コミュニケーション力が自分の武器。テンダの若き開発リーダーの挑戦。

■企業紹介
株式会社テンダ
DXソリューション事業・Techwiseコンサルティング事業・ゲームコンテンツ事業を運営す
る企業。ビジネスパッケージソフトの企画・開発・販売、モバイルシステム・モバイルコン
テンツの企画・開発・販売、Webベースの企業情報システム開発請負、SE人材派遣など、
システム事業を中心に展開している。
■お話を伺った方
職種 エンジニア
名前 山田 智也(やまだ としや)さん
中部大学大学院工学研究科ロボット理工学専攻修士課程を修了後、2021年に新卒で株式会
社テンダに入社。入社後は、受託開発の部署に配属し、システム開発に携わる。現在は、AI
を活用したPoC開発にも参加しているほか、開発リーダーとしても活躍している
- 1.ロボコンをきっかけにソフトウェア開発にのめり込んでいく
- 2.学生時代に身に付けたコミュニケーション術が武器。殻を破ってどんどん成長したい
- 3.AIの活用・推進に向けて知識を深めることで、会社の未来に貢献したい

\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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1.ロボコンをきっかけにソフトウェア開発にのめり込んでいく
――山田さんは大学ではロボット理工学を専攻されていたと伺いました。どうしてその分野に進まれたのですか?
山田 小さいころ、NHKのロボットコンテストに憧れたことがきっかけです。母がパソコン好きだったので、子供の頃から一緒にパソコンを操作していたんです。また、父の会社の同僚もパソコン好きで、その人と一緒に小学4年生の頃にはパソコンを自作したこともあるんですよ。そういった身近な人の影響で、パソコンが段々と趣味になっていき、その延長で
ロボットコンテストの大会を見るようになりました。
ロボコンを見てからは自分も実際に出てみたいと思うようになり、高校受験の際はロボコン出場を目指して高等専門学校(高専)を志望をしたのですが、残念ながら結果は不合格。普通科の高校に進学したものの、ハードウェアもソフトウェアも両方作るロボット開発の夢は諦めきれずにいました。
そんなある日、まさにソフトもハードも両方学べる大学の存在を知り、「よし、ここを目指そう!」と進むべき道を選びました。
――子どもの頃からずっとパソコンに触れる生活を送ってきたんですね!! 大学時代についてもお聞かせください。
山田 大学では一言でいうとロボット開発について学んでおり、その過程で初めてプログラミング言語に触れました。最初はC言語やC++といったロボットを開発するための組み込み系のプログラミング言語を学び、大学3年の頃からPythonを主に扱っていましたね。私はロボット開発の中でも、特にAIに関連する領域に関心があったので、研究を見据えて大学3年の頃からPythonを中心に勉強するようになりました。その後、ロボット開発を学びたいという思いを胸に大学院に進みました。
――大学時代、学業以外でどんなことに取り組んでいましたか?
山田 ロボット開発を学ぶかたわら、サークル活動や学内インターンシップにも勤しんでいます。サークル活動は映像制作のサークルに所属していて、台本の制作から撮影、映像編集まで全て自分たちで行って映像作品を創る活動をしていました。私は演者と映像編集を担当しましたね。
学内インターンシップでは、学生向けの大学PRを行っています。大学の雰囲気や仕組み、授業内容など、大学を知ってもらうためのイベントを企画・運営しました。
――山田さんの就職活動についてもお聞かせください。
山田 就活を意識し始めたのは就活解禁になった大学院の2年次の3月ごろです。周囲と比べると就職活動を始めたのは比較的遅めだったと思います。就活を始めたての頃は研究が忙しく就活に力を注げなかったので、思うように就職が決まりませんでした。何社かエントリーはしていましたが、良いお返事がもらえず…。そんな中、周囲の友人は5月頃から就職先が決まり始めていて、それを見てようやく焦りを感じ始めるようになりました。
8月頃に本格的に就職活動に力を入れ始め、すぐにテンダの選考に進み、9月ごろには内定承諾しました。
――山田さんはどういった軸で企業を探していましたか?
