の選考が進んでていたのですが、そちらを辞退してファブリカ一本に絞りましたね。
――なぜそのタイミングでファブリカだけに絞ろうと決められたのですか?
磯谷 ファブリカがVRのプロジェクトをやっていることは事前に知っていたのですが、VRに限らず、ほかのインスタレーション(空間全体を使って観客に作品を体験させる展示)やWebサイト制作など、エンタメ系のプロジェクトを広い範囲でやっていたことが決め手でした。私はいろんな分野に興味を持つタイプなので、経験を積みながら学べるところが、自分の志向とマッチしてると思ったんです。

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ファブリカの自由な社風に助けられ、ワクワク働きながら成長する
――1人目の新卒エンジニアとして入社されて、不安はありませんでしたか?
磯谷 正直不安は大きかったです(笑)。入社後はエンジニアの先輩もいるんですが、皆さん大ベテランなので、一緒に仕事をすると考えると緊張しました。入社後は徐々に慣れていけましたが、入社前はとにかく不安が強かったので、とりあえず勉強しなきゃと思って、毎朝電車の中でフレームワークのドキュメントを読んだりしていましたね。
少しでも学べることがあればと、入社前にアルバイトさせてもらえないか打診してみました。Webの知識に疎いので、アルバイトしながら勉強させてもらえないかと。ファブリカでは内定者へのアルバイト提案はしていないのですが、希望があれば受け入れてくれたので、夏季休暇を使って2週間働きました。無事にアルバイト期間を乗り越えたことで自信が付きましたし、入社前の不安も少しやわらいだので、良い経験になったと思います。
――入社後の研修はどのように行われましたか?
磯谷 入社後は、社内で使用するツールの研修や社会人向けのビジネスマナー研修など、基礎的な研修を終えたあとに、社内のすべての職種でジョブローテーションを行いました。デザイナーチームやバックオフィスなど、一通りの職種でジョブローテーションを行った後に、アシスタントとして本格的に案件に参加するようになりました。プロジェクトマネージャーのアシスタントとして案件に参加することもあるため、上流工程から関わることができ、全体の仕事の流れを学ぶことができました。
実際に経験してみて思ったのは、エンジニアとしての立場だけでは見えない部分もたくさんあるということですね。たとえば、最初にクライアントと話し合ってワイヤーフレームを作り、それをデザイナーがデザインに起こし、そのデザインがエンジニアに渡るという流れがあるのですが、エンジニアの業務だけやっていたらそのような仕事の流れも見えないままだったと思うんです。Web制作は関係者が多いからこそ、事前にアシスタントとして仕事の流れを学べたのはありがたかったです。
――現在の業務について教えてください。
磯谷 現在はAPIの仕様書の作成や動作確認などテクニカル周りの作業をしながら、LPの制作や既存サイトの更新など実装業務もしています。
既存サイトの運用では、フレームワークにVue.jsを使った、中規模なWebサイトを扱っています。新規ページの追加や、海外向けにページを多言語対応にするなどの業務が主になります。また以前に作ったキャンペーンサイトのバナー追加なども対応していますね。
1年目は職種に関わらず、必ずアシスタントからスタートとなります。プロジェクトの全体像を把握するために、実装業務を行いつつ、アシスタントとしてプロジェクトの進め方や、各関係者との関わり方を学んでいる最中です。
――入社後は不安を感じながらもプロジェクトをこなしてきたと思いますが、実際にやってみて1番楽しかった業務などはありましたか?
磯谷 1番楽しかったのは、キャンペーンサイトを作るプロジェクトですね。当時はWebの知識がまだまだ足りていない状態だったのと、プロジェクトの期間が短いのもあって最初はとても不安でした。
それでも、取り組んでいるうちにデザイン通りのものが作れるようになったときは達成感があって楽しかったです。何もない状態からデザイン通りのものがどんどん完成していくのは見ていて気持ちよかったですし、それが実際にサイトとして運用されているのを見たときは、自分が作ったものが形になっていることに感動しましたし、とても嬉しかったですね。
――ファブリカだからこそ経験できたと思う体験は何ですか??
磯谷 自分の業務とは別のプロジェクトで扱うモーションキャプチャーのテストを頼まれることがあったり、最新のVRヘッドセットを試させてもらったり、最新技術や機器を積極的に取り入れているなと感じます。普通の企業ではなかなかできないようなことをさらっとできるところが、ファブリカらしくて面白いですね。
意外なところなのですが、学生時代に「将来使わないだろうな」と思っていた知識がファブリカに入社してから役に立つことがあります。ほかのプロジェクトでBlenderやUnityが使われていたのですが、私は学生時代に触ったことがあったので、そのときの経験を活かすことができました。
入社前はチームで何かを作るといった経験をしたことがなくて、コミュニケーションを取るのはむしろ苦手だったのですが、ファブリカは気さくな方が多いので、入社してすぐに打ち解けられましたし、その雰囲気が仕事のしやすさにも繋がっていると感じました。ミーティングなどで入社1年目から意見できるような環境は、中々ないと思います。
――逆に1番大変だったことは?
