アナリストとして就職するには?Web・システムの専門家になるためのスキル・資格

アナリストとして就職するには?Web・システムの専門家になるためのスキル・資格
近年になって就職先として注目を集めている「アナリスト」とは、証券アナリストをはじめとする一つの分野の調査・分析を行う専門家のことを指します。証券会社やシンクタンク、コンサルティング企業などに就職し、アドバイスを求める相手に対してデータにもとづいた提案・助言を行います。 IT業界においては、ITコンサルタントと同じような立ち位置の職種としてWebアナリスト・システムアナリスト、もしくはデータアナリストとして活躍するケースが多いです。企業の意思決定にも関わるアドバイス・コンサルティングを提供することから、非常に将来性が高く、高収入・好待遇を得やすいのも大きな特徴です。 本記事では、IT業界のアナリストとして就職するために押さえておきたいアナリストの仕事内容・種類と、求められるスキル・資格などについて解説します。
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1.アナリストとは?

そもそも「アナリスト(analyst)」とは、分析者・精神分析医を指す言葉で、「分析する・解析する」を意味する英単語"analyze"に由来しています。昨今ではアナリストと書いた場合、「証券アナリスト」を連想されることが多く、証券投資や企業評価の専門家としてのアナリストを指すことが一般的です。

しかし、アナリストという言葉がつく職種は複数存在しており、IT業界であればWebアナリスト・システムアナリスト、そしてデータアナリストが活躍しています。ほかにもスポーツ競技の現場で活躍するスポーツアナリストや、ビジネス全般を舞台に活躍するビジネスアナリストといった職種もあります。

いずれの場合にも、アナリストは特定のデータや情報について調査・分析を行い、ユーザーやクライアント企業に対してアドバイスを行う仕事なので、非常に高度な分析力が要求されます。専門とする分野についての深く・広い知識が求められるので、その分だけ待遇・収入も向上する傾向にあります。

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2.アナリストの4つの種類

次に、アナリストの代表的な4つの種類について、具体的な仕事内容や活躍できる業界についてご紹介します。
 

  • ・証券アナリスト

    ・Webアナリスト

    ・システムアナリスト

    ・データアナリスト


上から順番にご説明します。

証券アナリスト

証券アナリストは、アナリストの中では最も代表的な職種であり、証券会社や投資顧問会社、シンクタンクにおいて証券投資のためのアドバイス・助言を行います。金融アナリスト・投資アナリストと呼ばれることも多く、金融・経済・政治についての深い理解が求められる職種です。

証券アナリストの分析をもとに、証券会社は金融商品への投資戦略を作成し、売買益や配当金で利益を生み出します。昨今ではNISAやiDeCoといった国が推進する制度をきっかけとして、投資に興味を持つ個人投資家も増えており、個人投資家に対して情報提供を行う証券アナリストの需要も高まっています。

Webアナリスト

Webアナリストとは、企業が提供するWebサービスにおいてアクセス解析・ユーザー分析を行い、事業戦略やプロジェクト方針を決めるためのデータをまとめて報告するのが仕事です。たとえば企業が運用するECサイトに関して、ユーザーの年代ごとの購買傾向を分析して取り扱う商品のラインナップを決めるなど、売上を増やすためのデータ分析に取り組みます。

Webアナリストの提案をもとにWebサービスに開発・改修を実施することも多いため、Web開発に取り組んだ経験があるエンジニアが、Webアナリストを目指すケースも珍しくありません。Web業界はIT業界においても高い需要を誇るため、Webアナリストの将来性にも期待が集まっています。

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システムアナリスト

システムアナリストとは、IT業界においてシステム開発の上流工程を担当し、導入するシステムの課題を解決するための提案を行う職種です。クライアント企業の業務フローを分析した上で、社内システムの改善を提案したり、システムの刷新を助言したりするのもシステムアナリストの仕事です。

システムアナリストは、クライアント企業に対してヒアリングを重ねながら抱える課題を特定し、その課題をITの力を使って解決に導く職種なので、コンサルタント的なスキルに加えて、エンジニアとしての専門知識も求められるのが特徴です。システムアナリストとして就職するまでのハードルは高いですが、クライアント企業から信頼されるシステムアナリストになることができれば、業界でもトップクラスの年収・待遇を見込めるでしょう。

データアナリスト

データアナリストは、企業が収集したデータを分析した上で、意思決定に役立つ提案を行う職種です。ビッグデータを活用した機械学習・深層学習などの手法を用いながら、将来の市場予測やユーザーの行動予測を立て、企業の売上向上のための施策を作成します。まとまりのないデータを整理・分類するところからデータアナリストの仕事がスタートするため、データベースについての知見やデータエンジニアとしての経験が求められる職種でもあります。

