エンジニアリングが提供する価値に可能性を感じ、エンジニアに。株式会社セレスで得た経験とは

エンジニアリングが提供する価値に可能性を感じ、エンジニアに。株式会社セレスで得た経験とは
大学時代は独学でプログラミングを学び、学園祭や研究室での経験を通じてエンジニアの道を目指したT.Iさん。株式会社セレスへ入社してからは、1年目から複雑なサービスと向き合いながらも、周囲の手厚いサポートを受けてエンジニアとしてのスキルを磨き続けた。 現在はリーダーとしてチームのマネジメントを幅広く担当。「失敗を経験したからこそ、後輩に寄り添うリーダーでありたい」こう語るT.Iさんに、これまでのキャリアや印象的なエピソード、そして将来の展望について伺った。

■企業紹介

2005年創業のインターネットマーケティング企業。「インターネットマーケティングを通じて豊かな世界を実現する」をビジョンに、多様なインターネットメディアの企画・開発・運営を手掛ける。主な事業は、ポイントサイト『モッピー』の運営や、アフィリエイト広告に特化したアドネットワーク『AD.TRACK』の提供など。フイナンシャルサービス事業にも注力しており、暗号資産販売所サービス『CoinTrade』の提供も行う。


■お話を伺った方
職種 エンジニア

名前 T.I さん

経歴 東京工科大学 メディア学部を卒業。2018年に株式会社セレスへ新卒入社し、入社4年目でリーダーに昇格。現在はチームのマネジメントと並行して、ポイントサイト『モッピー』など複数の媒体で開発業務を担当。

 
 
 

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

 

「エンジニアリングで人を喜ばせたい」学園祭をきっかけに目指した道

 
――まずは学生時代についてお伺いしたいのですが、学生時代はどんな学生だったんでしょうか?

T.I 高校時代は自分のやりたいことが決まっていなかったので、就活での選択肢を狭めないためにも幅広い分野を学べる東京工科大学 メディア学部を選びました。声優が好きでエンタメ系に興味があったことも理由の一つです。

ネットサーフィンで声優の情報を集めていたこともあり、プログラミングはやったことなかったのですが、比較的早い段階からPCやインターネットには触れていたと思います。お年玉を全部つぎ込んで自作のPCを作ったこともありましたね(笑)。
 
――そうなんですね。はじめてプログラミングに触れた時期ときっかけを教えて下さい。

T.I プログラミングに触れたのは大学2年生のころで、学園祭で展示するデジタルサイネージを作るためでした。

デジタルサイネージは、時間帯によって訴求する相手を変えたりカメラを付けてインタラクティブな仕様にするなど、かなり幅を利かせた運用ができるところに面白さを感じたので、モーションセンサーで相手の動きを検知して、その動きに合わせた広告を出すものを作ろうと考えました。

その仕組みをデジタルサイネージに組み込むためにはプログラミングが必要だと分かり、プログラミングに挑戦することにしました。

当時使ったのはvvvvというややマイナーな言語なのですが、動的なものを作れるだけでなく、条件分岐などが視覚的に分かるようになっていたので、独学でもハードルを感じずに挑戦できましたね。

その後、完成したデジタルサイネージで子どもたちが楽しそうに遊んでいるのを見たときに、「ユーザーに届くものを作りたい」「エンジニアリングで人を喜ばせたい」と強く感じました。

大学3年生でUI/UXの研究室に所属することになり、そこからWeb系の言語を学びはじめました。

研究室の仲間と掲示板のようなサイトを作ったときは、「この部分を作るならRuby on Railsを使うといいらしい」とか、「フロント周りを作るにはJavaScriptを使うらしい」と話しながら、必要になったタイミングで言語やフレームワークを覚えて、徐々にスキルを手に入れていきました。
 
――学生時代で1番頑張ったことは何でしょうか?

