スタートアップのITエンジニアになるメリット・デメリットは?失敗しない就活のコツ

スタートアップのITエンジニアになるメリット・デメリットは?失敗しない就活のコツ
スタートアップで働くITエンジニアは、創業間もない組織の一員として活躍しながら、革新的な事業の拡大を目指したり、短期間で事業を成長させてM&Aによる売却を目指したりするのが特徴です。ベンチャー企業と同様に、最先端の事業・ビジネスモデルに携わりながら、一人ひとりに大きな裁量を任される環境が用意されており、大手企業よりもスタートアップで成長しながら働きたいと考える方は少なくありません。

しかしスタートアップのITエンジニアへの就職を目指す場合、一人ひとりのメンバーへの負担が大きくなりやすい環境なので、長時間労働が発生しやすく、自分がいなければ仕事が進まない属人的な働き方になってしまうなどの危険性があります。

本記事ではTエンジニアとしてスタートアップで働くメリット・デメリットや向いている人の特徴、就活を成功させるコツなどについてご紹介します。

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1.スタートアップとは?

スタートアップは、主にIT業界を中心に革新的なビジネスモデルで急成長を目指す企業のことを指す言葉です。従来の「ベンチャー企業」と同じような意味合いで使われる言葉であり、近年ではITエンジニアの就職先として高い人気を集めているのが特徴です。スタートアップで働く時のメリット・デメリットや注意点は、大体ベンチャー企業で働くケースと同様ですが、スタートアップならではの求めるエンジニア像や採用方針が存在しています。

スタートアップの特徴

スタートアップとは、主に創業してから間もない企業のことを指し、競合他社と比べて革新的なサービスで事業展開を図るのが特徴です。スタートアップでは、創業・設立の目的として株式上場や事業売却を掲げ、明確な出口戦略を持ちながら事業に取り組みます。数名〜十数名ほどの小規模な組織で構成されることが多く、倒産や事業撤退などの大きなリスクを伴う一方で、創業期のメンバーは高いリターンが期待できるのが魅力です。

スタートアップとベンチャーの違い

「スタートアップ」と「ベンチャー」は、どちらも同じような意味を指す言葉として使われることが多いですが、ベンチャー企業は単に小規模な企業や、創業直後の企業のことを指すのに対して、スタートアップは革新的なサービスの開発に取り組みながら、明確な出口戦略に向けて急成長を図る組織であるという違いがあります。スタートアップの採用情報はベンチャー企業とは異なり、大手就活サイトなどには掲載されていないことが多いため、人からの紹介やSNSを通じたスカウトなどで入社するチャンスを掴む必要があります。

スタートアップが注目されている理由

近年になってスタートアップが注目されている背景として、自由度の高い環境でITエンジニアとして活躍できることに加えて、大きな裁量を活かしてさまざまな小息の仕事を担当し、ITエンジニアとしての腕を磨ける環境がある点が挙げられます。また、創業メンバーにスカウトされて働き始める場合には、一般的な企業と比べて高額な収入を提示されるチャンスがあることも魅力となっています。

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2.スタートアップのITエンジニアになるメリット

スタートアップのITエンジニアとして働き始めるメリットとしては、主に下記3点が挙げられます。
 

  • ・一人ひとりのエンジニアへの裁量が大きい

    ・革新的な新規事業・ビジネスモデルに携われる

    ・将来の起業に役立つ経験を積める


それぞれ詳しくご紹介しましょう。

一人ひとりのエンジニアへの裁量が大きい

スタートアップに入社して働くITエンジニアは、上司からの指示のもとで働くというよりは、開発するITサービスに必要な仕事を自ら作り出して完遂する働き方が中心です。そのためITエンジニアとしての裁量が非常に大きく、一つひとつの判断で毎回社長の決裁を取る必要がないのが特徴です。ITサービスの開発方法や使用する言語、設計やデザインなども自分で考えて実装することができるので、ものづくりの楽しさを実感しやすい環境でもあります。

前提として企業の方針に沿って働くことが求められるものの、個人開発に取り組むような感覚で自由度の高い働き方を実現できるのが魅力です。

革新的な新規事業・ビジネスモデルに携われる

スタートアップで働くITエンジニアは、単なるベンチャー企業ではなく、まだ世の中にない革新的なサービスを開発することも多い仕事です。新たな技術やスキルを用いた開発や、前例のない機能の実装のために現場に立って働くことになるため、業界の最先端を走るやりがいが得られるのがメリットです。スタートアップの創業期から携わることで、自分のアイデアをカタチにしてリリースまで見届けられることが魅力に感じる方も多いです。

革新的な事業に携わることは、失敗してしまうとITエンジニアとしてのスキルアップや実績づくりには役に立たなくなる可能性はあるものの、成功を収めることができれば転職市場で高く評価される実績を手にすることができるでしょう。

