入社2年目で株式会社Speeeのリードエンジニアに抜擢。そこで感じた成長と変化とは?

大学時代はプログラミングスクールの運営やサマーインターンの参加など、精力的に活動していたという大金さん。プログラミングスクールでのメンターとの出会いをきっかけに、技術を使って課題を解決することに魅力を感じ、Webエンジニアへの道を歩み始めた。
新卒で入社した株式会社Speeeでは、若手ながらもリードエンジニアに抜擢され、技術力だけでなく事業への理解も深めながらチームを牽引している。ユーザーにより良い価値を提供することを目指し、日々経験と成長を繰り返す大金さんに、これまでのエンジニアとしての歩みと、今後の展望について伺った。

■企業紹介
「解き尽くす。未来を引きよせる。」というコーポレートミッションのもと、データドリブンな事業開発の連鎖でデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業です。レガシー産業DX事業、DXコンサルティング事業、金融DX事業など幅広い領域に展開しています。
■お話を伺った方
職種 エンジニア
名前 大金 弦寛(おおがね げんと)さん
経歴 上智大学 理工学部卒 情報理工学科を卒業後、2022年に株式会社Speeeへ新卒入社。大学在学中は大学生限定プログラミングコミュニティ『GeekSalon』のメンターや支部の立ち上げメンバーとして活躍。内定後はアルバイトとしてSpeeeに勤務し、新規プロダクト開発に従事。現在はリードエンジニアとしてチームを牽引している。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/

決め手は率直なフィードバック。貪欲な成長意欲を満たす環境
――まずは学生時代のお話から伺いたいのですが、大学では何を勉強されましたか?
大金 数学とプログラミングの授業がメインで、Javaやアルゴリズムといったコンピューターサイエンスを学んでいました。その後機械学習系の研究室に決まったのですが、そこの教授が医療工学を研究されていたので、それをきっかけに乳がんの画像解析の研究をやることになりました。
――学生向けのプログラミングコミュニティの運営にも取り組んでいたそうですね。
大金 はい、大学2年生のころ、大学生限定のプログラミングコミュニティ『GeekSalon』のメンターをやっていました。先輩に誘われたのがきっかけだったのですが、その頃は授業でプログラミングを学んでいるものの、あまりアウトプットしたことがなかったので、「何か形になるものを作れたらいいな」という軽い気持ちで入りました。
そこから次第に運営サイドに回ってメンターを担当し、3年生の終わり頃には支部の立ち上げにも携わらせてもらいました。『GeekSalon』の運営は学生メンバーだけで行っていたので、主体性も磨かれてとても良い経験になったと思います。
特に頑張れば頑張るほど売上が上がったり、いいコンテンツが作れたりと、手触り感を得られたときはやりがいを感じましたね。私は新しく何かを知れることにモチベーションや喜びを感じるタイプなのですが、メンターの役割についても、集客や面接、プログラミングを教えるまでの流れを、知識として得るだけでなく、実際に自分で実践しながら知れたことがとにかく楽しかったです。他にもサービスを提供してお金を稼ぐ仕組みなど、今まで知らなかったことを知れる機会も多く、それが活動を続けるモチベーションにもなりました。
――プログラミングスクールの運営でさまざま経験をしたと思いますが、大変だったことはありますか?
大金 スクールの支部立ち上げの時に、新しく入ったメンターのモチベーションを維持するのが大変でした。メンターが事業運営をできるように育てないといけないのですが、各メンターに合わせた目標設定や、やる気を出させるための工夫を考えて、モチベーションを保ちながら成長してもらうことが難しかったですね。
運営の仕事もなかなかハードで、せっかく採用してもすぐ辞めてしまう人もいて、当初予定していた人数よりもかなり人員が減ってしまったこともありました。メンターとして続けてもらうための動機付けをどうするか、そこはかなり悩みましたね。
自分の責任感の強さから、当時はそのことを自分一人で抱え込みすぎてしまい、結果的にパンクしそうになりました。今思えばスクールの正社員の人に相談すればよかったな、と反省しています。1人でなんとかできることって結構少ないんだなと気づき、大きな学びにもなりましたね。
――プログラミングスクールでの活動が、エンジニアを目指すきっかけになったのでしょうか?
