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1. PHPとは?
まず、PHPの概要とPHPで何ができるのかについて紹介します。
PHPの概要
PHPはインタプリタと呼ばれる軽量な言語で、手軽に利用できるというメリットがあります。また、シンプルな構文でわかりやすく取り掛かりやすい文法であり、初心者でも学びやすいことも特徴です。そのため、PHPは、これまでプログラミングに触れたことがない方がはじめて学ぶ言語としておすすめです。
また、PHPはWebアプリケーション開発で使用されることが多く、企業での採用例も多いため、学生時代から学んでおくと就職やインターンに有利となります。
PHPでできること
PHPは主にWebアプリケーションの開発に向いており、ECサイトの開発やブログの作成などに利用されます。小規模な開発から大規模な開発までこなすことができるため、多くのインターネットサービスにPHPが採用されています。
また、PHPをベースに開発されているWordPressは、企業サイトやオウンドメディアなどで多く採用されており、人気があります。WordPressのカスタマイズにはPHPの知識が必要であるため、PHPの知識があるとWordPressの導入案件にも携わることができます。
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2. 必要となる開発環境の準備
次に、PHPを動かすために必要となる開発環境の準備方法を紹介します。
PHPを動かすために必要なもの
PHPはサーバーサイド言語と呼ばれるサーバー上で動作するプログラミング言語であり、PHPを動かすためにはPHP本体に加えてWebサーバーの用意が必要です。また、PHPでWebアプリケーションを作るためには、データベースの用意なども必要となります。
初学者にとって、これらを一から用意することはハードルが高いといえます。そんな方向けに、一括でPHPやWebサーバ、データベースなどを用意できるXAMPPというパッケージが存在します。XAMPPを使うと開発環境を簡単に用意できるので、はじめてPHPを学ぶ場合はXAMPPを利用することをおすすめします。
XAMPPのインストール
ここでは、WindowsにおけるXAMPPのインストール方法から最初のプログラムの実行までをご紹介します。
XAMPPとは
XAMPPとは、PHPに加えてApacheというWebサーバ、MariaDBというデータベースなどがセットとなったパッケージです。XAMPPは誰でも無償で利用することができます。また、Windowsに加えてMac、Linuxでも動かすことができます。
XAMPPは10年以上の実績があるPHP開発パッケージであり、設定方法に困ったときなどはWeb上に豊富に情報源があります。また、参考になる書籍も発売されています。
XAMPPのインストール方法
まずは公式サイトより、Windows向けXAMPPをダウンロードします。ダウンロードしたインストーラーを起動し、画面の指示にしたがってインストールを行います。XAMPPはデフォルトでPHPの動作に必要なアプリケーションをすべてインストールする設定となっているため、基本的に設定の変更は不要です。必要に応じて、インストール先のフォルダなどを修正してください。
最初のプログラムの実行
XAMPPをインストールしたフォルダ(デフォルトではc:\xamppとなっています)を開き、同フォルダ中に存在するhtdocsフォルダ内にファイルを作成します。作成するファイルの名称は例えば「hello.php」などとしてください。
作成したファイルをメモ帳などのテキストファイルで開き、以下の文章を入力します。
次に、Windowsのスタートメニュー等からXAMPPを起動します。XAMPPを起動すると、XAMPP Control Panelが表示されますので、画面からWebサーバーであるApacheを起動させます。Apacheの起動は、「Action」欄の「Start」を押すことで実行できます。
Apacheを起動させたら、Chrome等のインターネットブラウザを立ち上げ、http://localhost/へアクセスします。ここで、ブラウザ画面になんらかが表示がされたらApacheの起動は成功です。
次に、先ほど作成したPHPファイルにブラウザからアクセスします。上記の例であれば、「http://localhost/hello.php」というアドレスです。ファイル名が異なる場合は、「http://localhost/」以降に作成したファイル名を追加し、アクセスしてください。
画面に「Hello world!」と表示されれば、PHPの実行は成功です。
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3. PHPの基本構文
ここでは、PHPを学習する上で必須となるPHPの基本構文について解説します。
PHPの基本ルール
PHPでプログラムを作成する際にはいくつかのルールに従う必要があります。ここでは、最低限従うべきルールについて紹介します。
プログラムの記述方法
PHPにプログラムを認識させるためには、プログラムを<?php ?>というPHPタグで囲う必要があります。PHPタグ内に記載されたプログラムのみをPHPは処理します。
PHPファイルの拡張子
PHPでは、プログラムを記載したファイルには必ず.phpという拡張子をつけます。.phpという拡張子とすることで、PHPはそのファイルをPHPで書かれたプログラムと認識します。
HTMLファイルへの埋め込み
HTMLとは、ブラウザで表示されるWebページを作成するための言語です。PHPはHTML文章内に埋め込んで利用することができます。PHPが埋め込まれたhtmlファイルは拡張子を.phpとする必要があります。
文字出力
PHPでは、echo文を用いて画面上に文字を出力することができます。PHPでは文字列を指定する際にダブルクオーテーションもしくはシングルクオーテーションで囲う必要があります。
変数処理
変数は、$hogeや$fugaといった「$xxxx」という表記で指定します。PHPは型を自動で判別してくれる動的型付け言語なので、文字列であっても数値であっても同じ$xxxxという変数表現となります。
※ただし、PHP5以上から型宣言を行うことは可能です。
変数に対して、加算や減算などの処理を行うことができます。