山田 プログラムを設計してシステムを作りたいという思いが強かったので、そういった仕事ができる企業を探していました。大学でロボット開発を学ぶ過程で、ハードウェアの制作もソフトウェアの開発も両方経験したのですが、金属部品を加工するようなハードウェアの制作よりは、パソコンに向かってシステム開発するようなソフトウェア開発に強い魅力を感じていたんです。せっかくAIやロボット開発について力を入れて学んできたので、自分の専門領域を武器として就職活動を進めつつ、あくまでも自分のやりたいと思えることを企業探しの上では最優先に考えていましたね。
子どもの頃にロボコンに憧れて以来、いつも気づけばパソコンを開いて遊んでいました。エンジニアとしてシステム開発することは、これまで自分が好きで続けてきたことの延長だと思うんです。自分が好きで学んでいたことであり、かつ自分の長所を活かせるという点でも、エンジニアという仕事を選ぶことに迷いはなかったですね。
――そんな山田さんが就職先にテンダを選んだ決め手は何でしたか?
山田 自分のやりたいこととテンダでできることがマッチしていたからです。テンダは自社製品・サービスの開発、受託システム開発、グループ会社のゲーム開発まで、多角的に事業展開しており、幅広くシステム開発に携わることができます。自分の手でシステムを設計・開発したいという思いを叶えられる環境だと感じました。また、テンダではAIを活用したシステム開発の取り組みもあり、私がそれまで学んできたAIの専門性をテンダで活かせる点にも魅力を感じました。実際に現在はAI関連の仕事に携わることができているんですよ。

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2.学生時代に身に付けたコミュニケーション術が武器。殻を破ってどんどん成長したい
――入社後の研修フローと配属された部署について教えてください。
山田 入社後の研修は3ヶ月ほどでした。入社後すぐにマナー研修と技術研修を受けてから、受託開発の部署に配属されました。
研修ではPHPを使ってプログラムを書いてみたり、データベースを操作する方法を学んだりと、実践形式で知識を深めていきました。初めは1人で完結する作業でしたが、徐々に複数人で作業を分担していき、最終的には現場配属後と同じような開発を経験し、本配属といった流れです。
――現在の業務内容について教えてください
山田 現在は受託開発のチームに所属しており、お客さまの「こういうシステムを作りたい」「こういう機能が欲しい」という要望に対してできること・できないことを伝えながら、設計内容のすり合せを行うのが基本的な業務内容です。ときには、パワーポイントで資料を作成し、お客さまの合意を得るための準備も行います。
お客さまの合意が得られたら、今度は開発メンバーに指示を出してシステムを設計してもらい、次はできあがってきたプログラム・ソースコードに問題がないかを検査します。最終的に問題がなければ、お客さまのシステムに載せていくというのが流れです。
――お客さまと開発メンバーの橋渡し的な役割を担っているんですね! 山田さんの学生時代の経験が活きる場面も多そうですね。
山田 そうですね。特にコミュニケーションの部分で活かせることが多いと感じています。
開発メンバーに仕事を依頼する際に話しやすい雰囲気を作ることや端的に要望を伝えることなど、学内インターンシップ経験で磨いてきた会話力や交渉力が最大限に活かせていると思いますね。
一方、お客さまが作りたいシステムの要求をヒアリングすることはこれまで経験したことのない領域であり、もっと学ぶ必要があるなと感じたところでもありました。
――技術面でも新たな学びがたくさんあったと思いますが、つまづくことはありませんでしたか?
