人気のMySQLを学んで就活を有利にしよう!MySQLに関する重要ポイントを網羅的に解説しますMySQLとは?特徴・利用方法や学生向けの学習方法を解説

最終更新日:2021年6月4日

MySQLは多くの利用例がある人気のデータベース管理システムです。MySQLは小規模から大規模なシステムまで利用可能であり、信頼性も高く、高速に動作するという特徴があります。特に、Web系システムで多く利用されており、MySQLを習得することで就職にも役立てることができるでしょう。
この記事では、IT業界への就職を目指している学生の方向けに、MySQLの概要やその特徴、学習するメリットや基本的な利用方法を解説します。また、最後にMySQLを学習するための方法についても紹介します。

1. MySQLとは?

まず、MySQLの概要について紹介します。

MySQLの概要

MySQLは、最も利用されているデータベース管理システム(DBMS)の一つです。データベース管理システムは、データを構造的に効率よく管理するためのシステムです。ITシステムを構築する際には、データベース管理システムの利用が欠かせません。

MySQLでは、主流の方式であるリレーショナルデータベースと呼ばれる仕組みを採用しています。リレーショナルデータベースでは、ひとまとまりのデータをテーブルという単位で管理します。さらに、テーブルに設定したキーと呼ばれる項目でテーブル同士を結びつけることで、データ同士の複雑な関係性を表すことができます。

MySQLとSQLの違い

ITについて学ぶ中で、SQLという言葉を聞いたことがあるかもしれません。MySQLとSQLにはどのような違いがあるのでしょうか。

SQLはStructured Query Languageの略称であり、その意味は「構造化された問い合わせ言語」となります。より具体的に説明すると、SQLはデータベースを操作するためのコンピュータ言語です。SQLは標準化されており、どのデータベース管理システムであっても共通のSQL構文でデータベースを操作できるようになっています。

一方、MySQLはデータベース管理システムの一つです。MySQLはデータベース管理システムとして、SQLに応じたデータの入出力やユーザの管理、バックアップや高速化のための機能などを提供します。

MySQLとSQLは似ている言葉ですが、明確に役割が異なるため、両者の違いについて覚えておくとよいでしょう。

2. MySQLでできること

以下では、MySQLを利用するとどんなことができるのかについて解説します。

Webアプリケーションのデータベース管理

Webアプリケーションでは、顧客情報や商品情報などの様々なデータを管理する必要があります。よって、Webアプリケーションの開発においてはデータベース管理システムの利用がほぼ必須となります。MySQLは、YahooやFacebookなど多くのWebアプリケーションの開発・運用に利用されています。

特に、MySQLを含めたLAMP環境と呼ばれるLinux、Apache、MySQL、PHPの組み合わせは、Webアプリケーション開発において標準的に用いられる構成となっており、採用例が多いです。

企業サイトやメディアのデータベース管理

MySQLは、最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)であるWordPressに組み込まれています。WordPressは多くの企業サイトやメディアの構築において活用されており、記事などのコンテンツ管理にMySQLが役立っています。
WordPressの利用にはMySQLの知識が必要となるため、MySQLを学ぶことでサイト運営などに役立てることもできます。

3. MySQLを学習するメリット

それでは、就職活動を行っている方がMySQLを学ぶメリットはどこにあるのでしょうか。まず、そもそもデータベース管理システムはほぼすべてのシステムで利用されるため、IT業界に就職する上でデータベース管理システムについて理解することはメリットが大きいです。特にエンジニアとして就職するのであれば、データベース管理システムについての知識は必須となります。

MySQLは、特にWebアプリケーションの開発での採用例が多く、事実上のデファクトスタンダードとなっています。Web系の企業などではMySQLが広く利用されているため、Web業界に興味がある方はMySQLを学習することで就職活動も有利となります。

さらに、近年ではこれまでローカル環境で動作していた業務システムのWeb化、クラウド化が進んでいます。今後、MySQLの利用範囲はますます広がっていくと予想できます。

4. MySQLの特徴

以下では、MySQLの特徴について解説します。

オープンソースでありフリーで利用可能

MySQLはオープンソースであり、原則として無料で利用できます。これが、MySQLが採用される大きな理由となっています。高性能のデータベース管理システムを利用するためには一般的に数百万から数千万程度のコストが必要となりますが、MySQLは高性能であるにもかかわらず無料で利用できます。
また、MySQLの学習を行う際にも費用がかからないため、容易に学習を開始することができます。

小規模から大規模システムまで対応可能

小規模なシステムはもちろん、その拡張性の高さや動作の高速さから大規模なシステムにも適用できることがMySQLの特徴です。

大規模なシステムにおいては、システムを停止させずに継続して動作し続ける可用性や、システムの利用が増えた時に対応するための拡張性が求められます。MySQLはレプリケーションやクラスタリングと呼ばれる機能により、複数のサーバでの並列処理やサーバ停止時の切り替え処理を実現します。

