新卒2年目で新規事業のプロダクトオーナーに。弥生株式会社が部署の垣根を越えて大切にしている文化

新卒2年目で新規事業のプロダクトオーナーに。弥生株式会社が部署の垣根を越えて大切にしている文化
「ITで子どもたちの好奇心や探求心を支えたい」学習塾でのインターンをきっかけに、そんな想いが芽生えたという鵜沢さん。大学時代は独学でプログラミングを学び、知育系のゲーム開発に取り組んだ。 その後、2022年に弥生株式会社へ新卒入社。1年目はエンジニアとして開発に携わったが、ビジネス職への関心もあり、2年目からはプロダクトオーナーへと転向した。初めての挑戦に不安もあったが、「足りないなりにできることをやろう」と、前向きにオファーを受けたという。学生時代の学習塾でのインターン経験を踏まえ、「ゆくゆくは子どもたちの挑戦を後押しするものづくりを目指したい」と話す鵜沢さんに、これまでの歩みや今後の展望について伺った。
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■企業紹介
1978年の創業以来、企業の業務効率化と事業支援サービスを通じて、顧客の経営をサポートする企業。中小企業や個人事業主向けに会計・給与・販売管理などの業務ソフトウエア『弥生シリーズ』を提供している。2024年9月時点で『弥生シリーズ』の登録ユーザーは350万を超え、業界トップクラスのシェア率を誇る。

■お話を伺った方
職種 エンジニア
名前 鵜沢 晃太(ウザワ コウタ)さん
経歴 横浜国立大学 経営学部 経営学科を卒業。幼いころからのゲーム好きが高じて、大学生時代に独学でゲーム開発を始める。卒業後、2022年4月に弥生株式会社へ新卒入社。初年度はエンジニアとして配属され、2年目からは『弥生給与 Next』と『やよいの給与明細 Next』開発チームのプロダクトオーナーとして活躍している。

 
 
 
 
 

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子どもたちの可能性を広げるインフラ作りが夢。それでも弥生を選んだ理由

――経営学部のご出身ですが、プログラミングに興味を持ったきっかけは何ですか?

鵜沢 学生時代に、ゲーム開発をしたことがきっかけです。幼いころからゲームが大好きで、私の自主性や考える力はゲームが育ててくれたと思っているくらいです(笑)。そうした経験から、「子どもたちの挑戦心を育めるようなゲームを作りたい」と考えるようになり、大学生のときに独学でゲーム開発を始めました。そこでプログラミングに出会い、自然と興味を持つようになりましたね。
 
――ゲーム開発は、どのように進めたのですか?

鵜沢 まず最初にゲーム開発について調べたときに、Unity(※)というのがあれば作れるんだと知り、それを扱うにはC#が必要だと分かったので、まずはC#の習得から勉強を始めました。私は知育系のゲームを作りたかったので、ほかの知育ゲームからいろいろとヒントを得たり、同じような機能を作るために必要な知識を調べたりと、徐々に掘り下げつつ開発を進めていったのを覚えています。
(※Unity Technologiesが開発するゲームエンジン。主にC#を用いたプログラミングでコンテンツの開発が可能。)
 
――開発する中で、苦しかったことや楽しかったことはありますか?

鵜沢 知識がほとんどない状態からのスタートだったので、情報を集めて試行錯誤しても、全然うまくいかないことが多くて。手探りで何度修正しても、プログラムが動いてくれないときは苦しかったですね。はじめはゲーム作りの参考書を買って、それを真似してコードを書いてみたのですが、中々うまくいかず悩みながら作っていました。

逆に、何回も試した末にようやく思い通りにプログラムが動いたときは、苦労した分すごく嬉しかったですし、その瞬間が一番楽しかったです。最初に成功したときの喜びは今でも鮮明に覚えていますね。
 
――その他に、学生時代に注力したことはありますか?

鵜沢 大学2年生の後半から始めた、学習塾のインターンにも力を入れていましたね。当時は知育ゲームを作っている会社で働いてみたいと考えていて、ゲーム関連の企業のインターンを探していたんです。ですが、さまざまな企業を調べているうちに、「ゲームを手段にしなくても、自分と同じような想いで価値提供している会社はたくさんあるんだな」ということに気付きました。

それであれば、ゲーム関連企業に限らず自分の価値観と合っているところを選ぼうと思い、「子どもたちの探求心を広げる環境を作りたい」という想いから、自分と同じようなビジョンを掲げる学習塾のインターンを選びました。

私自身、新しく何かを学ぶのが子供の頃から大好きだったので、その塾に通う子どもたちの好奇心をもっと深掘りできるような環境を作ってあげたいし、そこから得た体験を大事にしてほしいなと思いながら参加していましたね。
 
――就活はどのように進めましたか?

