CUBIC適性検査の内容と対策方法!落ちる原因と注意点とは

CUBIC適性検査の内容と対策方法!落ちる原因と注意点とは
「CUBIC」とよばれる適性検査は、複数の科目を組み合わせた独特な人材評価ツールとして、多くの企業に導入されています。CUBICでは、学生の基礎的な能力だけでなく、性格やストレス耐性、職種への適性まで幅広く測定するという特徴があります。

本記事では、CUBIC適性検査の基本的な内容や試験形式、企業が検査を通じてどのようなポイントをチェックしているのかについても解説します。効果的な対策方法や注意すべきポイントについても説明しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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1.CUBIC適性検査とは?

CUBIC適性検査は、株式会社キュービックが開発した総合的な人材評価ツールです。多くの企業が新卒採用や中途採用の場面で活用しており、受検者の能力面・性格面の両方を短時間で把握できることが特徴となっています。この検査では、言語や数理といった基礎的な能力だけでなく、図形や論理といった思考力を問う科目も含まれており、受検者の総合的な能力を測定することができます。

CUBICでは性格検査も同時に実施されるのも特徴で、受検者の行動特性やストレス耐性、対人関係の傾向などが測定され、企業はこれらの結果を参考にして配置や適性を判断します。企業にとっては、限られた選考時間の中で応募者をさまざまな観点から評価できる効果的な手段となっているのです。

受検方法は主にWeb形式で実施されることが多く、自宅のパソコンやスマートフォンから受検できる場合もあります。企業によっては会場でのペーパーテスト形式を採用しているケースもありますが、近年ではWebテストとして実施されるのが一般的になっています。

CUBIC適性検査の試験内容・難易度

CUBIC適性検査の能力検査は、言語・数理・図形・論理・英語の5つの科目で構成されています。言語問題では語彙力や文章理解力が問われ、数理問題では四則演算や比率の計算、図形問題では立体の展開図や図形の回転などが扱われます。論理問題では推論や命題の真偽を判定する問題が出題され、英語問題では基本的な文法や単語の知識が問われることになります。

難易度としては、中学生〜高校生レベルの問題が中心となっており、SPIと比較すると、ほぼ同程度の難易度と感じる受検者が多いようです。ただし、5つの科目で合計100問の問題を短時間で解答する必要があるため、時間配分を誤ると最後まで解答できない危険性があることに注意しましょう。

また、CUBICの性格検査では、123問の質問に回答する形式となっており、自分の行動や考え方に最も近い選択肢を選んでいきます。この性格検査には「信頼係数」という独自の指標があり、矛盾した回答をすると係数が低下してしまい、自分を良く見せようとして嘘の回答を選んだことがバレる仕組みになっていることにも要注意です。

CUBIC適性検査の所要時間・受検方法

CUBIC適性検査の所要時間は、能力検査と性格検査を合わせて約50分から60分程度です。能力検査は各科目ごとに制限時間が設けられており、10分〜25分程度の時間が割り当てられています。性格検査は約20分の所要時間が目安となっており、厳密な制限時間は設けられていませんが、提出の際には全問回答する必要があるためなるべく早く回答することが大切です。

受検方法については、企業から指定されたURLにアクセスし、IDとパスワードを入力してログインする形式が一般的です。企業によっては受検期間が指定されており、その期間内であればいつでも自分の都合に合わせて受検できるケースもあります。自宅で受検する場合は、静かな環境を確保し、途中で中断しないように準備を整えてからテストを始めることをおすすめします。

また、パソコンで受検することが推奨されており、スマホの小さな画面では図形問題などが見づらくなる可能性があるため、できる限りパソコンの大きな画面で受検するようにしましょう。受検前には、インターネット環境が安定していることや、電池残量が十分にあることも確認しておくと安心です。

SPI・玉手箱などの適性検査との違い

CUBIC適性検査と他の代表的な適性検査であるSPIや玉手箱には、いくつかの違いがあります。特に大きく異なるのが試験科目で、SPIは言語と非言語の2科目が基本となっており、玉手箱は計数・言語・英語の3科目が中心です。一方、CUBICは言語・数理・図形・論理・英語の5科目で構成されており、より多くの分野から能力を測定する形式となっています。

また、問題の出題形式にも違いがあります。SPIは受検者の能力に応じて次の問題の難易度が変わるCAT(Computer Adaptive Testing)方式を採用していますが、CUBICは全員が同じ問題を解く形式です。そのためCUBICでは時間内にどれだけ多くの問題を正確に解答できるかが評価のポイントとなります。

さらに、CUBICには「信頼係数」という独自の指標が存在することも特徴的です。これは性格検査において、回答の一貫性や正直さを測定するもので、矛盾した回答をすると係数が低下する性質をもちます。この指標は他の多くの適性検査にはないCUBIC独自のものであり、企業は信頼係数が一定水準以上の受検者を評価対象とすることが一般的です。そのためCUBICの性格検査では嘘をついたり、自分を良く見せようと無理に回答を選択したりするのは避けるべきです。

