旅行はガクチカになる?書き方・構成とアピールできる強み・長所を解説

しかし実際には、旅行もガクチカでアピールしやすいおすすめテーマの一つです。伝え方一つで、旅行はあなたの主体性や行動力を示す絶好のエピソードになるからです。
本記事では、旅行の単なる思い出話を、採用担当者の心に響く強力なガクチカへと変換させるための具体的な方法を解説します。構成のポイントからアピールできる強み・長所、例文までを網羅しているので、ぜひ最後までご覧ください。

- 1. 旅行経験もガクチカとしてアピールできる!
- 2. 旅行がテーマのガクチカで企業が評価するポイント
- 3. 旅行がテーマのガクチカの基本構成
- 4. 旅行がテーマのガクチカの効果的な書き方
- 5. 旅行がテーマのガクチカでアピールできる強み・長所
- 6. 旅行がテーマのガクチカ例文
- 7. まとめ
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1. 旅行経験もガクチカとしてアピールできる!
多くの学生が「旅行はただの遊びであり、ガクチカにはならない」と考えがちですが、実際にはそんなことはありません。企業がガクチカを通して知りたいのは、経験そのものではなく、あなたがその活動にどう向き合い、何を学び取ったかというプロセスの部分だからです。
旅行という非日常的な環境は、あなたの潜在的なスキルや人間性を伝える絶好のチャンスといえます。たとえば、旅の計画段階で発揮する情報収集力や計画性、予期せぬトラブルに直面した際の冷静な判断力や問題解決能力、見知らぬ土地で現地の人々と交流を図るコミュニケーション能力や異文化理解力など。これらはすべて社会で高く評価されるスキルです。
ただし、単なる思い出話で終わらせないことが重要です。「楽しかった」という感想の裏で、あなたがどのように工夫し、困難を乗り越え、そして人間的にどう成長できたのか。それをうまく言語化できれば、あなたの旅行経験は他の誰にも真似できない、オリジナリティあるガクチカになるのです。
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2. 旅行がテーマのガクチカで企業が評価するポイント
旅行をテーマにしたガクチカを評価する際、企業は単にエピソードの珍しさを評価するわけではありません。その背景にあるあなたの思考のプロセスや人間性、そして自社で活躍できるポテンシャルを見極めようとしています。
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・自社の文化にマッチする人物か
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・物事をわかりやすく伝える力があるか
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・入社後の活躍がイメージできるか
ここでは上記3つの評価ポイントを解説しますので、企業がどのような視点でガクチカを見ているのかを理解し、効果的なアピールにつなげましょう。
自社の文化にマッチする人物か
企業はガクチカを通じて、学生が自社の文化や価値観に合っているかどうかを慎重に見極めています。どんなに優れたスキルを持っていても、組織の雰囲気に馴染めなければ、長く活躍し続けることは難しいからです。旅行のガクチカでは、学生が旅先でどのような事柄に関心を持ち、どういった行動を取ったのかというエピソードから、応募者の価値観や人柄が伝わります。
たとえば、チームでの協業を重んじる企業であれば、友人との旅行で意見が分かれた際、どのように調整して計画を遂行したかといった経験が評価の対象になるでしょう。一方で個人の裁量を尊重する企業であれば、一人旅で主体的に課題を解決した経験が、魅力的に映るかもしれません。
物事をわかりやすく伝える力があるか
ビジネスの現場では、自分の考えや状況を、正確かつ簡潔に相手に伝えるコミュニケーション能力が不可欠です。ガクチカを語る場面は、まさにその能力が試される機会です。特に旅行という個人的な体験は、背景を知らない相手にとってはイメージしにくい出来事です。旅の状況やそこで直面した課題、そしてあなたの感情の動きなど、誰が聞いても理解できるように、論理立てて説明するスキルが評価されています。
単に「楽しかった」「大変だった」という感想で終わらせず、なぜそう感じたのかを具体的なエピソードを交えながら話すことが重要です。後述する「STARメソッド」などを活用しながら、論理的で分かりやすく伝えることを意識しましょう。
入社後の活躍がイメージできるか
企業がガクチカを通して最も知りたいのは、あなたが自社に入社した後、どのように貢献し、活躍してくれるかという未来の姿です。そのためガクチカを書く時にも、志望する企業の事業や職務内容と関連した強みやエピソードを盛り込む必要があります。
