エントリーシート「志望動機」の書き方テンプレ・例文・NG表現まとめ

エントリーシート「志望動機」の書き方テンプレ・例文・NG表現まとめ
就職活動の第一関門ともいえるエントリーシート。その中でも特に多くの学生が頭を悩ませるのが「志望動機」です。企業の採用担当者は、志望動機から学生の入社意欲や企業との相性、将来性などを判断しており、合否を左右する重要な項目です。

しかし、「ありきたりな内容になってしまう」「そもそも志望動機が思いつかない」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。

そこでこの記事では、企業が評価するポイントを押さえた志望動機の書き方について具体的なテンプレートや豊富な例文を交えながら徹底解説します。ライバルに差をつけるためのコツや、うっかり使いがちなNG表現も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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1. 企業がエントリーシートの志望動機で評価するポイントとは?

就活を有利に進めるエントリーシートを作成するためには、まず読み手である企業側の心理を理解しておくことが重要です。エントリーシートの「志望動機」のうち、採用担当者はどの部分に注目しているのかを把握しておけば、より採用担当者に刺さる内容を書くことができるからです。
 

  • ・志望度の高さ

  • ・企業とのマッチ度

  • ・入社後の貢献・活躍の可能性


ここでは上記3つの評価ポイントを解説しますので、エントリーシートの読み手の立場をイメージしながらチェックしてみてください。

志望度の高さ

企業の採用担当者はエントリーシートの中でも、学生が自社に対してどれほどの熱意を持っているか、つまり「志望度の高さ」を非常に重視しています。企業側としては内定を出した学生には、内定辞退されることなく、確実に入社してほしいと考えています。その指標として、志望動機の熱量を測っているのです。だからこそ志望動機では、「たくさんの企業の中の一つ」としてではなく、「この企業でなければならない」という強い意志を示すことが不可欠です。

そのためには、企業の理念や事業内容、社風などを深く理解し、それに共感する点や自身のキャリアビジョンとマッチする点を具体的に述べることが効果的です。たとえば、「貴社の『テクノロジーで人々の生活を豊かにする』という理念に共感し、私も自身の〇〇という経験で培った課題解決能力を活かして、多くの人の役に立つサービス開発に貢献したいと考えています」のように、自身の経験と企業の理念を結びつけて説明することで、説得力を高めることができるでしょう。企業研究を徹底的に行い、自分ならではの言葉で入社への熱意を表現しましょう。

企業とのマッチ度

企業はエントリーシートの志望動機を通じて、学生の能力や価値観が自社の文化や求める人物像と合っているか、つまり「企業とのマッチ度」も注意深く見ています。どれだけ優秀な学生であっても、企業のカルチャーに馴染めなければ、早期離職につながってしまう可能性があるからです。長期にわたって活躍してくれる人材を採用したいと考える企業にとって、社風・文化とのマッチ度は非常に重要な判断材料となります。

そのため志望動機を書く時には、自分の強みや経験・価値観が、その企業のどのような点で活かせるのか、どのように貢献できるのかを具体的に示すことが大切です。たとえば、「チームで協力して目標を達成することにやりがいを感じる」という自身の価値観が、企業の「協調性を重んじる」という文化とマッチしている、といったアピール方法が有効です。自己分析・企業研究の深さで大きく差がつく部分なので、徹底的に就活対策に取り組みましょう。

入社後の貢献・活躍の可能性

企業はエントリーシートを通じて、その学生を採用することで自社にどのようなメリットがあるのかを知りたいと考えています。そのため志望動機でも、入社後にどれだけ貢献・活躍できそうな人物かが見られていると考えておきましょう。過去の実績やスキルをアピールするだけでなく、それらを活かして入社後にどのように貢献したいのか、将来的にどのようなキャリアを築いていきたいのかというビジョンまで示すことができると、好印象のエントリーシートが完成します。

たとえば、「私の〇〇という強みを活かして、貴社の△△という事業でこのように貢献したい」という表現を使い、具体的なアクションプランを提示できると、採用担当者はあなたが入社後に活躍する姿を鮮明にイメージしやすくなるでしょう。憧れの企業に入りたいという気持ちを伝えるだけではなく、企業の成長に貢献できるポテンシャルを感じさせることが、内定を勝ち取るための鍵となるでしょう。