磯谷 はじめてキャンペーンサイトを作ったときだと思います。マークアップがきれいに作れていないせいで、細かい修正をしようとするとほかの部分にもどんどん影響が出てしまうんですね。今だったらそうならないように作り直そうと思うんですが、当時は時間も限られていたのでかなり焦りました。最終的にはなんとか直せたのですが、あのときは気持ち的にもかなり大変でした。
ですが、この経験を通して「次はこうしてみよう」と、前向きに改善案を考えられるように成長できました。そのお陰もあって、今では分からないことに対する不安はそれほど感じなくなりましたね。
――そこまで仕事に打ち込める原動力は何でしょうか?
磯谷 実装自体が新鮮でやっていて本当に楽しいので、「次はこういう実装をしてみよう」といろいろ考えて、それが実際に動いたときに感じる喜びや達成感が原動力になっています。
自分が対応できなかったら、おそらく先輩にすべて巻き取られるだろうなっていう悔しい気持ちも、ある意味モチベーションになっていますね。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/
自由度高く、見た目が楽しいクリエイティブを創りたい
――将来の展望についてお聞かせください。
磯谷 自分が今後どういう方向のエンジニアになっていきたいのか、正直なところまだ想像がついていない状態です。というのも、ファブリカにはフロントエンドやバックエンドなど、様々なスペシャリストの方が所属しているので、どの道を選ぶかまだ悩んでいます。
ただ、私自身はコンテンツ作りに興味があるので、今後はWeb制作に限らず、例えばインスタレーションのような見た目が楽しいコンテンツを作れるエンジニアになれたらいいなという考えはありますね。そのためにも、今取り組んでいるWebサイト制作でどんどん経験を積んでいきたいと思っています。
――これまでさまざまな分野を経験されてきた中で、Webサイト制作に集中して取り組みたいと思った理由は何でしょうか?
磯谷 もちろん、今自分がやっているプロジェクトがWebサイト制作だからというのもあるのですが、基礎から応用的な部分まで様々な知識が求められるので、Webサイト制作を通して、技術を高められると思ったのも理由の1つです。今はほぼ一人でも簡単なキャンペーンサイトであれば作れるようになってきたので、今後はもっと大規模なサイトや、3DCGなどの凝った演出ができるようになりたいですね。
――今後目指したいエンジニア像などはありますか?
磯谷 ファブリカに入ってプロジェクトマネージャーのアシスタントを経験してから管理側にも興味を持ったので、テクニカルディレクターなどを目指すのもありかなと。バックエンドの知識なども必要になってくるので、実現するのは大変だとは思いますが、いずれチャレンジしてみたいですね。
あとは、これまで先輩社員にとても丁寧に教えてもらったので、もし後輩ができたときはちゃんと教える立場になりたいですし、私自身が未熟なので、一緒に悩んでいける先輩になれたらいいなと思います。
――改めて、磯谷さんが感じるファブリカの魅力について教えてください。
磯谷 自由な社風が1番の魅力だと思います。やってみたいことがあれば挑戦できる環境なので、好奇心が旺盛で、やってみたいことが沢山ある方に来てもらえたら嬉しいですね。会社全体に「まずやってごらん」という風潮があって担当業務と直接関係ないことにも手を出せるのは、私としては良いところだと思います。
それから、ファブリカではインプット支援制度が用意されていて、映画を見たり、美術館やライブに行ったりして、そこで得たインスピレーションを制作に活かすことができるんです。仕事と直接関係ないことでも「将来の投資」として会社から認められた上で、興味のあることをやらせてもらえるのは大きな魅力ですね。
研修終了後はすぐに業務に入るので、早いうちから現場でいろんなことを体験して学べるところも魅力だと思います。座学で時間をかけて学ぶよりも、とにかく実践しながら学ぶ方が成長スピードは早いですからね。もし課題にぶつかっても先輩が一緒に考えてくれるので、未経験でもやる気があればどんどん成長していける環境だと思います。
――最後に、ファブリカを志望する学生へメッセージをおねがいします!
磯谷 とにかくいろんなことに興味を持ち、挑戦してみることが大事だと思います。1つの分野に絞って極めようとすることももちろん大切ですが、私の経験からも、幅広い分野に興味を持ち、身につけた知識やスキルは将来的にきっと役に立ちます。プロジェクトの内容が多岐にわたるファブリカでは、学生時代の経験や学びが無駄になることはありません。今しかできないこと、興味のあることはどんどんチャレンジしてみてください!
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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