また、処理速度も高速であることから、YahooやGoogleなど高速でデータベースを検索して処理結果を返却する必要があるシステムでも採用されており、実績も十分です。

大手企業であるオラクル社が開発している

MySQLはIT業界の最大手企業であるオラクル社が開発しており、現在も精力的に機能向上が進められています。大手企業が開発を行っていることで、製造元の破綻などによる製品提供終了リスクは比較的低いと考えられます。
また、MySQLは24時間365日対応の問い合わせ対応など、製品サポートも充実しており、大規模な商用システムにも適用できるようになっています。

多数の拡張機能が存在する

採用事例が多いことから、MySQLには多数の拡張機能が存在します。特に、データベースをブラウザから管理できるphpMyAdminやER図などを作成してデータベースやテーブルを自動生成できるMySQL Workbenchは、エンジニアにとって有効なツールとなっています。

さらに、有償ではあるもののMySQLの高機能バージョンであるMySQL Enterprise Editionには様々な管理ツールが用意されています。具体的には、データベースのバックアップ機能を提供するMySQL Enterprise Backupや、データベースのセキュリティを向上させるMySQL Enterprise Firewallなど、本格的なデータベース利用に有効なツールが用意されています。

5. MySQLのインストール方法

次に、MySQLを実際に利用する方法について紹介します。MySQLを利用するためには、MySQLをインストールしたデータベースサーバーを用意する必要があります。別途環境を用意してもよいですが、最も簡単なのは自分のPCをデータベースサーバーとして利用することです。

MySQLは、インストーラを利用することでPCに容易にデータベースサーバーをインストールすることができます。以下では、PCへMySQLをインストールする方法をご紹介します。なお、本記事ではWindowsを対象としてインストール方法を解説します。

まずは公式サイト(※)より、Windows向けインストーラをダウンロードします。MySQLには32bitOS版と64bitOS版が存在しますので、お手持ちのWindowsのバージョンに応じて選択してください。

インストーラをダウンロードしたら、インストーラを起動してインストールを開始します。インストール中に様々な選択肢が表示されますが、よくわからない場合はすべて画面の指示通りにデフォルトの設定として問題ありません。インストール中に、関連する拡張機能なども同時にインストールされます。

インストールの途中で、Rootユーザのパスワード設定を求められます。Rootユーザとは、データベースのすべてを操作できる特権ユーザのことです。重要なパスワードとなるため、強度の高いパスワードを設定しましょう。

※参考:MySQL公式サイト
https://dev.mysql.com/downloads/installer/

6. MySQLの基本的な使い方

以下では、WindowsにおけるMySQLの基本的な使い方について解説します。

データベースへの接続

MySQLを利用するためには、まずデータベースサーバーへの接続を行います。上述したインストールの流れの中で、MySQL Command Line Clientという接続用クライアントソフトがインストールされていますので、まずはこちらを起動します。

MySQL Command Line Clientを起動するとパスワード入力が求められますので、インストール時に設定したRootユーザのパスワードを入力します。パスワードがあっていれば、データベースサーバーへ接続することができます。

データベースの作成

MySQLを利用するためには、まずデータベースを作成します。データベースとは、複数のテーブルをまとめたデータの集合体のことです。

MySQLでデータベースを作成するためには、CREATE DATABASE文を利用します。データベースサーバーへ接続済みのMySQL Command Line Clientから、以下のSQL文を入力することで、データベース「test_db」を作成することができます。
なお、SQL文の文末には必ずセミコロンを付けるルールとなっていますので、忘れないようにしましょう。
 

CREATE DATABASE test_db;

テーブルの作成

テーブルとは、データをひとまとまりの単位ごとに表の形式で管理するものです。ここでは例として、顧客番号、顧客の名前、顧客の誕生日を管理するcustomerテーブルを作成してみましょう。

MySQLでテーブルを作成するためには、CREATE TABLE文を利用します。以下のSQL文により、test_dbデータベース内にcustomerテーブルを作ることができます。
 

CREATE TABLE test_db.customer(id int, name text, birthday date);


上記のSQL文について解説します。まず、テーブルを生成する命令であるCREATE TABLEの次に、「test_db.customer」という表記がありますが、これはtest_db内にcustomerテーブルを生成することを意味します。

次に、カッコ内にid int, name text, birthday dateという表記がありますが、これはテーブルが持つデータ項目をカンマ区切りで指定しているものです。各データ項目は、id intなど「×× 〇〇」という形式で指定されていますが、この××にあたる部分がデータ項目の名称であり、〇〇にあたる部分がデータの型です。