T.I 1番注力していたのは、やっぱり研究活動だったと思います。「VRゴーグルを使って他人との入れ替わりを体験できたら、どういう価値提供ができるか」というワークショップを開催したこともあります。

スマートフォンで通話しながらVRゴーグルをかけると、通話相手の視界がVRゴーグル上に映し出されて、相手の視界を体験できるというシステムを作ったのですが、通話するための機構やVR ゴーグル上で実際に映し出せる機構も、すべて自分で作りました。実際に研究室のメンバーに使ってもらい、どういった体験ができたか感想やフィードバックももらいましたね。

最終的には教授の勧めもあって、その内容をまとめたものを情報処理学会で発表しました。一連の研究活動では、プログラムを書くのが楽しかったですし、入れ替わり体験という研究テーマがとても興味深い内容だったので、最後まで楽しみながらやりきることができましたね。
 
――エンジニアの道を目指したのはいつごろでしょうか?

T.I 学園祭の時にプログラミングを書いていて楽しいと思ったことと、「自分が作ったものを通してエンドユーザーに価値提供したい」と思ったのがきっかけで、大学3年生になるころにはもう、エンジニアの道に進むことを決めて就活をはじめました。

エンジニアリングに携われること以外にも、エンドユーザーに直接価値を提供したいという思いからBtoC企業に絞っていたので、Web系サービスを提供する企業を中心に、20社〜30社ほど受けていましたね。
 
――就活と並行してインターンも受けていたそうですね。

T.I そうですね。3年生の夏あたりから、複数の企業のインターンに参加していました。最初に参加したインターンでは、情報系出身の学生が本当に優秀で、「このままでは自分は企業から選ばれないのではないか」という強い危機感を感じましたね。

そこからは「とにかく場数をこなして経験値を積むしかない」と考えて、プログラミング経験が浅い学生でもインターンを受け入れてくれる企業があれば、積極的に参加していました。
 
――セレスに入社を決めた経緯についてお聞かせください。

T.I 裁量の大きさや柔軟にチャレンジさせてもらえる環境であることが、1番の入社の決め手ですね。エンジニアリング以外のこともできるようになりたいと考えていたので、エンジニアの枠にとらわれず、提案業務にも携われるところが魅力的でした。

実際に入社1年目でありながら『モッピー』のキャンペーンに提案させていただいたり、現在ではマネジメントもやらせていただいているので、本当に柔軟にいろいろチャレンジできる境だと実感していますし、入社してよかったなと思っています。

他には、もともと『モッピー』というサービスが好きだったということもあります。ユーザー数が多いサービスなので、大規模なトランザクションをさばけるのは面白そうだなと思っていました。


 

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1年目の失敗から得た、マネジメントに生かせる学びとは?

――入社後はどんな研修がありましたか?

T.I 私自身が入社した時は同期にエンジニアがいなかったことや、今ほど新卒エンジニアの採用人数が多くなかったこともあって、現在の研修とは内容がかなり違うと思います。私の場合は3ヶ月の研修期間が設けられて、うち1ヶ月間は会社全体を知るための総合研修で、残りの1〜2ヶ月間でエンジニア研修を受けました。

エンジニア研修では、外部から講師を招いて「変数とは何か?」や「Linuxのコマンドとは?」といったエンジニアの基礎知識や、ITパスポート試験レベルの内容を教えてもらったので、かなり手厚い印象でした。

現在は、文系出身の人やすでに一定のスキルがある人など、新入社員のエンジニアスキルにグラデーションがあるので、それぞれのレベルに合わせた研修が用意されています。研修の中で実際に社内ツールを開発してもらったこともありました。

株式会社セレスでは、創意工夫しながら取り組める研修プログラムを毎年新たに設定しています。例えば近年の新入社員研修では、 ビジネスサイドのメンバーと一緒に約3ヶ月間もの時間をかけて新規事業立案に取り組み、最終的には役員の前で発表も行っています。もし採用されると、本当に事業化される可能性もあるみたいですよ。 
 
――配属されてから独り立ちするまでの経緯についてお聞かせください。

T.I 最初の所属は『モッピー』だったのですが、『モッピー』のようなポイントサイトは影響範囲がかなり大きいんですよ。例えば他社からのポイント獲得や、他社のポイントと交換することも多く、仕様がすべて外部に影響されてしまうので。
なので、外部のサービスや仕様をすべて理解したうえで『モッピー』に落とし込まないとならず、どうしても仕様が複雑になりがちで、新人がキャッチアップするには1年くらいの時間がかかります。