たとえば、旅行の計画を立てる中で培った情報収集力や計画性は、マーケティング職やプロジェクト管理の業務で直接的に活かせる能力です。また、海外旅行で言葉の壁を乗り越えて現地の人と交流した経験は、グローバルに事業を展開する企業で働く上での資質として評価されるでしょう。旅行の経験で得た学びやスキルが、入社後のどのような場面で役立つのかを具体的に示すことで、採用担当者はあなたの将来の活躍を、より鮮明にイメージできるようになるでしょう。
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3. 旅行がテーマのガクチカの基本構成
旅行の経験をガクチカとして効果的に伝えるためには、話の構成を事前にしっかりと組み立てておくことが大切です。話があちこちに飛んでしまうと、聞き手はエピソードの要点を理解しにくくなるからです。
ガクチカの基本構成でおすすめしたいのが、「STARメソッド」と呼ばれるフレームワークです。これはSituation(状況)、Target/Task(目標・課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字を取ったもので、この順番に沿って話を展開することで、論理的でわかりやすく説明できる文章になります。
まずはどのような状況での旅行だったのかを簡潔に説明し、その旅でどのような目標を立てたのか、あるいはどんな課題に直面したのかを説明。次に、その目標達成や課題解決のために、あなたが具体的にどのような行動を取ったのかを紹介して、最後に行動の結果どうなったのか、そしてその経験全体を通して何を学んだのかを語って締めくくります。
この構成を意識するだけでも格段に伝わりやすいガクチカになるので、ぜひ実践してみてください。
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4. 旅行がテーマのガクチカの効果的な書き方
STARメソッドを使った基本構成を理解した上で、さらにガクチカを魅力的に見せるための、以下の3つのポイントをご紹介します。
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・経験自体ではなく物事への取り組み方を伝える
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・課題・困難とそれを乗り越えたプロセスを語る
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・ガクチカで得た学びを社会人としてどう活かすかを書く
これらの書き方を実践しながら、より採用担当者に響くガクチカを作成してみてください。
経験自体ではなく物事への取り組み方を伝える
ガクチカで企業が評価するのは、「何をしたか」という経験そのものよりも、「その経験にどう取り組んだか」というあなたの姿勢や思考のプロセスです。「ヨーロッパを周遊した」「秘境へ一人旅をした」といった経験の珍しさだけをアピールしても、採用担当者の心には響きません。そうではなく、旅行の中であなたが何を考え、どのように行動したのかを具体的に語ることがポイントです。
たとえば、旅の計画段階で膨大な情報の中から最適なルートをどのように選び出したのか、あるいは現地で文化や習慣の違いに直面した際に、それをどう受け止め、乗り越えようとしたのか。そうしたプロセスを丁寧に文章化することで、計画性・主体性・柔軟性といった強みが伝わり、より鮮明な人物像を伝えることができるのです。
課題・困難とそれを乗り越えたプロセスを語る
すべてが順調に進んだ楽しい旅行の話も悪くはありませんが、ガクチカの題材としては、予期せぬ困難やトラブルを乗り越えた経験の方が適しています。ビジネスの世界では、常に計画通りに物事が進むとは限りません。むしろ想定外の事態に直面した時、いかに冷静に対応し、粘り強く解決策を探せるかが重要になります。
たとえば、「悪天候でフライトが欠航になった際に、代替手段を素早く見つけ出して目的地にたどり着いた」といったエピソードは、あなたの問題解決能力や行動力を示す好例となるでしょう。困難な状況を前にして、当時の自分がどのように考えて行動し、そしてその経験から何を学んだのかを語ることで、ストレス耐性や精神的なタフさを効果的にアピールできるのです。
ガクチカで得た学びを社会人としてどう活かすかを書く
ガクチカの締めくくりとして、旅行の経験から得た学びを、入社後にどのように活かしていきたいかを明確に述べることも不可欠です。この視点がなければ、せっかくの経験談も「学生時代の良い思い出」で終わってしまいます。採用担当者は、あなたの過去の経験そのものよりも、その経験を通して得た能力を、自社でどう発揮してくれるかに関心があります。
たとえば、「多様な文化に触れた経験を活かし、国籍の異なるメンバーとも円滑にコミュニケーションを取りながら、チームの成果に貢献したい」「限られた予算の中で旅を計画した経験で培ったコスト意識を、貴社のプロジェクトで役立てたい」といったように、企業の事業内容や仕事内容と具体的に結びつけて語ることが重要です。この視点を持つことができれば、ガクチカを通じて志望動機を補強し、入社意欲の高さを示す強力なメッセージが完成します。