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2. エントリーシートの志望動機の書き方テンプレ・フレームワーク

エントリーシートの志望動機では、文章の構成が評価を大きく左右します。採用担当者に響く志望動機を作成するには、論理的な流れで記述し、読みやすさと説得力を両立させることが重要です。そのためのテンプレート・フレームワークとして有効なのが、以下の3部構成です。
 

  • ・書き出し:結論

  • ・本文:理由・具体例

  • ・締めくくり:結論・展望


それぞれの書き方について詳しく解説しますので、志望動機を作成する時にはぜひ実践してみてください。

なお、エントリーシートの志望動機の文字数は、企業によって異なりますが、200字から400字程度が一般的です。大手企業では600字から800字を求められることもありますが、文字数が変動しても3部構成が有効であることは変わりありません。

書き出し:結論

エントリーシートの志望動機は、必ず結論から書き始めましょう。「私が貴社を志望する理由は、ITソリューション事業を通じて企業の業務効率化に貢献したいからです」のように、核心部分を冒頭で明確に示すことが重要です。採用担当者は1日に数百通のエントリーシートを読むことも珍しくないので、最後まで読まないと結論が分かりにくい文章など、回りくどい表現は好まれません。

文章の最初に結論を述べることで、自分の主張が明確になり、読み手に強い印象を残せるメリットもあります。この書き出し部分では、企業の何に最も惹かれたのか、どの分野で貢献したいのかを端的に表現しましょう。

本文:理由・具体例

エントリーシートの志望動機で最も重要なのが、この本文部分です。冒頭で述べた結論に説得力を持たせるため、具体的な理由とエピソードを交えて説明しましょう。特に「なぜその企業を選んだのか」という理由を、あなた自身の体験と結びつけて語ることが重要です。学業やサークル活動、アルバイト経験など、自分にしか書けない具体的なエピソードを盛り込むことで、採用担当者に好印象を持ってもらえる可能性が高まります。

たとえば、「貴社のITソリューション事業に興味を持ったきっかけは、アルバイト先の書店で在庫管理システムの不具合を目の当たりにした経験でした。手作業での在庫確認に2時間かかっていた作業を見て、ITの力で業務効率化を図れると実感し、貴社の企業向けシステム開発に携わりたいと思いました」のように、具体的な体験を通じて企業への関心を持ったきっかけを説明できると良いでしょう。

締めくくり:結論・展望

エントリーシートの志望動機の最後は、入社後の意気込みと将来の展望についての表現で締めくくります。冒頭でも書いた志望意欲を改めて示すとともに、自分の能力をどのように活かして企業に貢献するかを具体的に伝えるのがポイントです。

たとえば、「大学で学んだプログラミングスキルと現場で培った課題発見力を活かし、お客様の業務効率化を実現するシステム開発に貢献したいです。将来的には、より多くの企業の生産性向上に寄与できるエンジニアとして成長していきたいと考えています」のように締めくくると良いでしょう。

このような締め方を心がけることで、採用担当者からすると、あなたを採用するメリットを具体的にイメージできるようになるので、書類選考を通過できる可能性が大きく高まります。「この学生と一緒に働きたい」そんなふうに思わせられるような締めくくりが理想です。

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3. ライバルと差別化できるエントリーシート「志望動機」例文

ここからは、ライバルに差をつけるための具体的な志望動機の例文を、5つの切り口から紹介します。
 

  • ・業界・企業への適性をアピールする例文

  • ・自身の経験・スキルをアピールする例文

  • ・企業理念・事業内容への共感をアピールする例文

  • ・先輩社員に惹かれたことをアピールする例文

  • ・社風・働き方への魅力をアピールする例文


ここで紹介する例文とテンプレートを参考にしつつ、自分ならではの経験や考えを盛り込むことで、内定に直結するオリジナリティのある志望動機を作ることができるでしょう。ただし、これらの例文の丸写しは避け、必ず自分の言葉で表現することを徹底してください。