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2.CUBIC適性検査で企業がチェックしているポイント

企業がCUBIC適性検査を実施する目的として、応募者の基礎的な能力を測定するだけでなく、その人物が自社の風土に適応できるかどうかを見極めることにあります。たとえ能力が高くても、企業の文化や職場環境に合わなければ、入社後にミスマッチを起こし、企業にとっても学生にとっても大きな損失になってしまうからです。
 

  • ・学生の性格、人柄

  • ・ストレス耐性、メンタル傾向

  • ・募集職種への適性


ここではCUBIC適性検査において、企業が特に注目している上記3つのポイントについて詳しく解説します。

学生の性格、人柄

CUBIC適性検査を実施する企業が最も重視しているポイントは、学生の性格や人柄です。CUBICの性格検査では、社会性・気分性・積極性・慎重性といった複数の因子から受検者の性格を分析します。それを受けて企業は、自社の組織文化や求める人物像と照らし合わせながら、その学生が自社にマッチするかどうかを判断しています。

たとえば、チームワークを重視する企業であれば協調性の高い人材を求め、新規事業を推進する部署であれば積極性やチャレンジ精神のある人材を求めるでしょう。

ただし性格検査では、自分を良く見せようとして嘘をつくことは避けるべきです。というのも、前述の「信頼係数」によって矛盾した回答が検出されてしまうだけでなく、仮に選考を通過しても入社後にミスマッチが発生してしまう可能性があるからです。自分の素直な性格や考え方を正直に回答することが、長期的なキャリアを考える上でも重要となります。

ストレス耐性、メンタル傾向

企業が重視する二つ目のポイントは、学生のストレス耐性やメンタル傾向です。社会人として働く上では、さまざまなプレッシャーや困難な状況に直面することがあります。企業はCUBIC適性検査を通じて、学生が仕事のストレスにどの程度耐えられるか、どのような場面で不安や焦りを感じやすいかを把握しようとしているのです。

CUBIC適性検査、特に「ストレス耐性バージョン」と呼ばれるタイプでは、ストレスに対する感じ方や対処方法、精神的な安定性なども詳しく測定されます。ストレス耐性が極端に低いと判断された場合、企業は入社後の早期離職リスクを懸念して採用を見送る可能性も考えられます。

募集職種への適性

CUBIC適性検査を実施する企業は、検査結果を通じて募集職種への適性もチェックしています。営業職・事務職・エンジニア職など、企業はさまざまな職種で人材を募集していますが、それぞれの職種で求められる能力や性格は異なります。

たとえば、営業職であれば協調性・積極性やコミュニケーション力が重視されます。一方でエンジニア職であれば論理的思考力や問題解決能力、慎重性が求められることが多いでしょう。

企業によっては、配属先を決定する際の参考資料として、CUBIC適性検査の結果を活用することもあります。総合職採用の場合にも、検査結果によって最終的な配属部署が決まる可能性があると覚えておきましょう。入社後、自分の適性に合った部署で働けるようにする意味でも、自分の性格や能力を正直に回答することが大切なのです。

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3.CUBIC適性検査への対策方法

CUBIC適性検査で良い結果を出すためには、事前の準備と対策が不可欠です。能力検査は5つの科目で構成されているため、それぞれの科目について基礎的な知識を身につけ、出題形式にも慣れておく必要があります。また、限られた時間内で効率的に解答するためのスキルも必須です。

ここからはCUBICの能力検査を中心とした、効果的な対策方法を3つ紹介します。
 

  • ・SPI問題集を使って出題形式に慣れておく

  • ・時間配分を心掛けながら模試を受ける

  • ・苦手分野をなくして得点力を上げる


一つひとつ順番に解説していきましょう。

SPI問題集を使って出題形式に慣れておく

CUBIC適性検査への対策として最も効果的なのは、問題集を使って出題形式に慣れておくことです。ただしCUBIC専用の問題集は書籍にもWeb上にも少ないため、出題傾向が似ているSPIの問題集で代用するのがおすすめです。

問題集に取り組む際は、ただ解くだけでなく、間違えた問題を丁寧に見直すことが大切です。なぜ間違えたのか、どう考えれば正解にたどり着けたのかを振り返ることで、同じミスを防げるようになるからです。SPI対策と並行してCUBIC対策に取り組み、効率的に就活対策を進めましょう。

時間配分を心掛けながら模試を受ける

CUBIC適性検査では、5つの科目をそれぞれ限られた時間内で解答する必要があります。そのため時間配分の意識が非常に重要になります。SPI問題集などを用いて個別の問題を解くだけでなく、1問あたり1分以内に回答するなど、本番と同じ時間制限を設けて模試形式で取り組むことをおすすめします。

また、わからない問題に固執せず、とにかく最後まで解答を埋める姿勢も大切です。CUBIC適性検査は多肢選択式の問題も多く、空欄のまま残すよりも、わからなくても何か解答を選んでおくほうが得点につながる可能性があります。事前にCUBICまたはSPIなどの適性検査の模試にも取り組んでおけば、本番も落ち着いてテストを受けられるようになるでしょう。