配属された当時の私も、「エンジニアとしての知識や技術だけでは歯が立たないので、ドメイン知識と呼ばれるようなサービスに関する知識もしっかり学ばないと一人前にはなれないな」と感じました。

失敗や苦労することもありましたが、そのたびに周囲の先輩たちが丁寧にサポートしてくださり、再発防止策も一緒に考えてくれましたね。その繰り返しで私も成長することができ、サブリーダーを経て入社4年目にはリーダーに昇格することができました。
 
――入社4年目でリーダーになるのは、株式会社セレスでは早い方なのでしょうか?

T.I もっと早く昇格している社員もいるので、特別早い方ではないと思います。株式会社セレスでは、きちんとマネジメントができるかを見極めてからアサインされる仕組みになっているので、実力が伴っていない状態で早く昇格させるような社風ではないですね。

セレスでは目標管理制度(MBO)を取り入れているので、成果によって公平に評価や昇格がきまります。「その人にとって適切なタイミングが来たら、挑戦の機会が与えられる」といったイメージで、焦らず着実にキャリアアップできるので良いなと思っています。
 
――ちなみに現在の業務内容は、どのような内容でしょうか?

T.I 現在の業務はマネジメントが7割、開発業務が3割といった内容になっています。開発業務では、『モッピー』に加え複数の不動産メディアも増えたので、現在では合計4つの媒体を担当しています。最近ではこちらの不動産メディアの比重が高くなってきていますね。

マネジメント業務は2023年の1月から行っていて、リーダーとしてメンバーのタスクや進捗を管理しています。その他にもメンバーとの1on1を実施してコミュニケーションを取ったり、チームとして採用に力を入れ始めたので、採用面接にも携わっています。

また、ビジネスサイドから「こういうものを作りたいんだけど、何かいい案ないですか?」といった相談を受けることも多いので、他部署への提案を行うこともありますね。
 
――リーダーとして、メンバーにはどのような業務を任せているのでしょうか?

T.I 上流から下流まで一貫してお願いすることがあります。要件定義では、『モッピー』に仕様を落とし込んだときに正しく動作するのか、という観点のところからメンバーにお任せしています。依頼元がビジネスサイドの場合、メンバーが『モッピー』の仕様を踏まえて提案することもあります。

先ほどお話しした通り『モッピー』の仕様が複雑だからこそ、エンジニア発信で積極的に提案する機会があり、そのようなチャンスを活かしてメンバーにはたくさん成長してもらいたいと思っています。

 
――リーダーを任せられたときに、心がけていたことはありますか?

T.I 視座を1つ上げることを意識していましたね。リーダーは調整力や知識が求められるポジションなので、チームの課題を解決するための取り組みを考えて実行しました。

あとは、リーダーとして自信を持つことです。リーダーになる前は、チーム内で特別にサブリーダーという役職を与えられていたのですが、そのときに「自信を持て」というフィードバックをもらいました。

確かに、自信のないリーダーがいたら部下は嫌がるだろうなと思ったのをきっかけに、もっと自分に自信を持つように意識しはじめたんです。リーダーとしての役割を理解して、チームが抱える課題にしっかり向き合うようにしました。

その後、2023年1月に全社MVPで表彰されたのですが、そこで「チーム課題の解決にしっかりコミットできたね」という評価を受けたんです。そのときに、自分はリーダーの役割をきちんと果たすことができたんだなと実感しました。

 
――入社してから今までの間で、1番苦労したことは何ですか?