大金 そうですね、決定的なきっかけがあった訳ではないのですが、参加しているうちにじわじわと目指すようになった感じでした。『GeekSalon』には、ゲームコースとWebコース、iOSコース、アプリ開発コースがあり、私はまずゲームコースに入りました。ずっとゲームのプログラミングに興味があったので、このコースで勉強してみようと思ったんです。
ただ、実際にやってみるとゲーム作りにそこまで熱が入らなくて…。一時期はゲームの企画職も考えたのですが、ゲーム企画のコンペには、自分では考えつかないようなクリエイティブで熱量の高い発想がたくさん集まっていたんですね。それを見て「自分にはここまで考えるほどのモチベーションはないな」と思ってしまいました。
そのあと、Webコースのメンターからプログラミングについて話を聞いたり『GeekSalon』で独学で勉強したGoogle Apps Scriptを使って業務効率化する機会があったんですね。そのときに、「技術を使って課題を解決するところが何だかいいな」と感じましたし、この延長線上にいわゆる有名なサービスが成り立っているんだろうなという風に思ったんです。
そこからプログラミングで目の前の問題を解決して、価値提供することが自分がやりたいことだと考えるようになり、本格的にWebエンジニアを目指すようになりました。
――Speeeに入社を決めるまでの経緯についてお聞かせください。
大金 3年生の春から就活を開始して、Speeeから内定が出たのは11月ごろでした。入社を決めた1つ目の理由は、プログラミングで課題を解決したいという「価値提供」の軸と合っていたからですね。Speeeのエンジニアは課題解決に真摯に向き合っていて、課題解決のためならなんでもできるようにしよう、という姿勢なのがいいなと思いました。業務もフロントエンドとバックエンドで分かれるのではなく、1人のエンジニアがどちらも総合的に行う環境というのは、私のなりたいエンジニア像とマッチしていました。
あとはサマーインターンの時に出会ったメンター社員の熱量も決め手になりました。単に優しくフォローしてくれるのではなく、的確な指摘をしてくれるところがありがたかったです。私のなりたい理想に対して「ここが足りてないんじゃない?」と教えてくれたり、時には「基礎から学び直したほうがいいよ」とストレートに言われたこともあったのですが、どこが足りていないかを率直に伝えてくれるメンターがいるおかげで自分も成長できると思うので、そのような言葉をいただけた方が私としては嬉しいですし、すごくいい環境だと感じました。
というのも、大学でも『GeekSalon』でも技術力が高くて優秀な人に囲まれていたので、「私も早く1人前になりたい」という気持ちが強くありました。なので伸ばせるところはどんどん伸ばしたいし、自分を次のステップに成長させてくれるようなヒントをもらえる環境はとても魅力的でしたね。
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アウトプットからアウトカムに。リードエンジニアとして視座を上げた先で見えたものとは
――内定後もSpeeeでインターン生として働かれたそうですね。
大金 そうですね、4年生の6月から9月まで働いて、大学の研究室が忙しくなったので1度中断したあと、2月から再開して4月の入社まで続けました。この内定期間中に研修があって、あるサービスを1つ作るとか、プログラミング言語を作ってみるとか、そういった課題が出されましたね。
私がやったのは1〜2ヶ月かけてタスクツールを作る課題で、制作物を現場の先輩方にコードレビューしてもらいながら進めていきました。研修はその課題くらいで、入社後はすぐに現場に配属されて、業務に入っていきました。
――入社後の業務についてお聞かせください。
大金 入社後は既存実装の改善からスタートしました。まずは1日で完結するような業務からはじまり、徐々に難易度が上がって、1週間かかる業務を任される感じでしたね。先輩からアドバイスをもらいながら対応できたので、業務がはじまってからも充実した時間を過ごせました。
既存実装の改善を3ヶ月ほど対応して、10月ごろには新機能の設計を任されるようになりました。当然新しく知ることも多くて、先輩が何を考えながら実装しているのか、間近で見て体験できたのが1番楽しかったですね。
入社2年目からはリードエンジニアに就任し、新規開発や保守開発を主導しています。半年〜1年期間での開発計画を立てたり、開発チームの成果定義を行ったりするのが主な仕事ですね。
これまでは自分の担当業務が上手くいっていれば大丈夫だったのですが、リードエンジニアになるとチームで成果を出す必要が出てくるので、特に最初は不安でしたしね。ただ、技術もマネジメントも自分ができることはなんでもやりたいし、事業を前に進めて会社に少しでも貢献したいという思いが強かったので、任される範囲が増えたのは嬉しかったです。
――リードエンジニアに抜擢された背景を教えてください。
大金 会社として事業領域を広げるためには、さまざまなことができる社員をたくさん育てた方がいいので、若いメンバーに積極的にチャレンジさせて、事業としてできることを増やしていこうという考え方から抜擢されたと考えています。
壁にぶつかったときは先輩がフォローしてくれるので、本当にありがたいですね。単に優しく教えてくれるだけでなく、本当に必要なときだけ手を貸してくれる感じでサポートしていただきました。ここは入社前のサマーインターンでも魅力に感じていた社風だったので、やはりこのようなスタンスは自分に合っているなと感じています。
――3年目からはどのような変化がありましたか?
大金 エンジニアリングの成果が、アウトプット(何を作ったのか)からアウトカム(開発を通じてどのような成果が得られたのか)に変わったことかなと思います。これまでは単純に機能をリリースして終わりという感じでしたが、それだけでは不十分で、ユーザーにより良い価値提供をするために、事業やサービス全体の先を見通して、今後どう変化すべきか考えるようになりました。機能のリリースに責任を持つだけでなく、ユーザーにどういった体験を届けるかに責任を持とうという意識が芽生えましたね。
そのためには事業の解像度を上げないといけないので、事業部長やエンジニアリングマネージャーとよく会話するようになりました。具体的には「今後1年間でどのように事業を伸ばしていくか」「私たちはどこを目指して向かっているのか」など、事業の見通しについて伺って、そこから逆算してどのような体験を提供する必要があるのかを考えていますね。
そうすると自然にこちらから「こういう体験を生み出したいなら、こっちの機能を実装した方が早く実現できますよ」といった提案も出るようになりました。こんな風に誰かから与えられた「How」で実現するのではなく、自分から「How」を出せる状態になったことは大きな変化だと思いますね。
――これまでの業務で苦労したことはなんでしょうか?