山田 技術面ではそこまでなかったですね。そもそも、パソコンを使って仕事がしたいという気持ちが入社前からベースとしてあるので、技術を学ぶことに葛藤を覚える場面はなかったです。もちろん夢中になって夜遅くまで作業することもありますが、仕事が趣味の延長線上にあるというのが近い感覚なので、楽しんで進められているところが大きいです。
また、お金をいただいて働かせてもらっていることなので、プロとして責任をもって仕事がしたいという気持ちが強いです。先輩方が自分に期待してくれることもありがたいですし、その想いに応えたいという思いもあります。今後も、現状維持ではなく、自身の殻を破って新たなことに挑戦していきたいですね。
――山田さんは現在開発リーダーとして活躍されているとうかがいました。その役割を任された経緯についてもお聞かせください。
山田 開発リーダーを任されたのは入社して3年目のタイミングです。
テンダではお客さまの要望をヒアリングし、それを要件に落とし込むところは経験豊富なエンジニアメンバーが担っており、それを実際に設計に落とし込み開発を進めていくプロセスを、開発リーダーが主体となってチームで進めていく流れになっています。
最も難易度の高い業務が要求定義・要件定義するフェーズで、それを任せてもらえるようなエンジニアになるべく、まずは開発リーダーとして経験を積んでいるような形です。
テンダでは若手から開発リーダーに抜擢されるケースは多いと思います。開発リーダーに求められるのは、十分な開発スキルとチームメンバーをマネジメントできる力、コミュニケーション能力だと考えているのですが、開発チーム内でエンジニアとして経験を積み、こうしたスキルが身についたら、早期から開発リーダーに抜擢されることが多いです。そうすることで、チームマネジメントや開発の上流工程に早期から触れる機会を増やすことができ、会社としてエンジニアの育成を進めることができます。また、経験豊富な先輩エンジニアの方々は要件定義・要求定義に専念することも多いため、若手の頃から開発リーダーのようなチャンスは回って来やすいという側面もありますね。
――早期に開発リーダーを経験するうえで、不安はありましたか?
山田 もちろん不安はありました。ただ、テンダでは難易度の高い業務を任せられた際にも、社内の詳しい方、経験豊富な方がサポートに付いてくださるので、そういった社内の雰囲気が良かったことに救われましたね。案件では自分がリーダーとして一番上に立たなければならないポジションでしたが、これまで指揮を取っていた方が私の補佐についてくれて。その先輩はチーム内のコミュニケーションを積極的に取り連携を迅速に取ってくれますし、チームメンバーの意見を柔軟に取り入れてくれるところもあるので、お客さまとのやり取りやチーム内のコミュニケーションで非常にサポートいただいています。
また、開発メンバーは自分より経験も知識も圧倒的に豊富な方ばかりなのですが、私は開発リーダーとして彼らにレビューをする必要があるんです。それでも、彼らは経験の少ない私からのレビューを快く受け入れてくれますし、逆に私がうまくできていなかった点に関しては「こうしたほうがいいよ」とアドバイスもしてくれます。経験の浅い私が開発リーダーをしていますが、メンバーの皆さんがとても協力的で、かつ自分の成長に対しても惜しむことなくフィードバックをいただけていますね。皆さんのおかげで案件を上手く回していくことができているなというのは、つくづく実感するところではあります。
――続いて、入社して一番楽しいと思った仕事について教えてください。
山田 学生時代から学んできたAIを活用したPoC開発の仕事です。本業の受託開発とは別で3割程度、生成AIを活用して社内DXを推進する部署でシステムの開発に携わっています。
PoCとは、Proof of Conceptの略称で、概念実証やコンセプト実証と呼ばれています。新しいアイデアや技術を用いた開発の実現可能性や実効性を検証するために必要な考え方で、PoCを元に開発を進めることを「PoC開発」と言います。最近だとAIやIoTといった新技術を導入する際にPoCを行うケースが多いですね。検証しながら開発していくことが求められるので、プロトタイプを作成し、お客さまの声を聞きながら試作と検証を重ねていく点が特徴的な開発です。
私が携わっている生成AIを用いたPoC開発では、お客さまの「こんなことをやってみたい」を実現するために、システムを使って試作と検証を重ねつつ、生成AIを活用してどんなことができるかを模索しています。お客さまにとっては、やりたいことがAIを使って簡単にできるようになるので、「こんなことができるんだ」と評価していただける瞬間が多くあります。新しいものを一歩ずつ着実に作っているモノづくりの面白さを感じることもできますし、
お客さまが求めているゴールに向かって少しずつ改善を加えていきそれを評価して喜んでいただけることにも達成感を得られるので、とても刺激的な仕事ですね。
――今までに経験した中で大変だった、苦労したなというエピソードは何かありますか?
山田 会社のシステムを作ってきたといっても過言ではない経験豊富な先輩方のなかに一番下っ端の私が混じり、ゼロからシステムを作っていく案件に参加したときです。先輩方が機能について議論を繰り広げるなかで、「山田くんはどう思う?」と話を振ってもらう機会があったのですが、知識にも経験にも自信のない私は先輩方を目の前にして自分の意見を言うことができなかったんですよ。言わなければ伝わらないのに言えない、行動できないことに当時は悩みましたね。
――そういった悩みはどのように改善していきましたか?