鵜沢 就職活動は大学3年生の夏から始めて、弥生から内定をもらったのは大学4年生の5月ごろでした。先ほどお話しした通り、インターン先を決める際に自分の中で視野が開けたこともあり、就活を始めた当初は、自社プロダクトを持っている事業会社であれば、業界や商材の有形無形を問わず幅広く見ていましたね。

なので、化粧品メーカーなども受けていましたよ。化粧品メーカーは、日常使いする化粧品で、人々に大きな影響を与えられるところに面白さを感じて受けていました。
 
――その中で、なぜエンジニア職を選んだのでしょうか?

鵜沢 叶えたいことを実現するために必要な経験だったからです。インターンで子どもたちと触れる中で、いつかは低年齢層向けのプロダクトを作りたいと考えるようになったのですが、それを実現するためのステップとして、最終的には事業企画等の事業を牽引する側のポジションになる必要があるなと思いました。

事業を牽引できる状態から逆算すると、事業にかかわる現場エンジニアがどのようにチームで開発をしているか理解しておくことが必要だと考えたんですね。私はそれまで個人開発しか経験していなかったので、まずはエンジニアとしてチーム開発を経験した上で、事業企画や新規開発に携わるのが良いだろうと思い、エンジニアになる決意をしました。
 
――弥生株式会社に入社を決めた理由はなんですか?

鵜沢 弥生を通して、自分の想いを実現できると確信したことが決め手になりました。子どもたちが世界に向けて何かを発信したい時に、背中を押してくれるようなインフラを作りたいと考えていたのですが、弥生であればそれが実現できそうだと感じたんです。

学習塾でインターンをしていたとき、私がやりとりをしていた生徒の中には、好奇心旺盛な子や、自分で何かを作り出すような行動力を持った子がたくさんいました。

ただ、未成年が自分で作ったものを世の中に発信するのはかなりハードルが高く、親の理解が上手く得られない場合は、作って終わりになってしまう子が多く、そこに歯がゆさを感じていました。彼らがもっと自由に、自分が作ったものを世の中に出せるようなインフラを作りたいと思ったことが、今の私の想いに繋がっています。

就活中に知った弥生は「スモールビジネスのインフラ」を企業ミッションに掲げており、この会社でなら私が理想とするインフラの実現ができそうだと可能性を感じ、入社を決めました。

弥生が現在提供しているプロダクトは会計や給与といったバックオフィス領域がメインですが、企業ミッションを軸に、その対象をもっと低年齢層に広げることができれば、子どもたちを支えるインフラ作りにも繋がると考えたんです。
 
 

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エンジニアからプロダクトオーナーへ。一貫して大切にしていること

――入社から現在までの業務の流れについて教えてください。

鵜沢 入社後は半年ほどかけてビジネス職とエンジニア職、両方の研修を受けました。弥生では、「分け隔てなくお互いの領域の知識を理解したうえで、仕事ができる人材を育てる」という意図のもと、エンジニア職の人もマーケティング研修を受講しますし、ビジネス職の人もプログラミング研修を受講する仕組みになっているんですよ。

研修を終えた後は、現在も所属している新規開発を行うチームにエンジニアとして配属され、給与計算システムを担当しました。弥生のエンジニアはフロントエンドやバックエンドのような役割分担をせず、フルスタックエンジニアのような働き方をするので、フロントエンドとバックエンドの領域をまたぐような業務も経験させてもらえましたね。

弥生の企業文化として、お客様からの要望や問い合わせに対する対応はとても大事にするところがあるので、お客様からの問い合わせ対応業務は特に印象的でした。不具合発生に関する問い合わせをいただいたことがあったのですが、メンバー全員が率先して対応し、チーム一丸となって解決へ導いていました。

そして2年目の秋には、エンジニアチームの大きな組織再編も経験しましたね。それまで弥生ではウォーターフォール開発が主流だったのですが、スクラム開発へと変更することになりました。これに伴い、エンジニアチーム全体の体制変更が実施されるだけでなく、アジャイル思考も新たに取り入れました。

また、もともと上司に「ビジネスサイドにも興味がある」と伝えていたのですが、このタイミングでプロダクトオーナー(※)に挑戦してみないかと声をかけていただき、「ぜひやりたいです!」と返事をしました。

そこからは同じ新規開発チームに所属しながらも、エンジニアではなくプロダクトオーナーとしてプロダクトに携わっています。
(※プロダクトオーナー:主に開発チームとステークホルダーの間でコミュニケーションを取り、プロダクトバックログを管理する役割)
 
――プロダクトオーナーへの挑戦を決めたとき、不安はありませんでしたか?

鵜沢 そうですね、やはり最初は不安でした。組織再編で導入したアジャイル思考は、「現場で実践してみた結果から学びを積み重ねる」というスタンスの経験主義なのですが、新卒2年目で経験の浅い私に無事に務まるのかなという不安が一番大きかったですね。その他にもプロダクトオーナーとしてはお客様への企業理解がまだ足りていないことや、給与領域のドメイン知識不足も不安材料ではありましたね。

それでも、オファーを受けることは自分の中で決めていました。至らないながらもやれることを探して実践し、経験を積む中で成長していこうと考えていました。チーム全体としても1on1を頻繁に実施してなんでも相談しやすい雰囲気がありますし、挑戦したいことがあれば「やってみたらいいよ」と軽く背中を押してくれるので、前向きに挑戦できたんだと思います。
 
――ちなみに、なぜプロダクトオーナーを任せてもらえたと思いますか?