業界・企業への適性をアピールする例文

私が貴社を志望する理由は、IT技術で地域医療の課題解決に取り組む姿勢に強く惹かれたからです。

祖父が地方の病院で診察を受けた際、専門医が不足している現実を目の当たりにし、テクノロジーで解決すべき課題があると感じました。大学の情報工学科ではプログラミングとデータベース設計を学び、卒業研究では医療データの管理システムを開発してきました。

また、地域の高齢者向けスマホ教室でボランティア講師を2年間続ける中で、使いやすいシステム設計の重要性を実感しました。貴社の電子カルテシステムが実際に医師の業務効率化に貢献している事例を拝見し、私もプログラミングスキルとユーザー目線を活かして、医療現場で本当に役立つシステム開発に貢献したいです。

自身の経験・スキルをアピールする例文

私が貴社を志望するのは、大学での英語学習とアルバイト経験を通じて身につけた語学力・コミュニケーション能力を、貴社の海外展開に活かしたいからです。

大学2年時にオーストラリアでの3週間の語学研修に参加し、現地の学生や企業の方々と交流する中で、文化の違いを理解することの大切さを学びました。また、2年間続けている英会話スクールの受付アルバイトでは、外国人講師や生徒の方々をサポートする経験を積み、大学3年の秋にはTOEIC730点のスコアを取得することができました。

貴社がアジア各国で展開する教育サービス事業について調べる中で、現地の教育ニーズに合わせたサービス提供の重要性を感じました。これまでに培った語学力と異文化理解力を活かし、海外事業部で現地スタッフとの架け橋となり、貴社の海外展開に貢献したいです。

企業理念・事業内容への共感をアピールする例文

「地域の人々に寄り添う金融サービスを提供する」という貴社の理念に深く共感し、その実現に貢献したいと考え志望いたしました。

実家のある新潟では、高齢者がATMの操作に困っている光景をよく目にし、祖母も銀行の手続きに苦労している姿を見てきました。大学で始めた地域のお祭り運営ボランティアでは、地元商店街の方々の売上管理や決済の悩みを聞く機会が多く、使いやすい金融サービスの必要性を実感しました。

一方でコンビニエンスストアでのアルバイト中には、キャッシュレス決済の普及により、お客様の利便性が向上する様子を間近で見てきました。

貴社の分かりやすいサービス設計と親身な顧客サポートは、私が理想とする金融サービスの姿です。お客様の立場に立ったサービス提案で、誰もが安心して利用できる金融サービスの実現に貢献したいです。

先輩社員に惹かれたことをアピールする例文

貴社のインターンシップに参加した際、営業部の○○様の方のお話に感銘を受け、このような方々と共に働きたいと強く感じたのが志望理由です。

○○様は「お客様に本当に喜んでもらえることが一番のやりがい」と語り、担当企業の課題解決に向けて何度も客先に足を運び、最終的にお客様から感謝の言葉をもらった体験談を話していただきました。

また、私たちインターン生の質問に対して、忙しい中でも時間を作って丁寧に答えてくださり、若手の成長を大切にする姿勢を感じました。営業同行の際には、若手社員の方が客先で積極的に改善提案をしている様子を拝見し、年齢に関係なく挑戦できる風土があることを実感しました。

私も○○様をはじめとする先輩方のように、顧客に寄り添う姿勢を大切にし、持ち前のコミュニケーション力を活かして信頼関係を築ける営業になりたいです。

社風・働き方への魅力をアピールする例文

私が貴社を志望する理由は、若手社員の提案を積極的に採用し、失敗を恐れず挑戦できる職場環境に強く惹かれたからです。

私は過去に居酒屋でのアルバイトにおいて、お客様の待ち時間が長いという課題に気づき、注文システムの改善案を店長に提案した経験があります。最初は「アルバイトのくせに」と思われるのではないかと不安でしたが、店長は真剣に聞いてくださり、実際に改善案を実装していただくことができました。その結果、お客様の待ち時間が平均5分短縮され、お客様満足度の向上につながりました。