配列は$hoge[]もしくはarray()という表記で指定します。配列には任意の数の値を格納することができます。
条件分岐
PHPで条件分岐を行う際は、if-else文を用います。if文は条件式の値が真である場合に処理を行います。条件式の値が偽である場合はelse文内の処理が行われます。
ループ処理
PHPで繰り返し処理(ループ処理)を行う場合はfor文、foreach文、while文を用います。
for文は「初期条件」「継続条件」「繰り返し時の処理」の3つを記載し、継続条件が偽になるまで処理を繰り返します。主に実行回数があらかじめ決まっている処理に用います。
foreach文は指定した配列の中身をすべて取り出して処理します。ある配列のすべての要素に対して同じ処理を行うときに便利です。
while文は、条件式が真である間は処理を繰り返します。適切に条件を設定しないと無限にループを繰り返してしまうため注意が必要です。
関数・クラスの利用
PHPでは、関数およびクラスを利用することができます。関数とは、プログラム中の処理をひとまとめにしたものであり、繰り返し用いる共通の処理を関数にすると便利です。
クラスとは、複数の関数とプロパティ(クラスが持つ変数)をひとまとまりにしたものです。クラスを作成することで、プログラムの再利用性が高まり効率的な開発が可能となります。PHPでは、クラスが持つ関数やプロパティへのアクセスはアロー演算子(->)を用いて行います。
ファイル入出力
PHPでは様々な方法でファイルの入出力を行うことができます。ここでは、最も基本となるfopenとfcloseを用いたファイルの入出力を紹介します。
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4. PHPの重要用語
以下では、PHPを学習する上で必ず目にすることになる重要用語について紹介します。
Composer
PHPにはデフォルトで様々な機能が備わっていますが、それでもシステムを作るうえでは機能が不足することがあります。足りない機能を追加するために、PHPではComposerと呼ばれる仕組みで拡張機能をインストールできます。
Composerは、メールの送受信やユーザ認証などWebアプリケーション開発に必要となる様々な機能を提供しています。一般的な機能であればComposerからインストール可能であるため、Composerを利用すれば一からプログラムを作る手間を省くことができます。
ComposerはWindows環境であればWeb上からダウンロードしてインストールすることができます。
Laravel
実際の開発では、複数人で効率的に開発を行うためにフレームワークと呼ばれるツールを利用することが一般的です。フレームワークとは、アプリケーション開発に必要となる様々な機能を集めたパッケージであり、URLルーティングやデータベース接続、セッション管理機能等を提供します。
PHP用のフレームワークはSymfonyやCakePHPなど様々なものが存在しますが、その中でもLaravelは最も人気のあるPHPフレームワークのうちの一つです。PHPの学習がひと段落したらLaravelの学習も実施するとよいでしょう。
Apache
上述したとおり、PHPはサーバ上で動作する言語であり、動作のためにはWebサーバが必須となります。WebサーバはWebサイトにアクセスしてきたユーザに対して、リクエスト内容に応じて画像やHTMLなどを出力する役割を担います。
XAMPPに含まれるApacheは、最も一般的に利用されているWebサーバです。Apacheの歴史は20年以上にわたり、バグやセキュリティ対策なども随時実施されているため信頼性があります。
企業での開発においてもApacheを利用するケースは多々あるため、Apacheの操作に習熟しておくと自身の強みとなります。
MariaDB
MariaDBはPHPと相性の良いデータベースシステムです。データベースシステムとは様々なデータを整理して格納し、高速にデータの追加や検索を行うことができる仕組みです。顧客情報やSNS・ブログ等の投稿内容、商品情報などを管理するのに用います。
XAMPPにはMariaDBが含まれており、XAMPPをインストールすることでMariaDBも使用可能となります。Webアプリケーションを作成する上でデータベースの活用は必須となるため、MariaDBの操作方法やデータベースを操作する言語であるSQLについてもPHPと合わせて学習することをおすすめします。
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5. 学生・初学者におすすめの学習方法
以下では学生や初学者の方に向けて、PHPを学習するための効率的な方法について紹介します。
書籍で学ぶ
PHPは人気がある言語であり、入門書も多数販売されています。PHPに加えてWebサーバやデータベースの利用方法も含めて学ぶことができる書籍も多く存在します。
書籍はスクールに通うよりは安価にPHPの学習ができますが、どうしても独学での学習は挫折しやすくなります。書籍での独学が難しい方は、後述するスクールの活用もおすすめします。
Web上のチュートリアルを活用する
PHP公式のチュートリアルサイトなど、Web上にはPHPの入門のための様々なサイトが存在します。多くのチュートリアルは無料で利用することができますが、情報の質が担保されていない可能性もあるため、評判を確認するなどした上で信頼のおけるものを利用するとよいでしょう。
プログラミングスクールを活用する
独学での学習はハードルが高く、分からないところを質問することもできません。小さなつまづきからそのまま挫折してしまう可能性もあります。そこで、PHPを学ぶことができるプログラミングスクールを利用することもおすすめです。
プログラミングスクールに通うためにはどうしても費用がかかるため、スクール選びは慎重に行いましょう。
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6. まとめ
PHPは初心者でも学びやすい言語であり、多くのWebアプリケーションの開発で使われている言語であることから、学生時代から学んでおくと就職の役に立つといえるでしょう。PHP入門のためには、PHPの動作環境の用意と基礎構文の習得、および学習方法の理解が必要です。まずは自分のPCで環境を構築してみるところからスタートしましょう。
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