T.I 大変だったのは『モッピー』のクリスマスイベントですね。入社1年目の10月に、上司から「『モッピー』でキャンペーンをやるから、何か提案してみない?」と声をかけていただいたんです。そこで提案した内容が実際に採用されて、サービスリリースまでを私が担当することになりました。

そのとき提案したのが、ユーザーが獲得したポイント数に応じてクリスマスツリーに水やりできる量が変わり、クリスマスツリーを大きく育てられた人には、さらにポイントや景品をプレゼントするという内容でした。

しかし、データベースの原理原則をきちんと理解しないまま開発を行った結果、大量に水やりができるバグが発生してしまったんです。最終的にはユーザーに不利益が出ない形でリカバリーできたのですが、かなり大きな失敗だったので、精神的にもやはり辛かったですね。

そのとき先輩社員たちは、叱責せずに手厚く面倒を見てくれただけでなく、ミスの原因解明と予防策に軸を置いて一緒に振り返りをしてくれました。このような温かいフォローがあったおかげで、心が折れずに今もこうして仕事を続けられているので、私も後輩や部下がもしミスをしたときには、ミスを責めるのではなく同じ失敗を繰り返さないためにはどうすればいいかにフォーカスしながら、しっかり向き合って話し合うようにしたいですね。

 
――反対に、これまでの業務で1番楽しかったことはなんですか?

T.I 入社3年目のころに、『モッピー』にアンケート機能を作ったことですね。このときは技術的に難しい要件がたくさんあって、管理画面を作るためにも要件を詳細にすり合わせる必要もあって大変でした。タスクが盛りだくさんな開発でしたが、しっかり要件を詰めて納期に遅れることなくリリースまでたどり着くことができ、とても充実していました。

この経験を通して、自分は入社してからエンジニアとしてここまで成長できたんだなと実感できましたし、いちエンジニアとして自信を持つことができました。

 

\15年超の実績を持つレバテックが運営/

 

マーケティングにも興味。発想力や提案力を磨き、技術を活かして貢献したい

――今後の展望についてお聞かせください。

T.I 将来的にはマネジメントの方向でキャリアを積んでいきたいと考えています。まずはマネージャー職を目指しているので、今よりさらに1段階視座を上げることで、もっと会社全体のことを意識して動けるようになりたいと思っています。

マネージャーの中でより具体的な志向で言うと、プロダクトマネージャーのような存在になりたいですね。理由としては、エンドユーザーに近い位置で仕事をしたいという思いは入社後から依然として変わっていないことと、入社してから新たにマーケティングへの興味が沸いてきたので、今よりもマーケティング領域に近い仕事がしたいと思い始めているからです。

いずれにしても、ユーザーに貢献できている感覚みたいなものは、これからも変わらずに近くで感じていきたいですね。ユーザーの要望を実現するためのツールとして技術を活かしつつ、発想力や提案力も磨いて仕事をしていきたいです。

より長期的なところでいうと、現在携わっている不動産プロダクトにさらにコミットしていきたいですね。このプロダクトは現在成長フェーズにあるのですが、組織作りや売上を伸ばしたりと、やるべきことがたくさんあるので、それらの達成に向けて貢献していきたいです。

ビジネスサイドからの要望に応えるだけでなく、新しいことにもより積極的に挑戦していきたいと考えています。それから、自分自身の成長だけでなく、チーム全体の技術的なスキルも底上げしていきたいですね。
 
――チーム全体で向上させたいスキルとは、具体的にどのようなものでしょうか?

T.I クラウドの知識ですね。私が所属する事業部はこれまで『モッピー』しかなかったのですが、『モッピー』はオンプレミスで動いているのでクラウドの知識はいりませんでした。

ところが、私の事業部に移管してきた不動産事業ではクラウドサーバーを利用しているので、その知識や技術が新たに必要になったんですね。私自身もメンバーと一緒にクラウドについて学びを深めて乗り越えていきたいですし、これを契機にコスト削減につなげられたら嬉しいです。

 
――最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。

T.I 株式会社セレスの魅力は、すでに技術がある人とこれから学ぶ人、どちらも活躍できる環境が整っているところだと思います。キャリアの方向も自由なので、技術を伸ばしたい人はスペシャリストのキャリアを歩めますし、マネジメントを目指している人は、私のようにマネジメントに携わることも可能です。

もし株式会社セレスに興味がある方は、自分の軸や信念をしっかりと決めたうえでエントリーしてもらえたら嬉しいですし、就活生みなさんにぜひ悔いのない選択をしてほしいと思っています。

 

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