この経験から、立場に関係なくアイデアを提案できる環境が自分の成長にも、組織としての向上にも直結すると実感しました。貴社の説明会で、入社2年目の方が新サービスの企画に参加されているお話を聞き、私もそのような環境で自分のアイデアを形にして会社の成長に貢献したいと思いました。

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4. エントリーシートの志望動機で気をつけたいNG表現

エントリーシートの志望動機では、魅力的な内容を作成することも大切ですが、評価を下げてしまうNG表現を避けることも同じくらい重要です。せっかく熱意を込めて書いた志望動機が、表現一つで誤解されたり、志望度が低いと判断されたりすることも考えられます。そうした事態に陥らないためにも、以下の3つのNG表現には十分注意しましょう。
 

  • ・どの企業にも当てはまる表現

  • ・受け身な姿勢や育ててもらおうとする表現

  • ・給与や待遇面ばかりをアピールする表現


これらがなぜマイナス評価につながるのかを含めて解説しますので、志望動機を書く前にぜひチェックしてみてください。

どの企業にも当てはまる表現

エントリーシートの志望動機で最も避けたいのが、どの企業にも使える抽象的な表現を書いてしまい、コピペや使い回しと判断されて、評価を下げてしまうパターンです。具体的には、「貴社の安定性に魅力を感じました」「社会貢献性の高さに惹かれました」といった内容だけでは、どの企業にも当てはまる表現としてマイナス評価を受ける可能性があります。

採用担当者が志望動機で最も知りたいのは「なぜうちの会社なのか」という点です。にもかかわらず抽象的な表現に終始するエントリーシートを提出してしまうと、企業研究が不十分で、志望意欲が低い学生という印象を与えてしまいます。そうした事態に陥らないためにも、応募企業ならではの取り組みや理念、それとリンクする自分自身の経験・エピソードを盛り込みながら書くことが大切です。

受け身な姿勢や育ててもらおうとする表現

エントリーシートの志望動機では、「貴社で成長したいです」「色々なことを学ばせていただきたいです」といった受け身な姿勢と捉えられてしまう表現は避けましょう。成長意欲をアピールするには逆効果で、主体性のない学生という印象を与えてしまうからです。

企業は学校とは異なり、社員には企業に貢献する姿勢が求められます。そのためエントリーシートの志望動機では「成長したい」ではなく「貢献したい」を前面に出しましょう。「〇〇のスキルを活かして貴社に貢献し、その過程で△△の分野でプロフェッショナルとして成長していきたい」のように、貢献する意欲を明確に示すことができると、採用担当者からの好印象を獲得できるでしょう。

給与や待遇面ばかりをアピールする表現

エントリーシートの志望動機で、給与・福利厚生といった待遇面ばかりを前面に出すのも避けましょう。企業選びにおいて待遇面・条件面は重要な要素ですが、志望動機のメインテーマにするべきではありません。待遇面ばかりを言及する志望動機は、「仕事内容に興味がない」「条件の良い企業があればすぐ転職する」といった印象を採用担当者に与えてしまうからです。

あくまでも志望動機では、仕事への興味とその企業で成し遂げたいこと、貢献しようとする熱意を中心に伝えるのが大切です。待遇面は企業研究の一環として把握しつつも、志望動機には盛り込まないのが賢明です。

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5. まとめ

エントリーシートの志望動機で企業が見ている評価ポイントと、具体的な書き方のテンプレ・フレームワーク、ライバルと差をつけるための例文と避けるべきNG表現まで網羅的に解説してきました。エントリーシートの志望動機作成の鍵は「なぜこの企業でなければならないのか」を明確にすることです。そのためには、書き出し・本文・締めくくりの3部構成で、結論ファーストで志望理由を伝えるのが効果的です。

ただし、コピペ・使い回しを疑われるのを防ぐためにも抽象的な表現ばかりになるのは避けて、受け身な姿勢や育ててもらおうとする表現も使わないようにしましょう。本記事で取り上げてきた例文もヒントにしながら、自分ならではの魅力が伝わる志望動機でエントリーシートを完成させてください。

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