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5. 旅行がテーマのガクチカでアピールできる強み・長所
旅行経験をテーマとしてガクチカを作成する際には、自身の旅行経験を詳しく振り返り、そこからどのような強みや長所をアピールできるかを見つけ出すことが大切です。ここでは旅行のガクチカを通してアピールしやすい4つの強み・長所を紹介します。
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・コミュニケーションスキル
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・計画性
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・積極性
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・異文化理解力
これらの要素も加えながら、ガクチカの文章を作成してみてください。
コミュニケーションスキル
旅行、特に海外や文化の異なる地域への旅は、コミュニケーションスキルをアピールする絶好のエピソードになります。見知らぬ土地では、現地の人々との対話なしには目的を達成できない場面が多くあります。たとえば、地図だけでは分からない道を尋ねる、食堂でメニューの内容を質問する、あるいは予期せぬトラブルの際に助けを求めるなど。
こうした場面で必要になるのは、単なる語学力ではありません。言葉が完璧に通じない状況でも、表情やジェスチャー、簡単な単語を駆使して懸命に意思を伝えようとする姿勢や、相手の話に真摯に耳を傾け、その意図を正確に汲み取ろうとする傾聴力こそが、コミュニケーションスキルの本質です。
こうした経験を通じて培われた能力は、多様な価値観を持つチームメンバーやクライアントと円滑な関係を築き、チームとして成果を上げていく上で、極めて重要なスキルとして評価されるでしょう。
計画性
限られた時間と予算の中で、最大限に旅行を楽しむためには、事前の綿密な計画が欠かせません。航空券や宿泊先の予約、移動手段の確保、観光ルートの策定、そして予算の管理など、旅行の計画にはプロジェクトマネジメントに通じる要素が数多く含まれています。
どの情報を信頼し、どのように取捨選択して旅程を組んだのか、また、予期せぬ事態に備えてどのような代替案を用意していたのか。こうした計画のプロセスを具体的に説明することで、社会人としての情報収集能力・分析力、そしてリスク管理能力といった計画性を効果的にアピールできます。目的達成のために逆算して物事を考え、効率的な段取りを組む力は、どのような職種においても求められる重要なスキルです。
積極性
見知らぬ土地に一人で、あるいは友人と共に飛び込んでいく旅行という行為そのものが、あなたの積極性やチャレンジ精神を物語る強みとなります。ガクチカでは、そうした積極性をさらに具体的に示すエピソードを盛り込むとよいでしょう。
たとえば、「現地の人が集まる市場に足を運び、おすすめの食べ物を教えてもらった」「ガイドブックには載っていない道をあえて歩き、偶然見つけた景色に感動した」といった経験は、あなたの好奇心の強さや主体的に行動できる姿勢を印象づけるエピソードになります。受け身ではなく自ら積極的に行動し、新しい発見や学びを得ようとする力は、入社後、新しい仕事や困難な課題に直面した際にも必ず活きてくる長所です。
異文化理解力
海外旅行や国内の異なる文化を持つ地域への旅は、異文化理解力を効果的にアピールできるテーマです。自分たちが日頃当たり前だと思っている価値観や習慣が、世界では決して常識ではないことに気づかされる経験は、視野を広げ、柔軟な思考を育むきっかけになります。
たとえば、現地の宗教的な慣習を尊重して行動したことや、食文化の違いに戸惑いながらも受け入れようと努めたエピソードを具体的に語ることで、多様性を受け入れる人物性を示すことができます。グローバル化が進む現代において、異なる文化的背景を持つ人々と円滑な人間関係を築き、協働できる能力は、どの業界・企業からも高く評価される資質なのです。
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6. 旅行がテーマのガクチカ例文
ここまでのポイントを踏まえて、具体的なガクチカの例文を4つのテーマ別にご紹介します。あくまでも一例ですので、丸写しするのではなく、自分自身の言葉でオリジナルの実体験を語ることが何よりも大切です。
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・国内旅行がテーマのガクチカ例文
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・海外旅行がテーマのガクチカ例文