鵜沢 組織が抱えている課題を自分ごととして捉え、解決のために行動していた点を評価していただけたのかなと思っています。それに加え、上司からいただいたアドバイスは愚直に取り組み、最後までやりきった点も見ていただけたのかもしれません。

具体的な取り組みとしては、入社して間もない頃、エンジニアメンバーがお客様の声を聞ける機会が少ないと感じたので、そのことを上司に話してみたんですよね。

すると、「お客様対応をしている部署では、お客様とのやり取りの履歴が記録されているから、それをエンジニアチーム内に展開してみたらどう?」とアドバイスをいただきました。私は早速その部署の方と連携して、自分たちが携わる製品に対するフィードバックやお客様からのお褒めの言葉を、エンジニアチームに共有する機会を設けました。

その結果、入社1年目から3年目の社員の中で特に頑張った社員が表彰される「フレッシャーズ賞」を、入社1年目で受賞することができました。こうした実績が、プロダクトオーナーのオファーに繋がったのだと自負しています。
 
――プロダクトオーナーとして、どのような意識を大切に仕事をされていますか?

鵜沢 アジャイル思考では「自己組織化」を大事にしているので、メンバーを管理するのではなく、「こういう方向性でいきましょう」と推進する立場であるよう努めながら、日々業務にあたっています。

エンジニアの時からお客様への価値提供を第一に考えていましたが、プロダクトオーナーになった今、それまで以上にお客様に寄り添った役割が求められているので、その使命感はさらに増していると思います。
 
――弥生株式会社に入社して良かったと思うことは、どんなことですか?

鵜沢 何かやりたいことを意思表示したときに、それを叶えられる選択肢を用意してくれることですね。私たちはお客様に対して製品を提供する会社なので、そのプロダクトに対する熱意というのは、エンジニアや営業、お客様対応といった役割の垣根なしに全員が持っています。

そのため、他の部署の方がどのようなアクションをしているかも知りやすく、業務に関する幅広い知識が得やすい環境です。その上でさらに、本人のやる気と興味次第では多方面にキャリアを伸ばせる風土が弥生にはあり、そうしたところがとても気に入っています。
 
 

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定量的なモニタリングによって、顧客への真の価値提供を目指す

――今後の目標について教えてください。

鵜沢 短期的な将来像としては、今よりももっとできることを増やして、社内で独り立ちできるようになりたいですね。現状は上長や先輩に支えてもらいながら仕事をすることが多いので、もっと知識と経験を身につけて一人前になった状態で、お客様に価値提供をできる能力を磨いていきたいです。


そのために具体的に取り組みたい事としては、定量的な数字の分析をもとにしたプロダクトの改善です。私が現在携わっているのは新規プロダクトなので、「もっとこんな機能がほしい」といったお客様の要望を多くいただいている状態なんですよ。

そこで、単にお客様の要望を叶えるプロダクトへ改良するだけでなく、「その後、お客様は本当に使いこなせているのかな?」といった視点を大事にしながら定量的にモニタリングすることで、本当の価値提供につながるような製品改善を実現したいですね。
 
――より長期的な目線での目標は何ですか?

鵜沢 低年齢層向けに価値提供できるものをつくりたいですね。先にお話しした通り、子どもたちの挑戦を後押しするようなプロダクトをつくりたいという想いは、学生の頃からありました。社内で実現するのか自分個人でやるのかはまだ分かりませんが、AIやほかの技術も駆使しながらぜひ実現したいと考えています。
 
――最後に、弥生株式会社を志望する学生にメッセージをお願いします!

鵜沢 「どんどんチャレンジして成長したい」という意欲がある人にとっては、最適な環境が用意されている会社だと思います。弥生は歴史の長い会社なので、入社前は堅い雰囲気の会社なのかなと少し心配していたのですが、実際に入社してみるとそんなことはなく、チャレンジ精神や成長意欲を発揮して楽しめる環境だと感じました。

ちょうど現在は、会社全体としても新しいことにどんどん挑戦しようとしているタイミングなので、何かにチャレンジして成長したい人にとっては、チャンスの時期だと思いますよ。自分の意欲を存分に発揮できる機会が、沢山あると思います。
 
また、私がエンジニアからプロダクトオーナーへ転身したように、ずっとエンジニア職一本で歩むだけなく、エンジニアとしての専門性を武器に、職種を越えたキャリアを歩むことも可能です。ITを通じて叶えたいことがある方や、積極的にチャレンジできる環境に少しでも興味を持った方は、ぜひエントリーしていただけたら嬉しいです。
 

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