データの型には、整数であることを示すint型や、文字列のtext型、日付を保持するdate型など、様々な型が存在します。例えば、「id int」という文であれば「整数型のidというデータ項目」を作成することになります。
なお、データベースの世界では、データ項目のことをカラムと呼びます。覚えておくとよいでしょう。

 

レコードの追加

SQL文でテーブルを作成すると、データを持っていない空の表が生成されます。テーブルを生成したら、次にテーブルにデータを登録していきます。データベースの世界では、テーブルに登録されるデータのことをレコードと呼びます。

テーブルにレコードを追加するためには、INSERT文を利用します。以下のSQL文によりcustomerテーブル内にレコードを追加できます。
 

INSERT INTO test_db.customer(id, name, birthday) VALUES (1001, "tanaka taro", "1999-04-01");


上記のSQL文を実行すると、customerテーブル内に顧客番号1001番の田中太郎さんのデータを追加することができます。このSQL文の詳細について以下で解説します。

まず、レコードの追加を意味するINSERT INTOの次に、追加の対象とするテーブルを指定します。さらに、カッコ内ではテーブルのどのカラムを対象としてデータを追加するかを指定します。今回の例ではテーブルが持つすべてのカラムを指定していますが、もしここですべてのカラムを指定しなかった場合、指定されなかったカラムにはブランクなどデフォルトの値が設定されます。

カラムの指定の後、VALUESの次にもう一度カッコがありますが、ここに登録するレコードの内容を記載します。上記のSQL文では、idに1001、nameにtanaka taro、birthdayに1999-04-01を登録するように指定しています。

 

データの検索

テーブルからレコードを検索するためには、SELECT文を利用します。SELECT文では、条件に合致するデータを出力することができます。ECサイトを例にすると、現在在庫がある商品情報を検索する際などに利用するイメージです。

以下のSQL文によりcustomerテーブル内に存在するすべてのレコードを表示できます。
 

SELECT * from test_db.customer;


上記のSQL文を実行すると、以下のように結果が出力されるはずです。

 

mysql> SELECT * from test_db.customer;
+------+-------------+------------+
| id   | name        | birthday   |
+------+-------------+------------+
| 1001 | tanaka taro | 1999-04-01 |
+------+-------------+------------+
1 row in set (0.01 sec)


また、特定の条件に合致したレコードのみを出力したい場合は、以下のSQL文のようにwhere句を用いて条件を指定できます。

 

SELECT * from test_db.customer where id = 1001;


上記のSQL文を実行すると、顧客番号1001番である田中太郎さんのレコードが出力されます。一方で、以下のSQL文を実行すると、顧客番号1002番のレコードは存在しないため何も出力されないはずです。

 

SELECT * from test_db.customer where id = 1002;

レコードの削除

テーブルからレコードを削除するためには、DELETE文を利用します。以下のSQL文により、レコードを削除できます。
 

DELETE from test_db.customer;


上記のSQL文を実行するとcustomerテーブルに登録されているすべてのレコードが削除されます。特定のレコードのみを削除したい場合は、以下のようにwhere句を用いて条件を指定します。

 

DELETE from test_db.customer where id = 1001;

7. 学生・初学者におすすめの学習方法

以下では学生や初学者の方に向けて、MySQLを学習するための効率的な方法について紹介します。

書籍で学ぶ

MySQLは人気があるデータベース管理システムであり、入門書や参考書も多く販売されています。特に上述したLAMP環境でのWebアプリケーション開発に関する書籍は多く出版されているため、参考になるでしょう。

書籍を読むことで安価にMySQLの学習ができますが、どうしても独学での学習は挫折しやすくなります。書籍での独学が難しい場合は、後述するスクールの活用もおすすめします。

Web上のチュートリアルを活用する

Web上にはオフィシャルサイトをはじめ、MySQLの入門のための様々なサイトが存在します。これらのサイトは無料で利用できますが、情報の質が担保されていない可能性もあるため利用時には注意が必要です。可能であれば評判を確認するなどして、信頼性の高いサイトを選ぶとよいでしょう。

プログラミングスクールを活用する

独学での学習はハードルが高く、分からないところを質問することもできません。難しい壁に当たった際に、解決できずにそのまま挫折してしまう可能性もあります。そこで、MySQLを学ぶことができるスクールを利用することもおすすめです。

スクールを選びにおいては、MySQLだけではなくLAMPなど関連する分野も併せて学べるスクールを選択すると、効率的な学習が可能です。スクールに通うためにはどうしても費用がかかるため、スクール選びは慎重に行いましょう。

8. まとめ

MySQLは、人気のデータベース管理システムです。特にWebアプリケーションの開発において多数利用されていることから、身につけることで就職活動も有利になる可能性が高いです。MySQLは原則無料で利用できるので、まずはダウンロードして、実際に触れてみることをおすすめします。学習の際は書籍やWebサイトのほか、プログラミングスクールの活用もおすすめです。

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