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・留学がテーマのガクチカ例文
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・一人旅がテーマのガクチカ例文
これらの例文から自分の経験に近いものを選んで、ガクチカ作成の参考にしてみてください。
国内旅行がテーマのガクチカ例文
私が学生時代に最も力を注いだのは、友人5人との金沢旅行を企画・実行した経験です。この旅行では、全員の希望を最大限に叶えつつ、限られた予算内で満足度の高い旅を実現することを目標としました。
当初、各々の希望が異なり計画は難航しましたが、私はまず全員の意見を丁寧にヒアリングし、絶対に譲れない点と妥協できる点を整理しました。その上で、移動時間や費用を詳細に比較検討し、複数の選択肢を提示することで、全員が納得できる旅程を作成しました。結果として、旅行後には全員から「最高の思い出になった」と言ってもらうことができました。
この経験から、多様な意見を調整し、目標達成に向けて具体的な計画を立て実行する計画性を養いました。貴社においても、この強みを活かし、チームでの目標達成に貢献したいと考えています。
海外旅行がテーマのガクチカ例文
私はタイでの3週間のバックパック旅行を通して、予期せぬ事態に柔軟に対応する問題解決能力を培いました。
旅の途中、目的地の島へ向かうフェリーが悪天候で欠航になるというトラブルに見舞われました。異国の地で途方に暮れかけましたが、「ここで旅を終わらせたくない」という一心で、すぐに代替案を探し始めました。スマートフォンの翻訳アプリを片手に、現地のツアー会社や漁師の方々に必死で交渉を重ねた結果、翌朝に小さな船で島まで送ってもらえることになりました。この経験は、困難な状況でも諦めずに行動すれば道は開けるという自信につながりました。
この問題解決能力は、貴社の業務においても、計画通りに進まないプロジェクトや突発的なトラブルに直面した際、冷静かつ粘り強く解決策を見つけ出す上で必ず役立つと確信しています。
留学がテーマのガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたのは、カナダへの1年間の留学経験です。特に現地の大学で、さまざまな国籍の学生たちと取り組んだグループプロジェクトは、私を大きく成長させてくれました。
プロジェクト開始当初、文化的な背景の違いから意見が衝突し、議論が停滞することが頻繁にありました。そこで私は、まず各メンバーの意見を最後まで真摯に聞くことを徹底し、それぞれの考えの背景にある文化や価値観を理解するよう努めました。その上で、共通の目標を再確認し、全員が納得できる折衷案を粘り強く模索しました。この対話を通じて、次第にチームに一体感が生まれ、最終的には教授から最高評価を得ることができました。
この経験から得た、多様な価値観を尊重し、対話を通じて合意形成を図る異文化理解力とコミュニケーション能力を、グローバルに事業を展開する貴社で活かしたいです。
一人旅がテーマのガクチカ例文
私は「日本の伝統工芸を体験しながら、その技術と歴史を深く理解する」という目的を掲げ、2週間かけて九州各地の窯元を巡る一人旅を計画・実行しました。
この旅では、単に観光地として工房を見学するのではなく、事前に各地の陶磁器の特徴や歴史を詳しく調べ、現地では職人の方に直接指導を受けながら実際に作品作りに挑戦することを目標としました。特に有田の地では、300年の歴史を持つ窯元で3日間のろくろ体験に参加し、職人さんから伝統技法の奥深さを教わりました。言葉では表現できない微妙な力加減や土の感触を学ぶ中で、一つの技術を極めることの難しさと魅力を肌で感じることができました。
この経験から、主体的に目標を設定し、それに向かって計画的に行動する力と、新しい環境に飛び込んで学び取る積極性を身につけました。貴社においても、この主体性と学習意欲を活かし、未知の分野にも果敢に挑戦して成果を上げたいと考えています。
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7. まとめ
本記事では、旅行の経験をガクチカのテーマとして、効果的にアピールするための方法について解説してきました。旅行は単なる娯楽ではなく、あなたの計画性や問題解決能力、コミュニケーション能力といった多様な強みを証明する絶好のエピソードとなりえます。
大切なのは、経験の大きさや珍しさではなく、その経験を通して何を考え、どのように行動し、結果として何を学んだのかを、あなた自身の言葉で具体的に語ることです。
ここで紹介したガクチカの基本構成や書き方のポイント、そして例文を参考にしながら、ぜひ自分だけのオリジナリティあるガクチカを作成してみてください。
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