データアナリストの業務ではAIを活用する場面も多く、将来のあるAI開発の分野で活躍することも可能です。統計学や数学を専攻してきた方はもちろん、情報系出身の方も就活を有利に進めることができるでしょう。

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3.アナリストへの就職で求められるスキル

続いて、各アナリストの職種において、就職時点で求められるスキルについてもご紹介します。前述した4つの職種ごとに必要スキルを解説しますので、就職先に選びたい職種に合わせてスキルアップを目指しましょう。

証券アナリストの必要スキル

証券アナリストの就職で必要とされるスキルは、分析対象の企業の経営状態について適切にリサーチして将来予測を立てるための分析力です。統計学・数学についてのスキルに加えて、財務諸表の読み方や各業界の専門知識を身につけることも欠かせません。市場で取引される金融商品の仕組みやファイナンス理論についての知識があると、証券アナリストの仕事にも活かせるでしょう。より待遇の良い外資系企業で証券アナリストとして活躍したいと考えている場合には、ビジネスレベルの英語力も求められます。

Webアナリストの必要スキル

Webアナリストとして就職するためには、Web開発における専門知識が必要とされます。企業が展開しているWebサービスについての理解を深め、適切なツールを使って必要な情報を集めるスキルも要求されます。そのためWebアナリストを目指す場合、まずはWebエンジニアとして開発経験を積み、Web関連の知識や技術を磨いておくことをおすすめします。Webマーケティングについてのスキルが求められる機会も多いので、Webを用いたマーケティング手法についても学んでおくと良いでしょう。

システムアナリストの必要スキル

システムアナリストの就職では、システムエンジニアとしての実務経験や専門スキルが要求されます。クライアント企業に対してシステム導入の提案を行うためには、さまざまな開発の現場を経験してきたエンジニアのスキルが求められるのです。IT系の専門知識をわかりやすく説明するためのコミュニケーションスキルや説明力が必要とされる立場でもあります。システムエンジニアとしての経験を積む上で、プログラミングスキルの習得も必須です。

データアナリストの必要スキル

データアナリストの就活に役立つスキルとして、統計学や数学についての知識、データベースを扱うスキルなどが挙げられます。データアナリストとして活躍するためには、データエンジニアとしてのキャリアがあると有利になるため、機械学習についてのスキルやクラウドサービスを扱うスキルがあるのが望ましいでしょう。プログラミングスキルを駆使してAI開発に取り組むスキルも、データアナリストの就活では高く評価されやすいです。

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4.アナリストへの就職に役立つおすすめ資格

続いて、前述のアナリスト4職種それぞれの就職で役立つおすすめ資格についても順番にご紹介しましょう。就活対策の一環として資格取得を目指したい方はぜひ参考にしてください。

証券アナリスト向けおすすめ資格

証券アナリストを目指すなら、「証券アナリスト(CMA)」の資格を取得しておくと良いでしょう。証券アナリスト資格は、運営元の公益社団法人日本証券アナリスト協会が指定する教育講座を受講後、3年以上の実務経験と試験の合格を果たすことで認定される民間資格です。試験には第1次レベル・第2次レベルの2つが存在しており、第1次レベル合格後が第2次レベルに必要な受験資格となっています。証券アナリスト資格は、アナリストを目指す方はもちろん、コンサルタントや起業家、あるいは個人投資家として活躍したい方にも適した資格となっているので、積極的に受験してみてください。

Webアナリスト向けおすすめ資格

Webアナリストの就職に役立つ資格には、「Webアナリスト検定」「ウェブ解析士」などが挙げられます。いずれも民間資格であり、Webを活用したマーケティング戦略を立てる際に欠かせない分析スキルが身につくのが特徴です。特にWebアナリスト検定の試験では、Webサービスを展開する企業にとっては欠かせない分析ツール「Google Analytics」の知識・スキルが問われるので、Webアナリストを目指す方やWeb系のITコンサルタントを目指す方にもおすすめです。

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システムアナリスト向けおすすめ資格

システムアナリストへの就職を目指すなら、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」といったIT系の国家資格を取得しておくのが効果的です。難易度は高めですが「ITストラテジスト試験」の国家資格があると、システムアナリストとしての信頼性向上につながります。未経験からシステムアナリスト向けの資格を一発で合格するのはハードルが高いので、まずはシステムエンジニアやITコンサルタントなどの実務を経験してから、資格取得を目指すと良いでしょう。