将来の起業に役立つ経験を積める

スタートアップの創業期からITエンジニアとして働くことは、将来の起業に役立つ貴重な経験を積めるメリットもあります。実際に起業・独立して企業を立ち上げる創業メンバーの活躍を間近で見ながら働くことができるので、将来自分が起業・独立する時のお手本とすることもできるでしょう。

一般的な企業でエンジニアとして働き続ける中では、起業・独立、特にフリーランスではなくメンバーを集める会社を立ち上げる方法について実践的に学べる機会は少ないです。そのためITエンジニアとしてのキャリアを積んだ後、起業・独立したいと考えている方にとっては、特におすすめな就職先となります。

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3.スタートアップのITエンジニアになるデメリット

スタートアップのITエンジニアとして働くことにはさまざまなメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。
 

  • ・長時間労働になりやすい

    ・属人的な業務で苦労しやすい

    ・倒産・解雇のリスクが高め


ここでは上記3つのデメリットについて順番にご紹介しましょう。

長時間労働になりやすい

スタートアップで働くITエンジニアは、革新的なサービスを生み出すために少数のメンバーで急速な成長を求められる環境にあるため、残業や休日出勤などの長時間労働が発生しやすい傾向にあります。社長や上司に長時間労働を強いられることは考えにくいですが、責任ある仕事や取り組んでいて楽しい仕事に、休みを取らずに働き続けてしまうケースは多いです。前例のない革新的な分野で開発に取り組むので、自分の仕事が必ずしも成果につながるとは限らず、無駄な努力に終わる可能性があることにも留意しておかなければなりません。

ブラック体質な企業で長時間労働する場合と比べれば、ストレスやプレッシャーは少ないかもしれませんが、プライベートの時間を大切にしたい方や、ワークライフバランスを重視する方には向かない就職先と言えるでしょう。

属人的な業務で苦労しやすい

スタートアップで活躍するITエンジニアは、非常に属人性の高い業務に取り組む働き方です。属人的な業務とは、社内の中で自分しかこなせない仕事のことを指します。たとえば創業メンバーの中でITエンジニアが自分一人しかいない場合には、新規事業のシステム開発はすべて自分で実装しなければなりません。一方で創業メンバーのITエンジニアが抜けてしまい、その代替要因として入社する場合にも、社内にシステム開発に詳しい人物がいないため手探り状態で仕事を覚えていく必要が出てきます。

こうした属人的な業務は、ITエンジニアの人手が十分な大手企業やメガベンチャーであれば発生しにくいのですが、スタートアップのような少数のメンバーで活動する組織では、どうしても属人的な業務で苦労しやすくなることに注意しましょう。

倒産・解雇のリスクが高め

スタートアップを就職先として選ぶ場合、倒産・解雇のリスクが一般的な企業よりも高めになることもデメリットです。スタートアップが手掛ける新規事業は必ず成功するとは限らず、時には見通しの甘さや市場環境の変化によって撤退を迫られるケースもあります。スタートアップ企業が解散して職を失ってしまう可能性も高まる就職先なので、倒産・解雇のリスクは常に念頭に置きながら働く必要があるでしょう。

スタートアップのITエンジニアとして働く場合、長時間労働に至るケースが多く激務に追われる日々が続くので、副業に取り組む余裕がなくなる方も多いです。そのためスタートアップの倒産・解雇に備えたリスクヘッジのために副業に取り組むなどの対策も難しいことに注意しましょう。

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4.スタートアップのITエンジニアに向いている人の特徴

ここからはスタートアップのITエンジニアに向いている人の特徴について、下記の3つの項目ごとにご紹介します。
 

  • ・変化を楽しめるタイプの人

    ・まだ世の中にないサービスを作りたい人

    ・安定性よりも将来性を重視したい人


一つひとつ詳しくご紹介しますので、自分がスタートアップ向きの資質を備えているのかどうかを判断する参考にしてみてください。

変化を楽しめるタイプの人

スタートアップは、働き方や職場環境などの変化を受け入れて、変化を楽しみながら働ける方に向いている就職先です。スタートアップでは、日々会社の方針や実装する機能などを軌道修正しながら事業に取り組むため、変化を嫌い安定的に働きたい方には不向きです。スタートアップでは、これまでの社会に変化を起こして新たな価値を提供することを使命としているので、変化に弱いタイプの方にとってはミスマッチを起こしやすい環境となるでしょう。

一方で変化を楽しめるタイプなら、毎日が強い刺激の連続で、まるで天職に出会ったかのような感覚で働き続けることができるでしょう。自分自身がこれまでの人生を通じて、変化を好むタイプだったのか、変化を嫌うタイプだったのかを自己分析してみてください。