山田 開発リーダーを任せてもらえたことが成長の大きなきっかけになりました。開発リーダーとしてメンバーに開発の指示を出したり、レビューをしたりしていくなかで、システム全体の理解を深めていくことができたんです。システムの全体像が掴めてくると、次第に自分が誰よりもシステムに詳しくなれるんですよ。気づけば、自分が一番正しいことを言えるという自信が付いていて、「こういうシステムの作りだからこうやってやれば短時間で改修できるよ」と堂々と意見が言えるようになっていました。
経験では勝てないけれど、システム知識なら勝負ができる!という自信が付きましたね。

\15年超の実績を持つレバテックが運営/
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3.AIの活用・推進に向けて知識を深めることで、会社の未来に貢献したい
――山田さんの今後の目標についてお聞かせください。
山田 直近の目標は、プロジェクトマネージャーという立場を確実にこなすことです。今とは別の案件でそういったポジションに就いても、しっかりと回せるようになりたいですね。
将来的な目標は、生成AIの活用・推進に向けて知識をどんどん深めていくことです。現在、AIを使ったPoC開発に携わらせてもらっているので、今後も社内の普及活動に積極的に取り組んでいきたいと思います。
さらに、インフラ領域にも専門を広げていきたいと考えています。世の中にアプリケーションを作れる人やプログラム書ける人はたくさんいますが、インフラの知識や土台があり、そこにアプリを乗せて設計・開発できる人は希少な存在だと思うんですよ。これからプロジェクトマネージャーとして仕事をしていくためにも、AWSやAzureの資格を取って、さらに知識やスキルを磨いていこうと思います。
――新卒入社する方にどんなことを期待していますか?
山田 技術は経験を積めば身に付いていくものなので、初めから身についていなくても大丈夫だと思います。それよりも「おしゃべりをすること」がすごく大事かなと思っています。
たとえば些細なことですが、わからないことがあった際に先輩に質問ができることや仕事終わりにチームメンバーに「お疲れさまでした」と言えることなど、自分から会話できる方が、どんどん開発を推進できるんだろうなという気がするんです。開発は1人で黙々と作業するだけでは完結せず、お客さまやチームメンバーとコミュニケーションを取りながら進めていくものです。だから、他の人と親しくできる、信頼されることのできる人が、業務を円滑に進めることができると思うんですよ。これはきっと、どの業界にも共通していますよね。
技術云々のまえに人としてしっかりしていることが大事なのかなと思いますね。
――最後に、エントリーを迷っている学生さんにメッセージがあればお願いいたします。
山田 自分の人生なので、自分が「ここだ」と思ったポイントがあればそこに行けばいいと思います。というのも、就活をしていると視野が狭くなっていくことが多いと思うんです。
周りが早く決まっていると、早く決めないとっていうのがすごく強くなっていく。また、その輪にいると、自分のやりたいこと・好きなことじゃなくても就職しないといけないんだなって悩む瞬間があると思うんですよ。でも、「やりたいことじゃなくても就職しなきゃいけない」という焦りで就職先を選んでほしくないと感じています。自分が心に決めた「いいな」を信じて、自分の道を進んでいってもらいたいですね。
テンダは、上流の設計から手を動かす開発業務、あるいは、お客さまとコミュニケーションをとって要望をヒアリングするところまで全てを経験することができます。若手であっても早期からチャレンジングな業務を任せてもらえるので、将来的にエンジニアとしてステップアップしていきたい方は、幅広い経験を通じて知識を深めながら、きっと優秀なエンジニアになれると思いますね。

ITエンジニアを目指す新卒学生向け就活エージェントならレバテックルーキー
レバテックルーキーは、レバテックが運営するITエンジニア専門の就活エージェントです。多数のITエンジニアのキャリア支援経験のあるアドバイザーが、あなたのスキルと希望に合わせた企業の紹介から、人事目線での面接対策など、就職までを一貫してサポートします。ES添削、面接対策、ポートフォリオ作成サポートなども実施していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。
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