大金 もしかしたら今が一番つらい時期かもしれません。中でも、新規事業に対して「これで行ける!」という見立てをつけるところが大変ですね。技術で解決する方法を考えるだけでも難しいのですが、それに加えて「なぜこれで行けるのか」を論理的に説明して、そこに責任を持つことにも大変さを感じているところです。
他には、新規事業なので1週間前と話がガラッと変わるようなことはよくあって、それにスピーディーに対応するのも苦労するところではあります。ですが、そこは優秀な後輩メンバーたちにとても助けられていますね。
――これまでの業務を通じて、できるようになったことは何でしょうか?
大金 ざっくり言うと、「なんとかする力」ですかね。技術的な問題は、基本的には自分で調べて解決できるようになりましたし、それに加え「事業を前に進める力」みたいなものが身についたと思います。
例えば作りたい機能があった場合、目的を聞き出してそもそも必要かどうかの分析から始まり、要件定義からリリースまでの一連のサイクルを回せるようになりました。もちろんサイクルを回すだけでなく、どういう論点を考える必要があるのかといった勘所も身についてきたと感じます。
\15年超の実績を持つレバテックが運営/

「売れるプロダクト」に興味。ビジネス目線もあわせ持つエンジニアに
――今後の展望についてお聞かせください。
大金 今後も技術とマネジメント、どちらもできる人材を目指していきたいです。売れるプロダクトはどんな変遷を辿っていき、それぞれのタイミングでエンジニアは何をすべきなのかということは、これからも業務を通じて学び続けていきたいなと思っています。
私は入社したころからずっと同じサービスに携わっているのですが、例えば技術的負債の投資割合やアーキテクチャーを変えるタイミングなど、あらかじめ正解が決まっていないような領域に関して、「こういう風にやったら良かった」といった自分なりの経験則をたくさん持てるようになりたいですね。
技術力に関してももっともっと伸ばしていきたいので、コードに触れる時間は減らしたくないですね。単純にコードを書くのが好きなので、 メンバーに指示するだけの立場にはなりたくないんですよ。これからも開発業務には携わり続けていきたいですね。
――具体的に今後取り組みたいことなどはありますか?
大金 今携わっているプロダクトを、より上のフェーズに持っていきたい気持ちが強いですね。フェーズを上げる過程では、恐らく技術的に突破しなくてはいけない壁がいろいろあるとは思います。
例えば今携わっている不動産業界であれば、それは不動産DXのようなものかもしれません。そうした壁に対してひたすら頑張って向き合い続けることで、私自身の技術力も自ずと上がっていくのではないかなと考えています。そうすることで、プロダクトも自分も同時に成長していけたら理想ですね。
――Speeeの魅力について教えてください。
大金 Speeeは、学びと経験が多い職場だと思います。若手のうちからリリースまでのサイクルに深く携われるところは、Speeeの魅力だと実感しています。事業の課題に対してエンジニアが引けるレバーが多いので、エンジニア側から積極的に打診することも多く、私はそのような点に面白さを感じています。
ただ言われたものを作るだけでなく、自分で作る意義を見出すところからリリースまで持っていき、できたものを評価するという幅広い工程に深く携われるので、やりがいを持って仕事に取り組めますね。
Speeeは先輩など周囲からのフィードバックも豊富で、スピード感を持って若手にどんどん仕事を振ってくれるので、学びと経験のサイクルによってどんどん成長できる環境が自然と作られていると思います。
――最後に、Speeeのエンジニアを志望する方に、期待することを教えてください。
大金 難しい事業課題に向き合うことは、絡まった糸を少しずつほどいていくようなところがあるので、そうした状況にも負けない忍耐力や思考力があると望ましいですね。それから、エンジニアを志望する方であれば、「技術を工夫して成果を出す」ということにもこだわってほしいです。
私たちSpeeeのエンジニアは、技術を色々と駆使しながらひたすら課題に向き合い続けるのですが、「技術だけできれば良い」という風には思っていなくて、「課題に対して、エンジニアとしてどのように貢献すべきか」をいつも考えています。なので、Speeeを志望する方にも、このような視点はぜひ大切にして欲しいですね。
また、学生のうちからエンジニアリングの勉強をしておくのは良いことですが、単純に使い方だけではなくて、どのようにしてその技術ができたのかという背景もぜひ勉強してほしいですね。そして、技術のことだけではなく、ビジネス系のインターンを受けたりして、事業課題について考える力も養っておくのがおすすめです。
実際に私が就職してから思ったことなのですが、「どうしてこのプロダクトがこんなに売れているのだろう?」といったことに興味や知識を持っている人の方が、一緒に働くメンバーとして心強いですし、エンジニアとしても活躍の幅が広がって、さらに楽しく仕事ができるのではないかなと思います。
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