苦手分野をなくして得点力を上げる

CUBIC適性検査は5つの科目で構成されているため、どれか一つの科目で極端に低い点数をとってしまうと、全体の評価に悪影響を及ぼす可能性があります。得意な科目を伸ばすことも大切ですが、CUBIC対策に限れば苦手な分野をなくして全体的な得点力を上げることが有効といえます。

まずは問題集や模試を使い、自分にとっての苦手分野を把握することから始めると良いでしょう。中学・高校時代を振り返って、苦手だった科目を重点的に対策するのもおすすめです。得意科目と苦手科目のバランスを取ることで、総合的な得点力を向上させることができるでしょう。

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4.CUBIC適性検査で落ちる原因と注意点

CUBIC適性検査に向けてしっかり対策しても、どうしても落ちるケースも出てきます。その原因が性格検査における企業とのミスマッチであれば仕方ないですが、能力検査の失点が原因で落ちてしまうのは避けたいところでしょう。

ここでは就活のCUBIC適性検査で落ちる主な原因と注意すべき点について、下記3つの観点から詳しく解説します。
 

  • ・時間配分に失敗して回答が間に合わない

  • ・嘘や矛盾により「信頼係数」が低下してしまう

  • ・企業の求める人物像とのミスマッチを起こしている

 

時間配分に失敗して回答が間に合わない

CUBIC適性検査で落ちてしまう原因の一つが、時間配分のミスです。能力検査では、5つの科目をそれぞれ限られた時間内で解答しなければならないため、一つの科目や問題に時間をかけすぎてしまうと、後半の科目で時間が足りなくなるなど、失点につながる可能性が高まります。難しい問題に固執してしまい、簡単な問題を解く時間がなくなってしまえば、非常にもったいない結果になるでしょう。

時間配分に失敗しないためには、事前にSPIなどの模試で練習しておくことが重要です。テスト全体の制限時間から逆算して、1問あたりどれくらいの時間を使えるのかを考える癖をつけたり、わからない問題はいったん飛ばして後で戻ってくる戦略を身につけたりするのも有効です。

本番でもし時間が足りなくなりそうな場合は、空欄ではなく、わからなくても何か選択肢を選んでおくようにしましょう。CUBIC適性検査では、少しでも多くの問題に解答することが得点アップにつながるからです。

嘘や矛盾により「信頼係数」が低下してしまう

CUBIC適性検査で落ちる原因として、性格検査における「信頼係数」の低下も挙げられます。信頼係数とは、受検者が正直に回答しているかどうかを測る指標であり、矛盾した回答をすると係数が低下する性質があります。企業側は信頼係数が一定の基準を満たしていない場合、その受検者の結果を評価対象から外すことがあります。受験者自身の本来の特性・性格がわからず、内定を出しにくくなるからです。

CUBICの性格検査では、似たような質問が形を変えて複数回出題されることがあります。これが回答の一貫性をチェックするための仕組みで、たとえば「リーダーシップを発揮することが好きだ」という質問に「はい」と答えたのに、別の場面で「人をまとめる役割は苦手だ」と答えてしまうと、矛盾した回答として信頼係数が低下してしまうのです。

性格検査では、あくまでも自分の本当の性格や考え方を正直に回答することが重要です。多少ネガティブに見える回答でも、正直に答えたほうが企業・職種との相性が良い人物と評価される可能性もあるからです。

企業の求める人物像とのミスマッチを起こしている

CUBIC適性検査で落ちる原因として、企業が求める人物像とのミスマッチも存在します。能力検査で高得点を取り、信頼係数も問題なかったとしても、企業が求める人物像・特性や価値観と合わなければ、選考を通過できない可能性は残ります。企業は、単に優秀な人物を迎えるのではなく、組織文化にマッチする人材を採用したいと考えているからです。

たとえば、チームワークを重視する企業に対して、個人プレーを好む性格が検査結果に表れてしまうと、ミスマッチと判断されることがあります。また、安定志向の企業に対して、リスクを取ることを好む性格が強く出てしまうと、企業側は入社後の早期離職リスクが高いと判断するかもしれません。

ただし、だからといって企業に合わせて嘘の回答をすることは避けるべきです。前述のように信頼係数が低下するだけでなく、仮に入社できたとしても自分に合わない環境で働くことになり、長続きしない可能性が高いからです。むしろ自分の性格・価値観を正直に表現して、本当に自分に合った企業とのマッチングを図ることが、長期的なキャリア形成では有利となります。

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5.まとめ

CUBIC適性検査は、言語・数理・図形・論理・英語の5科目で構成される能力検査と、性格やストレス耐性を測定する性格検査で構成されています。企業はCUBICを通じて、応募者の基礎的な能力だけでなく、組織文化・職種への適性も総合的に評価しています。

CUBIC適性検査への対策としては、SPIなどの問題集を使って基礎的な能力・知識を身につけること、苦手分野をなくして全体的な得点力を上げることなどが効果的です。また性格検査では、自分を良く見せようとして嘘をつくのではなく、正直に自分の性格や考え方を回答することが大切です。

ぜひ本記事の内容を参考に、自信を持ってCUBIC適性検査に臨んでみてください。

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