データアナリスト向けおすすめ資格

データアナリストの就職では、「統計検定」「データベーススペシャリスト試験」などの資格が高く評価されます。データアナリストに必要とされる分析力やデータサイエンスについての知識・スキルを体系的に学べる資格なので、就活対策としてぜひ合格しておきたいところです。データエンジニアとしての経験を積む際には、代表的なデータベース製品であるOracle Databaseの扱いを習得できる「ORACLE MASTER」の資格を取るのも良いでしょう。

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5.アナリストへの就職を目指すための就活対策

最後に、アナリスト就職を成功させるために実践したい就活対策について3つご紹介します。
 

  • ・調査・分析の専門スキルをアピールする

    ・明確な志望動機をキャリアビジョンとともに伝える

    ・中途入社を見据えて経験を積むのも効果的


それぞれ詳しく解説しますので、証券アナリストやWebアナリストなどへの内定を獲得するためにぜひ参考にしてみてください。

調査・分析の専門スキルをアピールする

アナリスト系の職種への就職を成功させるには、調査・分析の専門スキルをアピールすることが欠かせません。調査・分析に関するスキルは、プログラミングスキルやマネジメントスキルなどと比べると言語化が難しく、どれだけ高いスキルがあるのかを企業へ伝えるのが難しい性質があります。過去の実績や携わったプロジェクトなどを具体的に紹介しながら、高い調査・分析のエキスパートであることをアピールすることが、就活を成功させるポイントとなります。

自分がプロジェクトに携わる前と後で、ユーザーやクライアント企業にどのような変化があったのかを鮮明に伝えることができれば、企業側もアナリストとして採用するメリットを実感しやすくなります。アナリスト採用では、保有資格や独学で身につけたスキルよりも、これまでの実績が重視されやすいので、過去の経験を軸として自己PRを行うと良いでしょう。

明確な志望動機をキャリアビジョンとともに伝える

アナリストへの就職を叶えるために、明確な志望動機をキャリアビジョンとともに伝えるのも効果的です。システムエンジニアやITコンサルタントではなく、なぜアナリストという就職先を選ぶのか、説得力ある志望動機をアピールできると、企業側も一貫性のある人材として評価しやすくなるからです。また、アナリストとして入社後、自社にどのように貢献してくれるのか、将来はどのようなキャリアビジョンを描いているのかを具体的にアピールすることで、長期的な視野を持ってキャリアを歩む人材であることも伝わります。

単にアナリストの仕事に興味があるという理由や、アナリストの将来性・待遇が良いことを理由とする志望動機は、入社後の仕事内容でミスマッチを起こすのではないかという不安につながり、企業からの好印象は獲得しにくくなることに注意しましょう。

中途入社を見据えて経験を積むのも効果的

アナリストは専門的なスキル・知識を要する職種なので、新卒・未経験からアナリストを募集する企業は多くありません。アナリストに着実に就職したい場合には、まずはシステムエンジニアやプログラマーといった現場での経験を積むのが効果的です。システムエンジニアとしてシステム開発の現場に携わり、マネージャーやコンサルタントのような仕事も経験しておくことで、将来アナリストとして就職するための実績を用意できるからです。

豊富な実績・経験を身につけておくことで、新卒・未経験からアナリストを目指す場合と比べて選考を有利に進めることができるので、長期的なキャリアプランを持ってコツコツとキャリアを積み上げていくと良いでしょう。

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6.まとめ

アナリストは調査・分析の専門家のことを指し、証券アナリストやWebアナリスト・システムアナリスト、データアナリストといった職種が存在します。企業が持つデータを調査・分析し、売上・利益の向上につながる提案を通じて、企業の意思決定をサポートするのがアナリストの仕事です。的確な調査・分析と提案のためには、アナリストが扱う分野に対する深い知識や豊富な経験が求められます。

そのため本記事で解説してきた専門スキル・難関資格の習得が必要となっており、新卒・未経験から就職するハードルは非常に高いです。アナリストへの就活に取り組む際には、調査・分析のエキスパートであることを具体的な実績とともにアピールしたり、明確な志望動機をキャリアビジョンとともに伝えるのが有効であるほか、まずはシステムエンジニアなどの現場での仕事を経験してから中途入社でのアナリスト就職を目指すのもおすすめです。

ここで解説してきたアナリストの仕事内容・種類や必要とされるスキル・資格を参考にしながら、後悔のない就活に取り組んでみてください。

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