「リモート可」「フレックス」なのに新卒だけそうでない企業を見抜くには?【IT就活一問一答】

「リモート可」「フレックス」なのに新卒だけそうでない企業を見抜くには?【IT就活一問一答】
「募集要項に『リモート可』『フレックス』と書いてあるから、1年目から自由に働けるはず」と思っていませんか? 実は、会社の制度としては存在していても、新卒1年目は「原則出社・定時勤務」というルールや運用にしている企業は少なくありません。

今回は、「入社前に実際の働き方を見抜く方法を知りたい」という就活生の相談に対し、エンジニア就活の支援経験が豊富なキャリアアドバイザーがお答えします!

選考前の事前チェックポイントや、面接で好印象を保ちながら実態を引き出す具体的な質問例といった入社後のギャップを防ぐノウハウだけでなく、制度よりも大切な就活での考え方もお届けします。
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Q. 募集要項にリモート可やフレックスとあっても新卒だけ毎日出社や定時勤務という話を聞きます。入社前に実際の働き方を見抜く方法を教えてください。

エンジニアを目指して就職活動をしており、特にSIerを中心に見ています。自分に合った柔軟な働き方ができる企業に魅力を感じていますが、募集要項の条件だけで判断して入社後にギャップを感じたくありません。


特に最初のうちは知識や経験が少ないからこそ、上司や先輩から放置されてしまうのも不安ですが、縛られすぎるのも嫌だなと感じます。


リモートワークやフレックス勤務が新卒1年目でも実際に使える環境かどうかを、選考の段階で見分けるための着眼点を知りたいです。

A. 全社制度の有無ではなく、新卒1年目の適用実績と配属先ごとの運用実態を確認することが大切です。

企業全体として制度が導入されていても、チームでの対面指導や配属先プロジェクトの都合上、新卒1年目は出社や定時勤務が基本となるケースは少なくありません。


特に中堅SIerなどでは、チームでの対面指導を重視していたり、配属先のプロジェクト、例えば客先常駐やセキュリティ規定のある環境などの都合上、新卒のうちは出社や定時勤務が基本となることがよくあります。


そのため企業の募集要項に書かれている文言だけで判断するのではなく、採用サイトの若手社員のインタビューや面接での対話も上手く使いながら、新卒1年目の実際の活用状況を確認するようにしましょう。

新卒1年目だけ制度の適用状況が異なる理由

全社的にリモートワークやフレックス制度が導入されていても、新卒1年目の運用実態は別で設定されているケースがあるのはなぜでしょうか。


その最大の理由は、企業が新卒の時期を「手厚い育成と基礎固めの期間」と捉えているためです。特に入社して間もない知識や経験が浅い段階では、リモートで画面越しに教わるよりも対面で先輩の横につきながら業務を教わる方が、わからないことをその場ですぐに解決でき、業務の習得スピードも上がります。


分からないところでずっと立ち止まってしまうリスクを防ぎ、スムーズな立ち上がりをサポートするための教育的な観点から、1年目は出社や定時勤務を基本としている企業が多いのが実態です。

事前情報から傾向を推測する3つの着眼点

選考に進む前の段階でも、募集要項の記載や採用サイト上のコンテンツを丁寧に読み解くことで、現場での運用の方向性をある程度推測することは可能です。制度表記そのものだけでなく、若手社員の扱い方や実際の働き方の開示姿勢に着目してみましょう。

① 採用サイトの1日のスケジュールが出社・定時で固定されている

先輩社員のインタビューや1日の流れを紹介するページで、1〜3年目の若手社員の例が出社かつ9時から18時勤務のパターンしか掲載されていない場合、現場の若手運用は出社ベースである可能性が高くなります。

② 募集要項の備考欄に適用条件ありや配属先による等の注記がある

客先常駐プロジェクトやセキュリティルームでの作業が必要な案件、あるいは試用期間中の社員は対象外といった規定があるケースです。配属先や年次によって制限がかかる仕組みになっていないかチェックしましょう。

③ 面接で対面指導の重要性が強調される

逆質問などで働き方に触れた際、最初のうちは対面でしっかり教える方針、若いうちは出社した方が成長が早いといった回答が返ってくる場合は、新卒期間を出社主体として位置づけているサインです。

選考や座談会で新卒のリアルな働き方を確かめる、3つの質問

求人情報やサイトだけでは見えてこない新卒1年目のリアルな運用実態は、面接や社員座談会などの対話の場を活用して解像度を上げていきましょう。制度の有無を問い詰めるのではなく、実際の数字や適用時期などの客観的な事実を引き出す質問が有効です。

① 新卒1年目の先輩のうち実際に活用している方の割合を聞く

制度はありますかと聞くと、ありますで終わってしまいます。そのため、「現在、新卒1年目の先輩方のうち、どのくらいの方がリモートやフレックスを活用されていますか」と、実際の活用実績や割合を尋ねるのが効果的です。

② 配属先による働き方の違いを聞く

「配属されるプロジェクトや部署によって、出社頻度や勤務時間帯にどのような違いがありますか」と聞くことで、入社後に配属される可能性がある部署ごとの振れ幅や、自分自身の働き方のイメージをより具体的に把握することができます。

③ 制度を使い始める平均的なタイミングを聞く

新卒社員の方は入社後どのくらいの時期からリモートやフレックス勤務に移行されるケースが多いですかと尋ねることで、実際に制度を使い始めるタイミングが見えてきます。入社直後は研修や対面での教育に集中し、業務の習得状況に合わせて徐々に制度利用を解禁していく企業も多いため、移行までの段階的なプロセスを知っておくことは、入社直後のイメージとのギャップを防ぐのに有効です。

面接官に好印象を与えつつ実態を引き出す質問例

面接でリモートできますか、フレックスで働けますかとストレートに聞いてしまうと、対面での指導を受ける気がないのかな、権利ばかり主張するタイプかもと意欲を疑われてしまうリスクがあります。


質問する際は、早く仕事を覚えて貢献したいという意欲を前置きにした上で、具体的なイメージを伺う形に組み立てるのがコツです。

質問例

「入社後は早く業務を覚えてチームに貢献したいと考えております
。新卒1年目の先輩方が日常的にどのような勤務スタイルで業務に慣れていかれているのか、具体的なイメージを伺えますでしょうか。」

この伝え方であれば、前向きな姿勢を示しながら、面接官から実は1年目は全員出社でといったリアルな回答を自然に引き出すことができます。

「自分が安心して成長できる環境か」も考えて、柔軟に捉えよう

募集要項にリモートワークやフレックスといった制度が書かれていたのに、1年目からは使えない企業があると知って、少し落胆してしまったかもしれません。


しかし、新卒1年目の出社や定時勤務は、見方を変えれば「放置されずにしっかり業務に慣れていくための手厚いサポート体制」でもあります。制度がすぐ使えないからといって一概に残念なことと捉えるのではなく、「知識や経験が少ない最初の1年を、どんな環境であれば安心して仕事を覚えていけるか」という視点を持って、企業の運用方針を柔軟に受け止めてみることが大切です。


選考での対話を通じて働き方の実態を確かめ、自分が納得してキャリアをスタートできる環境を選んでいきましょう!

この質問の回答者

回答者プロフィール:CA本田

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