まだ世の中にないサービスを作りたい人

スタートアップは、一般的な企業やベンチャー企業とは異なり、革新的な事業を手掛けることが大きな特徴です。まだ世の中にはない新しいサービスの開発に取り組むので、ITエンジニアとしてのやりがい・達成感を重視して就職先を選びたい方に向いています。急速なスピードで成長を目指す環境でもあるので、自分のアイデアを素早く実現し、リリースできるのも魅力です。

一方で、既存のシステムの改修・刷新や、Webアプリやスマホアプリといった広く使われている技術・サービスに携わる場合と比べて、スタートアップで身につけるスキル・経験は他社では活かしにくい可能性が高いことに注意が必要です。

安定性よりも将来性を重視したい人

スタートアップで働くITエンジニアは、安定性重視というよりも、将来の大きなリターンを重視して働くのが特徴です。安定性を求めるのであれば、大規模プロジェクトにも携わる大手SIerなどが就職先の候補となります。そうしたローリスクローリターンの環境で働くのではなく、ハイリスク・ハイリターンな環境を選んでITエンジニアとしてキャリアを積みたい方にも、スタートアップという就職先はおすすめです。

ただし将来性が高いかどうかは、そのスタートアップが手掛ける事業やサービスによって大きく左右されます。スタートアップで新しい技術やスキルを使って働いているものの、実は将来の見通しが甘く、競合他社やAIによって置き換えられてしまう可能性も考えられます。そのため将来性重視でスタートアップを選ぶなら、創業者やビジネスモデルについてじっくりとリサーチした上で、将来性ある就職先なのかを確認することが大切です。

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5.スタートアップのITエンジニア就活を成功させるコツ

最後に、スタートアップへ就職するITエンジニア就活を成功させるコツについてもご紹介します。
 

  • ・即戦力で活躍できるスキル・意欲をアピールする

    ・自分にマッチした社風・風土かどうかをリサーチする

    ・資金調達状況や創業メンバーの経歴を把握しておく


上記の就活対策に取り組みながら、後悔のない就活を目指してみてください。

即戦力で活躍できるスキル・意欲をアピールする

ITエンジニアとしてスタートアップへの入社を目指すのであれば、入社後は即戦力として活躍できる人物であることをアピールする必要があります。スタートアップでは、新人研修やキャリア支援が充実しているとは言えず、ITエンジニア未経験の人材を積極的に採用することは考えにくいです。アルバイトやインターン、個人開発などを通じて高度なプログラミングスキルを磨いてきたことをアピールすると、スタートアップの内定を獲得しやすくなるでしょう。

自分にマッチした社風・風土かどうかをリサーチする

スタートアップの内定を目指すにあたっては、自分にマッチした社風・風土かどうかをリサーチすることも重要です。スタートアップでは独自の企業文化が根付いていることも多く、現場での働き方や職場の雰囲気に適応できなければミスマッチを起こす可能性が高まってしまいます。その結果、早期退職に至ってしまい2回目の就活に迫られることも十分に考えられますので、インターンや創業メンバーとの面談などを通じて、企業の内部について知る機会を大切にしましょう。

資金調達状況や創業メンバーの経歴を把握しておく

将来性に期待できないスタートアップに入社して後悔してしまうことがないように、応募するスタートアップの資金調達状況や、創業メンバーの経歴なども詳しくチェックしておくことをおすすめします。十分な資金調達ができているスタートアップは、ベンチャーキャピタルなどの投資家から将来性ある事業内容であることが認められていることを意味します。ITエンジニアとしての就職先としても優良で、貴重なスキルや経験を積める場となるかもしれません。

また、創業メンバーの経歴を把握しておくことにより、エンジニアの仕事やシステム開発に理解がある職場なのかどうかを判断できるので、ぜひ実践してみてください。

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6.まとめ

スタートアップは革新性あるビジネスモデルにより、明確な出口戦略を描きながら急成長を目指す企業のことを指します。ベンチャー企業とは異なり、大きな裁量を任された環境の中で前例のないシステム開発に取り組めるので、大きなやりがいを持って働ける就職先として注目を浴びています。創業メンバーとの距離が近いスタートアップのITエンジニアとして働くことで、将来の起業・独立に役立つ経験を積めることもメリットに挙げられます。

一方でスタートアップのITエンジニアは、長時間労働になりやすい点や、属人的な業務が多いことに苦労しやすい点などに注意しなければなりません。倒産・解雇のリスクが高い就職先ですが、多忙な業務に追われて副業などに取り組む余裕がなくなることも覚えておきましょう。

本記事で解説してきたスタートアップ就活のコツも参考にしながら、自分に合った職場への就職をぜひ成功させてください。

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